コンボシステム

Last-modified: 2016-04-18 (月) 17:02:19

本シリーズは他の作品には見られない独特のコンボシステムを有している。
システムを理解すればコンボは一部を除いて非常に簡単だ。是非、覚えて欲しい。
初心者は無理に覚えようとせず、コンボアシスト機能を使ってボタンを連打してコツをつかむ事から始めよう

コンボパーツの種類

本作のコンボパーツは大きく分けて5種類存在する。オープナー、オート、マニュアル、リンカー、エンダーだ。

オープナー

普通の作品での始動技を本作では、特定の技に対してこう呼ぶようになっている。
全ての空中通常攻撃と一部必殺技が割り当てられている。
コンボの基本中の基本で、これがないとそもそもコンボを発生させられない。まずはこれを当てる事を考えていこう。
オート、リンカー、エンダーでキャンセル可能。
2HIT以上してからでないとシャドーアタックはすべてこれと判断され、ブレイカーはできない。

オート(オートダブル)

普通の作品での中継技の中で通常技で中継を行うことを本作ではこう呼ぶ。
オープナー(リンカー)の後にキャンセル入力した地上通常技が該当している。
この時、通常技はオート専用の多段技(ほとんどは2段)に変化する。
リンカー、エンダーでキャンセル可能。キャラによっては特殊なキャンセルルートや追加入力も存在する。

マニュアル(マニュアルダブル)

概念としてはオートに近いが、オープナー及びリンカーにキャンセル入力を行わず、目押しで通常技を繋ぐとマニュアルとなる。
入力は難しいが、オートと違って多段技に変化しないため、技にもよるが非常にブレイカーされにくい。
リンカー、エンダーでキャンセル可能。

リンカー

普通の作品での中継技の中で必殺技で中継を行うことを本作ではこう呼ぶ。
オープナー(オートダブルorマニュアル)の後に入力した一部地上必殺技が該当している。
強ボタンがエンダーに割り当てられている技の場合、強リンカーは技コマンド+弱or中ボタンの長押しで出す事に注意。
オート、エンダーでキャンセル可能。

エンダー

普通の作品でのコンボ締めを行う技を本作ではこう呼ぶ。
上記4種の攻撃の後に入力した一部地上必殺技、もしくは強ボタンの必殺技が該当している。
エンダーレベルに応じてダメージが大きくなるほか、エンダーを入れた時点でポテンシャルダメージが全て確定ダメージに変わる。
コンボをこれで締めると締めないとでは大違いなので、基本的には全てのコンボをエンダーまで持っていきたい。
エンダーは原則的にブレイク不可だが、オープナーから直接エンダーに繋いだ場合のみブレイクされる。

コンボの流れ

コンボの流れは酷く単純だ。
(地上通常技or地上コマンドアタック→) オープナー → <オートダブル(マニュアル)→リンカー>×n →エンダー
という流れを行うだけだ。

例を挙げよう。Sabrewulfのコンボレシピの一例だ。
J中K→中Kオート→ジャンプスラッシュ→中Kオート→ハムストリングス→弱Kオート→ハムストリングス→強Kオート→ランニングアッパーカット

何?分かりにくい?
実は行っている事はJ中Kを当てた後は46を交互連打しながら中K連打→弱K連打→強K連打をしていただけであったりする。
こんなほとんどガチャプレイと大差ない操作でもそこそこ減るコンボが組めてしまう。
これは極端にコンボが簡単なSabrewulfだからこそではあるのだが、竜巻コマンドと中Kを連続入力しながら頃合を見て強K連打に変えてコンボを締めるだけで、コンボを完走出来るJago等、大抵のキャラの基本コンボは単純な操作のコンボレシピで組めてしまうのが本作だ。

