概要
Warlock ウォーロック
導管のバリエーションにパネッティの複製ミサイルを生命力ダメージに変換するものがありますが、
その性能が某所にてさんざん貶されているのを見て一度使ってみたいなと思うようになりました。
実際組んでみたら別に強くはないにしても何か思ってたよりは出来てしまったので折角だから投稿することにしました。
(そして投稿したおかげで改善点に気付けてもっといい感じにできました。)
なお、ウォーロックを選んだのは熟考の結果ではなく、単にビルドの構築に失敗して放り出してあったキャラを流用しただけです。
(常駐バフとドリーグの血を使用)
Grim Dawn Tools (v1.1.9.0)
生命力に変換したパネッティの複製ミサイルとウォーロックという選択が先にあったので、
ミサイルの補佐役にシジル オブ コンサンプションを選び、ADCtHを重視した構成にしました。
また、素の攻撃力の低さを高OAによるクリティカルで補うことを意識しています。
長所:
- 生命力化パネッティは色がきれい。
短所:
- 単体の敵への火力が低い。敵の数が少ないほど火力が低くなりADCtHによる回復も減るため、雑魚の群れには強いが単独の強敵には弱いという残念な性質がある。
- キャスターだが引き撃ちが不得手で棒立ちでの戦闘が許されない状況ではかなり弱体化する。
立ち回り・雑感など
戦闘は敵にデバフをかけてパネッティの複製ミサイルとシジル オブ コンサンプションを放つだけです。
耐久面の要はADCtHなのでなるべく攻撃の効率を高めることが重要です。
ミサイルをひたすら連射すること、シジルをなるべく複数枚同時に踏ませることを考えると戦法としては棒立ちが最適解になりますが、
同時にミサイル(とカオス サージ)の貫通に多くの敵を巻き込めるように位置取りを調整することが大事なポイントになります。
特にSRのような時間制限ありの環境では一体一体の敵を相手にしている暇はありません。
また、ドリーグの血とエレオクテスの鏡(とヘルスポーション)はむやみに使わずヘルスと敵の攻撃の状況を見て適切なタイミングで起動するように努力したいところです。
戦績としては、アルチSR80を時間内にクリアできました。
とはいえ全体としてはあまり早くクリアできるものではないためトレハン向きのビルドという訳ではありません。
凍結耐性がわりと貧弱なのでSRに挑戦する時はホアフロスト軟膏が必要です。エナジー再生もやや不足気味ですがポーションを使えば足りる程度です。
意外とバフ消し持ちはそこまで脅威でなく(ADCtHによる回復量はそれほど減らないため、攻撃し続けてさえいれば簡単には崩れない…とはいえSR80ではさすがに危ないですが)、
ヒーロー級の回復持ちもそれほど怖くない(それらが脅威になる集団戦ではこちらも強くなる)ため、
SR道中はそこまで苦しい展開にはなりにくいです。
一方で減速持ちとファンブル持ちにはヒーロー級であろうと重点的な警戒が必要です。
ボス級では、グラヴァ’スル、クバカブラ(高耐性かつ回復持ち)、カイザン(左に同じ)、スラッサー、ラシャルガといった面々が特に脅威となります。
純粋に攻撃力が高くこちらが負った大ダメージをADCtHで回復しきる前に削り殺してくるコルヴァークなども危険な相手です。
SR80でも道中はかなり安定して戦えるのでボスと突然変異の組み合わせが悪くなければ十分クリアできるという感じです。
スーパーボスはローカーとアルチモグドロゲンを撃破しました。
ローカーについてはほぼ棒立ちで勝てますが、ドリ血や鏡を切るタイミングを間違えると危ないときがあるので、様子を見て一旦逃げることも選ぶべきだと感じました。
バーボンクローンをうまくシジルとミサイルに巻き込めば楽になります。
モグドロゲンに対しては後述の強敵対策構成に変更しローヤルゼリー膏薬系3種を使用した上で、ペットに接近されにくいよう祠そばの崖際に陣取る戦法を取りました。
戦闘中は一歩も引くことなく撃破できましたが、決して安定しているわけではなくちょっと油断しているとやられます。(ただこれは装備更新前に挑戦したので、今ならどうなるか…)
