はじめに
このページでは加速・減速スイングバイの解説を主にしていきます。
例として使っているのは一番簡単なMunでのスイングバイについてです。
またマニューバーを多用していますのでそちらの解説はマニューバーを参考にして下さい。
事前準備
ロケットはKerbin周回軌道に入り、Munの方までいけるΔVがあるものならなんでもOKです。
ここの解説ではまず最初にAP≒PE≒200kmの周回軌道まで打ち上げています
この場合、同じ加速量ならばどこで加速しても似た様な軌道に入ります。
これが今の状態、スイングバイを使用しない場合、約839.7m/sの加速だとオレンジ破線の軌道を通ります。
スイングバイ
加速スイングバイ
加速スイングバイは惑星・衛星の公転方向の後ろ側を通ることで加速できます。
上の画像のマニューバーの加速839.7m/sをそのままMunの公転軌道の後ろ側を通るように移動させます。
如何でしょうか?スイングバイをしない時に比べると、元々Kerbin周回軌道の予定だったものが、第二宇宙速度を得てKerbinの重力圏内を離脱するようになりました。
これが加速スイングバイです。
加速スイングバイ応用
Munを使ってスイングバイをして第二宇宙速度を出す…そこまではいいのですが、
Kerbinの公転から外側にある星に行く場合、Kerbinの公転の方向に飛び出し、
Kerbinの公転から内側にある星に行く場合、Kerbinの公転とは逆方向に飛び出すと
太陽系軌道に乗ったとき燃料の節約ができます。
しかし…Munがその方向の反対にあり、Kerbinの軌道をぐるぐる回って月が良い位置に来るのを待つのはちょっと…という時があります。
その場合はこのようにスイングバイをします。
この画像ではKerbinからみてMunの方向に太陽があります。
このときはKerbinの公転方向に飛び出す軌道を目標としました。
そこでKerbin軌道のAPを通過し、戻ってきたときに
Munの公転軌道の後ろ側を通って加速スイングバイします。
するとΔvが足りていれば第二宇宙速度を出しKerbinから離脱することができます。
減速スイングバイ
ではもう一つの減速スイングバイはどうかというと、惑星・衛星の公転方向の前側を通ることで減速できます。
上と同じく、マニューバーでは839.7m/s加速していますがMunの公転軌道の前を通る様にします。
するとスイングバイをしたあとの軌道(緑破線)は地球に突入する軌道を通る予定となりました。
まとめ
スイングバイはエンジンによる加速・減速や、エアブレーキによる減速とは違い予定の軌道やマニューバーで確認することができるので、有効に活用していきましょう。
コメント
- 一応まず基本を記載。データとSSが取れれば追加していく所存。 -- 2013-10-30 (水) 21:38:10
- 加速の応用として一個追加しました。 -- 2013-11-08 (金) 21:57:26
- 839.7km/sって銀河系離脱できるぞ -- 2014-11-06 (木) 00:10:53
- 第3者ですが訂正しておきました -- 2014-11-12 (水) 04:03:19
- これではやぶさを再現できるようになりそうです! -- 2016-11-19 (土) 23:57:16
- スイングバイによる軌道傾斜角の大幅な変更も解説して下さい! -- 2018-10-21 (日) 19:27:08