地面が大きく揺さぶられる自然現象のこと。天災の一種として知られる。
作品によっては『地鳴り』と表現される。
目次
自然災害としての地震
- 一般的には、地球内部のマントルの動きや断層の活動によって発生する自然災害のこと。
地球以外の一部の星でも、星の内部活動によって地球で言う「地震」に当たる現象が発生していることが確認されている。
- 強い衝撃が与えられた際にも地震によく似たゆれが発生することがある。
実際に、人工地震というのもあり、核兵器など強力な爆発により
強い衝撃を与えることが出来れば、地震と同じく揺れる。
震源が無い場合核実験の可能性があるなど特定に使われることがある。*1- ちなみにMHのように足をとられる程度の震度は、現実での震度5強~6弱程に相当する。
(目安として、6弱では立っているのが難しい。6強になると立てない)
それほどの揺れを起こすとは、やはりモンスターは凄まじい蛮力を秘めているようだ。
もっとも、地震ではなく振動であり、一瞬だけではあるが。
などと冗談を言う人もいる。
が、後述するように、そんな冗談みたいな話がMH3およびMH3Gではストーリーに大きく関わってくる。
更に、余談に書かれているように実際に大勢の一斉ジャンプ等でも地震は本当に起きたりする。
事実は小説より奇なりである。 - ちなみにMHのように足をとられる程度の震度は、現実での震度5強~6弱程に相当する。
MH3(G)のストーリーと地震
- MH3及びMH3Gに於いて、「地震」はストーリーの根幹を為す現象である。
- モガの村は、ここ最近多発する原因不明の地震に脅かされていた。
地鳴りに怯えて農場で働くアイルー達が姿を消してしまったのみならず、
大きな地動の影響で村に隣接するモガの森は荒れ、ベースキャンプの建設もままならない有様となっていた。
更にその頃、地震の発生と相前後し、モガの村周辺の海域に海竜ラギアクルスが姿を見せ始める。
ラギアクルスは村人たちの暮らしを支える狩猟船を次々と襲うなど猛威を振るい、
村の産業に甚大なダメージを与えていた。
かくして、村周辺の探索、村を潰しかねない脅威である海竜の討伐、そして度重なる地震の原因調査を期し、
モガの村に専属ハンター(主人公)が派遣されることと相成ったのである。
- ラギアクルスが地震の発生と相前後して出現したことから、
当時モガの村並びにハンターズギルドでは「ラギアクルスこそが地震の原因ではないか」と考えられていた。- 一方で、奇面族の子供チャチャは地震の原因を
「森のモンスターたちが一斉にジャンプしているからじゃないか」と推測している。
これで安泰になったかに思われたが、モガの村へ帰還したその時再び地震が発生。
やはり地震はラギアクルスの影響ではないことが発覚し、住人たちの不安は高まった。 - 一方で、奇面族の子供チャチャは地震の原因を
- そして、村に帰還する途中で海に転落したチャチャの発見によって
モガの村近海に没する海底遺跡に巨大古龍『大海龍ナバルデウス』が潜伏していることが判明。
改めて行われたギルドの調査により、度重なる地震の原因は
何らかの原因で片方の角が異常発達したナバルデウスが、ストレスのあまり角を岩盤にぶつけていたため
であったことが発覚した。
ラギアクルスは暴れるナバルデウスによって棲みかを追われたためモガ村近辺に現れた、という事なのだろう。
- 一時はギルドより非常事態宣言が発令されたことでモガの村は存亡の危機に瀕していたのだが、
住人たちが決死の覚悟で村に留まることを決め、ハンターに全てを託すこととなった。
ハンターとその仲間達は、ナバルデウスを海底遺跡の最奥部に追い込み、
あらゆる手を尽くした末にナバルデウスの異常発達した角を折ることに成功。
ナバルデウスはその場を去っていった。
地震の原因は取り除かれ、ここにモガの村は救われたのだった。
- 大いなる脅威は去り、その後の住人たちは幸せな日々を過ごしている。
しかし、地震が引き金となりモガの森の生態系は崩れ危険な状態が続いている。
真の平和が訪れるその日まで、モガ専属のハンターは武器を振るうのである。
考察
- よく考えれば、ラギアクルスはハンターズギルドにおいても既知のモンスターであり、
モガの村の村長は若い頃にラギアクルスと戦った経験があるので
「ラギアクルスに地震を起こせるような能力はない」事はその時点で分かりきっている筈だが…。- そもそも、ストーリー冒頭でモガの村の村長が
「近海にラギアクルスが現れて狩猟船や村の漁業に支障が出ている」
「海の底に何か異変があるのか正体不明の地震が頻発している」
と、2つの問題を別にとらえて主人公に調査を依頼している。
