騎士

Last-modified: 2024-02-23 (金) 21:53:50
収録拡張名前コストカード種別効果
共通
暗黒時代騎士-アクション-アタック-騎士他のプレイヤーは全員、自分のデッキの上から2枚のカードを公開し、
その中のコスト3~6のカード1枚を廃棄し、残りを捨て札にする。
このカードによって騎士が廃棄された場合、このカードを廃棄する。
個別効果
暗黒時代デイム・アンナ5アクションあなたの手札から最大2枚までのカードを廃棄してもよい。
デイム・ジョセフィーヌ5勝利点2勝利点
デイム・シルビア5アクション+2コイン
デイム・ナタリー5アクションあなたはコスト3以下のカード1枚を獲得してもよい。
デイム・モリー5アクション+2アクション
サー・ヴァンデル5(廃棄時効果)あなたはこのカードを廃棄したとき、金貨1枚を獲得する。
サー・デストリー5アクション+2カードを引く
サー・ベイリー5アクション+1カードを引く +1アクション
サー・マーチン4アクション+2カードを購入
サー・マイケル5アクション-アタック他のプレイヤーは全員、自分の手札が3枚になるように捨て札をする。
ランダマイザー
暗黒時代騎士(5)アクション-アタック-騎士このカードを使用する各ゲームの開始前に、騎士の山札をシャッフルする。
騎士の山札は、購入や獲得できる一番上のカード以外はすべて裏向きにする。


概要

10種類の異なるカードからなるアタックカード。それぞれが騎士共通の効果に加え、固有の効果を持っている。
騎士一人ひとりの強さにはかなりバラツキがある。山札の一番上に見えている騎士しか購入・獲得できないので、相手に自分よりも強い騎士を取られないように残りの騎士を気にする必要がある。
共通の効果は、相手のデッキから3~6コストのカードを廃棄するアタック効果と、この効果で騎士を廃棄した際に自壊する効果。
3~6コストのカードはデッキの主軸になるものが多く、うまく当たれば相手に大きな打撃を与えられる。狙って特定のカードに当てるのは難しいが、連打すればダメージは累積する。
一方的に使われると厳しいが、相手に騎士を使われた場合、自分も購入し相打ちによる帳消しを狙うことができる。
固有の効果は、平均的には控えめなメリット効果であり、使用者本人にそこまで大きな利益はない。騎士だけを使っていても勝利はできないので、他の勝ち筋を用意しておこう。

それぞれのカードについて

デイム・アンナ

固有の効果は任意で手札2枚までの廃棄。デッキを圧縮することでこのカードの使用回数も増やすことができる。
サプライに他に使いやすい廃棄が無い場合はひとりのプレイヤーのみが圧縮手段を持つことになるため、特に優先的におさえておきたい。

デイム・ジョセフィーヌ

固有の効果は2勝利点。騎士同士は相打ちになりやすく、最後まで生き残らないと点数にならないので使いにくい。他の騎士が減ってきてからなら生存の可能性も上がる。
尚、種類を4つ持ち、廷臣の効果を全て使用できる希少なカードの一つである。

デイム・シルビア

固有の効果は2金。デッキの強化がしやすくなり、他の騎士の購入にもつながる。相手との展開力に差を付ける意味で重要な騎士といえる。
尚、騎士の中で唯一、資本主義の影響で財宝カードになる。

デイム・ナタリー

固有の効果は任意でコスト3以下のカードの獲得。のようなカードを獲得するとデッキが安定化する。
銀貨を獲得すると相手の騎士の弾除けになり、デッキの資金力も伸ばせる。

デイム・モリー

固有の効果は+2アクション。手札に複数の騎士が来ても事故を起こさずにすむが、他にアクション権を増やしやすい手段がある場合には重要度が落ちる。

サー・ヴァンデル

固有の効果は廃棄されたときの金貨獲得。相打ち前提の効果だが、騎士戦によくある何もしないまま両者が廃棄される展開では保険がつく分だけマシとも言える。
とはいえ、せっかく獲得した金貨も騎士に廃棄される危険性があるので使いにくさは否めない。ちなみに望楼待ち伏せで廃棄しても金貨は獲得できる。

