暗き地の底から出づる十四の
破壊。第十一の破壊はすべてを
喰らう群れの形をしていた。
(冥淵戦棍レマルゴス)
目次
概要
- MHR:Sで初登場した操虫棍。
本作のラスボスであるガイアデルムの素材を使用して作られる。
- 所々に爪のようなものが枝分かれした螺旋状の刃が非常に特徴的で、
刃の付け根や螺旋の内側は青白く発光している。
説明文によると「すべてを喰らう群れの形」であるらしいが……?- この爪のようなものが今にも飛んで向かってくるキュリアと捉えることもできる。
現実にもバッタの群れが作物を食い荒らす蝗害や、蚊の群れが吸血から病原菌を撒き散らす災害、
野生哺乳動物の大量出現による被害など、突如やってくる膨大な『群れ』ほど恐ろしいものは無い。
この螺旋を描く爪たちはその象徴なのだろう。
- この爪のようなものが今にも飛んで向かってくるキュリアと捉えることもできる。
性能
MHR:S
- 冥淵戦棍レマルゴスは一発生産でのみ入手可能で、それ以上の強化先は無い。
気になるその性能は、- 龍属性操虫棍ではトップの攻撃力350
- 足を引っ張る会心率-25%
- 龍属性操虫棍ではワーストの龍属性12
- 斬れ味は素で紫80、匠で最大130 続く白も50と十分
- 高くて嬉しい猟虫レベル15
- 装飾品スロットは無し
- 百竜装飾品スロットはLv3
会心率は鋼魂竜珠か痛恨竜珠である程度カバーでき、装備のスキル環境にも恵まれている。
斬れ味のフォローもほぼほぼ不要など、自前のスロ0を考慮して尚スキル自由度は高い。
- 最大の欠点は圧倒的に低い属性値で、操虫棍の手数を以てしても龍12はもう無いも同然。
ある意味どんな相手でも大丈夫な武器ではあるが、そうなるとライバルは無属性棍にまで広がってしまう。
微々たるものとはいえ、できる限り龍が通用するモンスターは選びたいところ。
ただ、傀異錬成を利用していけば、低い属性値を補強しつつ攻撃力をさらに上げることができる。
- 物理特化型の龍属性棍の範囲でライバルというと
340、龍19、極長青から白を飛ばし突然紫20が顔を出す神翔・風雲殺界。
330、龍24、白50紫50と万能さが光る笞打ちのシュトック。
風雲殺界はおもしろい斬れ味ゲージを逆手に研磨術【鋭】との相性が抜群に良く、
シュトックは必要な要素を完備しておりとりあえず作っておけば困らない優等生。
しかし風雲殺界はスロ0で百竜スロLv2、シュトックはLv4スロを持てど百竜スロLv1とどれにも穴がある。
どれが最も優れるかといった問題ではないため、個々人が何をしたいかで需要が決まるというべきか。
- 単純な攻撃力が操虫棍の中でトップクラスであるため、粉塵纏との相性がいいことは明確な長所か。
一応これよりも攻撃力が上の操虫棍もあるが、斬れ味などに難点があるものが多いため、
会心率は低くともフォロー不要の優れた斬れ味を持つレマルゴスが
結果的には総合的なダメージレースでは優位に立ちやすい。
操虫棍は虫の攻撃でも粉塵纏の攻撃回数を稼げるため、特に共闘型で使ってみると面白いほどポンポン爆発する。
- Ver.15で追加された新百竜スキル「猟虫激化」は、
スタミナ消費量が増加する代わりに猟虫のパワーアップさせるというもの。
これによって、装備の強化に伴い力不足になっていった猟虫粉塵や覚蟲撃などが
十分な威力を見せるようになった。
そのため、卓越した破壊力を持つ本体と、小さいながらも凄まじい能力を秘めている虫を利用した攻撃を行う、
ガイアデルムの如き戦闘を行うというのも一興かもしれない。
正確に言えば、戦闘中のガイアデルムはキュリア自体ではなく
キュリアから供給されたエネルギーを使って攻撃してくるのだが
余談
- 「レマルゴス(λαίμαργος)」はギリシア語で「貪欲な」「大食いの」といった意味の形容詞で、
名詞の「λαιμαργία」は七つの大罪の「暴食」のギリシア語訳としても用いられる単語である。
説明文の「すべてを喰らう」を正に表現した名前であり、
また暴食を司る悪魔が蠅の王であるベルゼブブということもあって
ガイアデルムの操虫棍に付ける名前としてはぴったりのチョイスと言えるかもしれない。- 過去にはハプルボッカの大剣にもそれらしき銘として部分的に採用されている。
- 現実で食害というと上記の通り「蝗害(こうがい)」が当てはまるだろう。
トノサマバッタ等が大量に発生し、農作物をはじめとしたあらゆる植物を食い尽くして
多大な被害を与えていくとんでもない災害なのだ。
エジプトにおいても十の災いに数えられているほか、現代においても洪水等に並ぶ天災として恐れられている。
蝗害の規模はこの武器の説明文の通り正しく「すべてを喰らう群れ」であり、
これまで育っていた農産物、牧草、あらゆる植物が嘘のように消え去る。
それどころか、紙などの植物から作られた製品まで捕食対象となる。
- ちなみに英語版の名前は「Abyssal Insectoid」で「insectoid」は「昆虫型の」のような意味である。
ひょっとして説明文の「むれの形」が「むしの形」に変化してしまったのだろうか。