MH3以降登場している防具シリーズ。
目次
概要
- アロイ(alloy)とは「合金」という意味であり、マカライト鉱石を始めとした鉱石類から作られている。
実用性を重視した結果、装飾らしい装飾が一切施されておらず、実にシンプルな外見をしている。
- 素材や立ち位置としてはハイメタシリーズに近い。
しかしその外見から(男性用は)おデブ装備呼ばわりされていたハイメタシリーズに対し、
こちらは男女共にとてもスマートで機能的な作りになっている。
素材集めも簡単で、ストーリーが進めば武具屋でも販売されるので、入手は比較的容易。
- モンスターの素材を一切使わずに作られている。
さらに言うとMH3と4のアロイシリーズ(無印)以外は100%鉱石で作られている。
上位クラスのものはカブレライト鉱石やデプスライト鉱石なども必要となるが、
素材ツアーに出かければ直ぐに確保できるので、上位に上がりたてならひとまずこれを目指すのもあり。
- MH4では発掘装備でもアロイシリーズが存在しており、下位のギルドクエストや探索で入手できる。
デザイン違いも存在するが、通常のものと比べるとそこまで劇的な変化はしていない。
なお、女性用のデザイン違いはインゴットシリーズのものとデザインが共通している。
- MH4Gのオープニングムービーではチャージアックスを背負った、
(少くともパーティーの中では)新人らしき男性ハンターがこれを着用している。
落とし穴の設置やチャージアックスによる抜刀攻撃辺りで目立っている。
性能
- シリーズによって差異はあるが、簡単に入手できる割にスキル構成がなかなか優秀。
武器を選ばず活躍させる事が出来、しかもスロットも結構あるので自由度も高い。
シリーズによっては脚が胴系統倍加のスキルを有しており、汎用性にも長けている。
一部のプレイヤーからはこれ一つあれば下位クエストは安泰とまで言われるほどの良性能である。
ただし、やはり大型モンスターの素材から作られた防具と比べると、防御力は少し心許ない……が、
それでも上鎧玉での強化まで施せば下位程度ならば、
たとえナバルデウスやジエン・モーランの一撃でも死ぬということはないので、
下位は飽くまで上位・G級への踏み台に過ぎないと考えるならばやはりこれ一つで良いだろう。
MHP3
- 剣士装備は一式で見切り+1、風圧【小】無効が発動し、研ぎ師のポイントも8付く。
ガンナー装備は一式で散弾LV1追加、散弾強化が発動、装填速度のSPも9ある。
製作難易度の低さを考えると、特に剣士版は非常に優秀。 - 上位版では、剣士・ガンナーともに達人のSPが16まで伸び、見切り+2が発動する。
剣士装備は風圧【小】無効はそのままに、研ぎ師のSPが10まで伸びて
砥石使用高速化が発動すると、下位装備の純粋な強化版。
ガンナー装備は装填速度のSPが消えた代わりに、達人のSPが追加された形となっている。
散弾・拡散矢を主体とする武器には、終盤になってもしばしば用いられる。- ぶっちゃけ散弾追加を有効に使える銃は少なく、死にスキルとなりがちである。
装填速度の代わりに散弾追加のスキルが消え、あちらのSPが残っていたならば、
アルデバランを運用するうえで最適クラスの防具になっていたであろうだけに、残念でならない。
- ぶっちゃけ散弾追加を有効に使える銃は少なく、死にスキルとなりがちである。
MH3G
- MHP3での性能を概ね引き継ぎ、剣士装備は一式で見切り+1、砥石使用高速化、風圧【小】無効が付く。
集会所の採取ツアーを利用すればゲーム開始すぐに作ることができる。
製作難易度の割には剣士全般で扱いやすいスキルが揃っており、
防御力や耐性の低さに目を瞑れば村下位をこれだけで突破することも難しくない。 - 上位版のアロイSでも素の発動スキルは同じなので使い勝手も同じ。
やはり採集ツアーを利用すれば上位昇格後すぐに作ることができる。
達人のSPが13ポイントになるため、装飾品を利用すれば見切り+2に強化できる。
下位とは異なり採取-1も付いてしまうが、こちらも空きスロットで容易に消すことができる。 - ガンナー装備は散弾用装備としてスキルが優秀。