サー・デストリー

固有の効果は2ドロー。アドバンテージを取れるため有効ではあるが、鍛冶屋のような本職のドロー手段には及ばない。騎士中心で行くのならおさえておきたい。

サー・ベイリー

固有の効果はキャントリップ。展開を阻害せず、他の騎士と手札で被っても困らないので使いやすい。

サー・マーチン

固有の効果は+2購入。本人はコインを生まないので活かしづらい。他の騎士と異なりコストが4金なので、初手での購入も可能。

サー・マイケル

固有の効果は民兵と同じ手札破壊。アタック効果が重なっているので使用されると厄介だが、使用者自身は何の利益も得られない。相手の展開を阻害できるので騎士中心で戦うのなら有用。

利用法

  • 騎士による殴り合いが発生する場では、相手より多くの騎士を確保しておくと優位に立てる。
    • 例えば二人戦で獲得枚数が4枚対6枚になってしまうと、最終的に相手だけが2枚持った状態で一方的に殴られ続けるリスクがある。
    • 相手の騎士が全滅した後はこちらからの一方的な攻撃で相手のデッキを一気に削っていきたい。
    • 騎士の打ち合いに負けた側は銀貨等を大量に確保して盾にするか、騎士に廃棄されないコストのカードを集めて対策したい。
    • ちなみに墓暴き等やネクロマンサーがあれば廃棄置き場から死んだはずの騎士が蘇ったり、死んだまま再び襲い掛かってきたりするので盤面がさらにカオスなことになる。
  • 騎士自体は5コストの中で飛びぬけて強いカードというわけではなく、誰も騎士を買わずにゲームが終わることもある。
    • 山札の一番上がジョセフィーヌのような敬遠したい騎士の場合は特に顕著である。
    • 騎士の攻撃に耐えながらもコツコツとデッキを成長させたプレイヤーが勝利することもあるので、騎士ルートに進むかどうかの判断は慎重に。
  • カード名が全て違うことを活かして品評会豊穣の角笛を狙うのもよいが、これらは騎士によって廃棄される危険性がある。

