神託

Last-modified: 2024-04-17 (水) 12:28:41
収録拡張コストカード種別効果(※日本語訳はDominion Onlineより)
異郷(初版)3アクション-アタックプレイヤーは全員、山札の上から2枚を公開し、あなたの選択により、それらを捨て札にするか自分の好きな順番で山札に戻す。
その後、あなたは+2 カードを引く
ACTION-ATTACKEach player (including you) reveals the top 2 cards of their deck, and discards them or puts them back, your choice (they choose the order).
Then, +2 Cards.
 英語版最新版(日本語カード未発売)でのテキスト変更
このカードは日本語版カード(初版)と英語版最新版でカードテキストと効果が異なります。
Dominion Online等のインターネット上でドミニオンを遊べるサービスでは英語版最新版のテキストに基づき処理が行われています。
日本語版のカードを用いてゲームを行う際は、混乱を避けるためどちらのルールを採用するか事前に決めた方が良いでしょう。
(日本語版カードや英語版の旧版のテキストについては余談を参照してください。)
 削除されたカード
このカードは初版のみに収録されており、第二版には収録されていません。


概要

デッキトップから1,2枚目のカードか、(1,2枚目を捨てて)3,4枚目のカードをドローするアクションカード。
1,2枚目を捨てればデッキを4枚分掘り進めることができるので、デッキの回転はかなり速くなる。
また、相手に対しても同様にデッキトップから1,2枚目のカードを公開し、捨て札にするか選べるアタック効果もついている。
捨て札にするかはアタックを打つ側が判断できるので、弱いカードならそのままにしておけばよいし、強力なカードが公開されたら捨てて足止めできる。

利用法

  • ドロー枚数は2枚だが、ある程度ドローの内訳を選べるため、ドローソースとしては優秀。
    • デッキトップを捨て札にするかどうかは自分の手札と公開したカード、そしてデッキに残ったカードの状況と相談して決めよう。
  • デッキを掘り進む速度は3コスト帯カードの中でもかなり高い方なので、何度も使いたいカードがある場合には有効。
    • 初手で購入しても良いが、3,4ターン目に「公開した2枚を捨て札にして2ドロー」とすると、デッキシャッフルが入ってしまうことには注意。
      • 運が良ければ金貨を買いつつリシャッフルを入れるなどかなりの初速が出せるが、相手側もいずれアタックを使ってくることを考えるとステロで走り切るのは厳しい。
  • 相手のデッキの上が確認できるので、貢物騎士のようなデッキトップを選別しておきたいカードを活かしやすい。
    • ただし、公開したカードは相手が好きな順番で戻すのが難点であり、1枚に焦点を当てる戦車競走のようなカードと組み合わせるにはあまり向いていない。

詳細なルール

  • あなたから手番順に、カードを公開して捨て札にするか戻すかを選ぶ、を行う。まず全員でカードを公開するわけではない。
  • 他のプレイヤーが公開したカードをデッキの上に戻すとき、戻す順番を決めるのはそのプレイヤーである。
  • 公開したカードをデッキの上に戻す際に、どちらのカードを上にするかは公開しなくてもよい。
  • あなたがデッキの上にカードを戻すとき、好きな順番で戻せるが、何もなければその2枚は直後の「+2カードを引く」で引くので、重要であることは少ない。

関連カード

拡張名前関連
暗黒時代地下墓所アタック効果はないが、3枚見て、それを手札に加えるか、捨て札にして3枚引くかを選べる。

余談

  • ドナルド・Xによる削除理由は以下の通り。
    原文と日本語訳

    【原文】(引用元)

    Oracle isn't weak or strong really, but it's crazy slow.

    It's the bane of playtesting; they endlessly flip over the card you actually wanted to playtest.

    I haven't played with it in years, except for one game to make sure I really wanted to get rid of it. I did.

    【日本語訳】

    神託は強すぎず弱すぎずといったカードだが、ゲームの進行がゆっくりになりすぎる。

    神託はテストプレイにおける災いカードだった。真にテストプレイしたいカードを流し続けてしまうからだ。

    私は神託を用いたゲームをここ数年プレイしていなかったが、今回遊んでみて削除しようと決心した。そして削除した。

神託の英語版(Oracle)は、カードテキストが3度変更されている*1。この変更は、「カメレオンの習性の効果対象になるか」「長老の効果対象になるか」、という点で問題となる。
結論から言うと、英語版の最新版(2020年9月版)のテキストに則ると、カメレオンの習性の効果対象となるが、長老の効果対象とならない
※DominionOnlineでは基本的に英語版最新版のルールで処理されている。
混乱を招かないように、神託とカメレオンの習性 or 長老を同時に用いるサプライでは、事前にルールの確認をしておいた方がいいだろう。
以下に変更の過程を記載しておく。

初版(《1st Edition》2011年10月)

Each player (including you) reveals the top 2 cards of his deck, and you choose one:
either he discards them or he puts them back on top in an order he chooses.
+2 Cards.

なお、日本語版は

各プレイヤー(あなたを含む)は、自分のデッキの上から2枚を公開し、次のうち1つをあなたが選ぶ:
「公開した2枚とも捨て札にする。」;「自分の好きな順番で自分のデッキの上に戻す。」
+2 カードを引く

つまり、この版のテキストは"+X Cardsの表記"で"選択効果"だった。

一度目の変更(《2nd Edition》2016年12月)

2016年12月に英語版の異郷(Hinterlands)の第二版が出た。この際、神託(Oracle)のカードテキストが以下のように変更された。

Each player (including you) reveals the top 2 cards of their deck, and discards them or puts them back, your choice.

They choose the order to return them. Afterwards, you draw 2 cards.

つまり、この版のテキストは"+X Cards"ではない表記で"選択効果"ではなくなった。

二度目の変更(《Menagerie errata》2020年3月)

2020年3月にMenagerieがオンライン上で遊べるようになったのに合わせ、神託(Oracle)のカードテキストを以下のように変更するというエラッタが発表された

Each player (including you) reveals the top 2 cards of their deck, and discards them or puts them back, your choice.

They choose the order to return them. Afterwards, +2 Cards.

つまり、この版のテキストは"+X Cards"表記に戻り、"選択効果"ではないままとなった。

三度目の変更(《Hinterlands (2020 printing)》2020年9月)

2020年10月の英語版異郷の新規印刷分からは、テキスト内容に微修正が行われた。詳細は海辺・繁栄・異郷の2020年版についてを参照。
微修正なので、この版のテキストは"+X Cards"表記に戻り、"選択効果"ではないままとなった。

と言うことで、複数回数のテキスト変更が生じているカードなので、最新版で無いカードを使用する際は、混乱を避けるためテキストに沿うのか、最新版に則るのかを事前に決めた方が良いでしょう。

コメント

  • 他人のデッキトップを覗き見するカードは第二版で消えやすい。 -- 2022-06-09 (木) 00:43:35
  • ルール改正された上に削除されたカードだが、これはどうしようもなく複雑なカードテキストと化してしまった... -- 2023-01-14 (土) 16:27:44
  • 戻す場合は使用者ではなく公開した人(=所有者)が順番を選ぶのか。間違えて覚えていたわ。 -- 2023-03-16 (木) 14:38:23




*1 詳しくは神託の英語版Wikiを参照