資料/ぼくらの成金宇宙開発

Last-modified: 2023-04-08 (土) 12:11:05

まえがき

バージョン0.24よりキャリアモードにお金の概念が追加されました。これにより、以前のような無尽蔵にロケットを打ち上げることができなくなりました。
そこで、新しいキャリアモードで最低限破産せずに宇宙開発ができるよう、このページではキャリアモードの基本的な遊び方の説明を行っています。
ただ、前提として「ある程度まともなロケットを設計、運用できる」として説明をするので、サンドボックスで月往復が出来ない方は他のページを見てまずは設計について学んでください。

ご意見、ご要望はどしどしどうぞ。

はじめに

ゲームを開始すると、画面上部に何やら前バージョンでは見かけない何かが表示されています。
バー解説.png

一番左はお金です。開始時は10,000あり、これをやりくりしてロケットを打ち上げます。

真ん中のメーターは評判のメーターで、与えられたミッションを成功させたり緑を無事帰還させると上昇し、よりよいミッションを受けられます。逆にミッション放棄や時間切れ、緑の大量虐殺によって下がる場合もあるので注意してください。

右の数字はサイエンスポイントです。旧キャリアやサイエンスモードと用途は同じで、ミッションを成功させたり何らかの研究データを持ち帰ることにより増加し、これを消費して新たなロケットのパーツを開放します。

右端にある2つのアイコンは、現在受注しているミッションと完了メールのメールボックス(のようなもの)です。

また、VAB(ロケット組立棟)の脇にある小さな建物はミッションコントロールという建物で、ここでミッションを受注できます。

はじめてのミッションを受注しよう!

では早速ミッションを受注してみましょう。

ミッション受注.png

ミッションコントロールセンターではジーン・カーマン司令がコーヒーを片手にいつでも貴方がミッションを受注するのを待っています。
彼は貴方が簡単なミッションを受けようとすればつまらなそうに、
ある程度のミッションを受けようとすれば力強く頷き、
より難しいミッションを受けようとすると最高の笑顔とともにハンドサインであなたの背中を力強く押してくれます。
これによりミッションの難易度が三段階でわかります。(ミッション一覧の星の数でも確認することが出来ます)

では早速ミッションを受注しましょう。

初期にあるミッションはそれぞれ、
・「最初のロケットを打ち上げろ!」
・「カービン(Kerbin)で科学実験データを収集せよ!」
・「大気圏を脱出せよ!」
・「カービン(Kerbin)の周回軌道に到達せよ!」
の四つです。これらはさして難しいわけでもなく、無期限のミッションなので全て受注しましょう。
受注したいミッションをクリックで選択、右上の緑のチェックボタンで受注できます。

ミッションによっては、受注期間や達成までの期間があるので、今後受注する際はよく考えて受注してください。

はじめてのミッションを完了しよう!

ミッションは受注出来ましたか?では早速ロケットを組み立てましょう。

ロケット設計.jpg

パーツにはそれぞれコストが設定されていて、予算内でロケットを組み立てる必要があります。(部品説明の下、赤線部)
基本的には固体燃料のほうが液体燃料より安く、大型化するにつれ高くなります。
ロケットを設計する場合はペイロードをよく考えて適切なロケットを組み立てましょう。
画面左下の赤線内の下段が所持金、上段がロケットのお値段になるので、お財布を超えないよう設計しなければ発射できません。

ですが、今回はこの程度のロケットで十分でしょう。

ミッション完了.jpg

打ち上げると右上のアイコンがチカチカと光ります。
クリックすると緑のチェックのアイコンが出てくるのでクリックすると、完了した内容や得たお金・サイエンスが表示されます。
ここでゴミ箱ボタンを押すと内容などのメッセージを削除できます。削除しないと貯まる一方なので特に思い入れがなければ削除して構いません。

パーツ回収.jpg

無事帰還したら「RECOVER VESSEL」を押して機体を回収しましょう。これにより、部品や残燃料分の代金がある程度戻ってきます。
また、この金額はKerbal宇宙センターに近ければ近いほどより多く帰ってくる(らしい)ので、今後の宇宙開発で再突入する場合、余裕があれば宇宙センター付近に降りるとよいでしょう。

リザルト.jpg

帰還すると成果が確認できます。
Scienceタブでは獲得したサイエンスを、
Partタブでは回収したパーツと残燃料にそれらの代金を、
Crewでは帰還した緑と獲得した評判が確認できます。
(ミッションで獲得したお金やサイエンスはここには表示されません)

この調子で残りのミッションも消化していきましょう。
最初の四つをクリアした後も無期限のミッションをクリアすれば更にサイエンスやお金を稼ぐことが出来ます。
また、一つのロケットで複数ミッションを達成できればより多くのお金を稼ぐことも可能でしょう。

Alchemy after the Mun

我月ニ到達セリ.png

無期限ミッションをクリアしていると、気づけば貴方はMunやMinmusに居ることでしょう。
ですがこの先、他の惑星に行くには更に多くの資金が必要になるかもしれません。
そこで、いくつか効率的なお金儲けができるミッションを紹介します。

