3シリーズで初登場したシステム。
同シリーズでは「原点回帰」のコンセプトの下、モンスターの生態がより強調され、
狩猟環境や捕食などモンスター同士の関わりを濃密なものとする追加要素が多数登場したが、
本システムもある意味ではその一つである。
概要
- 正式名称は「大型モンスターの強さランク」。
端的に述べると、モンスターの生態的地位を表すランクである。
ゲーム内でそのものを確認することは出来ず、
狩猟地で繰り広げられる弱肉強食の世界で垣間見えるのみだが、
実はどのモンスターにも「世界観上のニッチ」は定められている。- MH3で登場した危険度と似たシステムであるが、
強さランクの方が拘束力が強く、合流に際しては本システムが優先されるほか、
危険度と強さランクにかなりの差異がみられることから、別システムとして扱われているようだ。
危険度は「ハンターズギルドが主観で定めた」という設定の通り、
あくまで「人間から見た場合にそのモンスターがどれだけ脅威かを現す指標」ということなのだろう。
- MH3で登場した危険度と似たシステムであるが、
- ランクは上から順に「とても強い」「強い」「やや強い」「普通」の4段階。
基本的に全ての大型モンスターに設定されており*1、
大型モンスターが複数同フィールドに出現した際に適用される。
- 二頭の大型モンスターにランク差がある場合
- 低ランクのモンスターは高ランクのモンスターを恐れてエリア移動しやすくなり、
こやし玉は低ランクのモンスターに高い効果を示すようになる。
一方、高ランクのモンスターは積極的にフィールドに居座る。
- 二頭の大型モンスターにランク差がない場合
- 同ランクのモンスター同士の場合は互いに牽制し合い、どちらもエリア移動しやすくなる。
たまに「こやし玉を当てたと思ったらもう一頭も一緒に隣のエリアに移動した」、
「二頭が同じタイミングでエリチェンした」という報告が聞かれるが、原因はこのシステムにある。
ただし、ランク差があるケースと比較するとエリア移動の確率は低いようで、
ひたすら二頭の波状攻撃に晒される危険もある。
こやし玉の効果はどちらのモンスターも同じ。
- つまり、このランクにおける位が高い程フィールドにおける支配力が強く、
逆に位が低いほど支配力が弱いということである。
なお、希少種や古龍種など単体クエストしか存在しないものにも定められているが、
大型モンスターが合流した際にのみ適用されるシステムであるため、実質的には効果が無い
(モンスターの強さを知る手掛かりにはなる)。
- なお、MHP3における乱入制度、MH4(G)におけるギルドクエストにおける報酬には関係無い。
あちらはあちらで独自の設定が定められており、
特に報酬に関しては各モンスター毎に%単位まで厳密に設定されている。
大型モンスターの強さランク
- 以下に3シリーズ代表としてMH3G、最新版としてMH4Gのものを紹介する。
上下関係を大まかにでも覚えておけば狩猟時に役に立ってくれるはずである。
危険度と強さが対応していないモンスターやシリーズを跨いだ際に格上げされているモンスター、
亜種と通常種でランクが違うモンスターもいるので、見比べてみると良いかもしれない。- また、このランクは公式が定めたモンスター同士の強さの指標でもある。
尤も、古龍種であるキリンと一般モンスターであるリオレウスらが同ランクだったりと
かなり大雑把な格付けが為されていることは否めないし、
シリーズ毎に格が変わったりもしているため、あくまで参考程度に留めておくのが無難であろうが。
- MHXXの強さランクは不明だが、エリア移動関連の仕様は4シリーズに準じる。
- また、このランクは公式が定めたモンスター同士の強さの指標でもある。
- MH3G
- ※MHP3から強さランクに変動があったモンスター
