海竜種に分類されるハプルボッカの素材をベースにして造られた大剣。
目次
概要
- 他のハプル武器と同様ミリタリーチックな名前を持つ大剣。
強大な飛竜をも葬る強力な武器を目指して設計された。
人と竜の間に存在する高い壁をも両断すると言われる。
強化形の「レマルゴルダート」はさながら軍神の刃とまで謳われる工房の自信作だが、
これを操る者は人である事をやめざるを得ないとも噂されている。
あの古龍の大剣じゃないんだから
- 他の武器よりも柄が長く、緑色の刀身にはブロックのようなものが取り付けられている。
おそらく、これはアーミーナイフをモチーフにしてデザインされたものかもしれない。
勿論、刀身は実際のアーミーナイフなんかよりもめちゃくちゃデカいが。
性能
MHP3
- 初登場。ユクモノ大剣から派生強化する必要がある。
強化後の銘は「レマルゴルダート」。
- 肝心の性能は、属性武器としては高い攻撃力210(ブースト登載で225)、会心率0%、防御力+24、水属性32、
そして、青ゲージ20(匠で白ゲージ20)とそれなりの性能である。
これに対して何かケチ付けるとしたら、
この武器にスロットが一切ないことと、
(一応大剣に必要とされる20は確保してはいるが)斬れ味がもう少し長ければ…と言ったくらいか。
目立って悪い部分の無い、バランスのとれた水属性大剣といえる。
- …この性能を見てお気づきの方もいると思うが、
これが対飛竜戦に使われているかと言われると、実際はそうでなかったりする。
MHP3の飛竜種の弱点属性は水属性が少なく、
第一弱点を水で突けるのはティガレックス亜種とギギネブラ亜種ぐらいである。
かといって属性を度外視すれば、当然その他のスペックが優秀な他の属性大剣の陰に隠れてしまう。
また、製作する際に何故かアグナコトル亜種の素材を使うことも、
この武器の立場の悪さに拍車をかけているといえる。
大剣との相性が唯一悪いとさえ言われるグラビモスがMHP3にいたら、
対飛竜大剣としてまだ需要はあったと思われるが…
獣竜やアグナコトル通常種など飛竜以外には効果覿面な相手も多く、
決していらない子ではないのだが、自信満々の割に本来の用途(?)で使われていないのが悔やまれる。
しかし、MH3Gでの扱いを見れば、
このころはまだそれなりに存在意義があっただけ良かったのでは…とさえ思われてならない。
MH3G
- こちらの作品にも登場はした…あくまで名目上だが。
今作ではG級クエストが出現、当然ハプルボッカにもG級個体が出現したため、
彼らの素材によってレマルゴルダートの更なる強化先の武器としてレマルゴルゴーンが姿を現した。
…が、所詮はハプルボッカの素材から造られた武器と言うことなのか、すごく微妙な性能になってしまった。
MHP3の時はアグナコトル亜種の素材を使ったおかげでまだ一命を取り留めていたのか?
- 攻撃力1056、水属性400、と、ただでさえ攻撃力が低い。
しかし匠無で、かすかに白ゲージがあるので、もしかしたら匠で紫ゲージが…
などということはなく、白が伸びるだけだった。
「製作時期が早いからこれくらいの性能なのは仕方ないのではないか」と言いたい方もいらっしゃるかもしれない。
しかし、MH3Gでは製作時期のほぼ同じタルタロスが優秀武器として輝いてしまっているため、
もはやその光によって発生する影の中に埋もれてしまい、気に留められることも無くなってしまった。
- 水属性大剣という土俵に並べばまだ需要はあるか…と言えばそんなはずもなく、
今度は水刃剣ガノトトスにその存在意義を問答無用でぶった切られてしまう。
あちらは攻撃力1248、水属性450、匠でしっかり紫ゲージが出現するという完全上位互換である。
強いて水刃剣ガノトトスの欠点を上げるとすれば、作る際にラギアクルスの剛爪を使うことと、
匠がないと青ゲージ止まりで運用が難しいということ位か。
また、覚醒ありなら水属性700という怪物、暴風砂剣シムンサールもある。- 更に言えばこのハプル大剣同様、G★1の時点で製作可能な海帝剣エクスカリウスがあるわけで…
