武器/飛竜刀【ベリル】

Last-modified: 2024-02-21 (水) 20:13:17

宝玉の如き光を湛える飛竜刀。
冷徹さを醸す刃は一太刀ごとに
鮮烈たる電撃の洗礼を見舞う
(飛竜刀【ベリル】/飛竜刀【ペリドート】)

MHXで初登場の太刀。
電の反逆者たるライゼクスの素材から製作される。
ライゼクスの体色を表現する、エメラルド色の刀身が美しい。
本項では二つ名持ちモンスターである青電主ライゼクスの武器も扱う。

目次

概要

  • ライゼクスの武器は基本的に火竜武器の銘を踏襲したものが多い。
    そしてリオス種の太刀と言えば、もはやモンハンシリーズですっかりおなじみの飛竜刀が有名だが、
    よもやこんな形で新たな飛竜刀一派が現れるとは予想だにしなかっただろう。

性能

MHX

  • 生産段階の【ベリル】では、それなりの攻撃力とそれを補強する会心率の高さ、十分な数値の雷属性を併せ持つ。
    「ベリル」の名を表すかの如き、長めの緑ゲージも嬉しいところ。
    とにかく癖のない性能を誇っており、攻略段階では非常に扱いやすい。
    端的にいえば、本家『飛竜刀』をそのまま雷属性に変更したような性能と言ったところか。
  • 最終強化は飛竜刀【エメラルド。その性能は、
    • やや低めの攻撃力180
    • その攻撃力を補う会心率+20%
    • 雷属性値28
    • 素で白10。匠で延長可能
    • スロットは1個
    攻撃力は少々低いが、匠不要の斬れ味白を持ちながら十分な雷属性を持つ、優秀な雷属性太刀の一振りである。
    本作は匠の発動がMH4Gよりかなり難しくなっているため、最初から僅かとはいえ白ゲージが出ているのは嬉しい。
    匠で白を伸ばすもよし、匠を切って剛刃研磨運用もよしと、万能な武器である。
    その他の性能も癖がないため、スキルにこだわらずに担いで行けるだろう。
  • 最大のライバルはジンオウガの王牙刀【伏雷】
    あちらは攻撃力200・属性値34とどちらもエメラルドよりワンランク上だが、
    斬れ味に関しては斬れ味レベル+2で青40・白40とワンランク下。
    いずれも大差ではないので、自分のプレイスタイルにあった方を選ぼう。
    • なお、雷属性の太刀という括りで見れば他にもライバルは大勢いるが、
      それらはいずれも物理偏重か属性偏重の性能となっているため、
      バランス型であるこの2振りとはきっちりと棲み分けがなされている。

MHXX

  • G級が追加され、真飛竜刀【アレクス】へ究極強化が可能となった。
    その性能は
    • やや低めの攻撃力290
    • 会心率+20%と変化なし
    • 高めの雷属性値35
    • 斬れ味は素で紫10。匠で更に伸びる
    • スロットは1個
    やはり属性太刀らしい性能に収まる。
    しかし、元々斬れ味レベル+2でゲージが突き抜けてしまうことが災いし、紫ゲージと引き換えに白が短くなってしまう。
    HR解禁前の時点では紫10白20しかないため、継戦力には一抹の不安を抱えることになる。
  • ライバルは引き続きジンオウガ太刀の真・王牙刀【天威】
    単純な性能に於いては攻撃力・属性ではあちらが有利だが、斬れ味ではこちらが優っている。
    ただ、あちらも斬れ味レベル+1の時点で紫が出るため、こうなると瞬間火力でも勝ち目がなくなってしまう。
    とはいえ、+1では紫ゲージが15しか出ないため、スキル負担という点ではこちらが有利と言える。
    会心率を活かして超会心を積めば火力でも迫れるため、単純に優劣はつけがたいところ。
  • 強化時期の調整のためか限界突破後はバルファルクやアトラル・カの素材まで求められる。*1
    そのため、必然的に究極強化はHR解放後までお預けになる点に注意したい。

MHR:S

曇天を割く猛烈な雷反逆者の
喊声。命を焦がす必滅の一牙
須らく万雷に苛まれ息絶える。
(真飛竜刀【アレクス】)

