モンスター/ベルキュロス

Last-modified: 2023-11-01 (水) 23:33:23
種族
飛竜種
別名
舞雷竜(ぶらいりゅう)
登場作品
MHF,(MH大狩猟)
狩猟地
峡谷,

目次

生態・特徴

峡谷の環境に徹底的に合わせた進化を遂げた飛竜の一種。
舞うが如く空を飛び回り、全身から電光を放つ姿から「舞雷竜」とも呼ばれる。
非常に高い実力から峡谷の絶対者として恐れられている。
かつては峡谷でのみ生息しているものと考えられていたが、塔へ飛来する事例も報告されている。
黒緑色の外殻、赤や緑の色鮮やかな鱗、そして黄緑色の鬣という外見は、
聞くだけなら非常にカラフルだが、
赤茶けた崖に植物が点在している峡谷ではこの色合いだからこそ保護色になっている。
大きく強靭だが、それでいて驚くほど軽い翼を持ち、
峡谷の地形に圧縮された烈風をも確実に捉え、尻尾で巧みに舵を取りながら飛行する。
また、自身の発する電光に目が慣れているのか、
強い閃光に当てられてもバランスを崩すどころかほぼ無反応である。
ほぼ常時滞空状態を維持しており、獲物や外敵に対しても基本的には空中から襲い掛かる。
また、この翼の後部には独自の進化を遂げたと考えられる非常に長い触手のような器官があり、
更にその先端には長大な鉤爪が付いている。
翼を勢いよく振り抜くと触手が鞭のようにしなり、先端の鉤爪が外敵を刈り取る。
体内には腐食性が強い体液(雷液)が廻っている。
この体液には多量のミネラルが含まれており、これを元にして全身から強力な電気を放出する。
角や背中の突起はその制御に用いるとされ、その緻密な制御によって、
大気中の塵を帯電させて機雷のように漂わせたり、吐き出した体液に通電させてくるなど、
トリッキーかつ多彩な放電方法で獲物を追い詰める。
自らの放電から自分の身を守るために進化した、非常に濃度の濃い骨髄や脂肪を持つほか、
鬣や鱗も高電圧や電熱に耐えられるように進化しており、甲殻は通電と帯電性に優れている。
しかし、電流を制御する各器官のメカニズムは非常に繊細になっており、
過度なダメージを負うとその機能が暴走してしまう。
各器官の機能が失われた時にはその無尽蔵な発電力が仇となり、
暴走した電流は瞬時にベルキュロスの体内を駆け巡り、自らを焼き尽くしてしまうとされる。
興奮状態に入ると鬣が赤く染まり、地上に降りて戦うようになる。
この時、全身から広範囲に及ぶ電撃を伴いながら、
自らの身体を地面に叩き付けるかのような勢いで急降下し、獲物に襲い掛かるという習性を持っている。
この攻撃は文字通り必殺の威力を誇り、巻き込まれようものならまず無事では済まない。
非常に知能が高いモンスターで、個体毎に得意戦法が異なり、状況に応じて戦法を変化させる。
より強力かつ知能の高い個体であれば、その戦法や技のバリエーションもより豊富になり、
他のモンスターとは一線を画す手強さを誇るため、
大老殿ギルドでは古龍種に匹敵する実力を持つモンスターとして認識している。