- ナルガクルガ(亜種):「強い」→「やや強い」、ジンオウガ:「強い」→「やや強い」
- MH4G
- ※MH4から強さランクに変動があったモンスター
とても強い アカムトルム、イビルジョー、怒り喰らうイビルジョー、イビルジョー極限状態、ウカムルバス、オオナズチ、ガララアジャラ亜種極限状態、クシャルダオラ、錆びたクシャルダオラ、グラビモス極限状態、ゴグマジオス、シャガルマガラ、ジンオウガ極限状態、セルレギオス極限状態、ダラ・アマデュラ(亜種)、ダレン・モーラン、ディアブロス極限状態、ティガレックス極限状態、ティガレックス希少種、テオ・テスカトル、ラージャン、激昂したラージャン、ラージャン極限状態、猛り爆ぜるブラキディオス、渾沌に呻くゴア・マガラ 強い イャンガルルガ、キリン(亜種)、グラビモス(亜種)、ゲネル・セルタス(亜種)、ゴア・マガラ、ジンオウガ(亜種)、セルレギオス、ディアブロス(亜種)、ティガレックス(亜種)、ブラキディオス、モノブロス(亜種)、リオレイア亜種(希少種)、リオレウス(亜種、希少種) やや強い イャンクック亜種、ガララアジャラ(亜種)、ゲリョス亜種、ザボアザギル(亜種)、ネルスキュラ(亜種)、バサルモス(亜種)、ババコンガ(亜種)、フルフル(亜種)、リオレイア 普通 アルセルタス(亜種)、イャンクック、ウルクスス、ケチャワチャ(亜種)、ゲリョス、ダイミョウザザミ(亜種)、テツカブラ(亜種)、ドスイーオス、ドスゲネポス、ドスジャギィ、ドスランポス、ドスガレオス - イャンクック亜種:「普通」→「やや強い」、キリン亜種:「とても強い」→「強い」
テツカブラ:「やや強い」→「普通」、リオレイア希少種:「とても強い」→「強い」
リオレウス希少種:「とても強い」→「強い」
- イャンクック亜種:「普通」→「やや強い」、キリン亜種:「とても強い」→「強い」
- この表を見ると、モンスターの強さランクが低いモンスターは鳥竜種と牙獣種、両生種が多いことがわかる。
やはり変わり種ゆえ、真性の竜や龍に対して立場が弱いのだろうか。
一方、獣竜種や海竜種の大型モンスターは概して強いランクに定められており、
古龍種に至ってはキリンを除いた全てが最強ランクに位置付けられている。- 余談だが、このシステムが登場してからラージャンやドス古龍が復活するまでの間の3シリーズでは最上位のとても強いは
イビルジョー及びその特殊個体のみに設定されていた。 - 古龍のうちキリンのみ「強い」(ラージャンより下)なのは、ラージャンより劣位にあるという設定および
古龍種の中では最も格下とされていることの裏付けとも言える。
なお亜種は危険度こそ通常種と同じだが、MH4の時点においては強さランクでは格上として扱われていた。
- 余談だが、このシステムが登場してからラージャンやドス古龍が復活するまでの間の3シリーズでは最上位のとても強いは
- かの極限個体達も8種全てが最強ランクに位置する。
極限セルレギオスは世界観的に狂竜化したイビルジョー以上の脅威とされているため妥当も妥当なランクだが、
元は「やや強い」止まりであるガララアジャラ亜種が一段飛びで「とても強い」にまで格上げされている辺り、
極限化が如何に規格外の戦闘力をもたらす現象であるかが分かるだろう。
- 作品ごとにボス的な存在として扱われるメインモンスターだが、
このランクではメインモンスター同士の差が意外と存在していることがわかる。
3シリーズではナルガクルガ・ジンオウガよりラギアクルス・ブラキディオスの方が格上となっている*2。- またメインモンスター系統で言えば、4シリーズにおけるリオス希少種は
ティガレックス希少種や猛り爆ぜるブラキディオスに劣っている。
- またメインモンスター系統で言えば、4シリーズにおけるリオス希少種は