目次
概要
- 極端に吸引能力の高い攻撃技を指す俗称。
その歴史はヤマツカミから始まり、今日では様々なモンスターが扱う。
その吸引力によって逃げ道を奪われ、ダッシュや武器固有の移動技などでも抜け出せないものが多い。
幅広く使われる用語であるが、本項では「吸引直後に追撃する」ものに絞って解説する。- 言うまでもないが、由来は「吸引力の変わらないただ1つの掃除機」を作っているメーカー名から。
ダイソンの例のCMが爆発的に有名になったのは2009年前後であるため、
頻繁に用いられるようになったのはMH3~MHP3の発売前後からであると思われる。
- 言うまでもないが、由来は「吸引力の変わらないただ1つの掃除機」を作っているメーカー名から。
- 演出上「何かを吸っている」技は本項で述べるもの以外にも多数存在しているが、
ここでは一般的に「ハンターが吸い寄せられるもの」として用いられる。
分類
- ダイソンと通称される技は多く存在しているが、原理には差異がある。
「攻撃判定で吸い寄せる」技以外は、ハンターの行動が直接は拘束されない特徴を有する。- 後者は吸引中も攻撃・回避・アイテム使用などの行動が妨害されるのではなく、
ハンターがそのまま横滑りするように吸い寄せられるのが特徴となっている。
類似するギミックに流砂が存在しているが、あちらに比べハンター側も利用しやすい。
「ダイソン」では殆どの場合吸い寄せられる位置が決まっているため、
モンスターから離れた位置で溜め攻撃を開始、相手の吸引で近付いた後に叩き込む……といった、
吸い寄せを立ち回りに組み込むことが可能である。
- 後者は吸引中も攻撃・回避・アイテム使用などの行動が妨害されるのではなく、
攻撃判定で吸い寄せる
- 攻撃判定によってハンターを浮かせつつ吸い寄せ、モンスターと接触した時に追加大ダメージを与える技。
チャナガブルの水中吸引もこの手の技に分類される。
ヤマツカミが繰り出すものは体力が0のまま空中に居る時間が長く、その間に味方の生命の粉塵で回復を図ることも可能。
ただし初撃時点でダメージがある場合、打ち上げ追撃を受ける前に即死してしまうこともある。
攻撃判定扱いではあるが、実体としては吸気や水流で吸い寄せるタイプに近い。
該当:ヤマツカミ、チャナガブル、ヤマクライ
吸気で吸い寄せる
- 強力な肺活量を用い、吸気でハンターの立ち位置を変える。
「ダイソン」と呼ばれるものでもポピュラーなタイプの一つであり、使い手は多い。
口や鼻から吸い寄せるため、影響範囲が直線状であるケースも少なくない。
該当:ガムート、ガイアデルム、パリアプリア、ミ・ル、
G級ドスファンゴ(MHF)、ポボルバルム、ヤマクライ
気流で吸い寄せる
- 何らかの能力で周囲に気流を発生させ、ハンターの立ち位置を変える。
吸気とは違い制約がないため、全周囲のハンターを吸い寄せる技が多い。
該当:アマツマガツチ、クシャルダオラ(MHRise以降・傀異克服)、ガルバダオラ、
G級ウラガンキン(MHF)、妖し化けるミ・ル、辿異種リオレウス、極み灼き凍るエルゼリオン
真空を発生させる
- 何らかの方法で物理学的な「真空(周囲よりも気圧が低い状態)」を発生させる。
圧力差により周辺の空気が真空発生地点に向かい、結果としてハンターごと吸い寄せられる。
現象としては気流で吸い寄せるものに近い。
該当:極み駆けるナルガクルガ
流砂や泥、水流で吸い寄せる
- 大規模な流砂や泥、水流などを発生させ、ハンターの立ち位置を変える。