概要

  • MHF シーズン4.0で登場した飛竜種のモンスターで、
    モンスターハンターシリーズ初の、常に滞空を維持する大型モンスターでもある。
    また、ワイバーン型ではあるが従来のそれら飛竜種モンスターとは微妙に骨格が異なっている。
    翼の中腹部分後方からは先端に鉤爪がついた触手が生えている(これ全体で「鉤爪」という名称)。
    これを鞭のようにしならせて中距離攻撃武器として用いてくるのがベルキュロスの第二の特徴である。
    さらにベルキュロスの尻尾は3本も生えており、真ん中は切断できるが、副尾の2本は通常の破壊となる。
    尻尾の切断を狙う際はこの2本の副尾が主尾のガードとなるため、いつも通りにはいかない。
    • また、後述するように、ベルキュロスは特殊個体がいるというわけでもないにもかかわらず、
      クエストによって動きが大きく異なるという点も当時のモンハンとしては稀な特徴であった。
      得られる素材まで違ったため、舞雷竜の武具を強化するのは一筋縄ではいかなかったのである。
  • その設定通り、非怒り時は常に滞空しており、飛んでる間は罠にかけることはもちろん不可能。
    ダメージを与えて怯ませても空中で持ちこたえて墜落しないほどであり、
    打撃攻撃やハッパの実などによって気絶させることではじめて地上に撃墜できる
    (ハッパの実はガンナーで高所の巣を撃墜すると入手できるが、ベルキュロスのクエストにしか登場しない)。
    また、黎明期のMHFオリジナルモンスターということでかなり強烈なハメ対策が施されており、
    麻痺、睡眠、閃光玉は標準で無効化される。
    毒属性は効果があるが、240ダメージしか入らず、高い効果があるとは言えない。
  • 怒ると天空に舞い上がったのち、地上に降りてくるが、
    その際にベルキュロスの代名詞的な攻撃技「急降下放電キック」でハンターに突進してくる。
    この攻撃は超広範囲を吹き飛ばす大放電を引き起こすが、
    見た目に違わずベルキュロスが持つ攻撃の中でもトップクラスの威力を誇る。
    現在では、上位・剛種共に緩和がなされているため問答無用で即死ということはあまりないが、
    かつては上位ではともかく剛種クエストではそれが実際に頻発していた
    怒り状態では常に滞空しているわけではなく、地上戦を仕掛ける傾向が増す。
    さらに攻撃した地面に電気が帯電したり、空中に電気の塊がふらついたりと野生とは思えない攻撃をしかける。
    • 怒り状態に移行した際の急降下放電キックは、初見では何を仕掛けてくるかわかりにくく、
      実装当時は「エリア移動だと思っていたら咆哮が響いて突如全滅した」といった事態も少なからずあった。
  • 攻撃面だけではなく、防御面も優秀。
    肉質が古龍種もかくやというほど硬く、おまけに怯み耐性も非常に高い。
    特に脚は非常に硬く、生半可な斬れ味(青ゲージ程度)では余裕で跳ね返されてしまう。
    部位破壊できる部位は、破壊することで肉質が柔らかくなる。
    後述のショートダメージにも大きく関わってくるので、部位破壊を推奨する立ち回りが求められることが多い。
    ただし破壊できる部位が多く(角、翼、鉤爪、尻尾切断、左右の副尾、背中)、
    すべての部位の破壊をするのは結構つらい。
  • これだけ強い能力を持っていて理不尽に思えるが、実は致命的な弱点を与えられている。
    強力な電撃は全身の器官で繊細に制御しているという設定があり、
    多数の部位破壊を行ったうえでさらに多量のダメージを蓄積させると、
    ショートによって自分の電気で自分が感電してしまう
    (ベルキュロス自身が想定していない形で電撃が瞬時に全身を廻り、体内から焼き尽くしてしまう)。
    ショートを発生させる手順は以下の通り。
    1. まずどこでもよいのでベルキュロスの部位破壊をする。
    2. 「既に破壊した部位」へさらにダメージを与える。
      怯み耐性に達するダメージを与えるとその部位に漏電が発生。
    3. 一か所目の漏電発生後から「180秒以内」に他の既に部位破壊されている部位に攻撃。
    4. 計3か所以上に漏電を発生させている状態で、180秒後に自動的にショートダメージが発生する。
      このとき破壊した部位数に応じてダメージが上昇するので多いほどよい。
    ショートダメージに成功しても失敗しても、発生させた漏電は消える。
    翼と真ん中の尻尾の側面に生えた副尾は左右で別の部位扱いとなっている。
    また、このダメージはベルキュロスにとって致命的なまでに高いため、
    これによって絶命してしまうことも多々ある
    (上位ベルキュロスがHP5599なのに対し、ショートダメージは2000~4000である)。
    しかしこの事実の裏を返せば、それほどベルキュロスの放電の威力は高いという証拠である。
  • どういう訳か、クエストが始まってからハンターの誰かがエリア4に入るまでどこにも姿を見せない。
    エリア4に誰かが侵入すると、全身から放電しつつ上空より悠然と舞い降りてくる。
    そしてハンターを発見すると咆哮を上げ、戦闘態勢に入る
    (ハンターが特定の手順を踏まない限り地面に着地はせず、空中で雄叫びをあげる)。
  • 登場時の降下中に隙があり、その時攻撃を当てると降りてくるので穴ハメに多用されていた
    (攻撃してきたハンターがベルキュロスの近くに留まっていると、
    尻尾回転攻撃を浴びせようと自分から降りてくる)。
    シーズン9.0からは降下中の放電に攻撃判定が告知なしで追加されたが、
    放電が終わってから殴るか、爆弾を当てる程度の違いしかない。
    • なお上記の仕様は峡谷の個体のみで、それ以外の個体は放電を行わない。
      ベルキュロスの初期高度の違いが原因とも言われる。
  • 一度その姿を見せると、それ以後は峡谷中を飛び回るので、ペイントを切らさないようにしたい。
  • HR4(旧HR51~81)から狩猟解禁となるが、初見の者がある程度安全を確保しながら狩猟するためには
    HR5(旧HR100)の凄腕武具が必要となる程の実力を持つ(公式見解)。
    ただし、G10では下位・上位ランクの難易度が調整されたこと、
    ベルキュロスに匹敵する戦力を持つ亜種のドラギュロスがHR5(旧HR100)に上がる前に、
    必ずクリアしなければならないギルド指定クエストに抜擢されたこともあり、
    ドラギュロス共々攻撃力と体力がG9.1以前の半分近くにまで減らされ、当該ランクでも挑みやすくなった。

