初代MHから存在する由緒正しきハンマー。
イャンクックの連続ついばみを彷彿とさせるクチバシ鎚。
名前の通り、イャンクックの頭を丸ごと使ったハンマーである。
目次
概要
- とあるモンスターのおかげでMHプレイヤーほぼ万人の知るところとなったが、
「ジョー」とは「顎」を指す英単語。
まさしく「クックの顎」である。
名前だけ見てこれとかこれみたいなものかと勘違いした人もいるかもしれない。- 攻撃時はクックの鳴き声が響くオサレギミック付き。
また、目の部分は丁寧に隠されている。
刳り貫いてあるクックの眼孔なんぞ誰も見たくないだろうし、妥当な処置と言えるか。
- 攻撃時はクックの鳴き声が響くオサレギミック付き。
- 強化後は「クックピック」となる。
「工房が新発表した、大人気のクックハンマー新バージョン」の謳い文句通りデザインが大きく変わり、
眼に可愛らしいアイマスクが。- ちなみにクックピックは「予約限定生産で入手困難必至」らしい。
でも我らが加工屋は素材さえ集めればサクッと作ってくれるのでご安心を。
- ちなみにクックピックは「予約限定生産で入手困難必至」らしい。
- 無印時代ではさらに強化する事で「クックピックG」となる。摩耗の度合いを低減し、攻撃力と使い勝手のよさを両立。
- 亜種素材で強化する事で「ダイナミックジョー」に派生する。
狩人が持ち込んだ青クックの嘴がこのハンマーを誕生させた。長期使用に耐えうる逸品。
- 亜種素材のバイオレンスジョーの解説文は何気に恐ろしい。
「振るう度に怪鳥の笑い声と犠牲者の断末魔が木霊する」
…イャンクック(亜種)とはそんな外道なモンスターだったのだろうか?
犠牲者とはこいつらかも- そんな物騒な解説文ではあるが、このハンマー、振るったり溜めたりすると本当にイャンクックの声で鳴く。
生きているはずのない、単なるクチバシであるはずのこの武器群がどうして鳴くのかは不明。
てか普通に心臓に悪い。
大方クックの声を鳴き袋辺りで再現してみたという工房のタチの悪い遊び心なのだろうが、
まさか本当に討伐されたイャンクックの怨念でも憑りついていたりするのだろうか……?
- そんな物騒な解説文ではあるが、このハンマー、振るったり溜めたりすると本当にイャンクックの声で鳴く。
- ちなみにこの武器に限らず、モンスターの頭を模したハンマーには
大抵その素材元となったモンスターの鳴き声がする怨念ギミックが付いている。
- 肉質的には本来イャンクックの頭は打撃にものすごく弱いのだが、
ハンマーとしての使用に耐えるのはやはり例の薬液の賜物だろうか?
性能
MHP2Gまで
- 初代とMHGでは骨ハンマーであるスカルクラッシュの直系にあたり、クックチンを経て完成する。
- チン(chin)というのも英語で「顎」を意味する単語だが、どちらかというとこっちは「顎先」の意。
- 攻撃力779(MHGでは780)はブロードボーンアクス及び破鎚シャッターに続く数値。
また斧と違い斬れ味は長めの緑があり、シャッターよりは作りやすい部類。
それでもクックチンを作る際の巨大なクチバシがオフラインではレア素材であり、
最終強化に角竜の牙と鬼人薬グレートが必要だが。
ちなみにクックピックはオンライン専用だったGハンマーオリジンからの派生先。
- MHPではクックチンからそのままクックジョーに強化するか、
亜種素材でダイナミックジョーを経てバイオレンスジョーに派生させるルートが用意された。
ただしバイオレンスジョーは上位止まり。
一方クックジョーからはクックピック、クックピックGへの強化が可能になり、通常種の方が最終的に息が長い。
- MH2から攻撃力676と下位の中堅どころに落ち着いてしまった。
作りやすく、性能に癖はないが強化限界も早く使い続けるには心許ない。
無属性ハンマーはライバルが多いのが悩みの種である。- 基本的には一直線に強化すると、亜種素材のバイオレンスジョーに派生する。