詳細なルール

  • 騎士の山札は10種類各1枚ずつの異なるカードから成る。ゲームの準備でシャッフルしてサプライに並べ、一番上のカードだけを表向きにする。残りの騎士は裏向きにしておく。
    • ゲーム中、一番上のカードは常に表向きにしておく。一番上のカードが購入・獲得などされた場合、残る山札の一番上を表向きにする。
    • 大使チョウの習性によって騎士の山札にカードが戻る場合、表向きになっていたカードは裏返し、戻したカードのみが表向きになるように一番上に置く。
  • 騎士の山札は一番上のカードを購入および獲得できる。
    • 購入・獲得できるのは一番上のカードのみである。厳密には、サプライの山札に干渉する一切の動作は一番上のカードに対してしか行えない。
    • 購入・獲得以外にも、直接廃棄したり追放したりといった全ての動作に共通したルールとなる。*1
  • 騎士のサプライの山札は、ランダマイザーの記載により、「コスト5のアクションーアタックー騎士の山札」と見なされる。
    • ゲームの準備で、騎士の山札の一番上が「デイム・ジョセフィーヌ」であっても、『勝利点の山札』として扱わない。
      • よって、交易路の効果で騎士のサプライの山札にトークンを置くことはない。
      • 逆に、発明家の家族の効果で騎士のサプライの山札に好意トークンを置くことができる。
  • 各騎士固有の効果を解決してから共通のアタック効果を解決する。これは、「効果処理時はテキストを上から順に処理する」というドミニオン共通の規則に準ずるためである。
    • 「サー・マイケルの固有効果で手札を捨て札にした後でアタック効果を処理するので、山札が2枚未満の場合[固有効果で捨て札にしたカード]がリシャッフルに含まれる」「サー・マイケルの固有効果で手札を捨て札にする際に、手札にある青空市場を残すかはアタック効果処理前に決めなければならない」など処理順によって問題が生じるケースもあるため注意。
  • アタック効果の処理の際、街道などでカードのコストが下がっている場合、下がった後のコストが3~6コストであれば廃棄できる。
    • 街道→街道→騎士の順にカードをプレイした場合、騎士で属州(コスト8→6)を廃棄できる。
  • ポーションをコストに含むカード(錬金術師等)、負債をコストに含むカード*2は、コストに3~6コインを含んでいたとしてもコスト3~6のカードに含まれないため、廃棄できない。
    • 騎士で廃棄できるカードは、正確には「コスト3~6コイン0ポーション0負債のカード」とみなされるため。
  • 公開した2枚とも3~6コストのカードだった場合、廃棄するカードはアタック効果を受ける相手が選択する。
  • アタックによって他プレイヤーの騎士が廃棄されたことで自分が使用した騎士が場から廃棄された場合でも、使用時の固有の効果によって得られたアクションやコインなどは失わない。
  • 「このカードによって騎士が廃棄された場合、このカードを廃棄する。」は、騎士自身のアタック効果によって別の騎士が廃棄されない限り誘発しない。
    • 例えば、相手の騎士のアタックを受けて自分のデッキから騎士でないカードを廃棄し、それに誘発する下水道の効果で手札にある騎士を廃棄しても、相手(アタックを仕掛けた側)の騎士が廃棄されることはない。
    • なお、デイム・アンナはアタック効果だけでなく固有効果でも[手札を廃棄する効果]を持つが、この[手札を廃棄する効果]で他の騎士を廃棄しても自身を廃棄することはない*3
  • コスト減効果で騎士のサプライに由来するカードが2コスト減となる場合、元が4コストのサー・マーチンだけが2コスト扱いになり、騎士の廃棄対象である3~6コストの範囲から外れるため、相手の騎士の攻撃で廃棄されないことになる。
    • ただし、サー・マーチン自身が相手の騎士を廃棄した場合、自身の効果によりサー・マーチン自身を廃棄する処理に変わりはない。
  • 教師などで騎士の山札の上にトークンが置かれた場合、全ての騎士がトークンの効果を受ける。
  • 品評会など、カード名を参照する場合、全ての騎士は名前が異なるカードである。
  • 闇市場の闇市場デッキに騎士を入れる場合、いずれか1枚の騎士のみをランダムに選択して入れる。

余談

  • 10人の騎士の名前は製作者Donald Xの知り合いから名前が取られている。
  • デイム・ジョセフィーヌは史上初の、4種のカード種別が印刷されたカードである。
  • デイム・モリーは村系の中で現状唯一、アタックの種別を持つカードである。
  • サー・マイケルは現存するカードの中で唯一、使用者自身へのメリット効果(+x金、カード獲得など)を全く持たないアタックカードである。
    • かつては破壊工作員海の妖婆も該当した。これらのカードが削除された理由としてアタック効果しか持たないことが挙げられており、今後こういったカードが追加される可能性は低いかもしれない。