- ちなみにMHP3では一切スロットがなかったが、
このレマルゴルゴーンには性能があまりにも残念だと思われたのかスロットが3つも空いている。
もっとも、スロットが空いたところで性能そのものを補いきれることができるはずもなく、
結局意味はなかったのだが。
もう対飛竜用大剣などという名前は霞むどころか木っ端微塵に消えてしまった。
こんな性能ではグラビモスに立ち向かえるはずもないだろう。元から危うかったのに。
MH4(G)
- ハプルボッカは参戦せず、素材交換には対応しているものの生産武器としては未登場。
しかし、発掘装備として41式対飛竜大剣が登場を果たした。
MH4ではドスランポスのギルクエでのみ入手可。
MH4Gでは新たにイャンクックの通常種亜種とバサルモス通常種でも出るようになった。
高性能なものが出れば、対飛竜の枠に納まらない活躍が出来るだろう。
但し、これを入手できるモンスターの単体報酬はどれも非常にしょぼいため
相方に頼るなり、お宝エリアでの採掘マラソンなり工夫が必要。
MHX
- ハプルボッカ復活に伴いこの武器も復活。
初期武器のベルダーブレイドのLV3からの派生か、一発生産で手に入る。
最終強化するとレマルゴルダートに銘が変わる。
- レマルゴルダートの性能は攻撃力200、水属性38、防御+24、スロットなし。
斬れ味は+1まででは青しか出ず、+2してようやく白が出る。
- 本作には水属性大剣はいくつもあるが、攻撃200・水38という部分が一致している
タマミツネのあかねさす紫剣の朝斬との違いは把握しておく必要がある。
あちらにだけスロットが1あり、しかも斬れ味は+1でも白が出るので使い勝手の分敵わない。
防御ボーナスが欲しい時にこちらを担ごう。
MHXX
- G級追加に伴い更に強化が可能となった。究極強化でレマルゴルゴーンとなる。
攻撃力330に水属性44、防御+32のボーナス、斬れ味は素で白30、匠+2で紫30が出る。
と、ここまで見れば申し分ない性能なのだが… - 今作ではアトラル武器の存在があり、
特に大剣はアトラル武器の台頭具合が大きいため、正直なところかなり辛い立場にある。
取り柄である防御ボーナスもあちらは+60という数値、さらにスロット3つまで備えている。
ただ、やはり属性値があることは多少の慰めくらいにはなっている。
属性相性さえ考えれば、こちらも十分に輝くことは不可能ではない。- とはいえ火力だけで見れば斬れ味の優秀なジャラーシュナイダーに劣る。
苦手意識のあるモンスターに担いでこそ、こちらの真価は発揮されるだろう。
- とはいえ火力だけで見れば斬れ味の優秀なジャラーシュナイダーに劣る。
余談
- レマルゴルダートは上位武器なのだが、MH3Gにて奇妙な仕組みがある。
ハプルボッカの素材はというと、実はただの頭殻にただの爪という下位の個体から採れる素材しか要求してこない。
その代わりなのか、グラシスメタルを使うことでハプルボッカの素材は下位素材のみなのに上位武器になってしまう。
ちなみに似たような事態はこの武器でも発生している。- システム的なことを言ってしまえば頭殻は上位に相当する素材が存在しないためなのだが、
尖爪ではなく爪を使う理由についてはどう考えても謎である。
- システム的なことを言ってしまえば頭殻は上位に相当する素材が存在しないためなのだが、
- レマルゴルゴーンの「ゴルゴーン」は、
ギリシア神話に登場するステンノー、エウリュアレー、メドゥーサの3人で構成されるゴルゴーン三姉妹の事。
どれも宝石のような眼と無数の蛇でできた髪が特徴で、見た者を石に変えてしまうと云われている。
ただし、メデューサのみ不死ではなく、後にメドゥーサはペルセウスによって首を切られて退治された。
これらの首を模った絵や彫刻などといった美術品は「ゴルゴネイオン」の総称で呼ばれる。
前半の「レマル」の部分はギリシャ語で「大喰らい」を意味する「レマルゴス(λαίμαργος)」が由来と思われる。
大口で何でも丸呑みにしてしまうハプルボッカにはお似合いのネーミングだろう。- 後の時代にはレマルゴスの名前を冠した操虫棍が登場している。