暗き地の底から出づる十四の
破壊。第九の破壊はすべてを
押し流す水の形をしていた。
MHR:Sにて初登場した、冥淵龍ガイアデルムの素材を用いたスラッシュアックス。
目次
概要
- MHR:Sのラスボスたるガイアデルムを倒すことで解放される冥淵龍武器の一つ。
波や水しぶきを象った様な斧刃と波の先端にもモンスターの爪にも見える剣刃を持つ。
- 試着してみると一目瞭然だがサイズがデカい。
太刀や操虫棍など他と比較すると小ぶりなものすらある冥淵龍武器においては異様とも言える。
特に斧刃の厚みが貝剣斧と肩を並べる程で、背負っているとなかなかの存在感を放つ。- 他方で密度に関してはさほどでもなく、全体的に空洞が目立つ構造になっている。
高出力状態で発生する光線が見えやすく、柄の先から伸びているようにも見える。
- 他方で密度に関してはさほどでもなく、全体的に空洞が目立つ構造になっている。
性能
- 一発生産だが奈落の龍神玉を必要とするその性能は
冥淵龍武器に共通する高い攻撃力と長大な斬れ味。
特に素で紫80+白50の斬れ味は手数の多いスラッシュアックスには嬉しい。
- 気になる点はやはり低すぎる属性値。属性値15は下位武器相当であり、当然MR武器としては最低値。
新大陸のよく似た性能傾向の武器では無視されていた部分だが、
この武器はせっかく強属性ビンなのでなんとかして補強を図りたいところ。- 元が低いので乗算系のスキルより加算系のスキルの方が相性がいい。
特に連撃はLv3で実質倍増させてくれる。
剣モードの手数と強属性ビンの覚醒の早さのおかげで効果の発動には困らない。 - 他に気になる点であるマイナス会心に関しては、会心率を上げる手段が多い今作では大して痛手ではない。
匠要らずの斬れ味の恩恵は大きく、通常スロット無しを差し引いてもスキル自由度は高い。
武器の傀異錬成枠を会心率強化に割かずとも100%まで持っていく事も十分可能。
- 元が低いので乗算系のスキルより加算系のスキルの方が相性がいい。
- Ver.14以降は傀異錬成でスロットを開けるだけで基礎性能が上昇するようになった。
最終的にその性能は- 攻撃力350→375
- 属性値15→33
- 斬れ味紫80→紫100
元から優秀な攻撃力・斬れ味に磨きがかかる点もさる事ながら、属性値の上昇が嬉しい所。
上昇量18は他の剣斧も同じだが、上昇率で見れば2.2倍と全剣斧で断トツ。物は言い様
更に斬れ味・百竜スロットに手を加える必要が無い点は大きく、傀異錬成スロット10枠を全て自由に活用できる。
属性強化Lv8を入れれば最終的な属性値は68、元の15からすれば約4.54倍という伸び率をスキルなしで実現する。
同じ錬成を施せば100を超える他の強属性ビン龍属性剣斧と比較すると確かに見劣りはするが、
それでも強属性ビンらしい運用が可能になる。
総合すると物理・属性両面においても最強とは言い難いが決して中途半端でもない性能を持ち、
生産可能時期も相まって悪くない使い勝手を発揮してくれる一振りである。
- Ver.15で登場した天衣無崩により長大な斬れ味の優位性はやや薄まったものの、
会敵時や被弾した後なども効果発動までの間に十分斬れ味を維持できると考えれば、
この武器自体も天衣無崩との相性は意外と悪くなく、恩恵をしっかり受けられる。
余談
- 武器銘にあるキマロエーとは、ギリシャ語で波を表す「キマ(κύμα)」と潮流を表す「ロエー(ροή)」を組み合わせたものだろう。
- 波のような形状からも考えて、この武器のモチーフは大波、洪水などの水害か。
有名な「ノアの方舟」などでもあるように、水は古くから自然、あるいは街や人々の暮らしに破壊をもたらしている。
現代の日本においても、特に雨の多い梅雨~夏にかけて大雨・洪水で
度々大きな被害が出ている事は説明するまでも無いだろう。 - 水害を語る上で外す事ができない事象と言えば津波があるが、
津波という言葉は英語からドイツ語から、果てはギリシャ語にまで世界の言語に幅広く
「tsunami」として取り入れられている世界共通語である。
- 波のような形状からも考えて、この武器のモチーフは大波、洪水などの水害か。