RS2
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【南バレンヌ】の【運河要塞】で発生。
クジンシーを倒して地元の北バレンヌに不安材料がなくなり、晴れて遠征できるようになった帝国。
その足がかりとして参謀から聞かされた情報の1つがこれだった。
交通の要衝を邪魔している連中を倒せば帝国としての名声が上がるので、南バレンヌを併合するにはまたとない機会である。
要塞にいざ行ってみると見張りに門にと警備は万全。
そのうえ酒場もシケてるときた。土地は広いのに、ここの領主は なに かんがえてんだ!
いざ門を開けたいところだが、遠くから弓で狙ってきてる狙撃手とかいるし、めっちゃ皮膚の硬そうな悪魔とかいるし⋯
どうしたもんかね?
⋯え? 別の方法で入れるの?
こんな感じでフリーシナリオが本格的に始まるのがこのイベント。
前作RS1にはなかった「拠点の攻略方法の選択」であり、ストーリー展開だけでなく戦術を自分で決めることができるのだ。
見事陥落させれば南バレンヌを領土にできるのだが、果たして入ることはできるのか?
そんなわけで、当イベントの進行方法は大きく分けて次の3つである。
どの方法であってもイベントのクリアは可能であるが、その後の展開や難易度については大きく異なる。
門を強行突破する場合
運河要塞の門を調べると強行突破の選択肢が出る。
この選択肢を選ぶと、当然【門】と戦闘になる。
まさかの「ただの扉がエネミーとして立ちはだかる」という新展開。しかしすんなり開けてはくれず、周囲にいる獣人系【ドビー】×2体と悪魔系【ガーゴイル】×2体がお供として現れる。
ドビーとガーゴイルは撃破しても何度も復活する上、門はHPが3000であるが常に防御している扱いなので体感的なHPは6000もある。
そのため、ジェラールの代で撃破しようとするとかなり鍛える必要がある。
門を撃破すると中に進むことが出来るが、当然要塞内にもモンスターが多数うろついている。WPやJPを消耗している状態でムダにうろつくのはかなり危険。
1Fの警戒レベルが半端ではなく、屋内の扉には要所要所に固定シンボルまで配置され、安易な突破を許さない。
しかもここを出てマップ画面で他の街などにいったん寄り道すると、ご丁寧にその間に門が修理されているという隙の無さ。
回復はアイテムで行い、退却やセーブを駆使してなんとかボスに辿り着こう。
そもそも門の撃破が難しいこともあり普通にプレイするとこの方法はまず取れない。
情報屋の手引きを受ける場合
運河要塞の入口付近にある酒場にいる男に話しかけると20000【クラウン】で運河要塞の内情を調査してくれる。
ここで内情を調査するように依頼すると前金として10000クラウンを取られ男は姿を消す。
この状態で、再度酒場に入り直すと男が再び出現しており、話しかけることで夜になり酒場の外に出る。
その後男の指示通りに運河要塞の南の森を抜けるとボートが用意されており、このボートで運河要塞の内部に侵入することとなる。
しかしながら、いざ内部に侵入するとボートは沈没。そのうえ獣人系のモンスター6体に囲まれる。
運河を支配する要塞なのに、なんで運河をボートで無事に通れると思ったんでしょう?
建物突入後の警戒レベルは強行突破よりはマシで、1Fにはほぼ敵がいないのでだいぶ楽。
2Fからは強行突破と同じだが、道を塞ぐ固定シンボルがいない分だけかなり進みやすい。
なお、SFC版では夜になって酒場を出た直後にセーブすることで男の挙動がおかしくなり、男に話しかけずともボートに乗れるようになる。
この場合、要塞内部に入っても敵が出現しないため、攻略そのものはかなり楽だが、基本的には不具合の類なので注意。
当然不具合であったようなのでリマスター版では酒場を出た直後の男が移動中、メニューが開けないように修正されている。
また、当初20000クラウンといっていたが、前金、後金10000クラウンについては両方とも実際には必要ない(持っていると取られるが)。
しかし、リマスター版では必要となっているため、基本的には依頼した後に所持金を補充しないといけないという手間が加わっている。
このルートの場合、BGMが【プロローグ~七英雄の伝説III~】になる。
アバロンのシーフギルドの協力を受ける場合
奇しくも同じ頃、アバロンにおいては泥棒が現れなかなか捕まえられないという状態が発生していた。
ここでうまく立ち回ると、彼らに要塞の調査を依頼できるのである。
リマスター版だと酒場でこれ関連の情報がもらえたりする。
調査に名乗り出たシティシーフ(女)の【キャット】は、酒場にてボートの男の代わりに待機しており、隣の小屋へ案内される。
その先にあったのは隠し階段。帝国で警備をかいくぐっていたほどだからそりゃプロの泥棒だったようで、非常用の脱出路をかぎつけたのである。
しかもこの案内以前にとっくに中をお掃除していたらしく、警備は軒並み姿を消していた。更に宝物庫とボス部屋のルートに全て目印をおいてくれる。
この目印から大きくそれない限りモンスターが出現することもない。
ボス
どの方法であったとしても運河要塞に侵入した後は3階のボスの部屋を目指すことになる。
ボスの部屋には【人間系】モンスターと【爬虫類系】モンスター2体がおり、人間系モンスターに話しかけるとこの運河要塞がボクオーンによって作られたであろうことを示唆するセリフを聞いた上で戦闘になる。
ボスは【ヴァイカー】、【リザード】、【パイロレクス】の3体。
ヴァイカーもジェラールの代でそのまま来た場合には強敵だが、それ以上に強いのがパイロレクスである。
強行突破をしていない場合、正直この時点では特段の対策も難しいので難しいようならパーティを強化してから挑むといいだろう。特にシティシーフの助けを得ている場合、ボス戦までの難易度が低過ぎるため油断しがち。
