P90

1987年に開発された意外と古い銃
名前のProject90は90年代に向けた未来の革新的な銃という意味であり90年に企画されたという意味ではない

コンパクトにまとめたデザイン
アンビだけでなくほぼ全てがシンメトリーデザインになっており違和感なく両利きで使用可能*1
癖こそあるものの人間工学的に設計されたデザインで訓練は必要だが慣れれば扱いやすい
ただしリロードは明確に面倒な部類に入る
銃自体もクローズボルトのシンプルブローバックを採用している為精度も良いうえ分解も容易い為かなりメンテナンス性は高い
排莢は真下に落とすことによりスイッチングを容易化　かつ視界に入らず集中できる*2

セレクターはトリガー下部に設置されておりトリガーフィンガーで操作する　右からセーフティ・セミオート・フルオート　
セミフル切り替え可能だがフルオートポジションでもトリガーの引き具合でセミオートにすることも可能

弾薬はライフル弾のような形状と拳銃弾のようなサイズを合わせた弾薬SS90及びFive-seveNと弾薬を共通化したSS190
これは小口径を高初速で発射することにより通常の9x19mm弾のようなエネルギーで高貫通力を保持
反動は9x19mmのおよそ60%ほどで.22LRよりは強いかどうか程度
小型の為装弾数を多くすることも容易い　拳銃であるFive-seveNでも20発の弾倉容量だ
ボディアーマーを貫通しながらも体内の柔らかい組織で横転したうえ破片化やすく殺傷力が高いうえ無駄な貫通を抑えて二次被害を防ぐなどの目的があった
とはいえボディアーマーの性能は飛躍的に向上し価格は大幅に下落した今ではあまり貫通能力が取り沙汰されることは少なくなってきてしまった
その上貫通力に優れた9x19mmの改良弾頭の開発とサプレッサーの使用を前提とした亜音速ライフル弾の開発など様々な要因からPDWという種別自体が一気に後退することにはなった

装填位置も内部で弾薬が横に並ぶのも色々特徴的なマガジン
弾倉容量が50発もあるというというのはマジでこれはすごい
そしてその容量を産み出すのが横向きの相談方法なのだがそれを実現するために内部が1/4回転程のスロープ状になっている
この辺りはカットオフ動画やWorld of Gunsなどのシミュレーションゲームなどで動作を確認しても割と混乱するような仕組みだ
そのマガジンの秀逸性は他銃にも採用されるほど*3

大きく分けてリングサイトモデルとトリプルレールモデルが存在する
さらにリングサイトモデルのリングサイトを取り外してレールを取り付けたモデルも存在する　パララックスは非常に大きい
リングサイトモデルは左面にレールを装備　リングサイトの左右にバックアップのアイアンサイトを搭載している

トリプルレールモデルはアッパーレシーバー自体が変更されておりマウントレールの他左右に小さなレールを装備している
リングサイト変更レールよりもかなり低めのセッティングとなっているのが魅力

世界的にも人気があるが特に日本ではメディアへの出演が多い
勿論特異な見た目がウケたのもあるが1996年12月17日にペルー首都リマで起きたMRTA（トゥパク・アマル革命運動）が起こしたテロ　在ペルー日本大使公邸占拠事件が大きい
様々な銃器が使用されたが
解決まで４ヵ月かかったことでも有名であり最終的に1997年4月22日SASの訓練を受けたペルー海軍特殊部隊FOESと警察特殊部隊の合同部隊によりチャビン・デ・ワンタル作戦が実行
MRTAは全員が射殺され人質は殆どが無傷で解放(1名死亡)　特殊部隊側は2名が殉職した大事件だった
同事件は心理学的にも重要な事件であり犯人側が人質に好感を持つリマ症候群という心理状態があった*4

セッティングに関しては
本人形は通常スキン重傷以外は全てのトリプルレールモデルを使用*5
通常スキンはトリジコンSRSリフレックスサイト　とシュアファイアのライトを装備*6
スカーレットターボではホロサイト（おそらく552）　
ベルギーより来るではドットサイトとライトを取り付けているがそれらの製品は不明（ドットサイトは上から見た感じCOMP M2に似ているかも）

• 東京マルイ
  東京マルイよりリングサイトをドットサイトにしたモデルとトリプルレールモデルが販売
  そして民間型PS90（アッパーレシーバーはトリプルレール）もハイサイクルで販売　アウターバレルは後付けなのでハイダー以外はP90と同じ長さにできる
  先述のガンゲイルオンラインとのコラボでピンク色のP90も販売したがハンドガンと違ってスタンダードの塗装品でしかない
  設計自体が古く　そしてブルパップの特徴により非常にトリガーの引き絞り心地が悪くレスポンスも悪い（ハイサイクルはレスポンスは良い）
  独自メカボックスということもある
  あと近年再販品ではマシになったがそれでも連射マガジンの弾詰まりがある

