フィールド/峡谷

Last-modified: 2023-12-04 (月) 03:40:47

MHFに登場する狩猟フィールドの一つ。シーズン4.0より登場。

目次

概要

一抹の風が、僅かの砂塵を吹き飛ばし、
ささやかな雨滴が、小石をいずこかへと押し流す。

取るに足らない瑣末な変遷が、
悠久の時を経て、
この場所を最も過酷な地へと変貌させた。

行く手を遮る容赦なき強風。
鋭く切り立った崖。
枯渇した赤銅の大地。

静寂の支配する、荒涼たる大地。
その場所は、永きに渡り外界とは異なる時を刻み続けた。

時は移ろい、
静寂の時代は突如として終わりを告げる。

その足が、赤銅の大地を踏みしめた今、この瞬間に──────
  • はるか古代に海だった場所が地殻変動によって隆起し、
    そのまま永い時を経て風と雨滴に少しずつ削られながら現在の形となった。
    人の手が入らぬまま隔絶された環境が続いていたため、
    他のフィールドには見られない独特の地形とそこに適応した動植物が目立つ。
    今までは痩せた土地としてあまり注目されていなかったが近年の調査によって再評価され、
    新たな狩猟の舞台として脚光を浴びることとなった。
  • フィールド特有のモンスターとしてはベルキュロスとパリアプリアが有名。
    他にもリオスやイャンガルルガ、ラージャン、ティガレックス、
    オリジナルモンスターではエスピナス亜種やデュラガウアといった面々が生息する。
    また、近年ではゴウガルフやトリドクレスが登場している。
  • 地図で見るだけなら比較的簡単な形をしたマップだが、
    実際は後述する特殊自然物や切り立った崖による一方通行などで探検しがいのある構成となっている。
    が、その分ペイントボールを忘れるとモンスターを追いかけるのが大変である。
  • 夜のクエストでは天候が雷雨となる。
  • 元々は海だったというだけあり、主な特産品は岩塩。
    これは価格維持のため、精算アイテムとしてギルドで一括買取される。
    • またこの岩塩、峡谷の生態系にとっても非常に重要な存在である。
      風雨によって削られた岩塩が川に溶け込むことによって、
      峡谷を流れる水は他の土地のものと違って非常にミネラル分が豊富であり、
      これによって得られる栄養素が乾いた大地に生きる者たちの命の源となっている。
      ちなみに現実世界に於いても岩塩もとい食塩、
      ひいてはその原料であり、同じ成分を有する海水は生命の源となる重要な存在である。
    他にも陸地に適応した特殊なサンゴや、峡谷にしか無い特殊な鉱石が多数存在する。
  • ちなみにこの峡谷ではハメ対策のために、
    ハンターが一切のダメージを受けないまま一定時間以内にモンスターにダメージを与えすぎると、
    モンスターが強制的にエリア移動するという仕様がある。(逃走経路に置かれている罠は効果なしで移動してしまう)
    その一定ダメージは正確な値は分からないが、モンスターによって異なる。
    そのため峡谷での狩猟はペイントボールが必須である。
    なお、ハメ対策になっているのかと言われると、
    結果的には回避がある程度できるハンターにとっては苛立たしい仕様に過ぎず、
    ハメる理由を1つ増やしただけだった。
    大半のモンスターはシーズン9.0までに修正されたのだが、
    俗に言うワイバーン骨格の飛竜種に関しては修正されていない模様。
    同じくワイバーン骨格飛竜であるベルキュロスについては「修正しない」ことが明言されており、
    おそらくその影響を受けているものと思われる。
    なお2016年時点ではベルキュロスも含めて修正されているようである
    (ベルキュロスの逃走移動時に罠を通過する点は変化なし)。

各エリア解説

ベースキャンプ

  • フィールド全体の南東の端に位置する。
    エリアは東西に長い形をしており、
    テントなどがあるスタート地点から西側へ進み、深い谷にかかる自然の一本橋を渡ると、
    岩壁の中にエリア1に続く洞窟がある。
    他エリアに続く道はこれだけなので、峡谷への入り口と言った風情。
  • 橋の左右は開けており谷間を風が吹き抜ける。
    また、谷底を覗くと大河の流れを見ることができる。落ちることはないので安心されたし。
    • 遠景に大きな横穴のようなものが開いた場所があるが、実はエリア6の空洞が見えている。
      エリア6側では拡大しないと判り辛いが、横穴からベースキャンプと岩の橋がきちんと見える。
      こういった細かいこだわりが意外と多いのも峡谷の特徴である。
  • クエストによってはこの一本橋の辺りに生垣や骨がある。