剛種

  • シーズン4.0で古龍剛種と並んで始めて登場、古龍以外では始めての剛種になった。
    G9.1の調整でHPは10000、攻撃倍率は3.20と剛種の中では控えめな能力になっている。
    流石にG10以降の上位個体よりは圧倒的に手ごわいので注意。
  • モーションはタイプA(後述)と全く同じであり、上位でタイプAに慣れた人からはさほど脅威でもない。
    数ある攻撃技の中でも雷球は食らうと麻痺する可能性が高い。
    剛種では麻痺→雷球→雷球…のコンボで、死ぬケースが多い。
    慣れないうちは麻痺無効と耐性スキルで少しでも雷耐性を上げておくと安心。
  • 初期の剛種という試みもあってかつては能力の調整が非常に大雑把だった。
    簡単に言うと攻撃倍率が5.0、各攻撃のモーション値もかなり高かったため、
    総合的なダメージが極めて高く、防御力を硬めて雷耐性もしっかりさせていないとまず一撃死してしまった。
    求人区での参加最低ラインは防御力650雷耐性30といったところだった。
    その代わりに当時実装されていたほかの剛種と比べて罠耐性がまったくなかったため
    火事場での穴ハメを定番の狩猟方法として大量にハメで狩られていた。
    登場時のシーズン4.0ではちょうど剛種チケットが実装されていたため、
    剛種チケットを入手するクエストに剛種武器指定と同様に
    MHFの効率偏重思想を象徴する代表例として挙げられていた。
  • ちなみに剛種には特殊な汎用素材「飛竜種の稀玉」が設定されている。
    剥ぎ取り・捕獲や部位破壊、基本報酬で入手できるのだが、
    かつてはハンターを震撼させるほどの入手難度を誇っていた。

個体差

  • 知能が高く、ハンターの行動にあわせて行動パターンを変えるという設定は、
    ゲーム内では登場するクエストによって行動パターンが違うという表現がされている。
    3種類の行動パターンがあり、それぞれ使用する攻撃に変化がみられる。
    各行動パターンには「1号機」「2号機」「3号機」という愛称(蔑称でもあるが)がある。
  • 各タイプ毎に専用の舞雷竜素材が用意されているが、
    タイプBの登場するイベントクエスト「王国からの呼びかけ」では3種類全てを入手可能であった。
    なお元々は各個体が登場するクエストは期間限定のローテーションであった。
    現在では各個体に挑めるクエストがハンターズクエストに属している。
  • 後述するが特異個体とG級個体はこれらのタイプに当てはまらない。
  • なお上位ベルキュロスはクエスト毎に専用の素材が設けられているため、
    HR帯のクエストが集約されたMHF-G10現在においても、
    ベルキュロスだけは通常クエストとして4種類のクエストが存在している。

タイプA

  • 登場クエスト・・・「雷臨、ベルキュロス」「障壁珠Gと舞雷竜【上位】」「剛臨、舞雷竜
  • 通称:「1号機」。
    最初に実装されたベルキュロスで、基本となる個体。
    剛種のベルキュロスもノーマルモードではこのタイプAに属している。
  • 「雷臨、ベルキュロス」では"舞雷竜のたてがみ"を入手可能。

タイプB

  • 登場クエスト・・・「春雷
  • 通称:「2号機」。
    後述する通り、今までのモンスターにはない機雷状の雷球をばら撒く技や、電撃ブレスなど、
    多彩な技の数々で挑戦するハンターを苦しめる。
  • 「春雷」では"舞雷竜の帯電鱗"を入手可能。

タイプC

  • 登場クエスト・・・「青天の霹靂」「界雷
  • 通称:「3号機」。
    タイプAとタイプBを基に、新たな技をいくつか会得している。
    総合的な技の数は全タイプ中最多だが、青天の霹靂はタイプA寄り、界雷はタイプB寄りとなっている。
  • 「青天の霹靂」と「界雷」では"舞雷竜の紫玉"を入手可能。

