グラビモスの素材から作られたヘビィボウガン。
目次
概要・性能
- 上質な鎧竜の素材から作られた、ヘビィボウガンの中でもトップクラスの重量を誇る武器。
グラビモスの頭部を模しており、放たれる弾丸は鎧竜の咆哮の如く周囲を揺るがすという。
しかしその圧倒的な威力と重量のために扱いが難しいのが欠点。
現在では新発見された最上質な素材によって、
火力だけでなく使いやすさも考慮、強化された新型が開発されている。
MH2まで
- シリーズを通して下位では生産できず、上位以上になってから入手できる(MHGのみG級)。
「そろそろ新しい武器がほしいなー」なんて思いながら、知らずに生産リストを捲っていくと、
下位では見かけなかったグラビモスの頭がいきなり現れる事に驚かされる。
攻撃力の高さもあるが、使用可能な弾丸が高レベルなものが多いのが特徴。
通常弾はLV1と2、貫通弾、散弾、徹甲榴弾、拡散弾のLV2、3の弾丸が使用できる。
また、火炎弾や電撃弾の運用も可能。特殊弾は毒弾一式のみ。
- 元々のステータスが高火力なのに加えて高レベルな弾丸が多数使えるため、
数値以上の攻撃力を得る可能性を持っている。しかし、その「高レベルの弾丸が多数使える」という点は
「リロードが遅い」「反動が強い」という欠点と表裏一体である。
特にリロードに関しては劣悪で、元々この武器のリロード速度も【やや遅い】であり、
スキルで補わない限り、最速で装填できるのはLV1通常弾のみ。
LV1通常弾だけではせっかくの高火力もあまり意味を成さない。
貫通弾や拡散弾など、高レベルだからこそ使うタイミングを選ぶ弾丸も多い。
戦況をじっくりと観察し、的確な弾を的確なタイミングで運用する実力を要求される。
緩慢な動きから強力な攻撃を繰り出すという点はまさしくグラビモス。
- 亜種の素材から作られるグラビモスロアという武器も存在する。
当初、グラビモスハウルはグラビモスロアとほぼ同時期に生産できるにもかかわらず、
性能的には下位互換とも言える存在だった。
グラビモスロアの方が攻撃力が高く、貫通弾や散弾の装填数が多い。
欠点を克服していたわけではないが、長所はより伸びていたのである。
後にMHFではグラビモスヴォギトというグラビモスロアの強化版とも言える武器も登場している。
グラビモスハウルが日の目を見る時は来るのだろうか?
MHP2
- そんなグラビモスハウルに救いの手を差し伸べたのは、ポッケ村の工房であった。
グラビモスハウルに防御力+20の追加効果を付加させる事に成功したのである。
これでグラビモスハウルにも注目が集まるように…ならなかった。
攻撃力の差はそのままに、グラビモスロアにもまた防御力+15の効果が付与されたのである。
確かにグラビモスハウルの方が高い数値だが、5程度では文字通り誤差の範囲であり、
結局グラビモスハウルが日の目を見る事はできなかった…。
MHP2G
- しかしそこで諦めるのはまだ早かった。
MHP2GにてG級素材の発見、G級武器の開発、そしてポッケ村の工房の最新技術により、
新生G級グラビモスヘビィボウガン、グラビドギガハウルとグラビドギガロアが登場。
この二丁のボウガン、攻撃力と会心率が同値(攻撃力420、会心率0%)である。
つまり、通常種ヘビィボウガンの攻撃力がついに亜種ヘビィボウガンに追いついた形となる。
- グラビドギガハウルは、防御力+30というガンナーにとっては地味にありがたい効果、
そしてそれ以上にありがたい3つのスロットを引っ提げての登場。
防御力+20、スロット無しのグラビドギガロアとは大きく差別化された。
- グラビドギガロアは、グラビドギガハウルよりも貫通弾、散弾、火炎弾の装填数が一発ずつ多い。
貫通弾などで同じ相手と戦うのなら、グラビドギガロアの方が素早く狩猟する事ができるだろう。
しかしながら、P2Gの貫通ヘビィには夜砲、ディスティ、轟砲などがひしめき合っており、
単純な期待値なら確かにグラビドギガロアがこの中ではトップなのだが、
夜砲とディスティは貫通レベル1,2,3が6発装填、リロードは夜砲が速く、ディスティはやや速い。
轟砲に至っては期待値が2%しか変わらない上に、リロードが速い。
と言ったようにDPSで大きく差を付けられ、しかもこちらは貫通レベル1を装填できないという有様。
更に、グラビドギガハウルにあったスロット3が完全に消滅しているため自動装填の道も厳しい。
前述のように期待値だけならかなり高いので、スキルを上手く組み合わせれば戦えなくもないが…
