海の妖婆

Last-modified: 2024-04-17 (水) 12:28:41
収録拡張コストカード種別効果
海辺(初版)4アクション-アタック他のプレイヤー全員は、自分の山札の一番上のカードを捨て札にし、
その後、呪いカード1枚を獲得し、自分の山札の一番上に置く。
 削除されたカード
このカードは初版のみに収録されており、第二版には収録されていません。


概要

相手のデッキトップから1枚捨てて呪いを置くアクションカード。
通常の呪い撒きアタックが捨て札獲得であることと違い、呪いのデッキ汚染効果がすぐに表れるのが最大の特徴。さらに有用なカードが捨て札になれば相手は一層困るだろう。
足止めや妨害としては強力な効果ではあるが、使用した本人には何のメリットもないのが弱点。サプライの呪いが切れると、ただ相手のデッキから1枚捨て札にするだけのカードになってしまう。
相手以上に自分が足止めされてしまった、ということの無いように考えて購入したい。

利用法

  • 呪い撒きとしての性能は高く、デッキ汚染が即座に反映される。打った途端に相手の次の1ドローを確実に潰せる観点では、疑似ハンデス性能と捉えることもできる。
    • 議事堂失われし都市のような相手にカードを引かせる効果を使用する場合、先に海の妖婆を使っておけばそのデメリットを最小限にできる。
  • 強力な妨害性能故に廃棄手段が無いサプライでは有力候補である一方、使用者にとっても生産力が皆無であることには注意しよう。
    • 相手から受ける呪いと使用する妖婆自身の二重苦でデッキ成長が遅れることを覚悟しなければならない。
      • 特に4人戦では相互に打ち合って2金で購入パスを連打することも珍しくなく、ゲームが爆速で泥沼化しやすい。
      • 初手ではなく後発で海の妖婆を獲得する場合、ろくに呪いを撒けないまま、その妖婆自身を何もしない呪いとして抱え続けるリスクがある。
  • 相手のデッキの上が呪いになるので、戦車競走を使えばこちらのデッキの上が0コストのカードでない限りは確実に勝てる。

対策法

  • 上述通り見方によっては呪いを撒くだけのカードなので、廃棄+αの性能を持つ対抗手段であれば、妨害よりも成長速度が上回る。
  • 呪いがデッキトップにあることが確定していることを逆手に取り、即対処できるようなアンチカードも存在する。
    • 最強のカウンターは仮面舞踏会。2ドローで呪いを引いて隣に押し付けられる。
    • ゾンビの石工でデッキトップを廃棄する。
    • 医者で呪いを宣言すると絶対に当たる。
    • 見張り事故の心配なく確実に呪いを廃棄できる。

詳細なルール

  • アタック効果を受けたプレイヤーの山札と捨て札にカードが無い場合でも、サプライに呪いが残っていれば、呪い1枚をデッキの上に置く。
  • サプライに呪いがない場合には何も獲得しない。その場合も、デッキトップを捨て札にする処理は行う。
  • 海の妖婆のアタック効果は、ターンプレイヤーの左隣のプレイヤーからターン順に処理する*1。①デッキトップを捨て札にする→②呪いをデッキトップに獲得する、を順に処理した後、次のプレイヤーの処理を行う。
  • 他プレイヤーが、アタックカードを使用された際に誘発するリアクションカード(秘密の部屋馬商人物乞い隊商の護衛外交官番犬)でリアクションするのは、海の妖婆の効果が発揮されるよりである。
    厳密には、一人目のアタック効果を処理し始めると他プレイヤーはリアクションできなくなるので、一人目のアタック効果を処理する前に他プレイヤーがリアクションするかを確認すべきである。
  • カードテキストからはわかりにくいが、海の妖婆のアタック効果で獲得される呪いは、捨て札置き場を経由せずに直接デッキトップに獲得される。詳細はリンク先参照。

関連カード

拡張名前関連
海辺(第二版)海の魔女()このカードの代わりに入った呪い撒き。魔女と全く同じ効果に加え、次ターンに地下牢と同じ手札交換の効果を持つ。

余談

  • ドナルド・Xによる削除理由は以下の通り。
    原文と日本語訳

    【原文】(引用元)

    People were telling me how little they liked Sea Hag from the moment it came out. Some people just didn't like that all it does it attacks.

    And it wasn't very good, and games where you did want it were miserable.

    【日本語訳】

    海辺が発売された当初からいかに海の妖婆が嫌いであるかを私に話していた人がいた。アタック以外の効果を持たないのが気に入らない人もいた。

    それでこのカードは良いものではなかったし、このカードが欲しくなるようなゲームは不愉快なものであった。

  • 現在までに実装されたカードのうち、使用者へのメリット効果(ドロー、カード獲得など)を一切持たないアタックカードは海の妖婆と破壊工作員サー・マイケルの3種だけである。

コメント





*1 ただし、海の妖婆使用者がターンプレイヤーでなかった場合は、"ターンプレイヤーからターン順に処理する"という処理となる。これは、同じタイミングで誘発した効果の処理順は、①複数のプレイヤー間で同時に処理が誘発された場合は、ターンプレイヤーに優先権があり、その後ターン順に優先権が移る、②1人のプレイヤー内で同時に処理が誘発された場合は、自由に処理順を選べる、…という原則があるため。