G級ガスラバズラ特異個体が用いるものは巨大な蟻地獄のようにも見えたり、
ネフ・ガルムドが尻尾を突き刺して発生させる流砂には遺跡の残骸が吸い込まれるエフェクトが入るなど、
いずれも迫力満点。
該当:オロミドロ、タマミツネ希少種、ガスラバズラ、ネフ・ガルムド
磁力で吸い寄せる
- 強力な電気などのエネルギーで磁力を発生させ、ハンターを吸い寄せる。
メインシリーズでは青電主ライゼクスが、電磁力を帯びた球状のブレスを用いてこの現象を発生させる。
MHFの場合更に特殊で、同作独自の状態異常「磁力やられ」がダイソンに絡んでくる。
吸引攻撃の中では、現状唯一スキル(磁力耐性)で吸引を無視できる。
磁力やられ自体が「ハンターの立ち位置を変える」ことに特化した状態異常であり、
これを利用するモンスターは吸引攻撃を複数備えていることが殆ど。アレは違うが。
極龍一派は頻繁に吸引・引き離しを用いるが、特別強力な大技をダイソンと呼ぶ。
ゴウガルフの場合は吸引攻撃が全て大技であるため、「ダイソン」では特定の技を示せない。
該当:青電主ライゼクス、ルコディオラ、レビディオラ、ゴウガルフ
実例
- 本項にない他モンスターは個別記事を参照されたし。
アマツマガツチ
- モンハン界隈で最も有名な「ダイソン」の使い手。
強烈な吸引力を発揮する超巨大竜巻を発生させる大技を持つ。
- とぐろを巻くような予備動作と同時に周囲の空気を引き寄せ、ハンターを吸引。
数秒後に雄叫びながら舞い上がり、巨大竜巻を巻き起こして引き込んだ対象を吹き飛ばす。
吸引力は全力ダッシュでも抵抗できずに竜巻発生地点に引きずり込まれるほど高く、
挙句に即死レベルの大ダメージを食らうということもあり、ハンターに衝撃を与えた。- その光景から「吸引力の変わらないただ一つの竜巻」などと呼ばれているが、
実際の吸引力はどんどん強くなっていく。
予備動作開始時点で逃げ切れそうだと判断しダッシュを続けていると、
発生直前に一気に引きずり込まれてそのまま即死しかねない。
緊急回避はどうかと言えば、ジャンプ中の無敵時間に限っては若干距離を離せるものの、
頭を抱えて倒れ込んでいる間に高速吸引されるため単発では意味がない。
- その光景から「吸引力の変わらないただ一つの竜巻」などと呼ばれているが、
- 回避方法は主に四つ。
- 一つは「巨大竜巻が発生する寸前に緊急回避を行う」方法。
強烈な吸引判定は竜巻が巻き起こる直前に消失するため、
このタイミングで竜巻から逃れるように緊急回避を行うことで、
大竜巻発生時点の攻撃判定を無効化しつつ竜巻の外に脱出することができる。
タイミングによっては舞い上がっていくアマツマガツチ本体に接触する場合があるが、
その程度のダメージで済むのであれば安いものである。
ただタイミングは割とシビアなので、練習を重ねて慣れておかなければ難しい。 - 二つ目は「吸引が強まったタイミングで連続で緊急回避を使う」方法。
他の方法と比べて徹頭徹尾逃げに徹するやり方だが、比較的安全にやり過ごせる。
予めダッシュで距離をとっておき、全力ダッシュでも引き込まれるほど
吸引力が高まったタイミングで緊急回避をして時間を稼ぐ。
前述の通り無敵時間が切れている間は引き込まれていくが、
それでも竜巻発生地点まではまだ距離があるはずなので起き上がりざまに再び緊急回避。
大抵はこれで吸引が終わり、大技をやり過ごせる。スタミナ管理のみ注意が必要。 - 三つ目は「フィールドに存在するギミックを利用する」方法。