- 総じて、両者ともスキルで短所を補うことで初めて真価を発揮する武器だと言える。
リカバリー手段が用意されているだけ以前の作品と比較して使いやすく進化したことは間違いない。
愛を持って運用してあげよう。
MH4
- メインシリーズではしばらく登場していなかったが、グラビモス復活に伴いMH4で再登場。
ネルバスターガンからの強化で入手できるようになり、
強化ツリーはグラビモスハウル→グラビドギガハウル→グラビモスロア→グラビドギガロアに一本化された。
また、MH4では下位からグラビモスが狩猟できるので、グラビモスハウルは下位武器となった。
- 最終強化の性能はというと…
- 装填数
- 過去作でネックとなっていたリロード速度はしゃがみ撃ち対応によってある程度カバーできるようになった。
LV2、LV3の両方の貫通弾をしゃがみ撃ちできるのは今作ではこの1本のみとなる。
それ故に持続も含めた貫通しゃがみ銃としてはこれが最強となる。
- レア度6のため、リミッター解除にも対応する。リミッター解除+パワーバレルで攻撃力は392にも上昇する。
ただ、このボウガンは所謂「しゃがめよ」なので、実用性を考えた場合はリミカ非推奨である。- さらにリミカでついに竜撃弾に対応。実用性があるかというと微妙なところだが。
- 宝玉系を使わないなど生産・強化がし易く、スロット1に防御+30とサブ要素にも優れている。
- この性能から、オンではこの武器+拘束役によるハメ戦法が大流行することとなったが、
その結果「ギガロアは強い」という情報だけが先行するようになり、
反動軽減や弾強化など、そもそも半ば必須であるようなスキルを装備していなかったり、
攻撃スキルは満載なものの、とんでもない紙防御と回避スキル無積みで通常の狩猟に担いできて、
クリ距離やしゃがんでいいタイミングを無視してひたすらしゃがみまくった挙げ句乙る、
スキルはマトモでも、そもそも貫通弾での狩猟に向いてない敵に平然と担いで来る
…などのしゃがむ地雷が量産される恐るべき事態となっている。- またハメによく使われるという実績から、「ギガロア使用者=ハメ利用者」という偏見を持たれやすい。
そしてハメはおろか改造クエストの類でも多用される銃であるため、この銃そのものを毛嫌いする人までいる。
ハメや改造の利用者を嫌うプレイヤーは決して少なくないため、オンラインでは(たとえすぐに装備を変更しようとも)
この武器を見せるという行為自体が一種のリスクを伴うと言っても過言ではない。
もちろん偏見は偏見でしかないため、単に優れた貫通しゃがみ銃として運用したい場合、
オンラインでのこの風潮は弊害でしかなく、ギガロア使用者にとって逆風となってしまっている。
使用の際には、本当に色々な意味で注意が必要な武器である。
- またハメによく使われるという実績から、「ギガロア使用者=ハメ利用者」という偏見を持たれやすい。
MH4G
- G級グラビモスの登場により、さらなる強化先「グラビドギガカノン」が登場。
基本的なスペックはあまり変わっておらず、貫通弾の装填数やしゃがみ対応はそのまま。
しかし驚くべきはその破壊力で、なんと攻撃力480をマークする。
これを超える銃など本当に数える程しか存在せず、その中でも希少なLV2&LV3貫通弾しゃがみを持つ銃である。
ここから生み出される超火力は凄まじく、まさに究極の貫通しゃがみ銃と呼んで差支えない。しゃがめよ。- 発掘武器になら、攻撃力がグラビドギガカノンを超えるものは存在する。
しかし、極限強化(攻撃)を施すと攻撃力が並ぶため、会心率10%の差でグラビドギガカノンが上回ることになる。
また、発掘ヘビィそのものに「貫通弾2種類以上しゃがみ対応」のものが存在しない。
つまり、スロットや反動の差こそあるものの、
発掘武器であってもグラビドギガカノンを上回ることは困難ということである。
- そして当然MH4と同様にハメで多用されるようになったため、やはりこの銃に警戒心を抱く人は多い。
- 発掘武器になら、攻撃力がグラビドギガカノンを超えるものは存在する。
- 火炎弾と貫通弾がしゃがみ撃ち可能なことから、
対ゴグマジオス用のヘビィボウガンとしてはかなり頼もしい性能である。
ただししゃがみ銃故に弾消費は激しく、弾切れ対策は必須。
ソロで攻略する場合は継戦能力の高いリミカ貫通銃を選んだ方が良い場合も多い。 - 生産のしやすさという観点で見るとレア素材を要求されなかった上位と違い、
しっかりと天殻を要求されるため難易度は上がっている。
- 通称はカノンから転じて観音。
