インターネットを利用し、PSPと無線LANアクセスポイントをアドホックモードで接続し、
遠隔地にいる人と通信対戦するためのフリーソフト。
利用するには会員登録が必要となる。
概要
- 原理を細かく説明すると長くなるので簡単に言うと、Xlink kaiでアドホック通信を中継して
(これを専門用語ではトンネリングと言う)遠隔地のプレイヤーとの通信を可能としている。
- PSPのモンハンはインフラストラクチャーによる協力プレイには対応していないが、
このソフトを使用することでオンラインの協力プレイが可能となった。
- Xlink kaiを使用するためにはインターネットに接続されたPCと、
そのPCにインターネット接続用とは別に用意した無線LANアクセスポイントが必要となる。
- 後にPS3でサービス開始されたアドホック・パーティーも、
原理的にはこれと同じである。
また、別のハードウェアを経由して本来アドホックにしか対応していない機器を、
オンライン対応するという点で、Wii Uのパケットリレーツールもこれに近い。
- ちなみにXlink kai自体はモンハン専用のソフトではなく、
アドホックモードで通信プレイが出来るソフトで利用が出来る(できないものもある)
ただ、「PSPのモンハンでオンラインプレイができる」という点からその認知度は非常に高く、
Xlink kai対応のUSB機器の中には「モンハンに対応している」とわざわざ明記してあるものも少なくない。
- 上記のとおり導入にはPCの知識等も必要となる。
導入を考えている人はWikiか管理人のDNA氏のホームページを参照してくれればすぐわかるだろう。
- Xlink kaiはTeam XLinkという団体によって開発・管理運営されている。
2014年現在、日本におけるXlink kaiの管理人を勤めている方々はこの3人である。- (japan)DNA
- (JA)CAS
- (JPN)bamboo_adm
- 日本国内ではプラネックスコミュニケーションズが陣頭に立ってXlink kaiの機器側の対応を行っていた。
そのためプラネックス社の製品及び、
そこに付属されているXlink kaiをインストールするのが最適と思いがちだが、
実際は他のメーカーでもXlink kai対応製品は多く、Xlink kaiも公式からダウンロードして導入する方が、
確実と言われることが多い。
余談
- Xlink kaiはプレイヤーの問題行動に対して非常に厳しいことで有名。
特に悪魔アイルーに代表されるような改造に関しては非常に厳しく取り締まっており、
それを匂わせる発言、推奨を呼びかける様な発言も無論BAN(アカウント凍結)の対象である。
更に改造データを所持していなくても改造データ所持者との通信プレイを
行った履歴がある場合(kai内外問わず)、チート黙認行為としてBANされる。
また、海外からも接続ができるため、人種差別用語には厳しく対応しており、
そのような発言をしたら問答無用でBANなんてことも実際あった事例である。
ssや写メが取れる状況にあれば、通報→BANという流れがリアルタイムで行われるため、
厳正な空気が漂っており、オンラインでの問題行動が指摘されるアドホックパーティーやMH4に比べて、
マナーやモラルが保たれていたという声も多い。
- Xlink kaiとアドホックパーティーをつなげて両方のユーザーがオンラインすることは一応可能。
方法はkaiとアドパ両方の環境を持っている人が仲介役になることで出来るらしいが、やっぱり不安定。
ネトパとの仲介は両方PCソフトウェア故に簡単、しかし仲介者のPCの性能(CPUのクロック周波数等)が低いと
トンネリングソフトの処理にも影響が出てしまい、不安定になりやすいので注意。
- なお、Xlink kaiは非公式のソフトであり、メーカーのサポートは当然受けられない。
不具合があったからと言ってカプコンやソニーに文句を言っても無駄である。
- 上記の点から、改造であるとする誤った認識を持ったコミュニティも存在する。
通常はさほど目くじらを立てられることはないが、当然該当箇所では思いっきり改造扱いされる。
話題に出す前にはXlink Kaiに対するスタンスを確認しておいた方がいいかもしれない。
- MHP3が発売してから12/10までの間、その人気から過激なアクセスや処理が原因で
Xlink kaiのサーバーダウンが続いていた。人数制限も行っていたほどサーバーダウンが頻発していた。
2011/7/23現在、Xlink kai側のサーバーは既に増強されており問題なく快適なプレイが可能になっている。
- 2011/7/23現在、最新Verの7.4.2.2以前のKaiエンジンは使用不可能。
更に7.4以降WebUIがデフォルトなのでGUIに慣れていた利用者も混乱する可能性がある。
一応設定でGUIに変更できるのでこの問題はすぐ解決できる。
更に現行最新の7.4.2.2は部屋名に日本語を使用すると文字化けを起こしてしまい、大きな混乱を招いた。
モデレータ公式サイトから修正パッチがダウンロードできるのでDLして当てておこう。
なお、修正パッチを当てる時はKaiエンジンを起動していないときにやること。
また、パッチを当てても同じくパッチを当てた人同士じゃないと日本語で表示されない。
パッチを当てていない人の部屋名はこちら側でパッチを当てていても文字化けするので
混乱はするかもしれないが、気にしなくてよい。
- MH3Gのハードである3DSには対応していない。
そのため3DSで出ると発表されただけで落胆したハンターもいる
(その後、上述したパケットリレーツール経由でオンラインに対応している)。
- ちなみにXlink kaiはDSの頃に一度対応させようとして断念した、という話もあるが、
PSPがセキュリティ的に甘かったために対応出来たのであって、
本来は容易に対応出来るものではないらしい。
それに関し、PSP NetPartyにも対応できるかについてもんて氏が
『3DSのアドホック通信は独自規格のため対応させることは出来るが難しい』と発言している。
更に認識用USBの事もあり対応には時間がかかることは必須である。
- 後継機種のPSVitaでもXlink kaiは対応しておらず、対応予定も未定。
PSV以降は内蔵機能だけでオンラインプレイの可能なゲームが続々出て来ており、
更にXlink kaiの人気を間違いなく下支えしたであろう、
モンハンがMH4においてXlink kaiに頼らずともオンラインプレイを可能にしてしまい、
PSPが製造終了となったことでXlink kai自体も過疎気味になっているようである。