タイプ毎の行動の変化

  • ここではタイプ毎に変化のある技のみを挙げる。
電撃尻尾叩きつけ
滞空しているときに後方から近づくと、突如尻尾を叩きつけてくる。
ベルキュロスの尻尾は3本あるため、当然だが攻撃範囲も広い。
タイプによって異なるのは叩きつけと同時に発射される雷球の軌道。
タイプA、タイプC・・・主尾の先端からV字型に電撃が飛んでいく。
よって、主尾の後方からまっすぐ接近すればよいが、
さすがに根元に近づきすぎると電撃に当たってしまうので注意。
タイプB・・・主尾から三又に分岐した後、中央の電撃は直進し、
外側の2発は半月を描くようにして中央側に戻ってくる
言葉以上に軌道が複雑であり、後方からの接近は困難。
鉤爪叩きつけ
タイプA、タイプC
右翼を引いて力を溜めた後、正面へ一気に振り下ろして長大な鉤爪を叩きつける。
一回で終わる場合や、続けざまに数回連続で繰り出す場合もある。
後者の場合、一定回数以上叩きつけると勢いで鉤爪が地面に刺さって抜けなくなり、
大きな隙を晒すため、攻撃チャンスである。
叩きつけた瞬間、全身に風圧【大】が発生し、無効化スキルがないと本体へ近づきにくい。
電撃ビーム
タイプB、タイプC
上体を起こしながら一瞬息を吸い、前方にレーザー状の雷ブレスを吐き出す。
他のハンターが狙われているときは後方や側面が完全に無防備だが、
連続で繰り出し、一回一回正確に軸合わせを行ってくるため、
緊急回避をしてしまうと確実に次のブレスの餌食となる。
左右に動いて回避をしよう。
電撃ブレス
タイプB
上体を起こし、咆えるような動作を取りながら前方に電撃ブレスを吐き出す。
軌道はタイプB版の電撃尻尾叩きつけと同様。
滞空状態から着地した後に繰り出すことが多い。
雷球ばら撒き
タイプB
「電撃左回転尻尾」や「電撃鉤爪薙ぎ払い」に付属する効果。
地面をふらつく機雷状の雷球を無数にばら撒く危険な攻撃。
詳しくはこちら
電撃噛み付き
タイプB
身体を前面に押し出すようにしながら勢いよく噛み付く。
ただ噛み付くだけではなく、噛み付いた瞬間に雷光が弾け、
これに当たると近接武器の斬れ味が即座に1(最低値)まで低下してしまう
滞空状態から着地した後に繰り出すことが多い。
地上放電
タイプC
翼を大きく広げて力を溜めた後、全身を勢いよく地面に叩きつけて全方位へ電撃を放出する。
攻撃範囲が広いが、フレーム回避が可能。

特異個体

  • 見た目の変化
    • 角の表側が翡翠色
    • 鬣の先端部分が青みを帯びている
    • 鉤爪が二又に分かれ、翡翠色に変色している
    • 翼が鮮やかな藍色に染まっている
    • 背中の突起が巨大化し、黄緑色に変色している
    • 脚が白みがかっている
    • 尻尾の棘が一回り大きくなっている
    • 副尾の先端が翡翠色
  • フォワード.5にて登場。
    通常個体が黄色の雷を放つのに対し、特異個体では蒼白色も混じった雷を放つ。
    左、右と二回翼を大きく振るって鉤爪による広範囲なぎ払いのあと、そのまま飛び上がって低空ベルキック、
    空中から鉤爪を地表に突き刺し、それを軸にした高速旋回タックルなど、
    ベルキュロスの特徴である自慢の鉤爪を駆使した攻撃に磨きがかかっている。
    基本的にタイプCをベースに、全タイプの技をバランスよく使用できるようになっているため、
    一度に使ってくる攻撃のバリエーション自体が激増しており、人によってはこちらの方がきついことも。
    その既存攻撃も振り回す鉤爪や尻尾が電撃を纏い、広範囲に放電するようになるなど、かなり強化されている。
  • 剛種個体はレーザーサイトのような赤い電弧で狙いを定め、
    数秒後に超極大の電撃ブレスで撃ち抜く「滞空強化ブレス」という技を会得している。
    大ダメージだが予備動作が長いので回避は容易。
    むしろ、赤いレーザーはどうみても機械竜らしいロックオンなので、
    どこを狙っているか、その軌跡を見切れば事もなく避けられる。
    が、怒り時は地上に戻る際、そのままベルキックにつなげるため非常に危険。
  • ちなみにこの特異個体、通常のべルキュロスでは戦うことのできない塔で初お目見えした。
    峡谷の仕様であるエリア移動の頻発が無いのを喜ぶべきか、
    それともインターバル無しで強力な攻撃を避け続けなければいけないと恐れるかはプレイヤー次第である。
    その後、特異個体の正式解禁とともに剛種ベルキュロスが塔にも現れるようになったが、
    G10で剛種の塔クエストは再び削除されている。
  • 亜種であるドラギュロスには特殊な特異個体である幻の冥雷竜が存在するが、
    ベルキュロスには同じ立場の個体が設定されていない。