  • 時は流れ、サンブレイクにてライゼクスが復活。再びこの武器が生産可能になった……
    のだが、銘が新たなものに変わり、飛竜刀【ペリドート】が登場。
    一発生産の他、鉱石武器である鉄鋸刀【千切】から派生強化で入手できる。
    • なお、鉄刀の方にはMRでの強化が追加されなかったため、【千切】の強化先はこれ一択になっている。
      素材も大半が鉱石で強化していくのと、費用も抑えられるため、【千切】を作製していたら
      遠慮なく【ペリドート】に強化してしまってよいだろう。
  • 製作可能な同時期にはMHXシリーズでも競合した王牙刀【伏雷】の改がライバルとして存在するが、
    あちらはMR解放前はその一度の強化しかできず、【ペリトード】はレア素材の天鱗と何故か炎龍の剛爪を使って強化が可能。
    斬れ味が白50になって使いやすくなるため、軍配はこちらに上がるだろう。
  • 傀異化素材を使って更なる強化を施した最終段階にて再び真飛竜刀【アレクス】となる。
    その性能は
    • やや低い攻撃力310
    • お馴染みの会心率20%
    • MHXXの頃より低くなった雷属性値30
    • 素で紫10を持ち、匠で最大60
    • 通常スロットはLv1が1つだけ
    • 百竜装飾品スロットはLv2
    MHXX時代より攻撃力が上がり、属性値が低下した。
    斬れ味については匠で紫を伸ばすのも良いし、新スキルの研磨術【鋭】とも相性が良い。
    だが、XX当時よりスキルの搭載可能数が大幅に増えた今作では、ライバルの躍動に押され気味。
    • 例えば強化途中では上回っていた真・王牙刀【天威】
      攻撃力320、属性値55、素で紫10に白70の斬れ味、通常スロットがLv1が2つと、
      会心率を活かせなければ殆ど上位互換になってしまう。
      しかも、これだけの性能でありながら強化であればレア素材の天玉を使わなくても済むという破格の待遇であり、
      強化途中の製作難易度で劣っている。
    • 素で会心率を持った雷太刀は他に、飛雷閃刀【鬼討チ】改がある。
      攻撃力は同じ310、属性値はこちらより高い42、通常スロットはLv2が2つで百竜装飾品スロットもLv2。
      斬れ味は、紫が出ないカガチ武器も多い中素で白50、匠Lv1から紫となっている。
      会心率こそこちらが勝っているが僅か5%の差であり、スロットに装飾品を嵌めれば追いつかれる。
      最終強化時期もEX★3で、アレクスより早い。
  • 傀異錬成では、傀異スロットを拡張していくことで攻撃力、属性値、斬れ味が強化され、
    Lv7までの解放でアレクスは攻撃力335、雷48、紫30となる。
    一方で、全ての武器に同様の強化が施されるため、飛雷閃刀【鬼討チ】改も紫20を獲得してしまう
    攻撃力で並び、属性値で離され、スロットにより微妙に勝っていた斬れ味と会心を簡単に補強される。
    他の武器種では攻撃力や紫の有無で差別化できている中、太刀はどうにも食われている印象。
    そのため、必滅の一牙を振るえるかどうかはプレイヤーの意志に掛かっていると言って良いだろう。

飛竜刀【コランダム】

MHXX

  • 飛竜刀【コランダム】から飛竜刀【サファイア】を経て、
    LV5の究極強化を施すと真飛竜刀【アルミナ】になる。
    真飛竜刀【玄冥】のオマージュである。
    性能は
    • G級武器としては少々低めの攻撃力280
    • かなり低めな雷属性18
    • 火力を補う会心率40%
    • 少々長めの白ゲージ紫ゲージ20斬れ味+2で70まで延長可能。
    • 二つ名武器特有の狩技ゲージブースト効果。
    攻撃力が低いが連撃の心得や超会心で高い会心率を活かしたい。
    弱点特効とも相性が良いと思われるが、答えは否である。
    元々会心率が40%と非常に高いので簡単に頭打ちとなってしまうのだ。
    ナルガ太刀と同じく、高い会心率を活かしたいなら弱点特効ではなく、
    挑戦者や見切りなど別のスキルで会心率を補うといいだろう。
    また素でも紫ゲージが20と十分なので、敢えて匠を発動させず他のスキル(納刀研磨、砥ぎ師など)で補うこともできる。