お目当てのミッションが出ない場合、ミッションを受注する緑のチェックマークの隣の赤い☓ボタンを押せば新たなミッションを出現させることが出来ます。
また、完全にお金がなくなった場合でもミッションは前金がもらえるのでそこから立て直すことも可能です。

部品のテストを行う

ミッション名が「Test ○○○ in △△△」となっているミッションは、○○○で指定されたパーツを△△△で指定された環境でテストを行うというものです。
このとき必要になるパーツは開放している必要はなく、受注期間中なら好きに使用することができるので初期の宇宙開発で高度な機材を使用することができるかもしれません。(ただしお金はきっちり取られます)

詳しいテスト環境はミッション詳細のObjectivesを確認して下さい。
一例として、

パーツテスト一例.png

このようなミッションの場合は、「Kerbinで飛んでいる状態で高度1,400~4,000の間で速度を120~420m/s」になります。
他にもSplashed down(着水)やLanded(接地)、Orbit(周回軌道)等様々な環境でのテストがあります。

これらのテストを行うには、指定環境を満たした状態で
・スペースキーでステージ進行を行い、対象の部品を起動する。
・部品を右クリックし、Testボタンを押す。
のどちらかの方法で完了できます。

KerbinでFlying以外の環境であれば比較的簡単に達成できるので、資金が少なくなってきたら近場でパーツテストを行うといいでしょう。
また、他天体に行くついでに強力なパーツをテストで一時開放し、テストをして帰ってくるのもよいかもしれません。
違約金が払えるのであれば、パーツのためだけにミッションを受けるということも可能です。

緑を救出する

驚くべきことに、どうやらKerbinには貴方の知らない宇宙開発機関が存在するようです。
それによって打ち上げられた緑達はどのような旅をするのかは不明ですが、一部は宇宙船を全て失い宇宙服のみでKerbinの周囲を彷徨っています。
これらを救出することにより、膨大な報酬(Duna地表サンプルの約二倍程度の額)を得ることが出来ます。

周回軌道の緑.png

ミッションを受注した途端、突如緑がKerbin上空100km付近の円軌道に出現します。
軌道としてはそれほど難しくなく、簡単なホーマン軌道で到達することが出来ます。
救出に向かうロケットはできれば空き座席があると良いのですが、座席を確保できない場合は回収時に乗っていた緑と交換してもミッションを達成することは出来ます。(緑の命はどのパーツよりも軽いのです)

見事地上に帰還させれば、膨大な報酬の他に救出した緑が貴方の仲間となることでしょう。

サイエンスを送信する

周回軌道などの指定環境からサイエンスを送信するミッションは準備さえしていれば非常に簡単に行うことが出来ます。

用意するのは適当なコマンドポッド、サイエンスを生成する装置(有緑であればクルーレポートやEVAレポートで事足りるので必要ありません)、太陽光パネルにそこそこの電池にアンテナを搭載した人工衛星です。

これを予めKerbin周回軌道などに投入しておきましょう。
後は指定されたミッションが発生したらその衛星、基地から適当なサイエンスを送信すれば完了します。
この時得られるサイエンスレポートが0であろうと完了するので何度でも使用可能です。

旗を立てる

な… 何を言っているのか わからねーと思うが おれも 何をどうしてお金がもらえるのか わからなかった…

上記「サイエンスを送信する」の亜種です。
「Plant flag on the ○○」というミッションは指定地点(Munなど)に旗を立ててくるミッションですが、
現地に常駐スタッフを用意しておき、ミッションの度旗を立てるだけで緑救出と同じくらいのお金を稼ぐことが出来ます。

建てた旗は回収しても構いません。

それでもお金が無くなる人へ

スーパー成金ロケット.png

キャリアモードではいかに安く目的を達成するかが重要になるので、できるだけ効率的なロケットを設計することが求められます。
なので、画像のようなロケットを普段から打ち上げていてはお金はすぐになくなってしまいます。
ここではいくつか効率的なロケット設計について紹介しますが、あくまで筆者の独断であり絶対の答えでは無いので注意してください。

使用するエンジンの選定

エンジンについては基本的に大きくて力強ければ高くなります。また、特異的な性質を持つものは非常に高価である場合が多いです。
適材適所で使い分けることができれば、効率的なロケットを組み立てることができるでしょう。

非常に出力が小さいエンジン

・LV-1 Liquid Fuel Engine
・LV-1R Liquid Fuel Engine
これらのエンジンは、非常に非力で効率も良いとはいえません。
ですが、その出力の弱さから人工衛星の軌道調整などで活躍します。
イオンエンジンよりも非常に安価な為、mod導入時や趣味の衛星などを打ち上げる際に有用です。

そこそこな出力のエンジン

・LV-909 Liquid Fuel Engine
・Rockomax 48-7S
これらのエンジンはそこそこの出力しかありませんが、非常に効率のよいエンジンです。
また、エンジン自体も軽いので機体重量を減らすことも出来ます。
大気圏を離脱するのにはやや力不足かもしれませんが、宇宙空間やMun、Minmusなどある程度重力の小さな天体で活用するとよいでしょう。

