アルレン・グレイス

Last-modified: 2024-02-05 (月) 22:03:36
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 ※ここから先は、本編のネタバレがあります 


人物紹介

名前アルレン・グレイス
年齢不明
誕生日不明
身長不明
ポジション波使い(推測)、呪術師
所属非選別者

経歴

神之塔最強の呪術師であり、Vの妻、二十五日の夜の母親にあたる人。
塔の王ザハードと共に塔を登った偉大な12人のうち1人であり、ザハードの「忘れられない初恋」の相手。
しかし、それ故に悲運の道をたどった。

今はザハードと十家門の情報統制のために、存在を消された人物だが、ザハードと一緒に塔を登った仲間の一人である。
つまり、一番最初に、ザハードともに塔を登った非選別者は12人であり、
ザハードと十家主ではなく、十二家主になるはずだった。
135階への方針のためにザハードと意見を違え、彼女の運命は狂っていった。

原作では아를렌그레이스、英訳はAleullen Geuraeiseu。中国語では呵琳・格雷斯

アルレンの過去

ザハードの初恋の相手であったが、アルレン自身は、Vと惹かれ合っていた。
偉大な旅の終わりに、ザハードが134層を突破した後、135階に上がること止め、塔に登る行為を止め、自分が王になると宣言した。
この行いをVとアルレンは非難したが、ザハードは塔を登ることを止め、管理者と契約して塔の王となり、
アルレンに求婚したが、当時のアルレンは、Vと婚約しており、当然プロポーズを断ってVと一緒に逃避行に走った。

 

それ以降、Vとアルレンはザハードに対抗する組織を作り、ザハードが持つ135階に行くための鍵を奪うための戦争を開始した。
ザハードは、2人の反乱に怒り、十家門は、互いに議論したが最終的にザハード側に立つ事となった。
最終的に敗北したVとアルレンは43階に逃げ落ちる事になるが、このときアルレンはすでに子供を妊娠していた。

 

自分の愛を拒絶したアルレンが、夫と子供と一緒に幸せに生きているという情報を得たザハードは、
自ら43階に下りアルレンの目の前で彼女の子供を殺す。
その日の彼女のポケットには、ザハードへの膨大な憎悪と恨みの言葉が記録されており、
やがて狂気と復讐に取りつかれ、この日を境に日記の様子がだいぶ変わってしまった。

狂ったアルレンは、最終的に自殺を試みたが、彼女もザハードや十家主と同じ契約により不死の力を得ていたため、死ぬ事はできなかった。
夫であるVは、狂ってしまった妻を見かね、アルレンに「全てのことを忘れ、仲間達の元に戻って幸せに生きろ」と遺言を残し、自殺してしまった。

ザハードが子供を殺し、最後に頼っていた夫さえ死んでしまったアルレンは、
夫の遺品を取りまとめ塔の外になら子供を生き返らせる方法があるだろうと信じ、
子供に防腐の呪術をかけながら、この塔でザハードに与さない力と塔を脱出する方法を見つけた。
この頃には、比較的思考能力が戻ってきたのか日記が認識できるようになった。

いよいよここから出る方法を見つけた。

ザハードも管理人もいないところ。

そこがどこなのか分からないが、私の故郷のような広い空と輝く星を再び見ることができれば構わない。

しかし、この場所を離れながらも私の恋人に対する懐かしさと死んだ子供に対する思いやりだけは置くことができなかった。

だから私は決心した。

この子の肉体を「外」の「神」に捧げることに。

いつかこの死んだ子供の肉体に神の力が宿り、生まれ変わるだろう。

その子はいつかこの塔の扉を開けてまた戻ってくるだろう。

私の恋人に対する復讐と私たちが始めた戦争の終わりをその手で成し遂げるでしょう。

間違った権力を破り、塔に真実をもたらすでしょう。

神のライオンは赤いとげをその子の手に握り、あの赤いとげで貪欲な王の首を突くだろう。

そして彼が隠しておいた鍵を見つけ出し、扉を開けて塔のすべてをさらに引き上げる。

この予言に出てくる子供がまさにジュ・ビオレ・グレイス。
つまり、ビオレはアルレンの子供の死体が外の神の力によって復活したものであり、
ビオレが復活し、とげを獲得しただけでなく、
エンリュウが塔に入ったことまでも、彼女の意図であった可能性が高い。
また、ジュ・ビオレ・グレイスはスレイヤーとしてのコードネームではなく、夜の本当の本名である可能性が生じた。

