Last-modified: 2020-12-02 (水) 06:43:41

※ただしイケメンに限る
 
 
 
 

なにこれ

見ての通り。「※ただしイケメンに限る」の略。「ただイケ」みたいな表記もあった気がする。
 

いつ使うのこれ

主にニュース速報系の板において、今で言うオタク趣味に理解のある女さんの発言がスレタイ*1に使われたとき、
出来るだけ速く、基本的には>>2に書くのが慣例であった。
 
こんな感じ:

 女「ヲタクでも趣味が合う人とは普通に付き合いたい」
 
 1 名前:名無しさん@涙目です。(茨城県) 2020/12/02(水) 17:43:42.59 ID:TAdash1i0
 世間に広まっていく「オタク」趣味、女性にも
 
 「もはやオタクは女性に嫌われる存在ではない」──。東京都在住のAさん(21)はそう語る。
 Aさんは都内の大学に通う女子大生だ。大学の帰りに秋葉原で降りるのが日課だという。
 真っ先に向かうのはアニメイト。「エヴァンゲリオン」といった名作から、「けいおん!」のような最近の作品までAさんの趣味は幅広い。
 次に足を運ぶのは同人ショップ。萌えるカップリングの同人誌を買い集めるのが生き甲斐だと目を輝かせる。
 Aさんのご自宅を取材すると、部屋に入って真っ先に目にするのは大判のポスター。描かれているのはオタクの聖典「涼宮ハルヒの憂鬱」の長門有希だ。
 「大学でも男性はオタク趣味を隠したり、身内だけで楽しむ傾向があるが、今やオタク趣味は男性だけのものではない。女性だって普通にハルヒを見るし、けいおん!だって見る。2ちゃんねるだって普通に書き込んでいるし、オタクと付き合ってる知り合いもいる。結局、人間大事なのは性格が合うかどうか」
 そんなAさんの彼氏も、オタク趣味がきっかけで付き合い始めたとのこと。
 
 未だにオタク趣味が理解されない昨今だが、皆さんも、ありのままの自分を外に出してみてはいかがだろうか。
 その先には、思いもしなかった幸せが待っているかもしれない。
 
 
 http://tekitouna.sinbunsha.no.website/kiji/source.html
  
 2 名前:名無しさん@涙目です。(栃木県) 2020/12/02(水) 17:43:51.20 ID:KmEnniKa0
 ※
  
 6 名前:名無しさん@涙目です。(東京都) 2020/12/02(水) 17:45:36.28 ID:G1iIRuUU0
 >>2
 はえーよ
  
 8 名前:名無しさん@涙目です。(catv?) 2020/12/02(水) 17:46:40.52 ID:k0MecOmE0
 >>2
 死ね

 
 

背景

インターネットで我々のような女オタクにも人権が与えられて久しいが、昔は女性に人権がなかった。*2ただし、これは「女性」という属性に限った話では無いことを注記しておきたい。この時代のインターネットに、とりわけ2chにいるためには極めて特定の仮面を被る必要があった。
30代、無職、男性、キモオタ、知り合いゼロ、彼女いない歴=年齢。インターネットはそういう人間の使うもの。そんな空気が支配していた。
ここからはみ出す者は叩かれる。別に女性だからといって叩かれていたわけではなかった。「はみ出しもの」が嫌われていたのだ。具体的に別の例を挙げれば、厨房?とかゆとり?とか言われて叩かれていた人間もそうである。高校生以下である事がバレたらマジで殺される。最低でも大学生を装わなければならない。刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。?
というわけで、鬼女?801?のような一部の女性専用板を除けば、2chを使う限り、「キモオタで彼女も友達もいない男性」としてのロールプレイが必要だったのである。(これは今でもそうかもしれない。)
彼女が出来るとかsneg?って感じである。
女性が2ちゃんねらーやオタクなんかに理解なんて示すわけがない。もしあるとしたらそれはイケメンに対してだけである。
こういう事情があって女性がオタクに理解を示すような記事があるとすぐさまニュー速にスレが立ち即座に「※ただしイケメンに限る」と書き込まれる慣例が発生し、最終的に「※」まで短縮化された。
 
2020年末、今のインターネットは、平和だ。誰でも自由に使ってよく、性別や年齢だけを理由には誰からも叩かれない。
しかしながらそれはガラケーやスマホの普及による「一般人」の大量流入の結果に過ぎないことであり、我々社会不適合者の唯一の憩いの場である「インターネット」の崩壊をも意味していた。
どちらの世界が良いかと言われたら自由がある今の方がずっと良いんじゃないかと思うが、そんな事が言えるのは、私が小さい頃に社会不適合者のコミュニティにどっぷり浸かって生きていく術を色々身につけられたからだ。
毎日のようにtwitterのトレンドに「#○○法案に反対します」みたいなのが浮上してくる昨今のインターネットは、学校や世間でやっていけない「生きづらい」人達を救済する場では最早なくなってしまっていると感じる。
最近の「生きづらい」10代は一体どうやって人生を耐えているのだろう。やっぱりYoutuberとかVtuberとか見ているのだろうか?


*1 スレッドタイトルの略
*2 主に魔法のiらんどとか個人サイトとか同人系のコミュニティに引きこもっていた。まだTwitterとか無い時代。