異界見聞録/青の章

Last-modified: 2020-02-16 (日) 12:04:41

『異界見聞録』青の章

ロロが訪れた5番目の世界。
東西南北と中の5つの大国が存在するが、他にも国があるらしい。
ロロが訪れたときには中の国で過去最大規模の競技大会が行われるところだった。

中の国:国王は巨人王ランドルフ?。今回大会の開催地。
北の国:創手?を始めとする職人たちが多い国。虚無の軍勢の襲撃により戦場と化す。
東の国:国王は超獣王ベヒードス?獣頭?の国。
南の国:異合の国。国王は異海王ダ・ゴン
西の国:世界を裏切り虚無の軍勢側についたとされる国。

だいたいのフレーバーで同行者のMCギンガーが的確に状況を伝えてくれるので、最も光景がわかりやすい世界。

  • キーワード:「一角の主」「競技会」

第1節

見上げんばかりの巨人の世界。
なにもかもが雄大だ。
しかし、どうにも首が疲れる。
三又槍のヒューゴー?


彼はあくびをしながら、中の国への道を教えてくれた。
競技会には興味がないのだろうか?
島持ちのフランシス


門番らしき巨人に、わたしは通行の許可を求めた。
開催が決定された競技会のために、
多くの人々が会場となるこの街に流入している。
治安を守るための門番なのだろうが……無視される。
わたしも無視して城門をくぐった。いいのかこれで。
槍兵のジェフリー


競技会場の建設は、着々と進んでいるようだ。
各地から専門家を集め、急ピッチで仕上げている。
『一角の主』と呼ばれる、この世界の象徴たる存在。
彼が競技会を開くようになって、戦争がなくなった。
そう信じられている……建前上は……。
暴れトロル

第2節

すでに4つの世界で同じような襲撃を経験している。
念のため警告したくて城を訪れたが、文字通りの門前払い。
4回あったとしても、今回もとは限らない。
見ればこの世界の文明レベルは高い。
ホラ吹きと取られる恐れもある……警告はあきらめよう。
門番アルパーカー?

第3節

競技会場に向かう戦士たちの列は実に様々だ。
戦闘獣の背に乗って、パレードのように華麗に振舞う者。
正反対に観客を避けるようにひっそりと会場入りする者。
見物の野次馬たちに混じって、
わたしもその様子を存分に楽しんだ。
戦闘獣ディアトリマー?


ステージに立つと、同行人の雰囲気はガラリと変わった。
晴れた屋外なのに、彼だけが輝いているかのように見えるのだ。
興奮する観客を見まわし、彼は理解不能な雄たけびをあげた。
「セクシー!!??」
MCギンガー


バトルボールという名前から、球技を予想していた。
しかしそれは、倒れた相手を集団でゴールに蹴り込む、
すさまじい競技であった。
戦闘獣ジャッカー?


腕の一振りで、絡んでいた犬たちが吹き飛んだ。
バトルボールでも個人が集団を凌駕してしまうのか。
巨人騎士アルダス?

第4節

想像以上の迫力だった。
恐竜と竜人の殺し合いを見てきた。
それとは違った激闘がここにある。
高所にしつらえた舞台。落ちたらタダではすまない。
巨体と巨体の激突に、わたしの魂は興奮に震えた。
人馬巨兵ダンストン?


集団戦とはいえ、投擲競技は体が大きい方が有利なはず。
目の前の選手を見る限りそこまで巨体ではない。
やはりバトルボールのようなすごいルールなのだろうか?
犬兵バーナルド?

第7節

競技会に後ろ髪をひかれながら到着した北の国。
これまでの中で、政治も社会も整備されたこの世界。
それが、よくみた光景に変わり果てていた。
目の前にあったのは、怪物たちが跋扈する、無残な戦場。
ウガルルム?


競技を終えたゴーレムや巨人たち。
彼らの力はすさまじく、北の王宮を破壊した者たちは
わずか数時間で掃討された。
合成恐竜ディノゾール?

第8節

競技を終えたものたちが、共に手をたずさえ戦場に向かう……。
そうした光景を期待していたのだが、現実は違った。
みな己の国へ帰るのみで、国境を越えた協力をしようとしない。
他の世界ではこのようなことはなかった。
どうなってしまうのか……胸をよぎるのは不安ばかりだった。
ツァトゥグァ?