これら以外のスーパーボスはいずれも棒立ちでの戦いを難しくする要素を持つ上にペットを呼ばない(かペットを攻撃すると不利になる)ためこのビルドで挑戦するのは諦めています。
Attribute
体格99、狡猾性8、精神力0。
モルグールの死命のために狡猾性をある程度確保する必要があります。
マスタリー
攻撃スキルをパネッティの複製ミサイルとシジル オブ コンサンプションに絞ってもなおスキルポイントが足りません。
可能ならブラディ ポックスやドゥーム ボルトも取得したかったところです。
オカルティスト
マスタリー:50
スキル名 | スキルレベル (補正込み) | 主な目的 | コメント |
カース オブ フレイルティー | 5 | デバフ | ヴァルネラビリティの方が本体。他のデバフと効果時間を合わせるため補正込み5にする。 |
└ ヴァルネラビリティ | 10 | デバフ | 重要な耐性低下。限界まで振りたいがポイントが足りないので伸びの良い10で止め。 |
ソレイルのウィッチファイア | 4 | ダメージ増強 | このビルドではあまり効果が大きくないので1振り。 |
├ 第二儀式 | 4 | ダメージ増強 | 同上。 |
シジル オブ コンサンプション | 22 | 攻撃 | 攻撃の中核その2。極振り。 |
└ デストラクション | 22 | ダメージ増強 | 同上。固定値は限定的にしか活かせないが手を抜くべきではないと判断。 |
ドリーグの血 | 19 | 回復・OA | 攻防いずれにも重要。極振り。 |
└ アスペクト オブ ザ ガーディアン | 12 | ダメージ増強・耐性 | 同上だがポイント不足のため12で止め。 |
ポゼッション | 14 | ダメージ吸収・ダメージ増強・耐性 | 攻防いずれにも役立つ排他スキル。15まで振れるがダメージ吸収が伸びないので14で止め。 |
※デストラクションのレベルはレリックのクラフトボーナスを含みますが、なくても22にできます。
アルカニスト
マスタリー:40
スキル名 | スキルレベル (補正込み) | 主な目的 | コメント |
イナー フォーカス | 12 | OA・精神力 | 攻撃面の強化のために重要だがポイント不足により12で止め。 |
パネッティの複製ミサイル | 22 | 攻撃 | 攻撃の中核その1。極振り。 |
├ ディストーション | 12 | ダメージ増強 | ポイント不足のため12で止め。 |
├ スーパーチャージ | 12 | ダメージ増強 | ポイント不足のため12で止め。 |
└ プロリフィレイション | 13 | ダメージ増強 | ポイント当たりの効率は一番高いはず。極振り。 |
イスカンドラのエレメンタル エクスチェンジ | 2 | エナジー再生など | 役に立つ要素はあるがポイントが足りないので1振り。 |
├ オーバーロード | 2 | OAなど | 同上。 |
└ エレメンタル バランス | 2 | クリティカルダメージなど | 同上。 |
エレオクテスの鏡 | 7 | 緊急回避 | 使えれば使えるほど安定するので可能ならもっと振りたいが、CD短縮の効率がよい7で止め。 |
アルケイン ウィル | 2 | 一時バフ | 本当はもっと欲しいが1振り。 |
メイヴェンのスフィア オブ プロテクション | 15 | 防御 | 防御の要の1つ。極振り。 |
└ コンバージョン | 9 | CC耐性 | 素のCC耐性が貧弱なので、上昇効率が良い9まで振る。 |
ナリフィケイション | 2 | バフ消し・ダメージ減少 | 本当はもっと以下略。エレメンタルだけとはいえダメージ減少は有るのと無いのとではやはり違うように思う。 |
メンタル アラクリティ | 6 | 詠唱速度 | 詠唱速度のためにもっと振りたかったがこれしかポイントを捻出できなかった。 |
星座
耐性減少のためにラトッシュを取る&素の攻撃力の低さを補うために最も強力なバフである瀕死の神を取る
→青と黄の親和性を稼げるのでメンヒルのオベリスクの3点も取る、という方向になっています。
全体としては耐性低下とOAを重視した選択になっています。
星座 | コメント |
岐路・緑 | 緑親和性。 |
鷹 | 緑親和性・OA・装備要求緩和。 |