エンダーの種類

エンダーにはダメージを与えるだけでなく、特殊な効果を付与させる事もできるものもある。
ここではその一部を紹介しよう。

エンダーキャリーエンダー相手をふっとばす攻撃相手をキャリー(移動)させ、壁があればそのまま壁ドンさせてウォールスプラットを発生させることができる。
バッテリーエンダーエネルギー系の攻撃シャドーメーターを大きく回復できる。
ランチャーエンダー空高く放り捨てる相手を垂直に打ち上げるため空中での追い討ちができるようになる。
ダメージエンダー大ダメージを与える大ダメージを与えるのと引き換えに、リターンがないまま技が終了する
エクスチェンジエンダー距離を入れ替える相手との位置を入れ替えることができる

コンボメーターの見方

コンボの最中は、他の格闘ゲームには見られない、ましてや今までのシリーズでも見られなかったくらいに詳細なコンボ状況の説明が見られる「コンボメーター」が表示される。
コンボ中、このゲージを見て状況を確認しながら戦えるようになれば、上級者への第一歩といえるだろう。

ヒット数

コンボの命中している数。
従来の格闘ゲームと仕様はほぼ変わらない。

コンボリミット

赤く表示されているゲージ。
コンボを喰らわすと少しずつ増えていき、100になるとコンボの継続が不能になる。
詳しくは後述。

エンダーレベル

四角く囲われているボックス状のゲージ。
コンボを継続しているとこのボックスに左から順にランプが点灯し、
点灯数が多いほどエンダーを決めた時の演出とパワーがアップする。最大レベル4。
もちろん、レベルが多くなってからのエンダーを狙うのが基本だが、
狙いすぎるあまりコンボブレイカーやブローアウトになってしまわないように。

ポテンシャルダメージ

ポテンシャルダメージとはコンボ中蓄積される追加のボーナスダメージのことで、対戦相手の体力ゲージの上に白いゲージで表示される。
強オートなら、スピードは遅くブレイカーされやすいがより多くのポテンシャルダメージを与えられる。
弱のオートならその逆だ。
このゲージは放っておくとじわじわと回復してしまうが、エンダーを入力すると一気に削りとる事ができ、またこのゲージの量に応じてエンダーのパワーアップも早くなる。
コンボによるダメージを最大限にしたければ、なるべくランクの高い攻撃を優先するといい。
そして、このダメージはエンダーを使わなければ相手に与えられない。エンダーを使う前にコンボを完結させてしまわぬように。
例外として100になってもキャンセルなどでエンダーなどに繋げられるようになる。

コンボリミット

コンボリミットとは、プレイヤーがコンボをできる限界の量だ。
このゲージは、コンボヒットカウンター(コンボのHIT数が表示されているところ)の下に表示されている。
コンボリミットが100に達した時点で、エンダー以外の攻撃を繰り出すと「ブローアウト」が発生し、コンボが途切れる。
ブローアウトによってきりもみ回転している敵には、あらゆる攻撃が効かなくなってしまう。
できるだけ、エンダーを使ってコンボを完結させることを意識しよう。

コンボブレイカー

コンボブレイカーはKILLER INSTINCTの最も重要な要素、これがあるかないかで他のゲームとは違うという事を示すのである!
コンボでは相手との駆け引きが要求される。攻撃側は様々な攻撃で相手に迫り、それを喰らった側はコンボをいかに断ち切るかに全力を尽くす!
コンボは様々な段階でブレイク*1することが出来る。
攻撃をブレイクするためには、同じパワーレベルのボタンを押す必要がある。
弱P+Kなら弱を、中P+Kなら中を、強P+Kなら強を、それぞれブロックすることができる。
ちなみにXBOX ONE専用コントローラーを使っているなら右スティックでもコンボのブレイクができる。
ゲーム上の道場モードではバグなのか表示されていないが、下が弱、右が中、上が強だぞ。
また、それらは普通に同時押ししたいとき(投げ発動など)にも有効だから、ぜひ覚えて欲しい。