下位の時点で拡散矢・散弾強化に加えて装填速度UPがついており、上位だと+2までになる。
ライトボウガンのベルクーツ系との相性が抜群。頭部のポイントが低めなため、
頭を剣士用装備に変えても装飾品でどうにかなる範囲なのも嬉しい。
MH4
- 続投。
ちなみにハイメタシリーズも復活登板しており、歴代の合金装備が共演する事になったが
ハイメタは下位装備のみの登場なので、こちらの方がやや優遇されている。
素材に下位では多少骨素材が必要になったが相変わらず採取素材のみで製作が可能。
剣士スキルは防御と風圧でマイナススキルに採取。
ガンナーは散弾追加と強化になったため、3Gに比べ一気に使い勝手が悪くなってしまった。 - 上位入りたてでもイベントクエストを使えばソロでも素材を集めきることができる。火山はまずクエスト失敗になるが。
スキル構成は3Gでのものをほぼ受け継いでおり、防御力は低めだが地味に便利なスキルを
備えているのは相変わらず。- 上位のSシリーズでは達人や装填速度スキルも追加されて便利さが増すものの、なんと
装飾品スロットが0になってしまう。
下位の時には一応3スロットがあったのに、である。いくら何でもこれは厳しい。
一式でマイナススキルが発動しない点だけが救いか。 - 前述のとおり脚が胴系統倍化で、かつ防御力が低いため猫火事場の防御力調整に使われることもある。
- 上位のSシリーズでは達人や装填速度スキルも追加されて便利さが増すものの、なんと
MHX
- 安定の続投。ただし今回は胴系統倍加がなくなっている。
下位のものは一式で研ぎ師(ガンナー版は装填速度+1)が発動し、
未発動ながら風圧スキルも7ptまで伸び、スロットは胴に1つと脚に2つ。
ならば空いたスロットには装飾品を入れて風圧【小】無効でも更に発動させて…と言いたい所だが、
今作の防風珠【1】は下位の終盤であるHR3*1にならないと受注できないジンオウガの素材が要求される。
そこまで来たなら大型モンスター素材の防具も用意できる頃合いだろうし、
その頃にはこの防具の出番も…というわけで、
武器やお守りのスロットを使って適当な5スロスキルでも発動させるのが賢明だろうか。
- 上位のSシリーズは下位で未発動だった風圧【小】スキルが一式で発動するようになり、
研ぎ師(装填速度+1)のポイントも据え置き、未発動ながら達人スキルが8pt、
スロットは胴に1つ、腰と脚に2つと下位のものよりも大きく進歩している。
密かにレアリティも5に昇格した。- なお「火山の鉄血アイテム納品!」を利用すれば上位昇格直後でもピッケルを振っているだけで、
下位の鉱石も必要になるが一式作れるだけの素材が揃ってしまう。 - 例によってインゴットS脚等と組み合わせる事で風圧スキルを増強できる。
護石と武器次第で見切り・砥石高速化も発動させて、もう1スキル付けるのも不可能ではない。
- なお「火山の鉄血アイテム納品!」を利用すれば上位昇格直後でもピッケルを振っているだけで、
- 今作では獰猛モンスターの証を使用してアロイRが作成できる。
R装備の例に漏れずポイントは偏っており、頭と腰には達人のポイントが多く、
腕は風圧のポイントが、胴と脚には研ぎ師(装填速度)のポイントが多い。
頭装備はほぼギザミSの下位互換になってしまっているが…。
- ハイメタシリーズとは違いUは存在しない。
MHXX
- G級版であるアロイXとアロイXRが追加された。
アロイXはメランジェ鉱石が要求されるため、作成はG☆2まで待つことになる。
その甲斐有ってか防御力もG☆2相当にまで引き上げられている。
しかし裏口でメランジェ鉱石を用意すればG☆1で作れる。
スロットはSシリーズの物から頭に1つ増えている。
発動するスキルの傾向も無印やSシリーズと変わらず、
研ぎ師(装填速度)は据え置き、風圧は14ptで風圧【大】無効の発動一歩手前まで、
Sシリーズでは未発動だった達人が12ptまで伸びている。- G級装備には珍しく頭に円盤石、胴に鉄鉱石、腕に大地の結晶、腰と脚にベアライトと
全ての部位で下位でお世話になった鉱石たちが名を連ねている。
見ようによっては中々感慨深いのでは無いだろうか?
