アクション/しゃがみ撃ち

Last-modified: 2024-01-10 (水) 12:30:48

MHP3で追加された、ヘビィボウガンの新動作。
技術力が向上し、新機能をもったパーツをヘビィボウガンに標準搭載した。
ただし反動が大きくなるため、ハンターはこの機能を使うときにしゃがみ、重心を取ることで反動を抑える。
この行動から「しゃがみ撃ち」と呼ばれるようになった。

目次

概要

  • MHP3で初登場し、メインシリーズではMHXXまで存在していたシステム。
    腰を落として得物を構え、弾種を選択。
    後は装填された弾丸をひたすら撃ち続けるのみ…というシンプルかつパワフルなアクションである。
  • しゃがみ撃ち中はボタンを連打せずとも、押しっぱなしにする事でも弾を連射できる。
    ただし無暗に押しっぱなしにしていると、
    モンスターがひるんだり移動したりして照準から外れた時に無駄に弾を撃ってしまうことがある点に注意。
    • ゲーム内の説明によると新機能によって一定数の弾丸のみ自動装填が可能で、
      これによって連射をする、という代物であるらしい。
      ノベル版においてはヘビィボウガン使いは「弾帯」を所持しており、
      しゃがみ撃ちを行う際にはこれを銃身に直接連結させ、
      マシンガンのように次々に弾丸を送り込んでは射出している。
      ゲーム中も、おそらくはこのような機構であると推察される。
    しゃがみ撃ち中は移動、リロードが不可能。 
    その場から動かずに弾丸を放ち続けるその様は、正しく砲台と呼ぶにふさわしい。
    更にしゃがみ中は仰け反り無効状態となるため、小型モンスターの噛みつき程度なら無視することが可能。
    通常射撃、他の弾のしゃがみ撃ちをするには一度しゃがみ撃ち状態を解除する必要がある。
  • しゃがみ撃ちができる弾はボウガン毎に、しゃがんだ際の装填数は弾毎に決まっている。
    尚、勘違いしている人も多いがしゃがみ撃ちその物には攻撃力アップの効果はない
    その為一発の威力は立ち撃ちと変わらないし、最小反動であれば
    (MHXXのボルテージショットを除くと)発射間隔すら大して変わらない。
    だがしゃがみ撃ちの装填数はボウガン毎の装填数を無視する上に、
    基本的には(装填数が減らされたMHX系でさえも)通常装填できる数を大幅に上回る
    これによって頻繁なリロードを挟まずに撃ちまくれるのがしゃがみ撃ちの最大のメリットとなっている。
    • 例えばMHP3の場合、LV3 通常弾の装填数は大体5~10発となっているが、
      しゃがみ撃ちではその3~6倍にあたる30発もの装填数となる。
      当たり前だが最速装填と言えど一瞬でリロードできる訳でもないので、
      同じ30発を撃つなら立ち撃ち→リロードよりしゃがみ撃ちの方が圧倒的に速く撃てる。
    • また、しゃがみモーションは長く隙を晒すものではあるが、
      どんなにボウガンの装填速度が悪かろうと一定の速度になるため、
      上記の特性も相まって、装填速度が遅いボウガンであってもダメージ効率が低下しない。
    • 開始モーション・終了モーションともに遅く、導入当時はひどい言われようだったが
      TA動画の影響や各掲示板での議論により、現在ではかなり見直された。
      MH3G以降は回転回避中にXボタンを押すことでスムーズにしゃがみ撃ちに移行できるようになっており
      使用できる機会も増えた。リロード目的だけでしゃがみで補充してすぐ離脱なんて芸当も。
      むしろ逆にしゃがまないとやってられないクセ者もあるというのだから驚きである。
  • 上述の通り、いったんしゃがむと移動・回避が封じられてしまうという諸刃の剣。
    実に無防備になるので、考えなく使って良い代物ではない。
    スーパーアーマーが付与されるとはいえ、特に初心者は練習目的以外で使うと非常に危険。
    使いなれたガンナーでさえ、一瞬の判断ミスがそのまま死に繋がるような危険なアクションである。
    しかしその生存性に反比例するかのように、時にはとんでもない定点火力をはじき出す。
    仲間が作り出した隙を狙ってモンスターを怯ませ続ける様子はまさに圧巻。
    このアクションに魅了されたガンナーも多い
    • なお、水中以外ではシールドによるオートガードが適用される。このため、一部ガンナーの間では
      回避を完全に捨て、シールドを頼りにモンスターの真正面からしゃがみ続け、回復はオトモ任せ
      という非常に強引な戦法が取られることもある(通称:戦車運用)。
      • MH4Gでは極限強化【生命力】を使うことで、しゃがみ撃ち中でも自力で回復できるようになる。
        ついでにガード性能のスキルが有効なので、ある程度は削りダメージも抑えられる。
        まぁあんまりにもゴリ押しな戦法なので、是とするかは人によるだろう。
  • 扱うためにはある程度脳内でダメージ計算ができるようにはしたい。
    具体的にではなくとも「後この部位に○発入れたら怯むな」というのを直感で把握できると、
    怯みからしゃがみ延長コースに入れる。転倒や墜落も狙えるようになればDPSは大きく増大する。
  • 初実装のMHP3ではしゃがみ撃ちの度に弾丸を選択できたが、MH3G以降の作品では
    「現在選択中の弾がしゃがみ撃ちに対応していた場合、他の弾を選択できなくなる」
    という不便な仕様変更がなされてしまった。これにより、例えば
    「麻痺弾をしゃがみ撃ちして拘束してから物理弾しゃがみで追撃」が行いたい場合
    一度立ちあがり、麻痺弾以外の弾を選択してから再びしゃがみ直す…という
    動作を行わなくてはならなくなってしまった。
    • ただし、もともと「しゃがみ中にリロード」ができたわけではなく、
      一度立つ(解除する)必要自体はあった。
      選択中(装填中ではない)の弾がしゃがみ対応でなければしゃがんだ後改めて選べるようになるので、
      麻痺弾の持ち込み数をモンスターが一度麻痺する分にだけ調整し、撃ち切ったらなくなるようにすれば、
      回避(解除)からのしゃがみで続けざまに他の弾を選択できるようになる。
      一発でも外したらすべてが無駄になるので、あまりお勧めはできないが
      また、派生回避の最中、しゃがみ撃ち派生入力受付までの一瞬に
      タッチパネルで選択弾を切り替える等の手段もある。
      この場合、切り替えた先がしゃがみ撃ち対応弾種だとその弾でしゃがみ撃ちをしてしまうので
      切り替える先はしゃがみ撃ち非対応弾種である必要がある。
      裏を返せばしゃがみ撃ちしたい弾種を並べる事でスムーズなしゃがみ撃ち弾種の切り替えが可能。
  • 極端なまでに定点火力重視の仕様のため、拘束役と組み合わせたハメ戦術などに使われることが多い。
    MH4のギルドクエストでは特に「拘束ライト+しゃがみヘビィ」によるハメはメジャーであった。
    推測でしかないが、これはMH4Gの極限化個体に各種拘束が効かないのと無関係ではないだろう。
    逆に言えばハメ以外では良く言えばロマン、悪く言えば多用できない代物であり、
    特にモンスターの動きが苛烈になったMH4系ではハメ以外での使いづらさは否めないものであった。
    というかボウガン自体がMH4系ではやたら使いづらい

