クエストごとに、登場するモンスターに設定されているパラメーターを元にしたスラング。
システムとしてのクエスト補正についてはこちらなどを参照のこと。
概要
- 同じモンスターであっても、下位や上位、G級と言ったクエスト区分ごとに基本パラメータは異なる。
さらに同ランク間であっても、体力や攻撃力、全体防御率やサイズの幅など、
各種パラメータの補正値がクエストごとに設定されている。
これ自体はシリーズの大原則としてほぼ全ての作品に存在するものではあるのだが、
それらの設定の中でも特に極端なものを指して「クエスト補正」というスラングが用いられた。
- ここで言う「補正」とは、本来の意味(誤りを正すこと)ではなく、
ネットスラングの「補正」(ある理由で受けられる特別な恩恵・意図的な強調)である。
いわゆる「思い出補正」「主人公補正」「ラスボス補正」と同義と考えれば分かりやすいか。
- この言葉が用いられる場合、通常のクエストに登場する同種の個体より、
極端な強化がかけられている場合が多い。
具体的には攻撃力倍加、サイズ極大もしくは極小化個体等である。
また、ある特殊な部位欠損状態の個体についても、クエスト補正と言われていた。
- その補正率は通常では考えられない程高くなることがほとんどで、
公式チートと呼ばれる事も少なくない。物によってはクエスト名が独り歩きする事もある程である。
マガティガの攻撃力、イベントアルバの戦闘力、世界を喰らう者の巨大イビルジョー、
ジョジョブラキの怒りっぷり等は、多くのハンターのトラウマである。
しかしこの類のクエストの報酬は苦労に見合う珍しい物であることも多く、
トラウマを押してクエストに挑むハンターも多い。
時には自分の腕試しに、自ら進んで受注する凄腕ハンターもいる。
- ネコの弱いの来い!は、
「クエスト補正がある」とされるものでは大抵無効化されてしまう。
これは同スキルが「ステータス変動幅がある場合」にのみ機能するものであるため。
クエスト補正はそういう変動が発生しないから「クエスト補正」なのである。
- と、色々書いてきたが、
シリーズが進むにつれて「クエスト補正」という言葉の意味は移り変わってきており、
現在では特に極端なモンスターを指して「クエスト補正」と呼ばれることはほぼ無いに等しい。
これは上述したクエストを指す用語として
「強化クエスト」(もしくは強化個体)という言葉が一般的になったため。
言い換えると、上記の説明は全て強化クエストを指すものである。
現在「クエスト補正」という言葉が用いられる場合、
純粋にクエスト毎に発生しているステータス値補正などのパラメーターを指すことが殆どである。
余談
- MHPまでは、体力・攻撃力・全体防御率のパラメータは連動しており、
「体力は低いが怯みにくく攻撃力は通常並」といった個別補正がかけられなかった。
そのため、クエスト補正(現在で言う強化クエスト)と呼ばれるクエストが本格的に登場するようになったのは、
MHP2からであると言える。
- MHFでは「ハードコア補正」という言葉がよく用いられる。
これはハードコアクエストに発生するモンスターのステータス補正である
(上でいうクエスト毎に発生しているステータス値補正と同義)。
この補正はクエスト内の全てのモンスターに適用されるため、
文字通りの意味でのクエスト補正ということができる。