最も有名なのは、バリスタにしがみつくことで吸い寄せを無効化するものだろう。
如何にダイソンと言えどもフィールドオブジェクトまで吸引するわけにもいかないようで、
バリスタを構えていれば吸引の影響を全く受けなくなる。- なお重要な点として、バリスタを構えるには当然ながらバリスタの弾が必須である。
弾がなければしがみつくことすらできないため、たとえ撃つつもりがなくとも
支給品からはバリスタの弾関連のアイテムを回収しておくことをオススメする。
ただしこれらの岩は破壊可能なオブジェクトであるため、
ダイソン発動の頃にはアマツマガツチによって破壊されてしまっていることも多い。 - なお重要な点として、バリスタを構えるには当然ながらバリスタの弾が必須である。
- 四つ目にして最もハイリスクハイリターンな回避方法が、
「超巨大竜巻の予備動作中に攻撃を加え続けて発生自体を防ぐ」というもの。
通称「ダイソンキャンセル」。
ダイソンの予備動作が長いのは前述した通りだが、
このモーション中は通常時とは別に、各部位の合計で怯み値が計算されている。
そして予備動作の段階で怯ませることができた場合、
アマツマガツチは地面に落下して数秒間ダウンし、吸引が解除される。
吸引を続けるアマツマガツチの懐で攻撃を行うことになるため度胸がいるが、
成功すれば一挙に反撃に転じられるため非常に美味しい。
また阻止成功時は次回怯みに必要な怯み値が増加し、失敗した場合も怯み値は引き継がれる。
PTプレイであればほぼ確実に上手くいくので怯まずに全員で畳み掛けよう。- 逆に誰かがビビって逃げてしまうと、成功率が下がるどころか
群がることでアマツマガツチのモーションを確認できなくなり、
結果怯ませきれずにまとめて3乙などという悲劇を生みかねない。 - またこの状態では各部位への耐久値への蓄積が止まるため
ダイソン準備中に部位破壊をすることはできない。
状態異常の蓄積も止まるため麻痺や眠りで阻止することもできない。
- 逆に誰かがビビって逃げてしまうと、成功率が下がるどころか
- 一つは「巨大竜巻が発生する寸前に緊急回避を行う」方法。
- この超巨大竜巻の攻撃値は、驚愕の200。
これはMHP2Gにおけるヤマツカミの吸引(P2G以外は150)と同じであり、
MHP3で怒り状態ダイソンを耐えるには防御力364以上が必要となる
(嵐龍天翔は475必要で、補強しないとどんな防具でも即死)。
ミラボレアスの滑空攻撃(230)、オストガロアの瘴龍ブレス(250)など200を超える攻撃値を持つものは存在するが、
この攻撃にはエリア全体に強烈な吸引をかけて攻撃範囲内に無理やり引き込んでしまうという、
それらにはない、攻撃値以上の脅威を併せ持っている。
なお、この即死級の攻撃値200の判定は短いが、後に残る竜巻にも攻撃値100の判定が残り続けるため、
やはり竜巻が消えるまでは近づかない方が無難である。- MHR:Sでは更にパワーアップし、吹き上げを伴う超巨大竜巻を起こすようになった。
高速旋回するアマツマガツチに被弾すると、後方へ翔蟲受け身を取らない限り
2回目の被弾が確定してしまうため、落ち着いて対処しよう。
ただし、発生した大竜巻本体にも吸引力があるため、
アマツマガツチの旋回に一度も当たらないというのは結構難しい。
- MHR:Sでは更にパワーアップし、吹き上げを伴う超巨大竜巻を起こすようになった。
- 強靭なハンターが走って逃げるのが精一杯なのに、
ただそこに落ちているだけのはずのバリスタ砲台が飛んでいかないのは何故?