ザハードはすべての手段を動員し、アルレンに関連する建築物と記録を破壊し、
工房に所属する記録物と人工生命体の記憶さえも操作した。
だが、ユーラシア・エン・ザハードが得たアルレンのポケットなど、
彼女の行為は以前残っており、結局彼女の意図通り、ビオレは塔に入り、とげを持つようになった。
ガラム・ザハードはビオレに「あなたはここに来るべき運命だったんだ」と言った。

また、死の層と呼ばれていた43階の真実が明らかになると、
ビオレは43階に入るとまるで家に来たような感じを受けたが、
この場所はまさにアルレンがビオレを産んで育てたところだったからだ。
しかし、執着が異常だったザハードは、アルレンが消えた後、あえてアルレンが惜しんだこの地に自分を崇拝する祭壇を立て、自分の追従者たちが集まらせた。

しかし、この土地がそんなに汚れているのを許さないというように、ある日、塔の神之水を赤く染め、突然扉が現れた。
エンリュウは自分の警告を無視して攻撃するザハードの狂信者たちを殺害した後、43階の管理人さえ殺してしまった。
両者の戦いで43階のすべての山と海、建築物は破壊され、すべての大地は赤く染まり、神之水も43階の管理人の死によって所有者を失うことになった。

その後、塔にはザハード王を殺すことができる神のとげを、エンリュウが43階に隠して消えたという噂が回り始めた。
FUGはその噂を追いかけてとげを探し始めた。
FUGがビオレをスレイヤーにしようとしたのは単にザハードに対する憎しみのせいではなく、そのうちの誰かがビオレをアルレンの息子だと信じたからだった。

第2部第258話「ポー・ビター・グストアン」によって再び言及される。
ビオレに、「アルレンが語った救世主」が合うかどうかを試してみたいということを見て、ポケット末尾に書かれた予言を知っているようだ。

性格

彼女の性格についてはあまり知られていませんが、ポー・ビター・グストアンは、彼女がみんなと仲良く、Vのよりよそよそしい性格を補完していたと述べました。

容姿

茶色の長髪に、韓服を着た女性。左手首に水色のブレスレット、右耳に赤いイヤリングをかけている。
現時点でわかっているのは、後ろ姿だけだがジュ・ビオレ・グレイスとよく似ている。
第2部306話でザハードも自分が殺したアルレンとビオレの目つきが似ていることを認めた。
また、ラヘルがアルレンを知っているという点で、ラヘルが隠された層で使用していたアバターの見た目が頭と目の色を除けばアルレンと似ていないかと推測する読者もいる。

能力

塔における最強の呪術師。
攻撃、回避など自由自在に使える呪術をみるに、アルレンもそんな万能戦闘員だった可能性が高い。

親子であるジュ・ビオレ・グレイスの基本ポジションが波使い、
それもユーラシア・ブロッサムと同様に「打撃系の波使い」であることを勘定すると、彼女の基本ポジションもブロッサムのような打撃系の波使いと推定される。

したがって、アルレンは仲間と自分を保護し回避するサポーターの役割と、
直接打撃する近接ディーラー、そして神之水と呪術で敵を攻撃する遠距離ディーラーの役割を兼ね備えていたと推定される。

人間関係

第2部第258話で、ポー・ビター・グストアンがアルレンに対して無頓着な自分とも気が合い、誰とも仲良くしたと言及する。
第2部288話でクン・エドアンのデータ人間が、とザハードが戦ったらアルレンが仲をとりもつ努力をしたと言う。

所持品

  • 夜明けの鐘 音に悪い亡霊を払う力がある。現在はガラム・ザハードが所有しており、これで13月の亡霊を追い出した。

名場面

余談

  • 第二部44話でアルレンの手と呼ばれる巨大な手の形の遺跡の存在が明らかになった。第二部240話で、彼女と関連する建造物を破壊したシーンでも登場した。
  • 非選別者エンリュウが塔に来る原因となった人物であると言われている。
  • 第二部で、ラヘルもアルレンを知っているという事実が明らかになった。正確には塔に入る前のラヘルが彼女に会い、彼女の夢の話を聞き、その願望を叶えるために塔を登っているという事実が明らかになる。
  • 塔の管理人から不死の命をあたえられている身ではあるが、現状どこで何をしているのかは不明なままである。
  • 彼女はFUGの創始者GraceMirchea Luslecと同じ名前(グレイス)を共有していますが、それがどう関連しているかは不明です。
  • 珍しくも名前は西洋式なのに黒髪や韓服、呪術など東洋的な要素を多く持っている。赤子を包んだときの毛布も東洋風。さらに、他の家主たちは名前が西洋式であっても東洋のように姓が名前の前に付くが、アルレンはグレイスが名前の後についた。
  • アルレンのイヤリングは、ザハード(データ人間)がつけていたイヤリングと同じデザインであり、カップルのように片耳に一つずつつけている形になる。