コメント

  • 詳細なルールにあるポーションコストの例はブドウ園みたいなポーションオンリーなカードよりもコスト3-6+ポーションのカードのほうが分かりやすいんじゃない?錬金術師とかさ。 -- 2021-07-19 (月) 17:53:02
  • ラクダの隊列で、騎士のカードを追放した場合、別の騎士カードで拾うことは可能ですか?(例)サーマイケルをラクダの隊列で追放、その後サーマーチンを購入した時、サーマイケルは追放マットから回収できるのか? -- 2022-01-10 (月) 04:56:03
  • 同じ名前のカードではないので無理ですね。 -- 2022-01-10 (月) 11:18:15
  • でもラクダに乗せときゃ騎士が死なないのは面白いなw -- 2022-01-10 (月) 11:23:51
  • >ラクダ追放から回収不可 やはりそうなのですね、ありがとうございます。 -- 2022-01-12 (水) 02:43:18
  • 騎士あり+呪いあり+廃棄手段がアンナしかない、などの理由で10vs9という超ロースコアで三山切れで終了。ここまでお互い全然点が取れなかったのは初めてだ……w -- 2023-03-07 (火) 04:13:30
  • そのゲームでジョセフィーヌは残っていましたか? -- 2023-03-08 (水) 09:38:45
  • いえ、相手に買われてどこかで討ち死にしました。何で買ったのかは分かりませんが多分盾用でしょう。 -- 2023-03-08 (水) 12:54:57
  • すみません、そのゲームはどちらが勝ったのですか。 -- 2023-03-10 (金) 10:36:55
  • 私が勝ちましたが、もう数日経ってるので詳細までは覚えてません。 -- 2023-03-10 (金) 12:14:11
  • ありがとうございます。なので、もし相手のジョセフィーヌが生き残っていたら負けていたということですね。 -- 2023-03-10 (金) 12:39:29
  • そうですね、あと何かが違っていたら負けてました。相手の公領をこっちの騎士が潰したのもデカかったです。 -- 2023-03-10 (金) 13:02:56
  • これ、タイマン戦なら10枚中8枚が同士討ちで消え去った後にラスト2枚を買い占めたら、そこで投了してもいいくらいにワンサイドゲームになるな……まぁ私がやった方なんですが。3人以上でやったら、最終的に生き残らせた奴がだいぶ有利ってことでいいんかしら。3人だと1人だけ4枚買える奴が出てくるから、そいつがかなり有利かしらね。まぁ2騎撃墜が起こらなかった場合に限るけど。 -- 2023-03-19 (日) 04:08:21
  • 騎士残ってない側は公領残しにくくなるしね……まあそこまで騎士が死んだ頃に自分の騎士が残ってても、点数負けてたらそのまま属州取り合って負ける気もしますが。あとカードパワーに差があるのもワンサイドになりやすいなあと思ったり……サー・マイケルとか明らかに強いよね(タイマンで初手サー・マイケル取れた時は勝ちを確信した)。 -- 2023-03-19 (日) 07:55:14
  • 利用法にあるように、ゲーム開始から弱い騎士に鎮座してもらうのが一番平和やね。 -- 2023-03-19 (日) 10:42:06
  • 相手の弱い騎士でこちらの強い騎士と銀貨がめくれた場合、どちらを廃棄するのがセオリーですか? -- 2023-03-19 (日) 11:37:16
  • うーん盤面次第だけど……オレなら相討ちにするかなあ。自分の騎士は次のシャッフルまで回ってこない訳だし、一方的に殴られるくらいなら反撃して次以降の被害を抑えた方が良さそう。 -- 2023-03-19 (日) 12:21:57
  • 「デイム・アンナの固有の効果で手札の騎士を廃棄してもデイム・アンナは廃棄されない」件を詳細なルールに書こうとして、「原文を参照すると"If a Knight is trashed by this, trash this card."となっており、直前のアタック効果のみを指している。」旨を書こうと思ったんですけど例えばチョウの習性の原文見たら"this"で「このカード」の意味なんですよね……。 -- 2023-06-11 (日) 11:39:27
  • ↑デイム・アンナの曖昧さについては英語版Wiki(https://wiki.dominionstrategy.com/index.php/Dame_Anna)の末尾の方にDonald氏がコメントしている(=裁定している)部分がありましたので、そのリンクと共に編集しました。 -- 2023-06-11 (日) 15:07:57
  • ありがとうございます。日本語版の誤訳なだけかと思ったら英語版でも曖昧さあるんですね……。 -- 2023-06-11 (日) 18:37:48







*1 http://forum.dominionstrategy.com/index.php?topic=19530.msg789286#msg789286
*2 ただし、コスト軽減しない限りコスト3~6+負債のカードは存在しない
*3 この裁定の詳細についてはリンク先(英語版Wiki)参照。