エリア1

  • フィールドの南に位置し、遮蔽物が無くそこそこ広いエリア。
    余り特徴が無いのだが、BCにあるような物資の箱があり採取ができる。
    初期位置にはならないがここに移動してくるモンスターも多いので戦場になる場合もある。
  • 東にBC、西にエリア2、北にエリア4への道があり、
    岩壁のない開けた場所からは広大な峡谷を一望できる。

エリア2

  • 全体の西にあるエリア。
    東西を崖に挟まれた谷底であり、時折強い風が吹き抜ける。
    ベルキュロスとはこのフィールドで戦闘になることがあるが細長いエリアなので戦いづらい。
  • 両側にハンターが登れる高台があるが、
    ツタ登りで直接上がることができるのは西側のみ。
    東側の崖上に行くためには西側の高台から、
    爆弾や爆雷針、味方の攻撃で飛ばされる必要がある。
    北西と南東の崖上には採掘ポイントが存在する。
    • MHF-ZZでのマグネットスパイク実装以降は、
      覇王樹に磁界弾を付けて磁界接近を行うことで東側の崖上へと直接登ることができる
  • また、地上より高い場所では数秒ごとに吹く風の影響を受ける。
    通常であれば風圧を受けたのと同じリアクションを取るだけだが、
    ツタ登り中だと落とされてしまうので注意。
    風圧スキルではどうあっても無効化不可能だがしゃがみは有効。
    ツタ登りに関してはタイミングを見計らうか狩人珠スキルのツタ登りの達人を付けるしかない。
  • 南にエリア1、東にエリア4へのルートがあるほか、
    北と北東部分にエリア3への道が2種類ある。
    北東のルートは崖の上にあるため上述の方法で移動する必要がある。

エリア3

  • 北西部の広場であり、形状としてはエリア1を一回り大きくしたような感じになっている。
    モンスターが移動してくる継戦エリアなのも同じ。
  • 地上部は西にエリア2、南にエリア4への道があり、
    東側の半分は洞窟であるエリア6への入り口となっており雰囲気が一変する。
    また、池があるので釣りもできる。
  • 地上のエリア2、4への道の間辺りには高台があり、
    そこには同エリアへの別ルートがある。
    前述のエリア2の北東ルートがここに通じており、
    高台を通ってエリア4の高所にある足場に行くことができる。
  • 北西辺りにお馴染みのネコ地蔵もある。

エリア4

  • フィールド中央に位置するエリア。
    東側端の崖下、それ以外を占める崖上、崖上の岩壁からせり出した高台で構成される。
  • 南東にエリア1へ向かう上り坂、東にエリア5へ続く下り坂があり、
    崖下はそれを繋ぐ通路と言った感じ。
    二つの道の間辺りには地面に裂け目があり、そこから強い風が吹き出ている。
    この場所は一定時間ごとに特に強い風が吹き出し、
    その時に近づくと飛ばされて崖上に上がることができる。
    また、エリア5への道の付近には破壊され、朽ち果てたベースキャンプの跡がある。
    ちなみにモンスターは基本的に崖の下には降りてこない(降りてきても崖上の定位置に戻る)ため、
    エリア5に移動するギリギリの位置からボウガンやオーラアローでスナイプする崖下ハメという戦術もあった。
  • 崖上は円形の平地であり多くのモンスターの初期位置になるメイン戦闘場所。
    東側の崖以外は岩壁に囲まれており、
    地上部分は西にエリア2、北西にエリア3への洞窟がある。
    崖下からは上述の風に飛ばされる方法の他にBC跡付近のツタを利用することでも登ってこられる。
  • 高台部分は大きく分けて2ブロックあり、
    エリア3から来る方は西側をぐるりと囲むように移動が可能で採掘場所もある。
    こちらの高台へも磁界接近で登ることができる。
    もう一方はエリア6から続く高台だが、
    こちらは特に何もなく足場も広くないので純粋に一方通行の移動ルート。
    しかしながら、こちらの高台は普通にエリア6から来れるため移動が楽で、
    過去には救済クエストの暴君のなわばりを回すためにそこから散弾を撃つというハメが用いられた。

エリア5

  • フィールド東側に位置するこのエリアは河のほとりになっている。
    エリア1→4、4→5と下ってきているため、
    ここはBCなどから見ることができる谷底の大河が流れ着いた場所であると思われる。
    基本荒地である峡谷において生命を感じる場所であり、鳥の声なども聞こえる。
    戦闘面ではエリア6から出てきたモンスターやエリア4から逃げたモンスターが立ち寄る場所であるほか、
    ゴウガルフはこのエリアを初期位置としている。
  • 西がエリア4への登り坂、北が洞窟の入り口としてエリア6へ続いている。
    このエリア自体はそれらを繋ぐ逆L時のカーブになっており、
    その東側を大河に接している。

