フィールド/旧砦跡

Last-modified: 2023-10-31 (火) 23:21:29

MHXXで登場した決戦場フィールド
本作のラスボス、閣螳螂アトラル・カとの決戦の舞台となる。

目次

概要

  • 広大な砂漠地帯の中に位置するフィールド。
    名前の通り、かつては砦として利用されていた建築物の廃墟が存在しており、
    この廃墟の主である《女王》ことアトラル・カが縄張りとしていた地域である。

フィールドの仕様

  • ラスボスフィールドの例に漏れず、BCとエリア1の2つのエリアで成り立っている。
    もちろんBCからエリア1へは一方通行となる。
  • ベースキャンプは廃墟の中の一室。
    中に大剣やランス等の武器や木箱が置かれているのを見る限り、砦の倉庫のような場所だったと思われる。
    しかし長年放置されていたためか、壁や天井が崩落し、中には砂が大量に入り込んでしまっている。
    後ろ側への通路もあるが、鉄柵で通れなくなっている。
    明かりは壁の松明の炎だけであり、全体的に薄暗く寂しい雰囲気がある。
    • ベッドも無いので、その点は注意しよう。
  • 決戦場となるエリア1は廃墟の前に広がる平坦な砂地。
    常に砂嵐が吹き荒れており、全体的に薄暗い印象を受ける。
    そのせいで日光があまり届いていないからか、砂漠地帯ではあるがクーラードリンクは必要ない。
    また、上空には飛行酒場と思しき飛行船が1隻浮かんでいるのが確認できる。
  • このエリアの左右にはバリスタが4門、大砲が2門、そして撃龍槍が1つ設置されている。
    ただし壁の撃龍槍および発射スイッチは、アトラル・カ第3形態と最終形態時には
    糸でがっちりと固められてしまい、使用できなくなる。
    撃龍槍を使えるのはアトラル・カ第1形態の時と、アトラル・ネセト(墟城形態)時のみ。
    • 墟城の素材として建築物を好み、城塞への襲撃を繰り返してきたアトラル・カは
      撃龍槍の凄まじい威力を理解している可能性が高い。
      そしてそれを自身に向けられない様に封じていると考えられ、彼女の高い知性をうかがわせる演出である。
    • 墟城形態で使用可能になるのは殆どの糸がネセトの操作に使われている為、
      あるいは墟城に阻まれる事で撃龍槍が本体(アトラル・カ)へ届く可能性が低いと判断した為だろうか?
    背景となるフィールドの奥にも、大砲や撃龍槍と思わしき物体の残骸が砂に埋もれた状態で積み重なっているのが見える。
  • アトラル・カは様々な瓦礫を操って戦うが、
    墟城を含めたこれらの瓦礫は未使用時にはフィールドに埋まった状態になる。
    ただ完全に埋まりきるわけではなく、いずれも一部が砂から顔を出しており、
    ハンターはこの部分を段差として活用できる。
    そのため旧砦跡は溶岩島極圏以上に、
    地形の様子がめまぐるしく変化するフィールドだと言える。
    ただ、これらのフィールドとは違い旧砦跡は決まった地形変化をするわけではないためか、