人によっては足りずに下位で採掘するハメになるかもだが。
- G級装備には珍しく頭に円盤石、胴に鉄鉱石、腕に大地の結晶、腰と脚にベアライトと
- XRシリーズはRシリーズと同じ傾向だが頭にスロット1つ増えた。
また胴パーツには着彩設定で自由な色に出来るマントが採用されているので、
防具合成用の見た目としての出番が回ってくる…かもしれない。- 上位のと同様獰猛化素材や狩猟の証Ⅳは勿論、大型モンスターの素材も要求されるため、
派生元の様なお手軽さは無い事は注意されたし。
- 上位のと同様獰猛化素材や狩猟の証Ⅳは勿論、大型モンスターの素材も要求されるため、
MHW(:I)
- やはり続投。
スキルとしては伝統の砥石使用高速化に加え、
風圧耐性や毒耐性、水耐性といった防護系スキルが顔を並べる。
作製可能時期から見るに、対プケプケ用の装備といったところ……なのだが、
今作では大地の結晶がキー素材であり、これが大蟻塚の荒地からしか調達できない。
そして大蟻塚の荒地に行くにはプケプケ狩猟の任務クエストが必須なので、
一番欲しい時期に作成できないというジレンマを抱えている。
- 上位版、マスター版ともにスキル構成に変化はなく、各スキルがレベルアップする程度。
マスターランクの序盤には水属性のプケプケ亜種や、猛毒使いのトビカガチ亜種がおり、
活躍の機会は増えているだろう。
- 装飾の少ない甲冑というデザインコンセプトを踏襲しつつも、
装備デザインが本作から一新された。
大きな変化として、女性用の頭部位がバイザーorヘアバンド型から、
男性用と同じヘルメット型(サレット)に変更されている。
上位以降のα、β装備はデザインの差はないものの、着彩部分が装甲の青い部分(α)と銀色の部分(β)になるよう差別化された。
MHRise
- MHRiseでも不動の続投。
その性能は水属性攻撃強化・砥石使用高速化・見切りが全て2と攻撃的なスキルが揃う。
鉱石系素材のみで作れ、防御も一部位10と下位序盤のものとしては高い。
ある程度ゲームが進むと店で購入できるため、
暫く初期装備で駆け抜けていたプレイヤーが乗り換える先にもなり得る。- 序盤では水属性強化が腐ってしまうことも多いが、
頭・腰をそれぞれイズチに変更することで水属性攻撃強化が消える代わりに
見切りを4にパワーアップさせられる。
防御力も下がらず、耐性は若干劣るが致命的ではない。攻略用の折衷案としては充分だろう。
- 序盤では水属性強化が腐ってしまうことも多いが、
- 上位ではアロイSも作成できる。
一式で水属性攻撃強化Lv4・剛刃研磨1・砥石使用高速化3・見切り4が付く。
相変わらず水属性攻撃強化が腐りやすいのは難点だが、
砥石使用高速化の素早い研磨で剛刃研磨を発動、斬れ味を高く保ち続ける……
と上位序盤装備ながらコンセプトがはっきりした装備である。- これまた水属性攻撃強化が武器を選ぶが、見切り2を持つ腕の換装は当面無理にすることはなく、
腰に関してはこれまたイズチSで見切りを強化できる。
また、剛刃研磨が不要な場合はこれまた頭をイズチSにすることで見切りの強化を行える。
何をやるにしてもアロイS自体は鉱石系素材のため序盤での作成も容易、
上位序盤で防御力を整えたい場合は最適の一手となり得る。
- これまた水属性攻撃強化が武器を選ぶが、見切り2を持つ腕の換装は当面無理にすることはなく、
- また下位・上位ともに脚が研ぎ師確定、上位版は見切りが1つ付くという構成だが、
脚に関しては後々にこれまた製作の簡単な鉱石系ことインゴットにすることで
攻撃・見切りを更に強化することが出来る。