エリア6

  • フィールド北東にある多数の鍾乳石が連なる洞窟エリア。
    鍾乳洞ということでそこかしこに水滴が垂れ、エリア全体に水たまりや池が点在し涼しげである。
    天井や西側の壁の上には大きな穴が開いており、
    そこから入った光が水面に反射して蒼白く輝き、神秘的な雰囲気を醸し出している。
  • ほぼ全てのモンスターの寝床であり、
    パリアプリアやデュラガウアはここを初期位置とする。
  • 南東にエリア5への出口、南西にエリア4への一方通行の道があるほか、
    北側の壁を登るといくつかの段に分かれた高台があり、
    一番上にはエリア3へ抜ける穴がある。

特殊自然物

  • 峡谷にのみ、その姿を見ることができる天然のギミック。
    単純に通行の邪魔なものから対モンスターで役立つものまで様々で、
    以下に記す以外にもいくつか存在する。
    あまりにも不自然に設置されていることから、特殊自然物なんて呼ばれたりも。
覇王樹
いわゆるサボテン。
斬りつけた際に飛び散る液を浴びたハンターに攻撃力アップや自然治癒の効果を与える。
ちなみにガンナーではエフェクトは出るが破壊はできない(適応撃スキルがあっても破壊不可)
その特性を活かし、ガンナーのクリティカル距離を掴むための練習台にする、という意外な使い道がある。
ハッパの実
鳥は好み、竜は嫌うという不思議な実。
断崖の所々にある鳥の巣をボウガンや弓で打ち落としてその中から採取する。
この鳥の巣、ガンランスの上砲撃や打上げタル爆弾を使っても落とせないので注意。
投擲アイテムとして使うことが出来、投げ付けると爆発する。
ベルキュロスにダメージを与えつつ、僅かな時間だがスタンを発生させて叩き落とすことが出来る。
また、位置取りを調節して棘のような岩に落とすことで大きなダメージを与えることも可能。
飛び回る上に閃光玉も効かないベルキュロスに対しては非常に有効なアイテムである。
ただし、上記の通りPTにガンナーが一人はいないと使えない。
現実世界においても、動物(哺乳類)にとって毒になるが、
鳥が好んで食する木の実は存在しないことはない。
だがこの実は一定条件を満たすと爆発する。
鳥はこれを巣に隠してはたして何をするつもりなのだろうか?
竜にぶつけないと爆発しないので、食糧として溜めこんでいるのだろうか。
漢字で書くとするなら恐らく「発破の実」なのだろう。
  • 10周年メモリアルブックに、峡谷にはリスグモという木の実を主食とするクモが生息しており、
    繭のような巣の中に食糧となる木の実を溜め込むという記述がある。
    掲載されているイラストや内容とこの鳥の巣のようなものの外見はだいぶ異なるが、
    カラフルなものを糸で固定した巣・崖の中腹に作られる等のおおまかな特徴は共通しており、
    サボテンと併せて記載があることからも、この謎のオブジェクトはリスグモの巣である可能性は高い。
強風
峡谷のそこかしこで吹き荒れている風。
場所によっては飛竜の起こす風圧並に強烈であり、ハンターの行動を妨げる。
また、風が吹いている時はガンナーの撃った弾の軌道も大きくブレてしまう。
地面の亀裂から吹き上げている場合、そこに立っていると吹き飛ばされて一気に崖上に上ることも可能。
生垣・竜骨
都合よく通り道を塞ぐように生えていたりする。
それぞれ草は斬属性、骨は打属性の攻撃を加えることで壊れる。
サボテンと違って適応撃が反応するので、適応撃スキルの効果が発動していれば他攻撃系統でも破壊可能。
なお骨については「骨を通して向こうの様子が見える」「横撃ちタル爆弾やグークぼむを通過する」
という特性があるので、その後イベントクエストなどで、
峡谷以外のフィールドでも障害物として登場するようになった。

登場モンスター

主な登場モンスター
小型モンスター
モス
アプケロス
アイルー
メラルー
大雷光虫
ゲネポス
ガブラス
大型モンスター
ラージャン
ゴウガルフ
イャンガルルガ
トリドクレス
リオレイア
リオレウス
ティガレックス
ベルキュロス
パリアプリア
エスピナス亜種
デュラガウア
UNKNOWN

関連項目

BGM/峡谷戦闘BGM
モンスター/ベルキュロス
モンスター/パリアプリア
モンスター/ゴウガルフ
フィールド/陸珊瑚の台地 - 陸生の珊瑚が生え、強い風がギミックとなっている狩猟地仲間。
フィールド/大峡谷 - メインシリーズに登場した峡谷


*1 シーズン4.0プレビューサイトより