G級

  • G級実装から遅れること約半年、
    親戚のドラギュロスより一足早く晴れてベルキュロスもG級に進出。
    心待ちにしていた多くのハンターを歓喜させた。
  • 登場ランクはティガレックス・グラビモスと同じG★5。
    上述のハードコアモード(特異個体)にも対応している。
    また、防御力減算システムよりあまり気づかない点であるが、
    当初の剛種で見られた異常に高い攻撃力も見直されており、こちらは4.0と少し低くなっている。
    流石に現在の剛種よりは少し高く、怒り時の攻撃補正が原種同様1.5なので注意。
  • G級個体はタイプCをベースに、各種モーションの使用頻度が調整されている。
    具体的に言うと飛びっぱなしという状況が大きく改善されており、
    ドラギュロス同様、攻撃時に浮上→着地というルーチンが多くなった。
    特性上飛びっぱなしになる、滑空攻撃や特異個体の滞空強化ブレスの使用頻度は激減している。
    その変わり突進の頻度が増えているため、不意打ちに注意したいところ。
  • 攻撃面の変化としては、鉤爪叩きつけ時に強烈な放電が発生する。
    これによって位置取りで鉤爪叩きつけを避けることが難しくなっている。
  • さらに、G3で追加された他のG級モンスター同様、G級専用の新モーションもある。
    上空に飛翔したあと鉤爪に電撃を纏い、回転しながらそれを振り回して移動する雷球をバラ撒く。
    足元にいれば比較的安全かと思いきや、振り回した鉤爪には麻痺効果がある上に、
    振り回した直後に放電を伴う着地攻撃をしかけてくる。
  • ベルキュロスの武器は長期プレイ特典の太刀も含めると全武器種存在しているが、
    G級武器として実装されたのは片手剣、ランス、ハンマー、スラッシュアックスF、穿龍棍、弓のみとなっている。
    このうち、穿龍棍の「至極舞雷棍【金翅鳥】」はMHF-GGにて、
    スラッシュアックスFの「至極舞雷斧【姑獲鳥】」はMHF-G10にて追加されたものである。
    • ちなみに至極舞雷棍【金翅鳥】に関してだが、"穿龍棍"という新武器種の概要が判明する前、
      シルエット的な意味合いで片方だけが初めて公開された。
      片方だけだったため、この奇妙な形の武器がどのような用途になるのか大議論を呼んだのだった。

MHO

  • 中国版モンハンのMHOにもアビオルグらと共に2017年6月末に実装されている。
    驚くべきは初登場時のフィールドで、同時実装されたあの森丘に登場する
    MHFでは実現していない組み合わせだが、まさか中国で実現するとは誰が予想できただろうか。
  • 基本的な部分はかなりMHFに近く、独特の滞空主体の攻撃モーションや怒り直後の地上滞在、
    更には怒り状態移行時に行うベルキックまで完備している。
    タイプ別の概念はないらしく、幅広い技で攻め立てる難敵として登場している。
    • ベルキックについてはエフェクトが控えめになっているものの範囲は広いため、
      ベルキックの存在を知らないハンターが毎回ぶっ飛ばされる場面を見掛けることもある。