一方で強行突破をした場合、ボス戦など有って無いようなもの。通常攻撃だけで軽く蹴散らせる。
クリア後の展開
キャットの手引きを受けてからクリアした場合に限り、シティシーフが仲間になる。
この際、要塞内の宝物を取られているかのようなセリフがキャットから語られるものの入手出来るアイテムは一切減っていないので安心しよう。
運河要塞はクリア後消滅し、跡地に【ミラマー】が出現する。
また、ミラマーが出現すると同時に、【武装商船団問題】が発生し、カンバーランドでは【王位継承問題】が発生する。
さらにミラマーを経由することで【北ロンギット】に入れるようになり、オレオン海を奪還したことで海路を使えるようになる。
北バレンヌの【ソーモン】-カンバーランドの【ダグラス】-ステップの【マイルズ】へ移動可能。
ステップからは多くの地域へ渡れるようになり、この段階でルドン・ナゼール・氷海以外の全エリアへ行ける。
もっとも、確実というわけではないが、運河要塞クリアでジェラールの代は終わりになることが多い。
クジンシー撃破の時点でイベントポイントは5であり、【ゴブリンの穴】をスルーして南進した場合にはシティシーフの協力を得るための【ディープワン】撃破で6に、そして運河要塞攻略で14になるため、終わりにならないこともある。
しかし、大抵の場合はゴブリンの穴を攻略してから運河要塞に挑むものと思われるため、こうなると運河要塞クリアでイベントポイントが15となってしまうため必ず【年代ジャンプ】してしまう。
年代ジャンプしなかった場合には同じ時代にカンバーランドのイベントを進めないとカンバーランドが滅亡してしまうことになるため気になるようなら注意しておきたいところではある。
小ネタ
運河要塞では上述の通り3つの攻略法があるが、基本的には複数を両立出来ないようになっている。
一番分かりやすいのが強行突破だが、門と戦闘になった時点でボートを準備する男性が酒場から消滅し、シティシーフの協力を取り付けていても呆れて協力を諦めてしまう。
例外的に運河要塞の内部から門を出て「脱出だ!」というセリフを聞いた場合には強行突破の状態を解消できるため、再度強行突破以外の方法を試せる。
もっともそれには門を倒して一度要塞内部に入り、それから脱出することが前提となるため、生半可なパーティでは達成出来ない。
ただ、既に隠し階段を開けてもらっているならシティシーフの協力については大丈夫。
とは言ってもさすがに年代ジャンプした場合は協力を取り消されてしまう。
もっともそれさえ例外があり、「事前に隠し階段を開けてもらって」から「門を強行突破しようとした」場合に限り、年代ジャンプ後も協力を持ち越すことが出来る。
4000年プレイなどでは「ディープワン道場・運河要塞攻略先送り・シティシーフ加入」の3つを両立するためしばしばこの方法が取られるという。
ディープワン道場さえ必要なければ、こんな手の込んだことをせずとも単に【シーフギルドの謎】に着手しなければいいだけなのだが、4000年プレイでは武具開発の段階が非常に遅く、その間に戦闘回数を大量に重ねることでモンスターランクが一方的に上がっていくため、強力な技を序盤で揃えておきたい事情があるからだ。
その他、攻略先送りのメリットとしては【運河要塞で技術点稼ぎ】というテクニックもある。
この運河要塞攻略をいったん棚上げし、【南下政策】によって領土を広げる場合は活用すると戦力を大きく拡充できる。
RS2R
シナリオのガイド誘導に従うとここが【ジェラール】世代ラストの締めくくりになりやすく、【ヴァイカー】がボイス付きで固有キャラのボスらしくイベント演出が強化されていることもそれを意識しているものと思われる。
ジェラールの代でシティシーフのイベントを開始し、シティシーフの協力を得ずに年代ジャンプした場合、シティシーフの協力を得られなくなった。
ただし、この場合も、シティシーフイベントの途中でキャットを見捨てるかモンスターに返り討ちにされていなければ、シティシーフを仲間にすること自体は可能。
また、シティシーフの協力を年代ジャンプ後に持ち越すための条件が、
- キャットの協力を取り付けるまでアバロンの泥棒猫を進行する(運河要塞で待ってますと言われていればOK)
- ゲーム開始から一度も運河要塞に足を踏み入れていない(キャットの協力を取り付ける前後を問わない)
といったものに変わっている。
そのため、キャットの協力を取り付けた状態にさえしておけば後は1度も運河要塞に足を踏み入れなければいくらでも後に持ち越すことができるようになっており、持ち越し条件そのものはかなり緩和された。
この方法で持ち越した場合は、年代ジャンプ後のアバロンの泥棒猫クリアでシティシーフを先に仲間にしてしまうことも可能で、シティシーフ女がパーティメンバーにさえいなければシティシーフを仲間にした後で協力してもらうこともできる。
なお、原作では持ち越した場合は何年経ってもキャットが借りを返してくれたが、1回目の年代ジャンプを跨いだ時点で【ビーバー】に入れ替わっており、もし、シティシーフを仲間にした場合はその時登場しているシティシーフ女が借りを返してくれることになる。
なお、【帝国記】ではどのシティシーフ女の協力を得たとしてもあくまでキャットの助力として記録されるため、今回もシティシーフの協力持ち越しについてはメーカーにとっては想定外と考えられる。
ちなみに、キャットに内偵を依頼してから隠し通路の存在を教えてもらうまでの間に門を強行突破した場合は、酒場で彼女にフルボイスで怒られることができる。この場合呆れられて仲間になってもらえなくなるので、アバロンのダニの力など借りん、ということでもなければセーブしてから試してみよう。