長野県下高井郡山ノ内町にある温泉郷「渋温泉」にて、渋温泉旅館組合主催で行われていた
モンスターハンターとのコラボレーションイベント。
概要
- MHP3の舞台である温泉郷、ユクモ村にちなんでのコラボレーションである。
- 期間中は渋温泉一帯がモンハン仕様となり、モンハンを彷彿とさせる垂れ幕や看板等で溢れかえる。
また里内ではモンハンのBGMも流れるなど、雰囲気が一変する。 - 来場自体は無料だが、このイベントを完全に楽しむには
ユクモパス、またはハンターパス(以下パス)と呼ばれる別売りの券が必須となる。
購入時にちょっとしたグッズが貰える他、これを持っていればリアル集会所等を利用出来、
里内の店舗で販売されるコラボ土産などがゼニー価格と呼ばれる特別割引価格で購入が可能。
またパスには順繰りのユニークナンバーも記載されており、抽選会等ではこの番号を使用する。
歴史
- 2014年までに3度開催されている。
モンスターハンターポータブル3rd×信州渋温泉 ~ユクモノ気分で狩り放題!!~
- 2010年12月23日~2011年1月10日に行われた記念すべき第一弾。
モンスターハンターポータブル3rd×信州渋温泉 ~ユクモノ気分で、狩り・釣り・祭りだ、ドンドコドーン!!~
- 2011年7月30日~2011年8月27日に行われた第二弾。
- 今回は夏の開催と言う事で「祭り」と「釣り」をメインとして行われた。
モンスターハンター×信州渋温泉 ~モンハン渋の里で年中狩ろうぜ!~
- 2013年7月27日~2014年8月31日の間、なんと1年以上にも及ぶロングランのイベントとして
開催された第三弾。
期間は4シーズンに分かれており、各シーズン毎に趣向を変えた様々なイベントが行われた。 - この時には既にモンスターハンター3G、そして開始三ヶ月後にモンスターハンター4が発売された為か、
イベントのタイトルも作品を限定しない「モンスターハンター」になっている(ロゴは初代のものを使用)。 - また2014年8月9日・8月10日には、「8月10日=ハントの日」と言う事で開発スタッフである
辻本プロデューサーや藤岡ディレクター、徳田プランナー等がスペシャルゲストを率いて訪れ
イベントを楽しんだ他、9日夜にはトークイベント「モンハン渋の里 スペシャルステージ」も開催された。
主なコラボレーション内容
- コラボは非常に多岐に渡る為、代表的なものを簡潔に羅列する。
モンハン特急
- 長野駅と渋温泉の最寄り駅である湯田中駅をつなぐ長野電鉄湯田中線の特急列車が、
モンハン仕様のラッピングを施されて運行された。
第一回では元小田急ロマンスカーの車両を使用した「ゆけむり」に対してだったが、
第二回と第三回は元成田エクスプレスの車両を使用した「スノーモンキー」になっている。
駅の案内表示など「モンハン特急」と明記されたり、電車内で限定缶バッジの自動販売機も設置されたりした。
極め付けは特別な駅のメロディ(駅メロ)で、会場の渋温泉方面へと向かう特急が終点の湯田中駅に到着すると、
お馴染みの「英雄の証」をサビ前から流す粋な演出がなされた。
更に、帰路の長野駅に戻るとクエストクリアBGMも流れていた。電車に乗るのもキークエスト- 2014年6月には、バンダイの鉄道模型プラモデル「Bトレインショーティー」で
第三回モンハン特急の模型が発売された*1。
パッケージにはリオレウスとゴア・マガラがデザインされている。
モンハン特急を作るには付属ステッカーの貼り付けが必要だが、クオリティは中々のもの。
- 2014年6月には、バンダイの鉄道模型プラモデル「Bトレインショーティー」で
屋台村
- 期間内、渋温泉にある公園内にて設置される屋台村。
- 第三回の時には各シーズンの開始時から一定期間のみの設置となっている
(グランドフィナーレの期間だけは常設)。 - 各種コラボフード、コラボグッズ販売の他、後述のリアル集会所、ハンター露天風呂や