余談

  • ベリル(緑柱石)とは角柱状に形成される鉱物で、上質なものは宝石としても扱われる。
    化学的にはベリリウムとアルミニウムのケイ酸塩鉱物だが、他の元素が混じっていると色が変化する。
    色により宝石としての扱いが違い、クロムやバナジウムによる美しい緑色のものがエメラルドと呼ばれるのである。
    • 他に、2価鉄の影響で青色のアクアマリン、マンガンの影響でピンク色のモルガナイトなどがある。
    • ちなみにMHFにはベリル鉱石なるものが存在する。
  • G級に強化すると冠されるようになるアレクスは、
    上位までが宝石に因んでいることから、同じく宝石のアレキサンドライトが由来だろう。
    アレキサンドライトは、やはり鉱物・宝石であるクリソベリル(金緑石)*2の変種で、
    太陽光下では青緑色だが、白熱灯などの明かりでは赤紫色に変色して見えるという珍しい性質を持つ。
    紫系の色にはならないが、太刀の錬気で刀身を赤く光らせてやろう。混沌の刃薬が使えれば……
    • この宝石の名前は、ロシア皇帝に献上された際に皇太子だったアレクサンドル2世に由来する。
      大元では女神ヘーラーの称号の1つである「アレクサンドロス」に由来し、
      言語によってはアレキサンダーやイスカンダルなどとも呼ばれる。
      アレキサンダーに引っかけて雷(サンダー)属性武器の名前に……というわけではないはず
      この名前を持つ人物としては、古代マケドニアの王・アレクサンドロス3世が特に有名。
      彼はギリシャ神話の英雄ヘラクレスを祖に持つと言われ、ヘラクレスの父はを操る主神ゼウスである。
  • MHR:Sで新たに登場した銘であるペリドートも、同名の宝石が元ネタ。日本では「ペリドット」表記の方が有名か。
    カンラン石と呼ばれる鉱物群の中でも、結晶化した美しい緑色の宝石として扱われているものを指す。
    エメラルドよりも明るい色合いの緑色をしており、これはベリルと違いカンラン石自体の色である。
  • 青電主素材の太刀に冠されたコランダム・サファイア・アルミナも、鉱物や宝石に関わる名称。
    コランダム(鋼玉)は天然に産出する酸化アルミニウムの結晶鉱物のこと。
    ベリルと同じように含まれる微量元素で色が変わり、
    サファイアとは宝石としての価値が見出されたコランダムのうちで、赤色(=ルビー)以外のものを指す。
    青色のイメージが強く、実際「サファイア」とだけ言えば大抵は青いブルーサファイアを指すが、
    ぶっちゃけ赤色以外は全部サファイア扱いであり、他の物は色を冠して「〇〇サファイア」等と呼ばれる。
    ともあれ、ブレイヴ状態が映える
    アルミナは酸化アルミニウムの慣用名であり、上述したコランダムやサファイア以外に、
    人工的に作られた酸化アルミニウムにも使われる名称である。
    • つまり、一貫して酸化アルミニウムに関する名称となる。
      ちなみにアルミナから純粋なアルミニウムを精錬するのには大量の電力を必要とするのだが、
      青電主ライゼクスの武器銘に選ばれたのはそうした理由もあるのだろうか。
  • 名前・説明文の元ネタとなっている『飛竜刀』は種類が多いが、
    説明文はリオレウス通常種素材の『飛竜刀【朱】・飛竜刀【楓】』を元にしている。

関連項目

モンスター/ライゼクス
モンスター/青電主ライゼクス
武器/ゼクス武器
武器/飛竜刀 - こちらは本家作品におけるリオス種の太刀


*1 前作のメインモンスター武器共通の特徴
*2 かつてはベリルの一種と思われていたが、のちに別物だと判明した経緯がある。