    マップを拡大しても段差は表示されないので初見では段差の存在に気づきにくい。
    ダッシュや回避の際に意図せずジャンプしてしまう事もあるため、あわてないように。
    • これらの瓦礫の上ではニャンターの潜行が使えないので注意。
      ニャンターが中にいる瓦礫をアトラル・カが使用しようとした時の処理がややこしくなっていたはずだし、
      そもそも瓦礫を掘れるわけもないので、妥当な措置ではある。
  • そしてアトラル・カが墟城を引き摺りだし、墟城形態へ移行すると同時に天候が変化
    砂嵐が更に強くなって画面に砂塵が舞い、視界が猛烈に悪化する。
    背景では巨大な砂の竜巻が周囲の瓦礫を巻き上げ、
    空からは稲光と共に雷が落ち始めるなど、凄まじいまでのカオスっぷりを呈する。
    オストガロアのフィールドと同様、ベースキャンプまで砂嵐は吹き込んでくる。
    • 雷が落ちてはいるものの、太陽は昇っているため嵐になったというわけではないようだ。
      砂同士の摩擦で静電気が起こり、それが雷となっているのだろうか。
    • これほどの砂嵐だと呼吸すらまともにできなさそうだが、我らがハンターには問題無く、普段通りの操作が可能である。
  • アトラル・カが墟城形態になると、アイテムお届け隊と同様のロケットで、
    集会酒場からの支給品が一定時間毎に3発ずつ届く。
    内容は、まとまった数のバリスタの弾、単発式拘束弾2個、対巨龍爆弾のいずれか。
    ただし、大砲に近い位置に落ちてくるロケットには、3連発の大砲の弾1個が確定で入っている。
    落ちてくるのはフィールドの東西のいずれかだが、星型アイコンでマップ上にマーキングされるので、
    見失うようなことはないだろう。
    単発式拘束弾は墟城形態に対してのみ有効で、命中するとかなり長い時間拘束でき、
    脚から登れるようになるのは勿論、大ダウンの時にしか登れない首にも登ることができる。
    なお、この時には採掘はできない。
    • ちなみに、クエスト受注時の下画面にも赤字で注意文が表示されるが、
      このフィールドが舞台のクエではアイテムお届け隊は利用できない。
  • そして激戦の末にアトラル・カを倒すと砂嵐が止み、目も眩むような晴天となる。
    更にフィールド内の瓦礫も崩れ落ちフィールドの雰囲気が一転、延々と続く砂漠へと変貌する。
    日光が十分に届くようになったため、砂漠らしく熱気で景色が揺らいで見えるようになるが、
    灼熱環境になったりはしない。なったとしても、討伐後なのでドリンクなどは必要ないのだが。
    • 地面が白色に近くなるせいで、落し物の判別が困難になってしまう弊害もある。
    • BC内にも日光が差し込み、非常に明るくなる。竜ノ墓場と同様の演出である。
      討伐後の演出では砦の上部が大規模に崩れているが、BCに被害は無かったようだ。
  • フィールド全域に於いて、罠の設置は不可能。