という疑問が上がる事があるが、これはある意味当然の事。
装備重量を含めても150kgあればいい方であるハンターが宙に舞わず*1に走って逃げられる吸引に、
反動に耐えるためにバリスタ本体部分だけでも数百kg以上はあり、地面になにかしらで固定されているバリスタが吸い込まれないのは当然。
逆に言えばバリスタが宙に舞うほどの強烈な吸引力であったなら、
ハンターなんぞ走る間も無くバリスタより先に吹っ飛んで宙を舞っているだろう。
- 2016年に発売されたモンハンとデザイナーグループ「B-SIDE LABEL」のコラボステッカーでは、
なんと「驚きの吸引力」のキャッチコピーを引っさげたアマツマガツチが登場している。
MHXでの復活に際して「吸引力は変わっているのか」などのダイソンネタが飛び交っていたとはいえ、
まさかそんなダイソンが公式ネタになるとは、誰が予想しただろうか。- 上述の通り「吸引力が変わらない~」では若干ながら語弊があるためか、
敢えて別のキャッチコピーを持ってきている辺りも芸が細かい。
- 上述の通り「吸引力が変わらない~」では若干ながら語弊があるためか、
- 遷悠種アマツマガツチが実装されたMHFでも高威力は健在。
ただしG級個体においてはG級防具にて痛手を負うダメージで調整されているため、
辿異防具で更なる防御力を獲得している場合、最大威力を発揮する竜巻開放部分に被弾しても、
余力を残して耐える事も珍しくない。
極ノ型にて下手に任意受け身を取ると、起き上がりに再び被弾して致命傷となる可能性はあるが。- なお同作にて輸入された霊峰にはバリスタが存在しないため、上述した回避方法は選択できない。
ガムート
- MHXの巨獣ことガムートもダイソンの使い手。
コイツの場合、鼻から吸い込むので今までのダイソン使いの中でも一番掃除機らしいかもしれない。
- 鼻を地面に叩きつけた後、すさまじい勢いで吸い込む技。
これ自体に攻撃力は一切ないが、足元まで吸い込まれると、ボディプレスが飛んでくる。
無論、ガムートの巨体から放たれるボディプレスなので、直撃すれば致命傷は免れない。
また、周辺に雪を散らすため、直撃は避けれても雪だるまになってしまうこともあり得る。
- ちなみに「鼻から雪を吸い込んで脚にまとわせる」行動もあり、これも掃除機っぽい。
ハンターを吸い込むのではないため、本来のダイソンとはまた違うが。
青電主ライゼクス
- 己が限界を超えるほどの電力を得たライゼクスもダイソンを繰り出す。
滞空状態から滑空攻撃の予備動作のように下がったのち、翼を打ち鳴らして正面に青い電磁球を生成、
その電磁球が弾けるような音と共にエリア内のハンターを吸引するというもの。
- 他の多くのダイソンとの最大の違いは、青電主とは独立した電磁球がダイソンの効果を発揮する点。
青電主はこの特性を完全に理解しており、電磁球を生成した直後から様々な攻撃で仕留めようとしてくる。
もちろん電磁球にも当たり判定があり、ちょうどダッシュで相殺される吸引力なので動くことが困難。
一応納刀して緊急回避や電磁球の吸引力を利用して走れば回避は出来るものの、
電磁球生成→そのまま滞空ライトニングブレード→帯電ダイブの必殺コンボはいずれに引っかかっても大ダメージ、
超特殊許可では即死もあり得る極大ダメージを食らうため非常に危険。- この必殺コンボを繰り出す際は、電磁球生成の動作が通常と少し異なる。
またダイブが終われば全部位の電荷が解除されるため、上手く避けて攻めていきたいところ。
- この必殺コンボを繰り出す際は、電磁球生成の動作が通常と少し異なる。
オロミドロ
- あまり知られてはいないが、オロミドロもダイソンを使用する。
泥の流れを利用し、オロミドロを中心に周囲のハンターを引き寄せる。
- ダイソンのタイプとしては流砂で吸い寄せるに近いか。
クシャルダオラ
- MHRiseのクシャルダオラはダイソンを習得している。
風でハンターを吸引した後、巨大な竜巻を作り出すというもの。つまりアマツマガツチと同じ。
