MHF-Gで配信された、期間限定で受注できるクエスト。
週刊ヤングマガジンにて連載中の漫画『彼岸島』とのコラボクエスト。
原作のシュールな作風を踏まえたぶっ飛んだ内容が特徴的なクエストである。
概要
- コートの男
- 船であの島へ向かうぞ!
オールがない…この船をこぐものがないんだ……
この船を動かすにはエンジンキーが要る!
島では今まで見たこともないバケモノと戦うことになる。
くれぐれも気を付けてくれ。
- ラスタ酒場にいるNPC「コートの男」の頼みで
このクエスト専用のアイテム「エンジンキー」を入手した後に受注可能になる。
漫画のタイトルにもなっている作中の島「彼岸島」へと赴き、
魚人型邪鬼を撃退してこい……という内容である。
- ちなみに、受注用アイテムであるエンジンキー自体も原作ネタである。
「鍵穴!!この船を動かすにはエンジンキーがいるのか!!」
見るからにエンジンを用いて動く船なので、エンジンキーが要るのは至極当然である
しかし作中ではツッコミ要員が居ないため、作中人物はボケ倒している- メゼポルタにおいて現代的なエンジンが存在するのかは定かではないため、
MH世界水準の船であれば上記のような困惑は止むを得ないだろう。
ただし、彼岸島という名の密林ベースキャンプに停泊している船を見る限りでは、
思いっきり帆が付いている。オールもエンジンも要らないのでは - ついでに「オールがない…この船をこぐものがないんだ…」もまた原作ネタである。
主人公たちが窮地において上記台詞通りの状況に陥ってしまった際、
オールの代わりに都合よくエンジンを拾いこの問題をあっさりクリアする。凄ェ!
一体どうしてエンジンがその場にあったのか、疑問に思う登場人物は居ない。
このような料理番組染みた手際の良さ……もといご都合展開は作風といっても過言ではない
- メゼポルタにおいて現代的なエンジンが存在するのかは定かではないため、
クエストの実態
密林彼岸島のベースキャンプに付くと、チャット欄にコメントが流れる*3。- コートの男:丸太は持ったな! 行くぞォ!
それを使って攻略していくことになる。丸太に持ち替えろ!
支給品BOXには地図、応急薬グレートなどに加えて音爆弾が入っている。- ちなみに、背負った武器の正式名称は「万能兵器・丸太大剣」。
麻痺属性がついている*4…が、本クエストの展開上ぶっちゃけ麻痺はどうでもいい。
丸太で邪鬼を屠る、という原作のシチュエーションを再現出来るためのチョイスであろう。
- 岸辺のエリア4へと進入すると、いきなりコートの男のセリフが追加されている。
- コートの男:ヤツは音に弱いぞ! 分かったな!
依頼時のアイコンから察せられるように、行動の大部分はガノトトスなどから流用されている。
MHXRでは特殊種としてコラボ元をモチーフとしたモンスターが多数登場しているものの、
今回の"魚人型邪鬼"は原作の見た目そのままに、ガノトトスを基準にして実装されている。
MHにおいてこういった形態のコラボモンスターは非常に珍しい*5。
- 波を掻き分け登場するやいなや、まさかのフキダシ付きで話しかけてくる。
いわく「怖いか人間よ!!」「己の非力を嘆くがいい!!」とのこと。
原作時点で迫力よりもシュールさが優っていただけに、一層奇妙な光景になっている
また、行動に合わせて「オオオオオ」「ざばんっ」「ハー」などの文字が表示される。
- 登場演出を終えると地上へと上陸し、ハンターへ執拗に攻撃してくる。
攻撃方法は地中潜行からのバタフライ。これまた原作再現である。- 魚面の化け物がバタフライで(しかも水中ではなく砂浜を泳いで)追ってくるビジュアルはシュールだが、
その戦闘能力はかなりのもの。
基本的には、地中へ潜ってはバタフライの繰り返しなのだが、
このバタフライの攻撃速度、攻撃範囲、誘導性能がそれぞれ異常なほど優れており、
まともに回避するのは困難である。
しかも、潜行時や飛び出し時などのほぼあらゆる動作に風圧が付随しており、
ハンターは強制防具なしで風圧対策もできないため、潜行時の風圧で被弾が確定することもある。 - 防御面も驚異的であり、地上に出ている間やバタフライ中は攻撃を弾く。
「最高に貧弱なモス」のようにダメージを完封する性質を有している可能性が高いだろう。
- 魚面の化け物がバタフライで(しかも水中ではなく砂浜を泳いで)追ってくるビジュアルはシュールだが、
- そんな攻防共に怪物そのものな魚人型邪鬼だが、弱点もある。
原作では「音に反応する」設定があり、MHFでは地中潜行中に音爆弾が有効になっている
(ガノトトスとは違い、水中にいる場合は全く反応しない)。
音爆弾をタイミングよく投げると「クェエエエ」と鳴いて驚き、
続いてヴォルガノスのように左右を見回すモーションを取る。
この時は肉質が柔らかくなっており、攻撃を通すことが可能となる。
これを2~3度繰り返すことで邪鬼がダウンし、クエストを達成できる。- なお、邪鬼は撃退のみ可能となっており、