評価・人気

  • 初登場にして専用フィールドが与えられ、新たなカテゴリ「剛種クエスト」の記念すべき第1号を飾るなど、
    色々と革新的なものを持ち込んだ印象的なモンスターでもある。
    また、「舞雷」という別名が示す通り、鮮やかに中空を舞う攻撃などを繰り出し、
    その動作の美しさには文句が無い。
    MHFのオリジナルモンスターでも特にビジュアルで恵まれていると言えよう。
  • ただ、彼自体の人気については当初は評価が分かれていた。
    リオレウスにも匹敵する逃走頻度、実装当初の多くのバグや、
    あからさまなハメ対策である麻痺、睡眠、閃光玉が無効という設定から、
    満場一致で戦い甲斐のあるモンスターとは必ずしも言い難いというものである。
    また当時の感覚*1としては野生離れしすぎていると称されるほどの派手な攻撃技の数々や、
    上記の行動変更がクエスト毎=別の個体(というか機体)と捉えられた結果、
    「機械竜」という不名誉な別称まで与えられた。
    否定派からはそれほど生物らしさが欠如していると見なされてしまっていたのである。
    • ちなみに、逃走頻度については、ハンターが一切ダメージを受けていない場合、
      ハメなどで一方的に攻撃されていると判断して即座に移動するよう思考ルーチンが組まれている所為。
      マトモに戦闘している場合は迷惑この上ない特性である。
      なお、この要素は峡谷に登場するワイバーン型飛竜種共通の特性であることが確認されている。
      修正時期は不明だが、現在では即座に移動することが無くなったようだ。
  • 実装から長い時間が経ち、時代を経る事に戦いやすくなってきていることもあって、
    現在ではMHFユーザーでこの機械っぽさをネタにする人こそ居れど、まともに批判する人は殆どいない。
    ベルキュロス自体の評価も高く、MHF4周年イベントとして開催されたモンスター人気投票においては、
    21.06%と他のモンスターに倍以上の差をつけて堂々の1位に
    2位は亜種のドラギュロスで10.61%のため、種として実質全体の3割に上る票を集めたことになる。
    • その記念として、なんとあのムツゴロウさんが直々に生態を解説するムービーが公開された。
      動画では、ムツゴロウさんがモンスターの生態の(個人的見解とのことだが)解説を行っており、
      あまりおふざけ感はなく、論理的で分かりやすい紹介をされている。
    • ちなみにこの企画と平行して「ムツゴロウさんからの依頼」
      という形で期間限定の特別クエスト(前述の「王国からの○○」)が配信されたのだが、
      ムツゴロウさんは生物を愛する方であり、クエスト内容はちゃんと「ベルキュロスの捕獲」である。
      殺しちゃダメ、絶対。
      この点は運営レポート動画版でもツッコミ気味に杉浦プロデューサーが言及している。
  • その数年後に実施されたアンケートにおいても、
    ベルキュロスは並み居る新モンスターの中でも7位にランクインする健闘を見せた。
    好きな理由としては外見面のほか、多彩かつ高威力の攻撃があるが回避しやすいこと、
    ショートダメージを狙う楽しさがあることなどが挙げられており、
    当初酷評されていた戦闘面の評価も現在では良好であると言える。
  • 更にそこから4年後の11周年記念MHFモンスター人気投票においても、
    13位という高順位にランクインしている。
    辿異種や特殊個体など、最新の要素がベルキュロスには存在しない
    (ちなみに辿異種が追加されたドラギュロスは7位にランクインしている)事を考えると、
    根強い人気に支えられていると言えるか。
  • なおベルキュロスは公式設定で「古龍種に匹敵する」実力を持つと明言されていた。
    これは剛種第一号として、既にMHFで大暴れしていた「特殊古龍」、
    つまり現在の古龍種剛種モンスターとの強さ面での整合性を保つためであると思われるが、
    以後のMHFオリジナルモンスターは、ゲーム内での強さはともかく設定上の実力に関しては
    (古龍種を除くと)直接的な表現が避けられるようになった。