- この竜巻は段階的に大きくなり、大きくなるごとに攻撃判定があるので、
誤ったタイミングで緊急回避をすると被弾が確定する。
ジャストガードを会得した命知らずなランサーが嬉々として盾を鳴らしに行く姿を見たとか……
百竜ノ淵源ナルハタタヒメ
- 風と電気による磁力を操る百竜ノ淵源ナルハタタヒメも多彩なダイソンを持つ。
- 1つ目は撃龍槍を回転させながら真下に雷球を落とし、風と磁力の力で中心に引き寄せるというもの。
しばらく雷球は残るため近づけず、周囲には何本もの撃龍槍が回転する中で
常に中心に引き寄せられ続けるという大技になっている。
- 2つ目は3つの雷輪を落とす攻撃にダイソンが追加されている。
この技は中心にいれば当たらない技なのだが、落とす直前に攻撃範囲までダイソンが発生するので
棒立ちでいると被弾が確定する。
ガイアデルム
- 全形態通して巨大な口による凄まじい吸気で吸引を行う。
攻撃にはキュリアとの共生由来と思しき赤いエネルギーを活用するガイアデルムだが、
吸引においてはひたすらに肺活量で勝負するストロングスタイルである。
- 第一形態ではフィールドの特定箇所へ大ジャンプした後、フィールド全域に対して吸引を行う。
ハンターの他、ガイアデルムへの攻撃で剥がれおちた結晶体もこの吸引で全て吸いこまれる。
吸いこまれた結晶体が口元で爆発することでダメージを与えられるのだが、
まるで汚れを吸い込むかのごとく結晶体を一掃する様はまさしくダイソンである。
大ジャンプの着地で隆起する数か所の大岩の影に隠れることで吸引を防げるが、
口元まで運ばれてしまっても直ちにダメージを受けることはない。- 吸引後は結晶体爆発、および吸引後のハンターの攻撃によるダメージで行動が変わり、
一定以上ならそのままダウンして追撃のチャンスになり、さらに落し物もする。
しかし一定以下だと、大技である翼脚合掌剛烈破を確定で繰り出す。
素直にガードや被弾⇒寝っぱなしで受ければ、派手な見た目ほどのダメージはないのだが、
うっかりハイパーアーマーで耐えると一発で力尽きる可能性すらあるので受け方に注意。
- 吸引後は結晶体爆発、および吸引後のハンターの攻撃によるダメージで行動が変わり、
- 第二形態以降は全域吸引はしなくなり、代わりに一定範囲に対して吸引をかけ、
近距離に引き込んだハンターをお手や全身回転で狙う連携の一環として繰り出してくる。
わざわざ側面に顔を向けて吸引してくる様はノズルが曲がるスティック掃除機のようである。
パリアプリア
- 特異個体、覇種、渇喰パリアプリアが用いる他、ミ・ルが特異個体版をアレンジして用いる。
設定によると、これらの技はパリアプリアの捕食行動であるらしい。
どちらも強烈な吸引力を発揮するため、追撃の回避を念頭に置きたい。
- 特異個体の技は「ハンターをスライドさせる」性質をMHFで初めて有している。
口から竜巻状エフェクトを発生させ、影響下の狩人を眼前まで引き寄せた後ブレスを吐く。
一直線に吸うタイプ、左右に振れながら吸い寄せるタイプに分かれている。
- 覇種の技はキャッチコピーから「覇食」などと呼ばれ、彼の代名詞的な技である。
上体を起こして吸引を始めるとエリアのほぼ全域にエフェクトが発生、
全方位かつ範囲が広いため、殆どのハンターが一瞬で足元まで集められる。
しばらくするとパリアプリアが飛びあがりつつゲロを吐き、周囲を一掃する。
ルコディオラ
- ルコディオラが空中を旋回しつつハンターへ引力を発生させ、
最後に広範囲を地面ごと巻き上げるという大技。
アマツの様に急激に吸い込まれることは無いが、引力自体は攻撃終了後まで継続するため厄介。
だがそれを利用して「判定後に引っ張られつつ攻撃を繰り出す」ハンターも居る。
ハンマーの縦3など出が遅い攻撃の場合は特に有効。
- 広範囲にわたるエフェクトや、古龍の特性を前面に出した剛種専用の技ということで見た目は格好良い。
しかしその実、ダメージが全て龍属性という部分に大きな問題がある。