邪鬼はダウン後しばらくすると飛び出し、ガノトトスそのものの動きで海へと飛び込んでいく。
そこだけ骨格の主と同じなのか。
元人間である邪鬼を討伐するのは狩人としてまずい(人に武器を向けてはならない)からなのか、
はたまたコラボ先のキャラクターを敵とはいえ倒すのはまずいと判断されたのか、
いずれにせよ撤退する魚人型邪鬼を追撃しても討伐することはできない。
- なお、邪鬼は撃退のみ可能となっており、
- クエスト自体の報酬では大したものは排出されない。
ただ、クエストを達成することで称号「丸太は持ったな!」を、
5回クリアで称号「イクラが大好物なんだよ」「シャケが大好物なんだよ」を、
10回クリアすると称号「これはいい丸太だな…」とステータス画面用の特別な背景を入手可能。
アイツは鮭が大好物なんだ!! このにぎり飯が鮭だからちくしょう!!*6- 本クエストプレイ中のスクリーンショットor動画を所定のタグを付けてTwitter上に公開したり、
本クエストを10回クリアすることで参加できる抽選会も開催された。
- 本クエストプレイ中のスクリーンショットor動画を所定のタグを付けてTwitter上に公開したり、
余談
- 原作は2002年より第一部「彼岸島」、2010年より第二部「彼岸島 最後の47日間」、
2014年より第三部「彼岸島 48日後…」が連載されている。
いずれも世界観及び登場人物は同じで、純粋な続編である。
本コラボは主に第一部、一部内容は第二部がベースとなっている。
なお第三部からは舞台が彼岸島ではなくなっているが、ツッコミは無粋というもの。
ちなみに実写映画や実写ドラマも公開された事がある
(2016年に新たなドラマと映画が公開予定であり、今回のコラボはそのプロモーションの一環であろう)。- 一応本作のジャンルは「吸血鬼サバイバルホラー」であり、
第一部では吸血鬼に支配された彼岸島での生存、
第二部と第三部では吸血鬼との戦いが主題になっているが、
シュールなシーンや18歳未満閲覧禁止のシーン*7が突発的に挟み込まれたり、
独特の台詞回しなど、様々なツッコミ甲斐のある要素を持つ作品である。
上記のぶっ飛んだクエスト内容も、大体原作再現なのだから凄まじい。 - 本作では擬音も印象的なものとなっている。
上述した「ハー ハー」や「オオオオオ」など、大体登場キャラクターが発している。
敵味方問わずこれらの擬音が多用されるのも彼岸島ならでは。 - 当コラボでは残念ながら吸血鬼そのものは出てこない。
彼岸島に登場する吸血鬼は、犬歯が発達し三白眼になった農家スタイルのオッサンが大半*8なので、
出しようがなかったのかもしれない。
- 一応本作のジャンルは「吸血鬼サバイバルホラー」であり、
- イベント配信が開始された8/10時点では限定ジャンケンの再開催も継続中であり*9、
ラスタ酒場の入り口には「ざわ……ざわ……」と「ハー ハー」が混ざって漏れだし、
酒場に入れば丸太を担いだ奴とアゴの尖ってる奴が並び立っているという、
シュールな光景が展開されていた。
- このコラボについてはコラボ前週の運営レポートにて触れられており、
「メゼポルタに謎の生き物が襲来するイベント」とされていた。- また、このコラボが初公開されたツイートでは、
ターゲットである魚人型邪鬼のシルエットが公開され、暗にその存在に触れらていた。
その実態は上記の通りである。
- また、このコラボが初公開されたツイートでは、
- 同時実装されたコラボガチャの内容は敵のボスである吸血鬼「雅」を模した防具、
その雅の得意武器である鉄扇を用いた片手剣および双剣、
そして丸太そのものである大剣とハンマーである。
同作で特徴的な服装をしたキャラクターというとそれこそ雅くらいしか居ないためであると思われるが…。
- 上述したようにクエストや得られる報酬関係はかなり原作寄りになっているのだが、
本コラボでは原作主人公である宮本明は影も形もない。
万能武器こと丸太は彼岸島の代名詞であり、実際宮本明も印象的なシーンで用いている
(第三部では明以外の人物が丸太を使ったことはない)のだが、
本コラボでは原作における丸太の愛用者にしてフードの男こと、
宮本篤(明の兄)の武器として丸太が登場した*10という印象が強いものとなっている。
宮本明は日本刀や片手剣、即席ギロチン、仕込刀など印象的な武器を用いていたがそれらは再現されていない。
本作は修業後に急激に戦闘力がインフレした主人公の大暴れにもツッコミ甲斐定評があり、
それらを一切再現していない当コラボは、原作ファンからはあまり評判が良くない。
「このコラボに再現要素が入ってないからちくしょう!!」「ちゃんと読んでおるのか? 松本光司先生ェの漫画を」「やめんか 再現には限界があるんじゃ」などとそれすらもネタにしている原作ファンも多かったが。
関連項目
モンスター/ガノトトス - ターゲットとなるモンスター邪鬼。