余談

  • ベンチマークソフトにも登場。
    ハンターとの一騎打ちを行うが、
    ブレスの予備動作中にデュラガウアに襲い掛かられ敢え無く撤退する…という内容である。
    そのままやられたりこそしなかったものの、満足に戦闘もさせてもらえず、
    登場時間は数十秒にも満たないなどかなり不遇な扱いとなっている。
  • ビーム状の電撃を吐く、空中に浮かぶ電気の球を発生させる、
    噛みつきを受けると武器の斬れ味が最低値まで劣化するなど、
    傍から見ると古龍並みに謎めいた攻撃が多く見えるモンスターであるが、
    これは「生態・特徴」にも書いてあるように原理等がちゃんと設定されており、
    ビーム状の電撃ブレスは口から吐き出した雷液を通電させたもの
    (つまりウォータージェット系統の水ブレスが帯電したもので、シャンティエンの電気ブレスに近い)、
    雷球は空気中の塵に電気を帯びさせたものとされている。
    斬れ味を劣化させる噛みつきは、唾液に混ざった雷液によって武器が腐食してしまい起きるもののようだ。
  • ベルキュロスの素材から作られた武器は、
    ベルキュロスの鱗を思わせる質感と、鳥に関する名前が付けられる。
    強力な雷属性を帯び、防御力も高めてくれる武器が多い。
  • ベルキュロスの防具については、「ベルFXグリーヴ」が凄腕ハンターにとても人気だった。
    斬れ味レベル+1を発動させるのに必要な匠のスキルポイントを5も搭載しており、
    強化によってスロットも2つに増加することと相まって剣士用防具の神器の一つとして長く君臨していた。
    どれぐらい神器として多くのハンターに採用されていたか他のシリーズで似たような例を挙げると
    MHW:IのEXガルルガグリーヴβに近いほどである。
    このようなベルFXグリーヴへの依存度の背景には、
    斬れ味レベル+1を発動させることで急激に性能が向上する剛種武器が複数あったこともあるだろう。
    • しかし、ギルド優先依頼による秘伝防具一強時代が訪れると
      コアなユーザーの中では秘伝防具以外の防具の価値が暴落してしまい、次第に数を少なくしていった
      (ただし、秘伝防具を手に入れるためにその前段階として強力な武具は必要だったので、
      あくまでも出番がなくなったわけではない。)
      フォワード.5でFX防具に要求される古龍素材が緩和され、
      その後も間接的な緩和が次々と実施、最終的には強化素材のほとんどが鎧玉となったため、
      作成難度は昔よりも遥かに落ちている。
      G8でより優秀なジンオウグリーヴが実装されたので、性能的には作る意味はあまりないが、
      ピンクバケツなどと同様に一時代を築いた防具であるので、記念に作ってみるのもいいかもしれない。
  • MHF-G3で登場したベルGXグリーヴは、他のベルGX防具よりスキルの伸びが良くなっており
    ベルFXグリーヴを彷彿とさせる性能に仕上がっている。
    • ただし、スキルポイントが他の部位より多いのは、
      当時よく見られた「スロットが少ない代わりにスキルポイントが多め」という調整の影響である。
      ちなみに、ベルGXグリーヴはスロット2。
    しかし次の大型アップデートとなるMHF-GGでは斬れ味レベル+1を内包した刀匠が大人気となり、
    付属スキルが環境にマッチしなくなってしまったベルGXグリーヴはほとんど使われることがなくなってしまった。
  • MH3以降、リオレウスが低空飛行を主体とした戦法をとるようになったが、
    一部のモーションがこのベルキュロスの行動と共通している。
  • ノベル版ではまだ正式に登場したことはないが、
    「紅き猟団、棘茶竜の谷へ」では宿敵"ブラッドウィンカー"の討伐直後に予告的な形で影のみ出現。
    さらに、主人公のゼクートやサリューたちとの戦闘の最中、
    ブラッドウィンカーが舞雷竜出現の予兆にたじろぐという描写もある。
    かつて古龍と縄張り争いを繰り広げた種族ですら戸惑うのだから、峡谷の絶対者の実力がよくわかる。

