MOD・ツール/RemoteTech

Last-modified: 2020-07-18 (土) 23:25:58

Space Portで公開されているRemoteTechを日本語で解説しているページです。
現在では仕様が変わっている可能性がある事をご了承下さい。(Version 0.5.0.1)
※最新のv0.21.1に正式対応したRemoteTechは配布されていません。(詳しくはこちら)

 

RemoteTech概要

このアドオンは、衛星中継ネットワークを構築して、ゲームをよりリアルにする為に開発されたMODです。

  • 設計段階で宇宙船や人工衛星などにパーツを取り付けると、KSCやコマンドステーションからの通信が必須となります。
  • 有人の場合は通信が途絶えても運用する事はできますが、無人の場合は通信が途切れると一切の操作ができなくなります。
  • 通信距離による遅延なども考慮されており、遠いところで8分~10分の遅延が起こります。
  • ユニットやアンテナは電力を消費します。
     

インストール方法

Space Portでダウンロードしてきたファイルを解凍し、GameDataフォルダーにコピーして下さい。
RemoteTech

 

パーツ解説

 Remote Control
nolink このパーツは受信&中継ユニットです。
 ミッションセンターからの通信を受信したり、他の機体に中継する事が可能です。
 これ自体はただのユニットなので、別途アンテナを取り付ける必要があります。
 
 Remote Command
command_.spu.png 上記のパーツとの違いは、船に3人以上のクルーが居ればコマンドステーションとして使う事ができます。
 ミッションセンターからの通信が届かない場所や、遠隔地などの通信拠点として使えます。
 クルーが3名以下の場合は上記のパーツと同じ働きをします。必要人数はオプションで変更できます。
 
 Omnidirectional Antennae (無指向性アンテナ)
omni_antennae.png
 無指向性アンテナです。通信可能距離は短いですが、領域内であればすべての方向に電波を送受信できます。
 特に設定しなくても自動的に近い対象と通信するので、打ち上げの際や、惑星の周りを回る通信衛星などに向いています。
 アンテナを展開していない状態でもある程度通信できるパーツもあります。 例) 展開前/展開後 (20.00km/8.00Mm)
 RC antennaは少し特殊で、これ自体がRemote Controlと同じ機能を有しています。リモコン機能もあります。
 
 Satellite Dish (衛星用パラボラアンテナ)
dishes.png
 通信可能距離が長いアンテナですが、欠点として送受信先を1カ所しか指定できません。
 アンテナを展開して、通信先を明確に指定する必要があります。なお、設定するまでは一切の通信ができません。
 送受信先を指定しておけば、アンテナの向きはあまり気にしなくて大丈夫です。

 パラボラアンテナ同士の通信
 パラボラアンテナ同士で通信する場合には、両機体のパラボラアンテナをお互いに同期させます。

 無指向性アンテナとの通信
 無指向性アンテナとの通信も可能です。メニューから相手の機体名を指定して下さい。
 この時、指定先の無指向性アンテナの通信可能距離は約2倍になります。

 惑星を指定する
 機体名を明確に指定しなくても、惑星名を指定すればその周辺の機体との通信が可能になる場合があります。
 この場合、相手の通信可能距離内であるのと、相手のアンテナもこちらのいる場所・機体を設定して下さい。
 この方法は不確定要素が含まれるので、うまく通信できない時は通信先同士を同期させるのがいいと思います。
 

このアドオンには、この他にも単体で運用できるドローン型の衛星なども含まれています。

操作パネル

rt_panel.png
無人の場合、ステータスで「Out of contact」や「Out of Power」と表示されると、通信や電力が回復するまですべての操作が出来なくなります。
(アンテナの展開や、通信先の変更なども出来なくなります。)

 

フライトコンピューター

flight_c.png

RemoteTechには簡易型のフライトコンピュータが搭載されています。
このコンピューターは打ち上げ時や、その他の場面でも使用する事ができます。

 

無人機の場合、KSCから近い場所ではそれほど気になりませんが、通信距離が遠くなれば遠くなるほど入力してから実行までの時間が長くなります。キーボードなどを使った操作も同様です。

実際の運用例

では実際に運用してみましょう!
まずはKerbinの裏側でも通信が確保できるように、Kerbin周回中継衛星を打ち上げるのがいいと思います。

 
action.png

アドオンを導入して初めての時にはメニューが表示されていない場合があります。右クリックのアクションメニューから呼び出せます。この方法はアンテナを展開する時にも使います。
機体設計時にアクションを設定しておけば、同時に実行させる事もできます。

 
practice_01.png


無人の場合は打ち上げ台の時点から通信が必要となります。
無指向性アンテナなどを展開して通信を確保しましょう。

 

Kerbinの軌道圏内だと通信可能距離が8.00Mmほどの無指向性アンテナであれば十分に通信できます。

 

