武器/銀翼の剣斧

Last-modified: 2023-09-12 (火) 18:23:56

白銀に煌く天彗龍の剣斧。
振るわれたあとに残るのは、星散が如き粉々の肉片のみ。
(銀翼の剣斧)

古文書は記す。
恐れ見よ。星震を止める、絶滅の刃嵐を
銀翼の剣斧、最終強化形態。
(龍星剣斧ドナータ)

MHXXで初登場の古龍バルファルクの素材から作られるスラッシュアックス。

目次

概要

  • 斧刃はバルファルクの特徴的な翼を模しており、前から見ると噴射口に当たる部分も存在していることが分かる。
    点滅しているだけで何か出る訳ではないが、属性解放突きではほんのりバルファルクの雰囲気を感じさせる。
    振った時に、金属が軋むような独特の音が鳴る。
    前述の翼を模した(ロケットっぽい)意匠もあり、かなりメカニカルな印象を受ける。

MHXX

  • 生産時は攻撃力160に龍38。そして何より、バルク武器の例にもれず赤ゲージ白ゲージしかない。
    しかし、その特徴的な斬れ味よりもスラアク使いの目にまず留まるのは、強属性ビンの文字。
    メインシリーズでは往々にして「強属性ビン=残念武器」という図式になりがちであるが、
    この武器の場合は龍属性値が十分に高いので、この点は問題になりにくい。
    上位最終強化「龍星剣斧ドナータ」の時点では、攻撃力180龍40スロット2と、
    ブラックハーベストを完全に食う性能を誇り、龍属性特化武器としての出番は見込める。
  • G級レア素材や古龍の大宝玉を用いて赫醒剣斧バティスタに究極強化できる。
    その性能は、
    • 属性武器として標準的な攻撃力300
    • かなり高い龍属性48
    • それを更に高める強属性ビン
    • 約半分の赤ゲージの上にものすごく長い白250
    • スロット2
    というもの。兄弟武器の方と全く同じスペックとなっている。
    どちらかと言えば手数武器に属するスラアクとはいえ、この斬れ味は流石に過剰である。
  • しかし、そんなことよりもG級で現れたラオ剣斧の方が問題である。
    その究極強化龍焔剣斧【竜喰】は攻撃力300に強撃ビン、そして龍50を持ち、匠で紫を得る。
    この武器と比較すると、ビン込みでは属性値で10勝つ代わりに攻撃力で60劣るようなものである。
    いかに白ゲージが長いとはいえ、この攻撃力差では中々勝ち目はない。
    物理:属性が1:1で効くような肉質があったとして、相手が青ゲージまで落ちれば…といった具合である。
    さらに、究極強化の時期でも難度でもこちらが劣るとなると、ほとんど出番は見込めない。
    これが強撃ビンであれば、継戦能力で差別化が狙えたのだが…
  • 属性特化運用ではかの有名なピザカッターことアルトランプロンが立ちふさがる。
    龍属性65というあまりにブッ飛んだ属性値が強属性ビンにより更に底上げされるため、
    強属性ビンでありながら強撃ビンだらけの環境で平然としているという異端児である。
    継戦能力で差別化できるが、あちらは強属性ビンのクセに他と仲良くしてることがそもそも異常なので…。
    • 上には上がいることを念頭に置かないと、この武器で抜きんでた強みを得られないというのが実に歯がゆい。

赫翼の剣斧

伸縮性に富んだ天彗龍の翼を
活用して造られた剣斧。宿した
龍気とともに獲物を両断する。
(赫翼の剣斧)

天を駆けた赫き古龍は、剣斧と
なっても鈍く耀う。斬撃は天を
裂き、地上を破壊し尽くす。
(龍天剣斧ロスドナータ/赫絶の統翼ベリューラ)

  • MHRiseで追加された特殊個体の奇しき赫耀のバルファルクの剣斧。
    基本的に形は変わらないが、剣刃が真っ赤に染まっているなど、龍気が強調されたデザインになっている。
    また、振った時や変形した時にジェット噴射の様な音が鳴る。