蝙蝠 | ツイン ファング→パネッティの複製ミサイル ダメージ増強・星座スキルによる攻撃とADCtH。 |
禿鷹 | 赤親和性・OA・耐性・属性値。 |
鰻 | 青親和性・DA・耐性。 |
豹 | 青/黄親和性・OA。 |
牡鹿 | 青/黄親和性・耐性。 |
蓮 | 緑/黄親和性。 |
真面目な見張り | 装甲・DA・耐性・反射ダメージ削減。 |
レヴナント | レイズ ザ デッド→シジル オブ コンサンプション 詠唱速度・星座スキルによる耐性減少とダメージ。 |
瀕死の神 | 虚無の飢え→ソレイルの炎 ダメージ増強・OA・星座スキルによるバフ。 6aは取得しない。 |
ベールの番人 ラトッシュ | ラトッシュの意志→カース オブ フレイルティー ダメージ増強・OA・星座スキルによる耐性減少とダメージ。 |
メンヒルのオベリスク | 装甲・DA。1・2a・3aの3点のみ。 |
装備
導管以外の装備選びは、まず耐性減少のアイテムスキルが付いたものを重点的に選び、
残りはミサイルかシジルを強化するものを選別しました。
たまたま導管に刺突耐性が付いたおかげでだいぶ楽になっています(それでも不足気味ですが)。
部位 | アイテム名 | コンポーネント | 増強剤 | コメント |
メインハンド | モルグールの死命 | ソレイルのシンボル | ラヴァジャーの目 | 生命力ダメージ・耐性低下スキル・オカルティスト+1。 |
オフハンド | キーパーズ ヴァンピリック ボーンウォール オブ プロテクション | 共鳴の印章 | ラヴァジャーの目 | シジルをより多く展開しより効率よく吸うことで戦闘時の安定性を向上させる。 SR高階層に挑戦したかったので手持ちの中から一番防御的な接辞のものを選択。 |
頭 | 神話級 スペルゲイズ | プリズム状ダイヤ | マルマスのソウルガード パウダー | ミサイルに武器参照とADCtHを付与する非セット型ミサイリアの基本装備。 |
肩 | デモニック ヴァルダランズ マント オブ プロテクション | 生ける防具 | マルマスのソウルガード パウダー | ミサイルのスキルボーナスに接頭辞の効果が合わさり生命力ミサイル向けの装備が誕生。 |
胸 | ヴァルグールの服 | 生ける防具 | マルマスのソウルガード パウダー | ヴァルグールの飢え(2/4セット) 生命シジルオカルティストの定番セット。 1.1.9.0で弱体化されたが元々フルセット装備ではなかったので影響は少なかった。 腕のコンポーネントは詠唱速度目的。 |
腕 | ヴァルグールの接触 | 魔織の繊維 | マルマスのソウルガード パウダー | |
脚 | 神話級 泰然自若のレッグラップス | 鱗で覆われた皮 | マルマスのソウルガード パウダー | OAとCC耐性を重視した選択。 |
足 | 神話級 ヴォイドウォーカー フットパッド | モグドロゲンの標章 | ウェンディゴ ブラッドセントパウダー | シジル使いの定番装備。コンポーネントはヘルス再生目的。 |
ベルト | 神話級 ガードル オブ ストールン ドリームズ | ウグデンボーグの革 | ウェンディゴ ブラッドセントパウダー | OA・詠唱速度・オカルティスト+1。 耐性が無いのが難点だが強力なOA補正とダメージ増強に詠唱速度も付いている。 |
アミュレット | アルケインの囁きの導管 | 全滅の印章 | イラーの血 | (パネッティの複製ミサイルを生命力に変換・刺突耐性) ビルドのコンセプト装備。しかしなんでこんなものをわざわざ使ってるのだろうか。 |
リング | 神話級 カースベアラー | 血まみれのクリスタル | イラーの血 | 耐性減少スキル・ヴァルネラビリティのスキルボーナス。 それ以外の特性は微妙なところではあるが耐性減少には代えられないと判断。 |
リング | 神話級 シグネット オブ ザ フォールン | 血まみれのクリスタル | 死霊の絶叫 | 耐性減少スキル・詠唱速度。スキルボーナスが全くかみ合わない点には目をつぶることにした。 |
メダル | アグレッシブ ライロック マーク オブ ハンガリング リフツ | 汚染した心臓 | 転置のルーン | あまりしっくりくるものが無かったので、 本体性能と接尾辞によってシジル特化になったこのメダルを選択。 |