南の軍は中央へと移動したため、神の攻撃は空振りとなった。
タワー・ゴレム?


裏切った西の国は、逆に裏切り返されることとなった。
空っぽの南の国を素通りした神は、西の軍勢に牙を剥いたのだ。
単にぐるっと回った進路上にいただけかもとも思うのだが、
西の連中には笑えない事態となった。
海賊ラッコルセア?


わかっているのだろうか?
西の国が虚無の軍勢に滅ぼされたというのに、
反乱している者たちは嬉々として北へのテロを繰り返している。
このままでは、国どころか世界がなくなってしまうというのに。
わたしの見てきたすべてを一角の主に伝えなければ。
ドルフィーノ?

第9節

バトルボールの戦術は、実戦にも役に立つものらしい。
獣の集団が、虚竜を翻弄している。
考えてみれば、すべての競技が戦争に直結しているのに気づく。
軍師ショウジョウジ?


これまでの世界に比べ、抵抗が組織だっている分、
ここでは虚無に充分対抗できるように見えた。
だからこそ、裏切りという計算違いは致命傷に近かった。
隼の剣士ファルコニア?


悪夢だ。敵の将が引き連れているのは、
造兵競技優勝者「キャッスル・ゴレム」。
古将ドグウ・ゴレム?

  • キャッスル・ゴレムに虚無の神が憑依し、フェニックス・ゴレムとなったようだ。

残念ながら、競技会は初の中断、無期延期となったようだ。
開閉会式の会場となるはずの建物が目の前で戦っているのだ。
世界のためにも、競技会のためにも、会場が壊れないことを祈ろう。
フォート・ゴレム?

第10節

一角の主がかけつける。
伝令の言葉が、敗戦濃厚だった防衛戦線に力を与えた。
犀銃士グライノス?


難民となった北の国の職人たちは、中の国に迎えられた。
これが、神を倒す突破口になってくれるかもしれない。
棟梁マッコイ

第11節

勇者は当然、この世界は他の者たちも強い。
以前試みた警告はうまくいかなかったが、
後悔は薄くて済みそうだ。
竜鎧の巨人オージアス?

第12節

神に対抗するため造られたそれは、想像をはるかに超える巨大さだった。
アイランド・ゴレム?


敵はすでに切り札をきってきた。
次はこちらの番ということなのだろうか。
一角の主にお出ましを願う儀式が始まった。
獣司祭ガーネス?


海岸線から遠ざかって行く虚無の龍。
安堵の息をついたのも束の間、奴らは津波を作り出した。
海帝竜騎ヴァン・ソロミュー?


なぜなのだ。この世界の者たちなら虚無に勝てる。
なのに自らつぶしあい、結局破滅の危機に陥っている。
フォレスト・ゴレム?

第13節

目の前の戦場は完全に優勢。だから油断していた。
最悪のニュースは日没とともにやってきた。
東の国が壊滅した。異界の神によって。
守護神バートラム?


疲れを知らないかのような波状攻撃。優勢は明らかだった。
しかし、戦場とは関係ない場所から、形成を崩されてしまった。
とてつもない凶報……「一角の主、毒殺される」
剛腕のトドン?


気がいいだけなのか、戦略上の理由からか。
襲われている西の軍に、中央南連合軍が助太刀に入った。
この決断が招いた結末だったのかもしれない。
空になった中央に迫る北からの虚無の別働隊。
それでも平気なはずだったのだ。一角の主さえ健在であれば。
シュモンゴ

第14節

『一角の主は世界の要』かつて闘技場で聞いた詩人の歌の通りだった。
主を失った巨人たちは、次々に消滅していった。
吟遊詩人のオルフェ


国ももはや関係ない。巨人抜きの虚無との死闘。大地が音を立てて崩れていく。
シャンターグ?


共に傷ついた翼ある者たちとともに、わたしは骸の形をした島へ辿り着いた。
次の世界への門がそこにあったのは、偶然なのか。それとも必然だったのか。
鳥人イカロッシュ?