こう記すと響きは良いが、逆に言えば龍耐性が高いほど威力は減衰するということであり、
狩猟笛も絡めて龍耐性を100にした場合のダメージは0となってしまう。
そして、それを実現しやすい高龍耐性防具がよりにもよってランポスーツ。
咆哮によるダメージ以外は龍耐性で軽減できるため、
ランポス軍団に玩具にされる古龍という情けない図式が出来上がることもある。
ただしMHFでは討伐速度などの方が優先されるため、
野良では龍耐性も考えつつ火力スキルを付けることが求められるだろう。
- 磁力の影響を受けない前転回避を連発したほうが、ダッシュより脱出しやすい。
また、逃げ切れないと判断した場合は、ある程度中央で待機してスタミナを温存し、
最後の巻上げが来るタイミングで緊急回避を行おう。
- G級個体も使用するが、打ち上げたハンターを超高速のスリップダメージで仕留める攻撃となっている。
当然、打ち上げられた時点で即死がほぼ確定する。
打ち上げそのものは龍耐性を高めることでダメージを軽減できるが、
スリップダメージに関しては全く意味を成さないので確実な回避が求められる。
幸い回避方法は全く変わっていないので、これまでルコディオラと戦ってきたハンターならば対処は容易であろう。
また、辿異種個体は行動速度が上がったことで通常回避での回避も出来なくはなくなった。
ただし、失敗すれば間違いなく蒸発するので、出来る程度に捉えておくと良い。
- ちなみに近似種であるレビディオラもこれと同じ技(剛種基準のもの)を使用してくる。
こちらも龍耐性である程度軽減はできるのだが、G級クエストの仕様上属性耐性が1/2になってしまうこと、
そしてレビディオラは龍以外に雷属性も使いこなすため、ルコディオラと同じ装備は通用しない。
また、ダイソンでハンターを足元に強烈に吸引し、雷を纏ってハンターを押し潰す大技も使用する。
G級遷悠種ウラガンキン
- MHFのG級遷悠種が用いる、無骨なイメージをぶっ壊す魔改造全開の大技。
- 唸った後に飛び上がるのが予備動作。降下したウラガンキンは丸まった状態で半身地面に埋まる。
単なるボディプレスかと思いきや、なんとウラガンキンはその場で回転しはじめ、
超高速回転の余波で発生した気流でハンターを吸い寄せる。
ウラガンキンの前方には気流エフェクト、後方には掘り返された岩が多数発生する。
終了後は体勢を立て直しつつ専用動作で威嚇するため、上手く対応して反撃したい。- ウラガンキンや岩に触れた場合、仰け反りつつ大ダメージを連続で受けてしまう。
「魂の再燃」、根性札グレートもなすすべなく削り切られ、ほぼ即死が確定する*2。
むしろアレを受けて挽肉にならないハンターの頑丈さを称賛したい位の派手さである。
当然ながら、G級ではこの技を安定して回避できるかが成否に大きく関わる。 - 覇種パリアプリアなどと比べて吸引力そのものは多少有情仕様となっている。
前方の気流エフェクトにのみ引力が発生するが、回転中は少しずつ方向を変えてくる。
そのまま一回転するもの、半周ほど回った後逆方向へ往復するものがある。
- ウラガンキンや岩に触れた場合、仰け反りつつ大ダメージを連続で受けてしまう。
妖し化けるミ・ル
- イベントクエスト「変幻万化」にて登場する特殊なミ・ルが披露した技。
最終形態(通称:全開放モード)移行直後の確定行動として用い、以後低確率で使用する。
- 両腕を大きく開いてから振り抜いて無数の竜巻(かまいたち)を発生させる。
竜巻がミ・ルの眼前一点に集約していくと、あろうことか合体して巨大竜巻が発生し、
竜巻の周囲にいるハンターを吸引してしまう。
吸引力の発生源がモンスター自身ではないため、対処により注意する必要性がある。- また、ミ・ルはこの竜巻に炎ブレスを吐き掛けて結晶を上空へと巻き上げ、
竜巻消滅後も多数の結晶を上空から降り注がせるという荒業へと昇華してくる。
- また、ミ・ルはこの竜巻に炎ブレスを吐き掛けて結晶を上空へと巻き上げ、