リングサイトではなくレッドドットのドットサイトだが非常に光度が弱く　2段階あるが最大にしても日中はきつい
その上サイト自体を上下左右に動かすタイプの調整であり割とズレやすい
中古では左右のバックアップサイトが千切れている場合が多い（プラスチックで脆いうえ出っ張ってる部分なのでどこかにぶつけると簡単に折れる）
こだわりがないならハイサイクルモデルをお勧めする
インナーバレル長は247mm

• KRYTAC
  EMG*7が企画しKRYTAC*8と共同で製造 　カスタムパーツメーカーのLaylaxが日本国内販売する
  版権会社サイバーガンがライセンス供与しFNの刻印がされている…と滅茶苦茶関連する会社が多い
  基本はマルイコピーだがマガジンカットオフで残弾ゼロで動作停止
  レールドモデルだがリングサイト取り付け部位への後付けレールを再現している為右側にレールはない　実銃ではこちらの方が多いがエアガンではこちらはカスタムパーツすら出回らないためジョゼ山のコスプレ目的なら実質これ一択となる
  MOSFET（電子基板）でレスポンスや動作性の向上
  メカボックスへのアクセス性やQDメカボックスなどのメンテナンス性
  給弾不良の改善等高品質に仕上がっている…がやはりどこか一歩KRYTACらしく最初は微妙で手直ししていくと一気に性能を引き出すことが出来る
  これらに魅力を感じるかどうかで3から4倍近い価格差のマルイスタンダード（HCなら2～3倍）を買うかを決めた方がいいだろう
  カットオフなどの機能はともかくMOSFET等の性能に関わる部分はマルイスタンダードからカスタムすればよい

• S&T
  単純なマルイコピーだが非常に値段が安い
  その代わり非常に性能が悪い…
  最近S&Tは格安で余分な機能のない電子トリガーを開発し全体的に加工精度も上がっており性能も良くなっている
  だがP90はそれらが出来た時代から再版されていない為まだ安かろう悪かろうのそれではある

• CYMA
  S&TのOEMらしい
  ただし版権会社サイバーガンより許諾を取っており正確なFNの刻印がされている
  それでもやっぱりS&Tであるが

• G&G
  単純なマルイコピー
  G&Gは古くから電子トリガーを使用していたが何故かP90には使用していない
  ドットサイトも装備している
  マルイより先に全体的にピンク色にしたものを販売しているがどちらかというと白とショッキングピンクのアクセントでキティちゃんカラーな感じである

• We-tech
  ガスブローバック

• トイテック
  マルイの世界初の電動ガンFA-MASよりもずっと早い時代　エアガン黎明期の時代のエアガンメーカー
  キャリコの次にP90を作り出した
  BV式ガスガンとPV式ガスガンと電動ガンが存在

  BV式ガスガンとPV式ガスガンと電動ガンが存在
  BV式モデルとPV式モデルは本当にサバイバルゲームの歴史にとって重要な存在である
  装弾数500…しかも一つのグリーンガス缶で撃ち切れるというのは当時の貧弱な装弾数のなかでは非常に大きなメリットであった
  PV式はBV式のデメリットである内部調整の面倒さ　初速の不安定　ガスの消費量を一気に解決した改良型であった
  ただしどれだけバルブを開放しても初速に上限が出来てしまうためBV式になれた者たちの間ではあまり評価はされなかった*9
  こうやって一気に時代を築き一部フィールドでは使用禁止令まで出てしまったほどの存在だった
  …のだがその後数年でマルイからFA-MAS　やがてM16が発売されることになり電動ガンの天下となった
  だがトイテックも電動ガンP90を開発してそれなりに売れた
  自分の者ではないが電動ガンは撃ってみたがなるほど中々にうるさくてこれは…位置バレする…
  マガジンはスプリングで押し付けて出口まで誘導して自由落下　銃の中に入ったら螺旋で玉を銃身まで送り出すという中々に面倒な機能を搭載している

  そしてやがてトイテックは物凄いオカルト…いやよくわからない内部機構の事じゃなくてマジでオカルトを送り出してきた
  魔尼阿宗邪道派御用達
  密教怨念梵字文様
  無敵　ナウマクサマン弾
  多分何を言ってるかわからないと思うが当時の者たちにもわからないから安心して欲しい

  他にもハーケンクロイツが書かれたBB弾とかもあった　何言ってるかわからないと思うが当時の者たちもやっぱりわからないから安心して欲しい
  とにかくイロモノプリントBB弾を出しまくってたのだ