ラヘル

Last-modified: 2024-04-02 (火) 03:01:01
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人物紹介

名前ラヘル
年齢不明
誕生日不明
身長不明
ポジション灯台守(灯台の色は黄色)
所属FUG、非選別者
CV早見沙織

経歴

塔の頂上にある本当の星をみるために、塔を登った少女。
暗い洞窟の中で一人で育ってきた夜にとっての唯一の友人であり、彼の心の拠り所であった。
だが作中開始時点で、暗い世界を抜け出し塔の上に向かうため、彼女は夜を残して神之塔に入った。
結果、夜がラヘルを追いかけて塔の試験を受けるきっかけとなった。
ヘドン曰く、その醜さから“塔に選ばれなかった”少女。

目的

「塔の頂上へ行き、そこにある本当の星を見る」事だけを一心に願っている。
塔を登るだけの実力も、人望もなく、出会った人々との取引だけで塔の頂上を目指していく。
ラヘルが何故、ザハードでも到達していない塔の頂上の事を知っているのかは、謎に包まれている。

夜との関係

暗い洞窟で一人過ごし、自分の人生に展望が持てなかった夜を導いた希望であり、光であった少女。
しかし、自分に固執する夜を前に、ラヘルは親愛の情よりも劣等感を深めていった。
明確な好意を寄せる夜に対して、ラヘルが向ける感情は保護者的である。
第二部以降、ラヘルへの依存を断ち切ろうとする夜と、夜が自分に執着し、自分を追うよう仕向けるラヘルの愛憎が2人の関係を更に歪めていく。

性格

執念だけは、とても強い。
力も、運も、優れた容姿も、明晰な頭脳も持たない自分が
どうすれば塔の頂上にいけるかを常に考えている。

強力な人脈

実力も魅力も人望もない少女だが、夜と出会ったことをはじめ「人脈」には恵まれている。
そもそも夜に愛された事が彼女の強い人脈の始まりで、ヘドンと特別な取引をし、
夜との縁のおかげで試験を突破し、夜殺害未遂のあとは、夜のつくった仲間たちと一緒に塔を上り、
塔三大グループの一つ、FUGの支援を受けて行動できるようにまでなる。
地獄列車の後には、十家門の家主ポー・ビター・グストアンの援助を受けられるようになったりと、
持たざる者であるラヘルだが、恵まれた人脈を駆使して塔を登る事になる。

容姿

金色の髪に金色の瞳。ソバカスが目立つ、普通の少女。
ラヘル本人は、自らを「醜い」と卑下したり、エンドロシ・ザハードとユハンは
(ある程度感情が混ざった評価ではあるが)「醜い子」、「醜い女の子」と言ってしまう容姿。
肩まで伸びた金髪をポニーテールにしてることが多い。
美人が跋扈する塔の世界において、自身の姿にコンプレックスを抱いてるような描写がある。
公式設定でもラヘルは「きれいではない」、夜は「美少年」と言われてきた。
(ただしアニメ版では、かなりの美少女になった。)

能力

王野成に並ぶほど、低い身体能力の持ち主。
E級選別者には当たり前の「神之水」を操作することさえできない。
クンと同じ灯台守だが、最近は3つの灯台を操ることができるようになった。

人間関係

  • 二十五日の夜 洞窟で一人きりだった夜に会いに行き、彼に様々なものを与えた。夜にとってのラヘルは燦燦と輝く星だった。ラヘルとて夜にまったく情がないわけではないが、ラヘルが望むものすべてを夜が持っていることもあり、夜が持つ運命に対して、愛憎と嫉妬を持っている。なぜそんなにアルレンの話の主人公になりたいのかは明らかにされていない。夜について全てを知っているわけではないが、誰よりも多くの秘密を知っているようだ。夜を想う気持ちとは別に激しい対抗心を持っている。
  • クン・アゲロ・アグネス 両方が目的のためであれば、手段と方法を選ばないという共通点がある。“夜に必要とされている”ラヘルと、“夜を必要としている”クンは、事あるごとに対立する。知略に優れたクンは平凡なラヘルを見下し、夜の事情を深く知るラヘルは夜と出会って日の浅いクンに揺さぶりをかける。
  • 悪霊 ラヘルのためにヘドンが用意した非選別者。寡黙に彼女に付き従う。
  • ホアキン 地獄列車で協力関係にあったが、それは非常にビジネスライクであり、あっさり終わった。
  • 真田ユラ 打算的な関係が多いラヘルにとって、献身的な真の協力者。エミリーを通じたラヘルの言葉を信じて、アイドルの地位を投げうちラヘルと行動している。(ラヘルには、真田ユラをそこまで特別に思う描写はない)
  • アルレン・グレイス
    この先に、ネタバレがあります。

    どのような関係であったかは不明だが、アルレンと、彼女の子供に関する預言をラヘルは知っており、アルレンの子供である予言の子=夜を嫉妬の対象にしている。このため、ラヘルはアルレンに影響を受けて「塔の頂上の星を見たい」という夢を抱いたと推測される。ラヘルが生前にアルレンと会ったのか、それともただアルレンの話や、アルルレンの息子の預言を知っていたのかは不明。そのため影響を及ぼしたのは確かだが、対人関係と見るにはあいまいな部分がある。読者の間では、ラヘルがアルレンやザハード王家の侍女であったという推測も出ている。

所持品

宝石を貪るエイ

ラヘルより数万倍は強いエイ。夜の攻撃をすべての防御した。直接戦闘はせず、逃げと防御を担当している。ラヘルには必須の神海魚。

名場面

「この塔を登ればいつか、外の世界に出られるって…昼には青い空、夜には星の光が見られるって…」

夜の制止を振り切って、塔を登る宣言をするラヘル。全てはここから始まった。
第一部 1話「1F HEADONs Floor」

「ごめんね、夜。あなたはここで死ななきゃならないの」

失格したラヘルのために塔の管理人の試験を受ける事にした夜。
試験成功目前のところで、ラヘルが夜を暗い海へ突き落す。
第一部 74話「最終試験 18」

余談

  • 라헬 (Rahel)、Rachel(英語)、蕾哈尔(中国語)
  • 神之塔はキリスト教に基づいた名前のキャラが多いが、Rachelは、旧約聖書『創世記』に登場するラケルに由来する名。
  • SIU曰く、ヒロインというよりは女主人公。
  • 神之塔で好きなキャラクターを一人あげるならという質問に原作者は「ラヘルになる」と答えた(SIUファンカフェQ&A 2010より)
  • アニメ化にあたり、ラヘルを補足するエピソードが大幅に追加され、第一部では掴みづらかった彼女の内面が丁寧に描写された。

TUS

過去に原作者のSIU氏が連載していた漫画の登場人物である「人組の王オイディプス」という時軸使いの外見が、ラヘルと驚くほど似ている。(現在は非公開で観る事ができないWEB漫画)