EMD GP9
Last-modified: 2021-05-31 (月) 10:52:24
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ゲーム内説明
概要
- EMD GP9は、アメリカ車両群で1958年に登場するディーゼルエレクトリック式機関車です。貨物列車用としては電気機関車のNew haven EP5が、旅客列車用としてはAlco PA/PBが、いずれも高性能な機関車として既に登場しているため、これらを使うほど需要の大きくない路線に使用するのがよいでしょう。
史実
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- アメリカは、比較的早い時期からディーゼル・エレクトリック方式による機関車が主流となっていました。1950年頃の段階でトップのシェアを持っていたのはGMの社内部門であるエレクトロ・モーティブ・ディビジョン(GM-EMD)で、またこの時期にはGMの子会社としてゼネラルモーターズ・ディーゼル(GMD)が生まれており、GM-EMDの機関車や、GMD自身が開発した機関車の製造を行うようになりました。10年後の1960年には、GM-EMDとGMDのGM系2社が、DE方式の機関車のシェアで不動のトップ2になっています。
- GM-EMDの躍進は、1938年に開発した567系ディーゼルエンジンから始まっています。このエンジンを搭載した機関車は、主に蒸気機関車からの置き換えを狙って全米でデモ走行が行われました。その効果は大きく、デモ走行にも使用された貨物用のFシリーズの初期型である'FT'は、A/Bユニット合わせて約1100両が製造されました。
- Fシリーズは初期型の'FT'から'F2'、'F3'、そして1949年に登場した'F7'とシリーズを重ねましたが、特に'F7'は第二次大戦後の増大する鉄道輸送需要を背景にFシリーズ最大のベストセラーとなり、A/Bユニット合わせて約3,800両も製造されました。しかし、Fシリーズはキャブタイプの車体であったことから片方向にしか運転席がなく、また入換等の細かい作業に難がありました。このような需要を拾うために同時期に開発されたのが、前後両方向の視界を確保したロード・スイッチャータイプの機関車である'GP7'で、こちらは当時のロード・スイッチャータイプの機関車が抱えてきた剛性や出力といった諸問題を長い車体と強固なフレームによって解決した傑作機関車となり、'F7'に負けず劣らずの約2700両製造されています。この'GP7'の後継機として開発されたのが'GP9'です。
- 'GP9'では、'GP7'のエンジンである567B型エンジンを、より高出力の567C型エンジンに換装しました。その他の設計は'GP7'を踏襲しています。GM-EMD及びGMDの工場で1954年から1963年まで製造された本車両は、最終的には両工場の合計で約4,100両と、'GP7'や'F7'を上回るベストセラーとなりました。’GP7'と本形式のヒットにより、しばらくの間アメリカの新製機関車はロード・スイッチャータイプが主流となりました。
- 2020年の時点では登場から60年が経過していますが、メンテナンス性の高さや取り回しの良さにより、改修を受けつつ未だに多くの鉄道会社で使用されています。その用途は主に入換用ですが、貨物列車用や旅客列車用、バックアップ用などの用途でも一部の鉄道会社で使用されています。
- 日本においてもアメリカのロード・スイッチャータイプの機関車は存在していました。第二次大戦後にアメリカが持ち込んだGE製のDD12形がそれで、そこから技術が進歩していく中で最終的に生まれたのが日本の傑作ディーゼル機関車であるDE10形です。入換から臨時列車の牽引まで器用にこなすその性能が好まれて日本全国に配置されたため、JR化時にはJR7社すべてに継承された唯一の形式となっており、JR東海では既に廃車となっていますが、その他の6社では未だに使用されています。最も、老朽化が問題になってきてもいるため、JR貨物(及び地方の貨物鉄道会社)では後継機関車のDD200形による置き換えをはじめています。
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