素材

舞雷竜の堅殻
黒緑色の目立つベルキュロスの堅い外殻。
優れた通電性と帯電性を併せ持ち、作り出した電撃を広範囲に放散する。
剥ぎ取った後も電気が残っている場合があり、取り扱いを間違えると感電してしまう。
また、堅殻を上回る硬度を持つものは「舞雷竜の至殻」と呼ばれる。
舞雷竜の上鱗
薄さと軽さ、そして硬度を兼ね備えるベルキュロスの鱗。
熱に対して高い耐性を持ち、外敵からの攻撃だけでなく、
幾度となく繰り返される放電によって発生する赤熱からも身体を守っている。
その赤熱の影響によるものか、赤みを帯びているのが特徴。取引価格は堅殻よりも高い。
通常の上鱗を凌駕する耐久性を示すものは「舞雷竜の至鱗」と呼ばれている。
舞雷竜の靭尾
柔軟性と強靭さを併せ持つベルキュロスの尻尾。
三本生えているうち、中央の一本で「主尾」とも呼ばれる。
飛行中には舵の役割を果たしており、空中での活動が多いベルキュロスの運動能力の要となっている。
時には帯電させつつ振り回すことで武器として使うこともある。
舞雷竜の尖鉤爪
ベルキュロスの翼の後方から伸びる触手のような器官。
あまりに独特な形状をしているが、そのように進化した翼爪と考えられている。
先端は非常に鋭く、鞭のように振り回し、鎌のように獲物を刈る。
舞雷竜の尖角
後方に向かって伸びるベルキュロスの角。
自身の発する強力な電撃を制御する能力があると言われている。
ベルキュロスがこの角自体を武器として使うことは無いが、ハンターの武具の素材としては非常に有用。
強力な個体が持つ、放電時に雷鳴を鳴り響かせる滅多にお目にかかれない角は「舞雷竜の鳴角」と呼ばれる。
舞雷竜の上翼
ベルキュロスの上質な翼。大型モンスターの素材にしては非常に軽い。
この翼で峡谷に吹き荒れる風を捉え、舞うように優雅な飛行を可能とする。
舞雷竜の雷液
大量のミネラル成分を含むベルキュロスの体液。ベルキュロスの生み出す強力な電撃の根源。
これは一種の電解液であり、これを用いて電池のメカニズムでベルキュロスは発電を行っている。
  • なお、ミネラルというのは「生命が生きるのに必要な無機栄養素群」の事を指し、
    代表例が「ナトリウム、カリウム、マグネシウム」…簡単に言えば食塩である。
    そのため、この雷液はハンター、もとい人間の体に良いように思うかも知れないが、
    現実の人間が海水を飲むと「苦い」と感じるように、
    生物の種それぞれに適切な電解質濃度というものがあり、
    海水は人間から見て電解質濃度が高いのでそう感じ、
    それを無視して飲みすぎると、今度は逆に体調が悪くなってしまう。
    これと同様に雷液は腐食性が高く、直接触れると肌が焼けてしまう程にミネラルが高濃度であるため、
    食用には適さず、取り扱いには細心の注意を必要とする程の危険な代物となっている。
舞雷竜の骨髄
自らの発する高電圧や帯電にも耐えるベルキュロスの骨髄。
他の飛竜種の骨髄と比べると非常に濃度が高く、より多くの血液を生み出す能力を持つ。
その血液量が圧倒的な運動能力の秘密となっている。
舞雷竜の延髄」も存在するが、それはG級に認定された個体からのみ入手でき、素材としての価値もある。
数多の武具の加工に用いられる。
舞雷竜の絶縁脂
極めて濃度の高いベルキュロスの脂肪。自らの電撃から身体の重要な器官を守る働きを持つ。
電熱に鍛えられているためか、高温でも溶けることはない。
意外にも加工は簡単で、高額で取引されている。
舞雷竜のたてがみ
ベルキュロスの後頭部から生える黄緑色の鬣。
上鱗と同様に赤熱に対する耐性が高いのが特徴。興奮すると電熱の影響なのか赤く変色する。
剥ぎ取りは非常に難しく、貴重なので高額で取引される。
舞雷竜の帯電鱗
ベルキュロスの特殊な鱗。生涯初の放電から帯電し続ける特性を得ている。
一個体に僅か数枚しか存在せず、入手難度はかの火竜の逆鱗を遥かに上回るという。
それ故に取引価格は鱗としては破格中の破格。
体色が翡翠色の個体からはさらに強く帯電している鱗が見つかることがある。
それは「舞雷竜の雷鱗」と呼ばれており、その鱗の付近では焦げたような匂いがするという。
さらに美麗な個体からは「舞雷竜の燐鱗」が取れ、暗闇の中でも煌々と光り輝く。
舞雷竜の紫玉
ベルキュロスの血管の中から極めて稀に確認されるという玉石。匂いたつような紫色が特徴。
代謝などの理由によって廃棄された絶縁脂の一部がベルキュロスの血管内で結晶化したもの。
とりわけ高額で取引されることが多いベルキュロスの素材の中でも非常に貴重な部類で、
上位までの素材としては破格の40000zという高値で取引されている。
舞雷竜の涙石
G級と認定された、特異な個体から発見された石。
体液に含まれる金属質(ミネラルと見られる)が、
それらによって生み出される電気によって固まり、結石となったもの。
涙が付いていることから、体内と言っても頭部付近から見つかったと思われるが、詳細は不明。
帯電した棘
ベルキュロスが落とした棘の一部。帯電が続いているため触るとピリピリする。
特定のアップデート記念クエストの報酬のみで入手可能であり、ベルバレッタの製作に必要。

関連項目

フィールド/峡谷 - ベルキュロスの本拠地
モンスター/ドラギュロス - ベルキュロスの亜種
モンスター/ジンオウガ - 原種が雷属性、亜種が龍属性という点で共通。
モンスター/ジンオウガ/派生作品 - MHF-Gで共演が実現したジンオウガ。
モンスター/ライゼクス - MHXにて登場した、ベルキュロスと同じく電撃を操る飛竜。
武器/ベルドラ武器 - ベルキュロス、ドラギュロス素材から作られる武器へのリンクあり。
アクション/ベルキック - ベルキュロスの必殺技
BGM/峡谷戦闘BGM - 「荒涼たる裂け目」はベルキュロスのメインテーマとも言える。


*1 メインシリーズの時系列で言えば、モンスターハンター3の発売よりも前である。