研ぎ師がなくなってしまうのは残念だが、ゲームに慣れてきた段階での火力補強と考えると
これまた攻略用装備の橋渡しのように機能しているかに見える。
上位版なら研ぎ師は簡単に発動できるようになるため、
研ぎ師ポイントの消滅はあまりデメリットにならないのもポイントである。
同じ鉄製装備のため、見た目的にもさほど崩れないのも嬉しい。
- 総じて、今作も攻略用装備としての地位は高め。
また見切りの配分から他の装備との相性も考えて作られているフシがあり、
初心者は勿論、スキルの特性を理解した中級者以降でも満足出来る作りになっている。
アロイネコシリーズ
- MHP3で初登場となった、オトモ用のアロイシリーズ装備。
- ハンター用のアイアンソードをそのまま縮小したような「アイアンネコソード」に加え、
そして特に目立った装飾の無い「アロイネコヘルム」と「アロイネコメイル」で構成される。
やはりシンプルで機能的なデザインが唯一にして最大の特徴。
武器の斬れ味や防御力は工房のお墨付きだとか。
上位版になっても見た目は変わらないが、武器は「カブレラネコソード」にランクアップする。
- 本当にシンプルなデザインで、特徴が無いのが特徴といっても過言ではないくらいの装備だが、
説明文によると作成にはそれぞれなんと三日三晩掛かるらしい。
つまりこれら一式をそろえるだけで九日、
素材集めの期間も考えれば、上手くいっても二週間近くも掛かってしまう計算になる。
ゲーム中では一瞬で作成されているように見えるが、意外と手間暇掛かった装備のようだ。
しかし、オトモ用の小さな武具でこれだけの時間を費やすのであれば、
我々ハンターの武具はどれほどの時間と手間が必要なのだろうか?- ノベル版ではものにもよるが、やはり武具の作成には数日を要しているらしい描写がある。
- 加工に数ヶ月を要する装備もある。ハンターの命を強大なモンスターから
守る為にはやはりそれなりの時間をかける必要があるようだ。
- MH4のオープニングムービーでは、ハゲガンナーが引き連れているオトモがこれを装備している。
- MHF-Gにはハンター用のアロイシリーズは登場しないものの、パートニャー用としてこちらがゲスト出演(?)している。
- 防具の着彩設定では
耳を模した装飾の内側、肩や腰の装飾が変更出来る。
余談
- 一見序盤の繋ぎ装備程度の扱いでゲームが進むにつれて影が薄くなりがちな防具だが、
モンハンの顔たる(MH3以降の)レウス防具やレイア防具、
MH3以降に現れたメインモンスターのラギア防具やジンオウ防具、
果ては天災と呼ばれる古龍の防具などは
このアロイ防具(と同デザインの金属鎧)をベースに素材で補強して作られるという意匠の防具である。
ということは他の防具をベースにすればもっと強力になるんじゃ…
凄いのは鱗や甲殻であってアロイ防具じゃないとか言わないように
アロイ防具に愛着を持っている人は一度そのような防具を探してみると楽しいかもしれない。- しかし作成にはアロイ装備とは違った素材を求められる為、
この装備が補強されて作られているというよりも
防具の形状の基本としてアロイ防具と同じ意匠のものが存在していると思われる。
そのため防具の雛形として見れば拡張性や信頼性は高いという証明になる。
皮ペタ防具じゃあるまいし…。
- しかし作成にはアロイ装備とは違った素材を求められる為、
- 女性版のアロイシリーズは腰と脚を装備すると鉄製のミニスカートと鉄製のレギンスの間から
ムチムチの太ももを覗かせるという外見となり、
ブルマのような下着や絶対領域と併せてエロスを感じる人もいるとかいないとか。
ただし一部作品ではデザインが変更され太ももを拝めないものも。