飛竜の巣、土人形絵付け体験等のイベント会場が設置されている。 - イベントの特典を受けるのに必要なパスの販売や特別なイベントの整理券の配布、
近くの川で行われる「ハンター釣り大会」の受付もここ。 - 後述のモン踊り大会用の櫓等が設置されるのもここであり、
まさにこのコラボイベントの中枢となる場所である。
ハンター釣り大会
- 屋台村に面する横湯川の一角に設けられた釣りスペースで行われる釣り大会。
当然釣った魚はその場で焼いてもらい食べる事が出来る他、
大物を釣り上げる事が出来れば特別な景品を貰える事も。
リアル集会所
- 屋台村、及びコミュニティセンターや一般店舗などに用意されるゲームプレイスポット。
- 内容は他のモンハンのイベントなどで設置されるリアル集会所とほぼ同一であり、
パスを持っていれば里にやってきたハンター達と一緒に狩りを楽しむ事が可能。- ただ他のハンターとの交流を主としている為、
一プレイ毎にメンバーは一度解散する事が義務付けられている。
- ただ他のハンターとの交流を主としている為、
- フリー・女性・親子ペア等によるタイムアタックイベントが開催される事も。
挑戦は一度のみだが、見事クリア出来れば景品が貰える。 - また場所や時期によっては、多数のハンターと狩りをする事でパスの番号を集め、
その人数によって特製の狩友バンドが貰える「狩友祭り」が行われる。
加工屋
- 里内に設置される店舗。ここでもコラボグッズやコラボお土産の販売が行われる他、
第三回では屋台村の休止期間にはここがその役割を負っていた。 - 渋の里でしか配布されない特別なオトモアイルーの配信等もここで行われている。
コラボフード
- 渋温泉の一部飲食店にて提供される、モンハンにちなんだ特別なメニュー。
屋台村で提供されるメニューよりもより本格的なメニューが多い。 - 以下メニューの一例。
- 黒食竜ゴア・ソバ(冷やし)
- ゴア・マガラをイメージし、竹炭を練り込んで作られた黒い蕎麦を使用した冷やしそば
- 激辛(コウ)ラージャン
- 辣油、豆板醤を絡めたトッピングで辛さを倍加させ、激昂(辛)するラージャンをイメージしたラーメン
- ガーグァ山賊あげ丼
- 長野県のご当地食である山賊揚げ丼を、ガーグァの肉に見立てアレンジしたボリューム満点の丼
モン踊り大会
- 第二回、第三回のグランドフィナーレ等にて行われた盆踊りイベント。
里にある温泉寺をスタート地点として、里の内部を練り踊りながら屋台村の櫓まで移動する。 - 踊りに使われる楽曲もモンハンの特別仕様である。
大抽選会
- 各イベントの最終日(第三回の時は各シーズンの最終日)に、里内にある会館にて行われる抽選大会。
- ここではカプコンより提供された各種モンハングッズや渋温泉の宿泊券などが抽選で貰える他、
終了時には参加者全員にちょっとしたプレゼントも提供される。
余談
- 渋温泉自体、1300年前から存在する非常に由緒ある歴史を持つ温泉郷であり、多数の温泉宿がひしめいている。
渋温泉に隣接する形で他の温泉郷も存在。
また冬季ともなるとスキー場等が近い事から、国籍を問わず外国人観光客も多数訪れる場所でもある。- ここで一番有名なのはジブリの映画「千と千尋の神隠し」に登場した湯屋のモデルとなったとされる
老舗の温泉宿「金具屋」であろうか。 - TV番組「笑点」に出演している落語家の六代目・三遊亭円楽師匠が贔屓にしている温泉地である。
ある宿には専用の特別室を所有しており、その宿の入口近くには再現度の高い氏の像が置かれている。 - また野生の猿が温泉に入る事で有名な「地獄谷野猿公苑」もここの近くである。
- ここで一番有名なのはジブリの映画「千と千尋の神隠し」に登場した湯屋のモデルとなったとされる
- 渋温泉にも当然ながらハンターは存在しており、現地にはイベントシーズンで無くとも
モンハンに関するグッズなどを展示・羅列している店舗や宿が数件存在。
今後行く機会があれば探してみるのも一興である。