一方通常種素材で作られたクックピックは、スロット数こそ多いが、
他の武器に派生してしまったりすぐに最終強化になったりしてしまう。
長く使うならバイオレンスジョー系統一択だろう。 - MH2ではクックピックはそのまま最終強化となり、
バイオレンスジョーの方はゲリョス武器のヴェノムモンスターになってしまう。
但し攻撃力はバイオレンスジョーの方が高く、イャンクック亜種さえ倒せれば作るのも簡単な一方
クックピックはモンスターの体液15個が地味に大変だったりするため、
現状のオフラインにおいてもスロ2要求でない限りバイオレンスジョーの方が使いやすい。
またヴェノムモンスターにはMH2でも屈指のレア素材である毒怪鳥の頭*1を使うため、
運よくドロップしない限りバイオレンスジョーを長く使うことになるだろう。
- 基本的には一直線に強化すると、亜種素材のバイオレンスジョーに派生する。
- 派生先が非常に多いのが特徴の一つ。
特にMHP2Gでは最終的になんと
角王鎚カオスオーダー、スイ【凶】、毒槌【鳥兜】とMHP2G屈指の強ハンマー3つに強化できる。
一応フェザーホイッスルとロブスタンプにも派生できるが、ぶっちゃけ忘れていい。- 一方でこの武器自体の性能は…といったところ。
亜種最終強化のミステリアスジョーはスイ【凶】の完全劣化である。
- 一方でこの武器自体の性能は…といったところ。
- MHP2GではG武器のクックジョーGとクックピックGも作れる。
どちらもまぁそれ相応…といった性能なので、無理に作る必要はないが、
クックピックGはスロ3ハンマーでは最高峰の性能になるので、
スキルの組み合わせ次第ではお呼びがかかるかもしれない。
MH4(G)
- MH4でのイャンクックの復活に伴いこの武器も再登場。
ただし今作では「クックジョー」という名前は登場せず、生産した段階で「クックピック」の銘を冠している。
- 今回は一本道でバイオレンスジョーへ強化可能。
…なのだが、バイオレンスジョーの性能は、- 少し低めな攻撃力884
- 何を血迷ったか火属性650を隠し持つ
実は数値上は蒼火鎚フラカンを物理、属性ともに上回る。
怪鳥の笑い声と犠牲者の断末魔が木霊するハンマーという謳い文句に間違いはなかったのである。
- ただし、隠し持つと言うことはすなわち引き出す手段が必要。
また、流石のイャンクック先生も火属性に全力を注ぎ過ぎたか、
斬れ味が匠でやっと青とかなりナマクラ。
使うならその2つは必須。ただし、装備のハードルが非常に高いので運用には注意しよう。
装備さえ整えば、狩場に怪鳥の笑い声が木霊する。
- MH4GではG級強化のミステリアスジョーが追加された。
性能は攻撃力1248に覚醒火属性720、斬れ味青に匠で短い白と
バイオレンスジョーを一回り強化したような性能。
スロットも一つ増えて2となった。
また、直接の強化ではないが今作はスキルが付けやすくなっており、
匠+覚醒+火属性強化+αを組みやすくなった。- が、リオレウス亜種のハンマー「蒼炎鎚リオフロギオ」に攻撃力が追いつかれてしまい、
あちらは会心率も20%と物理方面では完全に抜かれてしまっている。
属性値もMH4では170もの差をつけていたが、MH4Gでは90とかなり迫ってきている。
そう、わざわざ覚醒させてミステリアスジョーを使う必要がまったくない。
そのためどうにも出番が無くなってしまい、非常に影が薄い。
- が、リオレウス亜種のハンマー「蒼炎鎚リオフロギオ」に攻撃力が追いつかれてしまい、
- ただし、今作ではイベントクエストのおかげで
わざわざギルドクエストを出す必要がないので製作難易度は大幅に低下している。
G★1で製作可能というのも蒼炎鎚にはないメリットであるため、
ガララアジャラ亜種が倒せない…という方は使ってみるのはいかがだろうか?