辿異種リオレウス
- 辿異クエスト★4(GR800)にて解禁される、辿異種リオレウス最高の大技。
- 2歩下がりつつ体を起こし、口元に吸引エフェクトを発生させる予備動作が目印。
バックジャンプと同時に火ブレスを吐き、そのまま滞空状態へと移行する。
地面に着弾したブレスは燃え盛る巨大竜巻と化し、周囲に吸引効果が発生する。
竜巻に接近するとスリップダメージが発生し、体力が大幅に削られる。
その後辿異種リオレウスが竜巻内部へと飛来し、咆哮で周囲を攻撃する。- 根性発動体力を割ったところに追撃されてしまうことも多い技であり、
技中はリオレウスが高空で待機しているため攻撃チャンスも限られてしまう。
- 根性発動体力を割ったところに追撃されてしまうことも多い技であり、
極み駆けるナルガクルガ
- 戦闘エリア侵入直後にムービー付きで発動する確定行動という異色のダイソン*3。
演出が非常に派手であり、技性能自体も凶悪そのものという大技。
- 上半身を大きく持ち上げ、体を揺さぶるという判別しやすい予備動作が目印。
いきなり肉眼では捉えられない程の速度で前方へと飛びかかり、眼前を翼で斬り払う。
すると翼撃を受けた地点が突然ダイソンと化し、長時間ハンターを吸引する。
しかも、起点となる中心部分は気流が乱れているのか"風の渦"が連続発生しており、
吸い寄せられたら最後、ひたすら連続で多段ダメージを受け続けるという驚異の技である。
途中翼での追撃が入るが、ダメージは大きいものの怯むだけなので拘束からは逃れられない。- とにかく致死性が高い攻撃であるため、予備動作を見た際は回避に専念したい。
幸いハンターとの距離が一定以上の場合しか使用せず、予備動作も誤認しえないほど判りやすい。
問題は開幕以外の場合、後述の特定条件を満たさない限り、
ターゲットであるハンターの位置にピンポイントでダイソンを発生させる点である。
特にターゲットの位置が正面軸からズレている場合、
一度高速移動で通りすぎて軸を合わせてから、再度の高速移動と共にダイソン付き翼撃を放つ。
吸引発生地点、発生タイミング共にずれるため、
誰が狙われているか把握し、狙われている人の軸が正面以外であるorズラしている場合は、
2回目に来ることを把握して対処する必要がある。
なお、一度目の高速移動には最低移動距離が設定されているらしく、
ターゲットがナルガクルガの正面かつ一定距離内にいた場合、
ナルガクルガはターゲットを通りすぎてダイソンを設置する。
この場合はタイミングを合わせてナルガクルガの高速移動を回避するだけでよい。
- とにかく致死性が高い攻撃であるため、予備動作を見た際は回避に専念したい。
- 演出が非常に派手であり、情報が一切なければ超常現象にしか見えないが、
クエスト名「迅風が空を裂く」「白き迅風が空を裂き断つ」から読み解くと
「空を裂いて真空(周囲より気圧が低い空間)を発生させる」という性質のものであるらしい。
気圧差を埋めるべく周囲の空気が移動、結果としてハンターごと吸引されているようだ。
極み灼き凍るエルゼリオン
- またしても現れたダイソン持ちの極み個体。
極み灼き凍るエルゼリオンの致死性が高い技の中でも、指折りの危険度を誇る超必殺技である。
- 戦闘中、エルゼリオンが塔頂上エリア中心部へと跳躍するのが予兆となる
(ただし、エリア中心部に元々滞在していた場合その場で一切予兆なく始動する)。
突如エルゼリオンの体に向けて熱風が吹き込み、エリア内全域が彼に向けて吸引される。
その状態でエルゼリオンが強く地面を踏みしめると周囲一帯の地面が氷結、
更にもう一度地面に前脚を叩き付けて氷を砕き、範囲内のハンターをかち上げる。
しかる後に上空で無数の灼零球が発生し、連鎖的に爆発してハンターを追撃する。- この技の恐るべきところは怒涛のコンボ攻撃である点。
かち上げまでの二連続地面凍結は、一度でもヒットすると続く攻撃が避けられない。
すなわち上空に打ち上げられると無数の灼零球爆発に巻き込まれる