水中戦に慣れる良いきっかけになるラギアクルス狩猟を目下の目標にしているだけなのだろうか。
しかし村長はラギアクルスを倒した時点で地震が止まらないことに意外な反応をしている。
- そもそも、ストーリー冒頭でモガの村の村長が
- 古龍に追われて人里に降りてきた強力なモンスターなどの例があるように、
ラギアクルスが地震に繋がる「何か」に余計な刺激を与えている、
という意味で「原因」と言った可能性もないでは無いが。- ラギアクルスの出現と頻発する地震に長い間怯えさせられた結果、
いつしか2つの問題をひとまとめにして一緒に怖がるようになってしまったと言うことも考えられる。
現実でもそのような流れで発生する冤罪は割と多く、フィクション作品でもよく使われる設定である。
- ラギアクルスの出現と頻発する地震に長い間怯えさせられた結果、
余談
- 上で書いたように、チャチャはモンスターが一斉にジャンプしたから地震が起きているのではないかと
考えていたが、実際に現実世界のどこかの町で、町民全員で一斉にジャンプしたらどうなるか…
という企画が行われたことがあるらしい。
結果的には震度計は動いたそうである。
更に○想科学読本にて「地球の全人類が一斉にジャンプしたらどうなるか?」という質問があり、
ソレによると地球を微弱ながら動かすことが出来るとか。やるなぁ人類。- と言うか、実際のところは大勢でジャンプすると割と冗談でも何でもなく普通に人工的に地震は起きてしまう。
例を挙げると、規模の大きい競技場やコンサートホールのような数万人を収容できる施設内で
満員の観客が一斉にジャンプ等をすると、建物やその下の地盤にとてつもない負荷が瞬間的にかかることになる。
それによって震度計が動くどころか普通に有感地震に相当する揺れが起き、
近隣住民から苦情が出されると言うケースは日本国内だけに限定しても本当に実在する話である。*2
よって各会場やイベント中の注意事項などで「ジャンプ禁止」などと明記されている場合は、必ず従うようにしよう。
- と言うか、実際のところは大勢でジャンプすると割と冗談でも何でもなく普通に人工的に地震は起きてしまう。
- 地震の原因と疑われたラギアクルスのテーマ(孤島汎用戦闘BGM)は「海と陸の共震」、
地震の真の元凶であったナバルデウスの決戦BGMは「月震」と、
どちらも地震に関連した曲名が付けられている。
- ちなみに、火山系のフィールドでは火山活動やマグマの流動などによって
モンスターの行動とは何の因果関係も無い、自然現象としての地震が発生するケースがある。
モンスターの起こす震動も斯くやの勢いで画面が大きくブレる演出が入るが
モンスターの発する震動とは異なり、耐震が無くてもハンターがよろける事は無い。- MH3系の火山、特に、通路が狭いエリア9ではもっとも顕著に見られる。
自然現象なので、エリア全域に大型モンスターが存在しない場合でも、この地震は発生する。
また、メインストーリーのナバルデウスの騒動が解決したクリア後も火山性地震は永続している。
- MH3系の火山、特に、通路が狭いエリア9ではもっとも顕著に見られる。
- 前述のように、MH3では地震が大きくストーリーに関わっていたが、
拡張版であるMH3Gでは「地震」と書かれていた台詞が全て「地鳴り」に書き換えられている。
恐らく、同年に発生した東日本大震災で甚大な被害を受けた被災者に対する配慮であると思われる*3。- 実は、初代モンスターハンターの発売日はこの東日本大震災と同じ3月11日であったりする。
このため、モンハンが他のコンテンツに比べ公式では大々的に○周年かを祝わない、
あるいは祝ったとしても日付を少しずらすことが多いのはこれが原因ではないかとも考えられている。- 事実、20周年を記念し、モンスター総選挙の結果が公開された生放送も、公開されたのは3/12であった。
- そういう事情がない海外版ではそのまま地震(earthquake)と表記されている。
というよりも「地鳴り」とは「地震の振動が音になったもの」という意味なので
忠実に訳したとしても「earthquake sound」になるだけなのだが。
- 実は、初代モンスターハンターの発売日はこの東日本大震災と同じ3月11日であったりする。
関連項目
世界観/天災
アクション/震動
スキル/耐震
クエスト/異常震域 - 震央から離れた地点で大きく揺れる地震のことを意味する
武器/マグニチュード - 地震の規模を示す単語が命名由来の武器
モンスター/ラギアクルス - 地震の原因と思しき冤罪モンスター
モンスター/ナバルデウス - 真の黒幕