なかなかの出力のエンジン

・LV-T30 Liquid Fuel Engine
・LV-T45 Liquid Fuel Engine
このよく似た2つのエンジンは推力、効率の面で非常に優れていて、ある程度の大きさのロケットであれば下段、中段と幅広く活用されることでしょう。
ですが、上段に関しては特に用がなければ「そこそこな出力のエンジン」を利用した方が効率面では優れている場合が多いのでよく考えて使用してください。

けっこう出力の高いエンジン

・Rockomax "Poodle" Liquid Engine
・Rockomax "Skipper" Liquid Engine
・Rockomax "Mainsail" Liquid Engine
Rockomaxの展開するこの三種類のエンジンは非常に強力で、それぞれ上段、中段、下段に使うとよいでしょう。
ですが、コストもそれ相応に高くなっています。ですので重いものを打ち上げる時以外はそこそこ~なかなかくらいのエンジンを利用するのが無難です。

恐るべきNASAの系譜・超出力なエンジン

・LFB KR-1x2
・Kerbodyne KR-2L Advanced Engine
・S3 KS-25x4 Engine Cluster
これらはどこまでも強力で、高価なエンジンです。普段から使っていてはお財布が持ちません。
とても重いものを持ち上げる、小惑星の軌道を変更するなどの巨大プロジェクト以外での利用はお勧めできません。

固体燃料エンジン

・RT-10 Solid Fuel Booster
・Rockomax BACC Solid Fuel Booster
・S1 SBR-KD25k
固体燃料エンジンは性能に対して非常に安価な為、低コスト化に大きく貢献してくれるでしょう。
ですが、出力を調整することは出来ない(設計段階での出力調整は可)ので軌道調整などには向きません。
大気圏離脱などにおすすめです。

その他特殊用途エンジン

・Toroidal Aerospike Rocket
大気のある環境ではかなりの効率を誇りますが、ちょっと高価なエンジンです。
Kerbin内ではLV-T30などで事足りるのであまりお目にかかりません。

 

・LV-N Atomic Rocket Motor
原子炉の熱で熱膨張させた推進剤により推力を得るエンジンで、宇宙空間では圧倒的に高効率なエンジンです。
液体燃料だけで酸化剤が不要なため、機体の燃料搭載管理をうまくやれば驚異的なΔvを得られます。
ですが質量が重く非常に高価であり、推力の小ささも相まって大型機体に多数搭載するには向きません。
また、酸化剤も使う他のエンジンと併用した場合には燃料と酸化剤の消費バランスを崩して酸化剤が余るので注意が必要です。

 

・Basic Jet Engine
・Turbojet Engine
・R.A.P.I.E.R. Engine
これらのエンジンは基本的に飛行機やSSTOなどで使用されるため、再回収を前提として運用すれば高価なエンジンも結果的に安価といえるかもしれません。

 

・PB-Ion Electric Propulsion System
イオンエンジンは非常に低出力ですが、効率面では圧倒的な物があります。
ですが、非常に高価なため小型の液体燃料エンジンで事足りる場合はそちらの方がよいでしょう。

コメント

  • ありがとう何とか出来ました。どうも対象から3km圏内に入らないと操作変更出来なかったようだ(´・ω・`) -- 2015-05-06 (水) 15:11:57
  • LV-Tシリーズの中サイズエンジンをソユーズのR7ロケットみたいに束ねれば大サイズのSkippeやMainsailがいらないぐらいの性能出してくれる。しかも束ねるほうが少し安く作れて良いかも -- 2015-05-06 (水) 17:47:17
  • ある程度の技術ツリーの開放は必要だけど、宇宙センターで鉱石掘ってRCS燃料を精製して輸送用車両でピストン輸送すると金の心配はかなり減る。 -- 2018-02-10 (土) 14:32:31
  • ↑続き 陸上移動だけなので離着陸や再突入のリスクが無く、宇宙センター内なので移動も短距離。とは言え、滑走路とSPHのグレードを上げないと掘削車も輸送車も小さいのしか作れないから効率は落ちるけど… -- 2018-02-10 (土) 14:40:08
  • 宇宙センター採掘捗りすぎワロタ -- 2018-08-07 (火) 18:43:46
  • LV-N、原理としてははっきりしているしモデルもあるのでなんだかわからないわけでは無いのでは...? -- 2019-01-15 (火) 09:20:45
  • ↑おっと君は知りすぎた -- 2020-05-20 (水) 21:00:11
  • 資金が尽きた場合はどうすれば -- 2023-03-24 (金) 20:45:55
  • 新しくミッションを受注して前金でなんとかしましょう -- 2023-03-25 (土) 17:04:23
  • 資金余って仕方ないので50%投資してるんだが…さすがにキャリアで上のロケットは使わないだろー -- 2023-04-08 (土) 12:11:05