余談

  • 名称やフィールドオブジェクトから推察できるように、かつては砦が存在していたようだが、
    その「旧砦」については「ずいぶん前に放棄されて以来使われていない」*1としか紹介されていない。
    ただ、砦そのものは(崩れていることを考慮すると)アンガルフ砦に匹敵する規模を誇るとみられ、
    元は老山龍クラスの超巨大生物を退けるための防衛施設だったのではないかと考えられる。
    • 周囲は無味乾燥な砂漠地帯となっており、どうも老山龍や砦蟹が襲来しそうな環境には見えない。
      そして砂漠地帯の超巨大生物というと、想起されるのはやはりかのモーラン種であろう。
      となれば、本来この砦は峯山龍らを迎撃するためのものだったのかもしれない。
    • また、フィールドの中心側に墟城をはじめ、数多の物品をしまえる程の広い空間があること、
      他より高い位置にある撃龍槍、周りを囲うように置かれた各種兵器等から、
      廃墟となり砂に埋もれる前は亡国のとある場所によく似た構造の砦であったとも推察できる。
    • Switch版では、撃龍槍のスイッチに龍歴院のエンブレムが刻まれているのが分かる。
      この砦はかつて龍歴院が所有していたものなのかもしれない。
  • 閣螳螂との戦いでは、砂中に大量の撃龍槍が埋まっていることが確認できる。
    初見では何故これほどの量の撃龍槍が、それも地面に埋まってるんだと驚かされるだろうが、
    アトラル・カには「破壊した人工物に装備されていた兵器を回収する」習性があること、
    旧砦跡の撃龍槍は上記の通り(ほぼ)無傷で残っていることを考えると、
    砂中に埋まった撃龍槍は旧砦のものではなく、閣螳螂が各地の防衛施設から回収してきたものであると思われる。
    非戦闘時は取り出す必要がないため、邪魔にならないよう砂中に埋めておくのだろう。
    • この事実は、閣螳螂が撃龍槍を備える人工物を大量に破壊してきたことの裏返しでもあり、
      閣螳螂が齎す被害の大きさを間接的に示していると言える。
      モンスターハンターの世界には、人知れず閣螳螂に崩されてしまった施設が無数にあるのだろう。
    • 砂漠地帯であることから、防衛施設ではなく砂上船に搭載されていた撃龍槍の可能性もある。
      これまた人知れず撃龍船を襲っていたのか、あるいはモーラン種などに破壊された残骸から拾ってきていたのかもしれない。
  • アトラル・カは古龍種ではなく甲虫種なので自然を操る力は持っていないが、
    本フィールドでは墟城形態時に激しい天候変化のギミックが発生する。
    インタビューによると、この砂嵐はアトラル・カが墟城を砂中から引き揚げた際、
    その余波で膨大な量の砂が巻き上げられることによって引き起こされるものらしい。
    現実的にもっとも近いものイメージしたいなら
    ビルの爆破解体現場の映像を想像して頂ければ、よりリアルな実感として伝わろうか。
    倒壊するビルの周囲一帯を濛々たる砂煙が覆い尽くす、まさにアレに類する現象である。
    • 地面から老山龍もかくやという質量の物質を一気に引き上げれば、
      地中に存在していた物質の消失および浮上に伴う砂や粒子の攪拌、噴出などが一挙に発生するため、
      砂漠地帯に発生する強風との相乗効果によって一時的に大規模な砂嵐が出現してもおかしくはない。
      墟城形態解除時には晴れているのは、所詮は小規模なものであったため、
      解除するころには止んでしまう……ということなのだろう。
    • なお、討伐時までフィールドの周囲が砂煙に覆われているのは、
      閣螳螂がフィールド全体に周囲を覆い尽くすほどの量の糸束を張り巡らせていることが一因とみられる。
  • 砂の質が他のフィールドと異なるのか、アトラル・カが攻撃などで砂煙を上げるたびに、
    巻き上がった砂が光を反射してキラキラと輝く。
    細かいポイントではあるが、彼女の優美なイメージを印象づけるのに一役買っている。
  • 旧砂漠、旧密林などと同様に「旧」のつくフィールドだが、こちらはMHXXからの完全新規フィールド。
    過去作に登場していたフィールドである、という意味での「旧」ではなく、
    昔は砦として機能していたが今はただの跡地になっている、という世界観的な意味の「旧」である。
    • なお、MHFではMHXX発売からおよそ4か月後に「砦跡」なるフィールドが実装されている。
      MHP2Gで行われた上記のようなネーミングが先例としてあるため、
      余計に困惑してしまうが、作品も背景も異なるため関係性は全くない。
  • 平坦で広大、1エリア構成のいわゆる決戦場型フィールドだが、他のモンスターの狩猟には登場しない。
    初登場のオンラインラスボスフィールドが汎用フィールドと化した例はないため、
    このフィールドもその法則に則ったということだろうか。
    • その他、モンスターが潜行の際に埋まった瓦礫が邪魔になってしまう…
      などの技術的な問題も存在していた可能性も否定できない。
    • もし汎用フィールドとして使用できていたならば、矛砕鏖魔などは実際の特殊許可クエストの狩猟地よりも
      本来の生息地のイメージに即していただけに惜しまれる。

関連項目

モンスター/アトラル・カ - このフィールドを住処としている甲虫種。
フィールド/撃龍槍 - 見向きもされないフィールド上のギミック。
フィールド/大砲 - 撃龍槍以上に存在感が薄い固定兵装。
フィールド/砦 - 同様に砦のオブジェクトが存在するフィールド。
フィールド/砦跡 - MHFにて同じ2017年に登場した全く別の狩猟地。


*1 酒場のマスター談。