レリック | エルドリッチの契約 | - | - | ダメージ増強・ヘルス再生・オカルティスト+1。 スキルのカオス サージが総合火力に貢献。ヘルス再生も虚無の飢えに対抗するため助かる。 |
※神話級 スペルゲイズのクラフトボーナスは気絶耐性を狙いました。
耐性減少
カテゴリー | スキル名 | 値 |
A | レイズ ザ デッド | 24 |
B | ヴァルネラビリティ | 25 |
B | ラトッシュの意思 | 25 |
B | ソレイルの炎 | 10 |
B | モータル コイル | 12 |
B | 挫折の呪い | 10 |
B | 堕ちたものの印 | 15 |
A・B合計 | -121% |
耐性減少はウォーロックとしては限界に近いくらい稼いではいますが、
生命力耐性が高い敵は結構多いのでこれでも不足を感じる時があります。
強敵対策
強敵との戦闘を見据えた構成として、モグドロゲン戦では以下の変更を加えました。
星座…レヴナントと豹を外し、ウルカマの天秤、蜥蜴、岐路:赤を取得。
装備…レリックをホーントに変更。スキルポイントの割り振りは適宜調整。
これにより、火力と引き換えにADCtHによる回復量(とヘルス再生も幾分か)が向上することでより安定した戦いが可能(になったはず)です。
(レリックスキル:ホーントとラトッシュの意思にはヘルス吸収耐性低下の効果があり、2つを併用することでネメシスやスーパーボスから通常の2~2.5倍ほどの効率でヘルスを吸収することが可能になります。)
ミサイリアとして
生命力ミサイルの威力を追求するなら、右手武器を神話級 パネッティの複製ワンド、メダルを影女王の標章、レリックをホーント(スキルポイントと耐性低下)にするという構成が考えられます。
しかしこれをやると元からカツカツなスキルポイントがさらに不足し、耐久面の不安定化やミサイル以外によるダメージの低下が相まって全体としては強くなるとは言い難い感じです。
属性変換による非正統派ビルドにつきものの悩みですが、ミサイルビルドに寄せれば生命力ビルドから外れ、生命力ビルドに寄せればミサイルビルドから外れるため、どうしてもどこかで妥協することになります。
今回はかなり生命力ビルド寄りに着地しました。
雑記
何分冗談半分で組み始めたものなので生命力化パネッティを極められた自信はないのですが、
「こんなのでもまあまあいけるんだな、俺も一丁変な導管使ってみるか」と思っていただけたら幸いです(ただし結果に責任は持ちません)。
あるいは、変な導管を使った自慢のビルドをお持ちであれば是非コメントで紹介してください。
更新
初版:Grim Dawn Tools (v1.1.9.0)
コメントを読んで装備の改善を思いつきオフハンドを変更した結果、SR80クリア不可→クリア可能、ローカーちょっと怖い→棒立ちで勝利にパワーアップ。重ねて感謝申し上げます。
コメント
- これは考えられてて良いビルド 自分も生命パネッティ導管が倉庫で腐ってるけどやりたくなってくる ヴァルグール使う場合も頭はスペルゲイズを優先させてフルセットにはしないのね -- 2021-02-16 (火) 09:59:09
- 頭でヘルス変換がスキルそのものに付与されて、他装備や星座他のヘルス変換も有効になるので、それ目的かと -- 2021-02-16 (火) 15:04:25
- コメントありがとうございます。装備については、ADCtHを回復の主軸にする以上、主力であるミサイルにADCtHが付いてなければ流石に持たないのではないかと思ったのと、ヴァルグールフルセットの真価は効果対象がシジルしかないウォーロックでは発揮できないだろうと考えた結果です。ただ、コメントいただいてようやく気付いたのですが、最初からフルセットにするつもりがないなら逆にヴァルグールにこだわる必要はないわけで、オフハンドをヴァンピリック ボーンウォールに変更したところ戦闘時の安定性が劇的に向上し、二回目の挑戦でSR80時間内クリアに成功しました(一回目はコルヴァークにぶっ飛ばされリベンジ成功までに4死)。こちらを完成版としたいと思います。ありがとうございました!(作成者) -- 2021-02-16 (火) 18:08:30