哀れな仏
カテゴリ | 6巻HBP(プリンス) |
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投稿者 | nevi |
優先順位 | 普通 |
状態 | |
投稿日 | 2020-09-02 (水) 10:33:18 |
■日本語版 22章 p.250
哀れな仏は、どこにいるのかね?
■UK版 p.452
where is the poor creature?
試訳がなかったのと、Wikiに載せるに値するかどうか少し悩んだので、他の方のご意見もお聞かせください。
アラゴグの弔い(という名の毒採集)のために訪れたスラグホーンが、アラゴグの遺体のありかをハグリッドに尋ねているセリフです。
個人的な印象ですが、遺体を仏/ホトケと呼ぶのは警察官かあまり品が良くなく教養もない高齢男性という感じなので、スラグホーンが使う言葉としては違和感をおぼえます。
試訳としては哀れな蜘蛛、かわいそうな蜘蛛、あたりを思いつきました。動物、生き物、生物あたりも仏よりはマシ?
カテゴライズするとしたら髷・厨・手水場などと同系統の、若干印象が弱い系かな?と思いました。
- この前後にも芋づる式に気になるものが…「野辺送り」「バタバタと」「でっかい水玉模様のハンカチ」で「鼻をチンとかみ」、「オンオン」泣いて、「すべて(太字)毒味をすませてある」などなど…
- 「敷居をまたいで」というのもここにあり、過去にもさんざん取り沙汰されている表現ですが、わたしとしては最近では別にこれで良いのではないかなとも思うようになりました。敷居の原語は threshold ですが、他に訳しようあるかな?
- p246の the poor beast は「哀れな獣」「獣」と連呼しているのですが、大きいとはいえアラゴグは虫の部類ではないのかなと疑問に感じました。
- あとは細かいことですが、p247でハリーが「どこに埋めるの?」「禁じられた森?」と問うている後者が、原文ではただの“The forest?”です。この箇所以外でも他の巻でも the forest は軒並み「禁じられた森」と訳されていて、ホグワーツで森の話をしたら禁じられた森しかないのだから不必要な訳だよなぁと常々思いつつも諦めていました。が、この時ハリーはフェリックス・フェリシスを飲んでいて若干ハイになっていて愉快な感じなので、単に「森?」だけのほうがかわいくて良いのになとひたすら残念に思いました。
コメント
- クリーチャーをホトケとはこれまた和風味ですね。自分も遺体をホトケと呼ぶのは下品な年配男性のイメージです。刑事でも物腰柔らかな年配男性や若者はホトケサンと言います。どうしてもスラグホーンにホトケと言わせたいならせめてさんをつけろと。/wikiに載せるかどうかは別に載せない理由はないと思います。これ以外にも言われなければスルーしてたけど言われたらたしかに気になるというのはたくさんあります。/ただしリンク先の備考ツッコミの仏教徒云々は関係ないと思うので削除すべきかと。/敷居は保留として、獣と森の違和感は同意します。 -- toori 2020-09-03 (木) 07:06:25
- そもそもイギリス舞台の小説に「仏」という単語が出てくる事自体に違和感を感じます。 -- 2020-09-11 (金) 02:45:17
- プアクリーチャーを哀れな仏でいこう!これでヨシ!とした感性が信じがたいです。すんごい疲れていたか酔っ払ってたか機嫌が悪くてやっつけ仕事だったかって感じ。 -- 2020-09-11 (金) 21:04:40
- 「仏」という訳語には、最初に読んだ瞬間から違和感がありました。仏教と縁のない環境でなぜ仏なんだと。「哀れな動物」か「哀れな蜘蛛」でいいのに。 -- きょうこ 2020-09-13 (日) 21:08:44