MHRise

  • 生産時は赫翼の剣斧Iとなっており、1段階の強化ですぐに龍天剣斧ロスドナータに最終強化される。
    基本的にはHR100にならないと戦えないうえ、
    かなりの強敵として帰ってきたバルファルクの龍氣玉を使用するため、作成難度は最高峰。
  • その性能は
    • 控えめな攻撃力180
    • 非常に高い龍属性37
    • 相性抜群の強属性ビン
    • 斬れ味はお馴染み赤と白90の2色しかない
    • 便利なLv2スロット
    • 百竜スキルは「攻撃力強化III」「竜種特効」「天彗龍の魂」
    と、龍属性強属性ビン剣斧として隙のない性能。
    白は長いが一切のケアが不要というほどではなく、業物か最低でも砥石使用高速化程度は欲しい。
    XXの時と比べると属性値が下がっているが、後述の百竜スキルの効果により実質的には上昇しているともいえる。
  • 百竜スキルは竜種特効の有効範囲が広く有用だが、防具まで赫耀シリーズで揃えるならば天彗龍の魂が強力。
    龍属性やられ時に属性値が1.2倍になるのだが、龍気活性による発症でなければそもそも属性がなくなってしまう。
    龍弱点で切断肉質が非常に柔らかい百竜ノ淵源に担ぐことを考えれば、攻撃力強化も悪くない。
  • 龍属性+竜種特効という組み合わせは禍斧スメルツェクリと被っているが、斬れ味と属性値の差からほぼこちらの完勝。
    これまで龍属性剣斧として存在感を放っていた大天具・輪斧グンダリも属性値と斬れ味で圧倒している。
    神淵ノ風成リとはビンと属性値で完全に差別化ができており、非常に安定したポジションを獲得している。
    アルトエレガンがいなくてよかった…