シャドー技をコンボに組み込まれた場合、パワーレベルを合わせる必要はないが、シャドー技のヒットタイミングに合わせて3回ボタンを押す事でブレイクが可能。
もちろん少しでもタイミングがずれると黄色ルックアウトになってしまう。KILLER INSTINCTが一時的に音ゲーへと変わる瞬間だ。

ルックアウト

相手の攻撃を見抜けず、ルックアウトされると、3秒間次のブレイカーが実行できなくなる。
コンボブレイカーのタイミングを外すと、オレンジでキャラクターの頭上にXが表示され、
間違ったパワーレベルを使用してしまった場合、赤で表示される。
非常に無防備な状態を晒してしまうため、攻め側はこの隙に大ダメージを与えられる準備を確りとしていきたいところ。

カウンターブレイカー

そして、本作で追加された要素のひとつとして、この「カウンターブレイカー」が挙げられる。
コンボの最中、相手のコンボブレイカーを見抜き、逆にこちらがカウンターを決めてやる大技だ!
使用するにはコンボ中中P+中Kを入力する必要がある。
決まれば、相手のブレイカーを阻止できるばかりか、ダメージはそのままにコンボリミッターがリセットされ、さらに相手にルックアウトのマークを付ける事ができる!たとえ相手が空中にいたとしても、無理やり地上に引き戻してコンボを継続できるのだ。
その分タイミングを合わせるのは難しく、うまくいかないとコンボを中断してしまうばかりか大幅な隙を晒してしまい、相手の思う壺!
まさにハイリスクハイリターン、一発逆転の切り札なのである。無闇に使えば自滅を招くだけ。
相手のブレイカー狙いの癖を読んだり、見やすい強オートを故意に多用してブレイカーを誘うなど、
読みと駆け引きを最大限に駆使して狙える状況を作り出し、ここ一番で決めて一気に試合の流れを傾けよう!
ちなみに、シャドーアタックは出掛かりでないとカウンターブレイカーができないので、使いどころを間違うと敵に逆襲のチャンスを与えてしまうだけ!気をつけよう。
 因みに、カウンターブレイカーは中リンカー扱いとなっており、中P+中Kの単押しなら2hitだが、カウンターが成功した瞬間から暗転解除まで押し続けると通常の中リンカーと同様に強リンカーに変化し3hitする。ルックアウトの残り時間の消費、コンボリミットの増加というデメリットもあるが、強版のほうがよりダメージを取れるルートがあるキャラもいる。

空中コンボと引き戻し

空中コンボ

近年の和製格闘ゲーにはエリアルなど、空中に浮かせて空中でコンボを繰り出し相手を一方的にハメ倒すのが基本となっている中、本作でのコンボは、基本的に地上で出して地上で完結するものがほとんどだ。
KIは基本的に地上での駆け引きが重視されており、過去作にもそうした時空中限定で出せるコンボもあったが効果はあまりなく、本作にも基本的にそういったコンボは存在していない。
しかし、一部のコンボは相手が空中に浮いた状態でも繰り出せるものがある。
だがやはり段数は低くダメージもあまり期待できないのと、相手が空中に浮いている状態だとエンダーが決められない
ゆえに空中コンボはあまり意味がないため、オマケ程度に考えておくとよい。
特にシーズン1時点では空中コンボはブレイカーできなかったのだが、シーズン2では空中コンボもブレイカーできるようになった。
特に空中ブレイカーは受けると凄まじい距離を吹き飛ばされるため、近距離キャラにとってはますますリスキー。

リキャプチャー

シーズン2からの一部キャラクターは、浮いている相手に特定の技をヒットさせると、地上に引き戻してコンボに繋げることができる。英語公式ではリキャプチャーと呼んでいる。
空中コンボとは違い地上コンボ扱いになるため、きちんとエンダーも繰り出せるようになる。
ただしリキャプチャーに使える技は限られているため、慣れたプレイヤーにはコンボブレイカーの的にされやすい。


*1 コンボブレイカーすること。コンボブレイカーする→ブレイクする。