(=高威力攻撃が空中で多段ヒットする)ことになる。
ただし、上空に居る時間が長い分、生命の粉塵による救出も若干猶予がある。 - 灼零球爆発の初動以外は地面に対して一切爆発が発生することはないため、
上空にかち上げられない限りは連鎖爆破に巻き込まる事はない。
事前にエルゼリオンに吸引されるため、中途半端な距離にいて巻き込まれるといったことは少ない。
数少ない攻撃タイミングをものにするため、二連続凍結のタイミングは覚えておきたい。
- この技の恐るべきところは怒涛のコンボ攻撃である点。
- 変わった攻撃に見えるが実は極み吼えるジンオウガの雷光フィールドと性質が似ているのである。
あちらはダイソン効果を持っていないが、雷膜でハンターを閉じ込める点と
トドメが超高速スリップダメージという点で異なる。
余談
- MHXのオトモアイルー/ニャンターが修得できるオトモスキル・風のタクトの術には、
これらダイソンと称される攻撃による吸引を無効化する効果が備わっている。
なおハンター側には、MHXRのみ「吸い込み軽減」という吸引を軽減するスキルが存在する。
他のシリーズには存在しない。
- 名前の元ネタなので触れておくと、ダイソンの掃除機には
変化が少ないだけで吸引力そのものは他メーカーより低いというデータがあったりするほか、
機構の汚れ具合によって吸引力が下がるため、解決法がメーカーサポートに載っていたりする。
そのためか吸引力関係のCMキャッチコピーは控えめになり、
ブラシヘッド部分の性能などを推すようになっている。- モンスターのダイソン攻撃は「行動終了と同時に唐突に吸引が止まる」ものばかりなほか、
モンスターが弱っても使用中の吸引力が落ちたりはしないので適正広告だと言えよう。
- ちなみに、掃除機のゴミを集める能力は吸引力だけでは決まらない。
掃除機の大元と言える原理は「気流を作って負圧を生じさせ、それによって吸引力を得る」事であるが、
それを実現するために、原動機を回して気流を生み出している。
よって、純粋に吸引力を上げるには原動機の出力を上げる事になるが、
それは動作音や消費電力が大きくなるにほぼ等しい。
よって、ある程度の吸引力を確保したら「いかに弱い吸引力でもゴミを集められるか」、
つまり「省エネルギーで効率良くゴミを吸引できるか」を追求した方がメリットが大きいため、
ゴミをかきとるブラシ等を工夫して性能を向上させていることが多い。
さらに言うとその創業者の名前が大本となっている。 - モンスターのダイソン攻撃は「行動終了と同時に唐突に吸引が止まる」ものばかりなほか、
- MHFのフィールドである天廊には、ハンターを吸引するトラップが存在している。
上記の由来に沿うならば文字通りのダイソンである。
『ファミ通コネクト オン!』2015年3月号の同コンテンツ紹介ページでもこのトラップのアオリ文が
「吸引力の変わらないただ1つの…」となっている。
これはプレイヤー間で吸引系攻撃がダイソンと呼ばれていることを踏まえたファミ通編集部のネタだろう。
- MHシリーズと同じカプコン社制作の格闘ゲーム、ストリートファイターに登場するザンギエフというプロレスラーも、
必殺技であるスクリューパイルドライバーの当たり判定が見た目以上に広く、
まるで相手のキャラクターを吸い込むかのように掴んでしまう事から、その吸引力(?)がしばしばネタにされる。
そして彼の異名は「赤いサイクロン」。
掃除機が発売されるよりずっと早く誕生したキャラクターだが、
こちらも何となくダイソンを連想させる。
- 同じくカプコン製のドラゴンズドグマ:ダークアリズンのとあるボスにも関係深い。
このボスも吸引攻撃を持っているのだが、その性能たるや、全力ダッシュでも逃げ切れるか怪しい吸引力、
フィールドの大部分を巻き込む圧倒的な吸引範囲、さらに吸い込まれると即死という凶悪極まる代物。
おまけにこのボスの名前はダイソンそっくりなのである。狙っているのだろうか。