- MH4、MH4Gに共通することだが、作中には火属性弱点の敵がかなり少ないため出番はあまり多くない。
MHX(X)
- 今作もクックピックが登場。MHXは覚醒スキルがないため無属性のハンマーとなる。
生産時に巨大なクチバシを1つ使い、さらにそこからの強化に怪鳥の耳を4つも使うなかなかの作成難易度。
MHX時点での最終強化はクックザップ。スロット3になり拡張性はなかなか…なのだが、
同じスロット3ハンマーではほぼ上位互換のグレートガイアルクが存在するため、
このハンマーを生産する意味はあまりない。
- MHXXでの究極強化形態はクックカブーン。
- 攻撃力は310
- 会心率10%
- 斬れ味は素で白20、匠+2で紫20
- スロット3
同じくスロット3の無属性最強ならラスボス武器の初期段階である「宝鎚の金属器」が完全に上位互換であるため、
趣味かつなぎとして使用する程度の武器。- むしろ、最大のライバルはこの武器から派生可能なガルルガのハンマー、黒狼大胆錘【玄】。
あちらは攻撃力310、会心率25%、毒属性24、素で白30、匠で紫20、スロット3とこちらも完全上位互換である。
ただしあちらを作るためにはクックピックからの派生が必須なので、経過点としてお世話になる事はあるだろう。
- ちなみに武器名にある「ザップ」や「カブーン」は破裂音や爆発音を表す英語の擬音語である。
訳するとそれぞれ「クックバン!」「クックドカーン!」といったところだろうか。
クックらしいユニークな名前となっている。
MHF
- クックジョーから、クックピック、バイオレンスジョー、ファッチャーヌの3種へと派生可能。
ただしバイオレンスジョーはMH2同様に強化でヴェノムモンスターとなってしまい、
ファッチャーヌは強化がそこで打ち止めとなる。- なお、ファッチャーヌは武器説明文によると、
「武具工房の皆が毎年安全祈願のために作るハンマー。少し重いのが難点。」とのこと。
これ以降の強化ができないのも、本来これは記念品であり、
戦闘向けに作られたものではないから…と考えれば納得がいくかもしれない。
また会心率-20%であるのだが、これは「少し重い」という特徴を反映した結果かもしれない。
- なお、ファッチャーヌは武器説明文によると、
- クックピックからは、更にクックグラッジ→怪鎚イャンクック→怪怪鎚イャンクックへと強化ができる。
最終段階の怪怪鎚イャンクックまで強化するには汎用素材を要する。
性能は、攻撃力1092に火属性380、会心率20%。
斬れ味は素で短い青ゲージ。斬れ味レベル+1で青ゲージが少し延長され、短い白ゲージが出現する。
はっきり言って怪怪鎚イャンクックより強い火属性ハンマーはいくらでも存在するため、使われることはほぼ無い。
作成難易度は低いので、イャンクックのハンマーに思い入れがあれば使ってみてもいいかもしれない。
- G級武器として、G1当初から「クックディーグァ」が存在する。
生産時点(Lv1)で攻撃力1300という、G級武器にふさわしい圧倒的な数値を見せつけた…のだが、
当時のG級武器は異常なまでに強化難度が高く、
更にフォワード.5時点で「炎王獄鎚【焦土】」という業物が存在していた
(しかも焦土はG級の実装以降、より注目を浴び始めた)ので、使われることはほぼ無かった。
そして現在では、より強力なG級火属性ハンマーが多数存在する。哀れ…
- しかし、G9.1にて実装されたG級イャンクック亜種のハンマー「クックモストロス」は極めて強力な性能を持つ。
Lv50時の攻撃力は2652で、属性は複属性である炎属性910(火属性637、龍属性637に相当)。
そしてイャンクック亜種のG級武器共通である驚異的な斬れ味ゲージを有する。
炎属性ハンマーのライバルとしては、グァンゾルム素材の「帝征始鎚【砕破】」と「絶帝征鎚【大王】」あたり。
前者は高攻撃力(攻撃力2808)と始種武器としての特殊効果を持ち、後者は空色ゲージ持ち&炎属性1100。
両者ともかなりの高性能だが、
クックモストロスのメリットはなんと言ってもそのゲージの半分以上を占める圧倒的な紫ゲージ量。
消費特効との相性も抜群であり、併用時にはとてつもない物理火力が期待できる。
- 余談だが、ここまでに挙げた話とは全く無縁にクックジョーが推奨されるクエストが1つだけ存在する。
それは狩猟演習「草食竜の卵を採ってきて頂戴!」である。
演習ということで4つの装備セットの中から1つを選ぶことになるのだが、
クックジョーを担いでいるセットでは所持しているアイテムに強走薬が存在する。
なので「強走薬を飲んで卵を拾い、全速力でベースキャンプまで突っ走れ」という意味で
クックジョー(を担いでいるセット)が推奨されるのである。
ちなみにこの演習は狩人祭におけるいわゆる「日朝99魂」の元祖である。