最初は適当な緑を乗せてテストするのがいいと思います。
宇宙空間に緑を置き去りにしても問題・・・ないです!

 
practice_02.png


通信は地表を貫通しないので、KSCが見えなくなると同時にミッションセンターからの通信が途切れます。

中継衛星が構築できると、この時点で通信が自動的に切り替わります。

 
practice_03.png


今回は、Kerbinの静止(同期)軌道上に配備しました。
この軌道上に120度の角度で3機投入するとほぼ全面をカバーする事が出来ます。
Kerbinの静止軌道は高度 2,868.75km、軌道速度 1,009.019m/s です。

 

※この配置はあくまで一例です。

 
practice_04.png


是非色々お試し下さい。

 

オプション

オプション設定

RemoteTechにはユーザーが自由に設定できる設定ファイルがあります。

 

ファイルの場所は以下です。

/RemoteTech/Plugins/PluginData/Settings.cfg
 

Settings.cfg

//RemoteTechのセッティングを開くキー設定 (ALT + デフォルトf11)
Settings Key = f11
//光速を設定 単位m/s (デフォルト: 300000000)
Speed of Light = 300000000
//コマンドステーションに必要な人数 (最小:1, デフォルト:3)
RemoteCommand Crew = 3
//他の機体をコントロールできるかの機能を選択できます。
自分の近くに沢山の船がある時に、他の船をコントロールしようとすると少しラグが発生します。デフォルト:on
Extended Loading Range = on
//色覚異常の方向けのモード (デフォルト:off)
Colourblind friendly mode = off
 

互換性パック

RemoteTechでは本体以外にも互換性パックが公開されています。
互換性パックは標準パーツをRemoteTech用に適応させるMODです。(バニラのPod6個、アンテナ2個など)

この互換性パックは新しくパーツが追加されるのでなく、バニラのパーツにゲーム中だけデータが上書きされます。
正確には互換性パックにはModuleManagerという別の方が作っているプラグインが含まれており、ゲーム中だけ自動的にパラメーターを変化させます。プラグインで一時的に上書きされているデータは、ゲームを終了するとバニラの状態に戻ります。

別の方法
プラグインをあまり入れたくないとか、別々のパーツにしたいという場合は直接パーツのパラメーターを弄って下さい。
互換性パックの(RemoteTech.cfg)に必要なパラメーターが明記されているので、導入したいパーツの(part.cfg)のMODULEの項に上書きして下さい。新しく専用パーツを作りたい場合は 「MOD作成ページ」 などを参考にどうぞ。
 

開発状況

現在の所、最新のv0.21.1に正式対応したRemoteTechは配布されていません。しかしながら、RemoteTech2の開発がコツコツと進められています。(2013/8/21)
新しいアンテナや、進化したフライトコンピュータなどが含まれる予定です。
開発中の内容が含まれる動画も公開されています。

 

&flash(http://www.youtube.com/v/zypz_OJ02Aw,400x225);

 

コメント

  • リモートテックと一緒に緑の生命維持関連MODを入れると猛烈に難易度が上がる。だが、それがいい。 -- 2013-08-21 (水) 02:57:37
  • ちなみにアンテナの欄にあるマイクロサテライトとやらは受信装置、エンジン、ソーラーパネル、無指向性アンテナ(球状のヤツと同じ性能)を備えている。側面パーツとして付けてあとは右クリックで放出すれば軽量手軽な衛星として使える。指向性アンテナは無く、こちらから付けることも出来ない。手軽な分性能は低いというところか。 -- 2013-08-22 (木) 02:36:32
    • このマイクロサテライトの問題点は間違いなくバッテリー性能。日照がなくなると1時間と持たない。まぁ、その分数で補えということなのだろうが。 -- 2013-08-23 (金) 22:36:51
  • しかしこのMODを触って初めてイオンエンジンの素晴らしさに気付いた。深宇宙探査から帰ってきてみたら衛星の位置関係がバラバラになってしまうので調整→何度かやってる間に液体燃料式だとガス欠、という。 まぁその分重量が増えますが。(燃料式重量1前後とすればイオンエンジンは4前後有る) -- 2013-08-23 (金) 22:40:30
  • フライトコンピューターの使い方がわからない [hatena] -- 2013-11-02 (土) 07:11:47
  • ↑にある「フライトコンピューター」の操作方法が分からないってことかな?この場で教えてあげる事も出来るけど・・・大丈夫かなぁ・・・? -- 2013-11-04 (月) 06:18:37
  • RemoteTech2(0.22対応)を見つけました(http://kerbalspaceport.com/?p=38721) -- 2013-11-04 (月) 22:04:36
  • 今は1.9対応かあ -- 2020-07-18 (土) 15:24:59
    • というかこれ1だったのか -- 2020-07-18 (土) 23:25:58