【ケンオウ】

Last-modified: 2022-07-02 (土) 01:36:28

ロトの紋章

ロトの紋章に登場する、聖戦士の称号。
かつて、勇者【ロト】と共に戦った者たちの末裔で、戦士の「剣王」、武闘家の「拳王」、賢者の「賢王」の総称。
蜃気楼の塔での修行を終えた【アルス】たちは、大賢者【カダル】から、まずは「3人のケンオウを探せ」という当座の目標を示される。
後に、初期メンバーだった【キラ】が剣王の後継だと判明し、拳王の【ヤオ】、賢王の【ポロン】も仲間になる。
なお、後述の通りカダルは初対面の時点でキラがケンオウの素質を持つ者であることには気づいており、当初はアルスのみに修行をつけるつもりだったのを翻意してキラも招いて鍛えることにしたのはそのため。

ケンオウの歴史

それぞれ【戦士】【フルカス】【武闘家】【フォン】【賢者】のカダルが始祖にあたる。
フルカスとフォンの2人は、それぞれ故郷に帰り、子孫を残すとともにケンオウの里を創設。いずれ来る驚異に対抗できるよう後進の育成に努めていた。
一方、カダルは賢者の契約の代償で子を残すことができなかったため、時の砂の呪文【サンズ・オブ・タイム】で若返りつづけながら、100年以上も継承者を捜しつつ【蜃気楼の塔】で過ごしていた。
剣王後継者の1人【サーバイン】が興味本位で封印を解いた【魔剣ネクロス】の呪いで闇に堕ち、剣王の里は壊滅。さらにそのまま拳王の里をも襲撃し、これも壊滅させてしまった。
かくして、ケンオウの子孫は途絶えたと思われていたが…。

ケンオウとの邂逅

アルスたちは、【アッサラーム】にて拳王の里の生き残り、武闘家のヤオと出会う。
彼女は里の仇である剣王サーバインを追って旅をしていた。
そして、時を同じくして勇者の子孫を追っていたサーバインがアッサラームの町を襲撃、アルス、キラ、【ルナフレア】【ギラン】、ヤオの共闘でこれを打倒。
同時にキラの素性、つまりサーバインの弟であることがギランの口から語られる。
これ以前にも、蜃気楼の塔でキラと出会ったカダルが、その目に剣王の血筋の証である「車輪眼」を見ており、キラの素性の伏線が張られている
キラは自らのルーツをたどり、剣王として覚醒するために一行と離れて旅をすることになり、ヤオがアルス一行に加わる。
一行はイシスの南の山を越え、アルスの故郷【カーメン】を経て、【ネクロゴンドの洞窟】を抜け、復興した【テドン】へ。
この時、ネクロゴンドで出会った【遊び人】のポロンこそが、カダルの力を受け継いだ賢王であったが、それがわかるのはもう少し後の話。
 
【アリアハン】で獣王【グノン】の軍勢に襲われた際、剣王として目覚めたキラが復帰し、さらに壮絶な死闘の中でポロンが賢王として覚醒。
ついに3人のケンオウが揃うことになる。

後日談

ストーリーの終盤、剣王キラと拳王ヤオが恋仲となって結ばれてしまい、後にその息子【リー】が剣王・拳王の両方の力を受け継いだ【バトルマスター】となる。
つまり、「3人のケンオウ」ではなくなってしまった。剣と拳の技を受け継ぐリーはさしずめ「兼王」といったところか。
 
どうしても三ケンオウ制を堅持せねばならないとしたら、それぞれが別に伴侶と後継者を得るほか無かっただろうが、剣と拳の里は住人もろとも滅ぼされ、滅亡以前に里から出ていた同郷の者がいたかも不明。なにより若者二人の愛を引き裂くのも酷な話である。
愛の結晶リーがどちらか一方ではなく両取りのバトルマスターとして生を受け、三つのケンオウの力が次代へ受け継がれたのも幸いだったと言えよう。
ただしポロンがカダルと血縁ではないように、ケンオウに血筋は必須というわけではない。
また、賢王ポロンはカダルの弟子である僧侶【ボルク】と魔法使い【レナス】の愛の結晶であり、2種類の才能が組み合わさったという点ではリーと同じである。
本編作品を見ても、バトルマスターの初登場作品であるDQ6では、戦士と武闘家を極めた上級職がバトルマスター、僧侶と魔法使いを極めた上級職が賢者となっていることから、両者の関係性は非常に近い。