MHR:S

  • MHR:SではMR70にて奇しき赫耀のバルファルクが現れ、
    そちらの素材を使うことで「赫絶の統翼ベリューラ」へと強化ができる。
    その性能は、
    • 高水域である攻撃力340
    • 更に上昇した龍属性51
    • 変わらず強属性ビン
    • 斬れ味はお馴染み赤と白の2色しかないが、
      白ゲージは140まで伸びた
    • 装飾品スロットはLv3×1に強化
    • 百竜装飾品スロットはLv2
    と、非常にバランスの取れた性能とはなっている。
  • 一方で、本作においては禍斧スメルツェクリが災禍斧ダルクメルツェへと強化され、
    攻撃力こそ10低い330だが龍属性値が60と激烈に高まっている。
    アルトエレガンが居ないと言っていたらこれである
    おまけにあちらは変撃竜珠か属痛竜珠を装備できるので、
    こちらの優位性は素の物理火力の高さ、何かと需要が増えたLv3スロットを備えること、
    長い白ゲージにより斬れ味関係スキルがほぼ必要ない事となる。
  • また、本作はこれに限らず龍属性剣斧が揃いも揃って業物だらけであり、
    正式解禁が突出して遅い*1ことも相まって他の龍剣斧から乗り換えられるほどの特筆性が薄いのも難点。
    長い白ゲージは確かに魅力だが、冥淵剣斧キマロエーは紫+白の合計値が100を超えるため、
    斬れ味を補填する必要性が薄いという点では大差ない。
  • ただ、それでも物理属性が超高水準(ダルクメルツェとの差も決して大きくはない)、
    かつ斬れ味の補強やマイナス会心のケアが基本不要というスキル自由度の高さは間違いなく魅力的。
    他の龍剣斧でもできるが天魂竜珠【2】と赫耀・真シリーズのシナジーで龍属性値を大幅に引き上げる、
    という運用もできるため、業物揃いの龍属性剣斧の中でも決して見劣りはしないと言えるだろう。
    • ちなみに、MHXX時代と比べ手数は増えた一方で白ゲージはそこまで伸びていないので、
      決戦場型フィールドでの戦いでは討伐まで斬れ味が持たない可能性もある。
      斬れ味系スキルを完全に切る場合でも、念のためキレアジくらいは持っていた方がよいだろう。
  • Ver.11より新システム傀異錬成が登場。
    その中の百竜スロットLv拡張により、念願の変撃竜珠を搭載可能となった。
    ただし、強敵ダルクメルツェはその枠で属性や攻撃力、斬れ味の強化が可能で、
    こちらが百竜スロットLv拡張、属性強化Lv1で属性値54としたとき、
    元々百竜Lv3のあちらは攻撃力330あるいは属性60をさらに伸ばすことができる。
    そのまま比較した火力差は少々厳しいが、やはり斬れ味ケア不要の意味は大きい。
    その分火力や他のスキルを詰め込めることを考えると、十分比肩できる域に達したと言えるだろう。
  • Ver.14では傀異スロットの解放ボーナスが追加され、攻撃力、斬れ味、属性値が上昇した。
    しかしながら、匠3で紫が出る災禍斧ダルクメルツェでは斬れ味+10の恩恵が大きいのに対し、
    本武器では無視できる程度の差にとどまってしまう。
    また、傀異錬成の属性値強化に高レベルなものが追加され、それらは傀異スロット1枠当たりの上昇量が従来より
    大きく設定されているため、百竜スロット拡張に枠を割かれやすい本武器にはとってあまりにも大きな差になってしまう。
    本武器を扱う場合、斬れ味ケアほぼ不要という点をより意識した装備構成を考える必要があるだろう。
    • 一例としては、条件を満たすと属性値が大きく上昇する龍気変換龍気活性との併用が挙げられる。
      龍気変換スキルは、龍気活性Lv2以上との併用で属性値が62も上昇し、
      さらに、龍気活性がLv4以上であれば攻撃力の倍率上昇も得られる強力なスキルであるが、
      赫耀・暦の3部位が固定されてしまい、龍気活性の装飾品はLv4スロットで+1ポイントと非常に重い。
      この点、本武器では斬れ味系スキルを発動する必要がほぼないため、
      余ったLv4スロットを活用して龍気活性Lv5と龍気変換Lv3の両立がしやすいメリットがある。
  • Ver.16にて刻銀の裂斧が傀異スロット解放時紫40+Lv4スロット3つを引っ提げ登場。
    斬れ味ケア不要を以てしてもスキル自由度では上をいかれ、更にあちらは百竜スロットLv3のため拡張が要らず、
    ビン変形強化を付けようとすると属性値で負けてしまうとかなり手ごわい相手。
    差別化を見出すとすればやはり零距離連打でさえ気兼ねなく行える斬れ味面になるか。
    • スラッシュゲージの管理ができる上級者向けにはなるが、ビン変形強化を切って傀異スロットを属性強化に回し、
      代わりに各種特効や劫血活性、天彗龍の魂などを発動させてさらなる火力を追い求めることもできる。

余談

  • 最終強化段階の銘は、恐らくドナティ彗星に因んだものと思われる。
    同じ名前の彗星は3種類あるが、最も有名なのは1858年に観測されたものか。
    こちらは、世界で初めて写真で撮影された彗星とも言われる。
    この彗星の発見者はジョヴァンニ・バッティスタ・ドナティというイタリアの天文学者で、
    究極強化後の銘はこちらが由来と考えられる。
    • MHRiseで武器銘にくっついた「ロス」は、イタリア語で「赤」を意味するロッソ(rosso)が由来か。
  • MHR:Sで新たに与えられた銘「ベリューラ」は、こと座のα星べガに因んだもの。
    東アジアでは七夕伝説から「織姫」と呼ばれたり、デネブアルタイルと共に
    「夏の大三角」のひとつに数えられたりと、何かと有名な星である。
    ラテン語ではリューラ(Lyra)と呼ばれることから、「ガ」+「リューラ」で「ベリューラ」ということのようだ。

関連項目

モンスター/バルファルク
モンスター/奇しき赫耀のバルファルク
武器/バルク武器
武器/銀翼の盾斧 - アップデートで修正されるまでこの武器と同じ赫醒剣斧の銘であった


*1 一応、イベントクエストを利用すればMR10から挑めるようになる。