特に含みのある通称では無いがどちらかというと蔑称として見られがちで、
「ライトボウガンで部屋を立てたらハメ部屋と思われて火力盛り観音が入ってきた」
というような使われ方をすることが多い。
MHXX
- MHXでグラビモスともどもリストラされた後に次作で復活。
同時に復活し、MH4(G)では派生元だったネルバスターガンとはツリーが別個になった。
今回は頭を模したハウル仲間であるレックスハウルからの強化の他、
一発生産や上位最終段階の生産で入手が可能。
- 今作は通常種のみが登場するため、究極強化銘はグラビドギガムドファ。
地味に火炎弾がしゃがめなくなった以外はほとんど傾向は変わっておらず、
LV2&LV3貫通弾しゃがみを軸とする決戦兵器チックな性能。
攻撃力340に会心率0%とスロット2つというのはかなり強力な部類なのだが、
今作では極まったマイナス会心はプラス要素になる事やLV2貫通弾の性能が少し落ちた事、
なにより先輩しゃがめよことモラクディアーカが新たな汎用ボウガンとして人気を博しているため、
かつて暴れまわったMH4シリーズに比べると幾分控えめな印象となっている。
モラク装備の地雷が増えているのもこちらと同じである。- 相対的なライバルは増えたが貫通しゃがみ銃としては依然一線級の性能は保っているため、
純粋にこの銃のファンだったプレイヤーはかえって使いやすい状態になったとも言える。
高レベル貫通弾が有効な相手なら、モラク以上の火力を発揮することも十分可能。
アカムトルムやオストガロア等の超大型モンスターには最適解に成りえるだろう。 - なお裏会心を使わない場合の期待値はどちらもほぼ同じである。
スロットも含めスキルに余裕がある場合はこちらを使った方が扱いやすいだろう。 - ちなみにしゃがめよとしては通常弾やLV2睡眠弾の装填数が意外と優れているため、
ソロ狩猟も含めた汎用性は割と高い部類である。 - 会心率0%であるが故に超会心運用がしにくい本武器であるが、
LV2・3貫通弾がしゃがめる都合上、(砥石使用高速化が必須だが)意外にも剛刃研磨との相性が良い。
弾導強化、貫通弾強化と合わせてボルテージショットを叩き込めば爆発的瞬間火力をお見舞できる。
アカム、ウカムのような超大型相手なら「ずっと俺のターン」と言わんばかりに足止めが可能。
ただし、ブレイヴ発動→納刀→研磨→武器出しというステップが必要なため、撃ち始めるまでロスが大きい。
ヘイトが散りやすいPTプレイが主になるだろうが、ロマン運用としていかがだろうか。
- 相対的なライバルは増えたが貫通しゃがみ銃としては依然一線級の性能は保っているため、
- MHXXでは複数の貫通弾でしゃがめるヘビィボウガンはいくつかあるが、そのほとんどはスロットが空いていない。
また、それらはどれも反動軽減+1が必須である点では横並びである。
そのため、「スロットが2つある貫通ヘビィ」という肩書きはこの武器のみの特権となっている。
MHF
- MHFでは、グラビモスのヘビィボウガンにHC武器として、
グラヴィレイ(下位)、グラヴィリーニア(上位)、グラヴィフレイ(凄腕)の3種が登場。
高レベルの対応弾種や高い攻撃力という長所・リロードの遅さと反動の大きさという短所は相変わらずと言うか、
それらがより激しくなっている。良くも悪くも。
余談
- 長いこと諸々の事情で排熱弾や竜撃弾の使用は不可能だった。
是非この武器で撃てるようになってほしいという声があるとか無いとか。- MH4ではリミカ前提だが竜撃弾は使用可能になった。
また、MHFではグラビモスハウルそのものは最後まで排熱弾が使用不可能だったが*2、
この武器と同デザインのティラーフェルゼンでは使えた。
- MH4ではリミカ前提だが竜撃弾は使用可能になった。
- ハウル(howl)とは「遠吠え」や「唸り声」、ロア(roar)とは「咆哮」を意味する英単語である。
全体的にグラビモスロア系統の方が強力なのは「遠吠え」より「咆哮」の方が強そうだからだろうか?
- かなり意外なことに、MH4のグラビモスハウルは火炎弾のしゃがみ撃ちに対応していない。
対応するのは最終強化のグラビドギガロアになってからである。
- MH4(G)のムービー「すべてが集う場所」には、
シールドとパワーバレルの両方が取り付けられた本武器が登場している。
ゲーム中では不可能な事でも、世界観上は可能なのだろう。
関連項目
モンスター/グラビモス
モンスター/グラビモス亜種
武器/グラビド武器
モンハン用語/しゃがめよ
武器/ティラーフェルゼン