MHX

  • MHXでは上記を鑑みてなのか主に物理弾しゃがみ撃ちの装填数が激減。
    通常弾は30発だったのが15発、貫通弾・散弾・属性弾も20→12発になった。
    もともと装填数が十分あるヘビィではしゃがみ装填数が通常時のリロード2回分にも満たない上に、
    しゃがみ撃ちしないとどうしようもない装填数のボウガン……つまりしゃがめよは非常に少なく、
    火力面ではしゃがみ撃ちと立ち撃ちの差は縮まってしまった。
    とは言え、動作の遅延や攻撃力の下方修正がされたわけではない*1ため、
    ギルドスタイルにおける通常運用の使い勝手自体は、今までとさほど変わっていない。
    また、ブシドースタイルでは解除モーションが回避(ジャスト回避可)→硬直という挙動になり、
    当然回避後はしゃがみ撃ち移行可能な上にジャスト回避からもスムーズにしゃがめるため、
    これまである種のロマンであった、ソロでのしゃがみ撃ちメイン運用もかなり現実的なものとなった。
    • 逆にストライカースタイルを選択するとしゃがむことそのものがカットされてしまう。
      主に回避動作周りの調整で各スタイルを差別化しているボウガンとしては
      珍しく特定動作そのものが不可能になるスタイルであり、
      ボウガン次第で立ち回りに致命的な難点が発生してしまう。
      逆に言うと、しゃがみ撃ち対応弾が弱い、そもそもしゃがむ気がないヘビィボウガンにおいては、
      ストライカーにおけるデメリットが皆無という他の武器種にはないメリットともなり得る。
      前述の通り利便性に反比例するかのように火力面での差は本作では縮まっているので、
      他の武器でのスタイル選択は「自身のプレイスタイル、及び相手のモンスターに合わせて」変えるものだが、
      ヘビィボウガン×ストライカーに限っては武器自体の性能次第での選択となるだろう。
  • MHXにおいて、しゃがみ撃ちの最中は狩技が使えない(狩技で動作の隙をキャンセルできない)ため、
    火薬装填などを行う際もいちいち解除する必要がある。
    しゃがみ撃ちを行うに当たりもっとも使いたい狩技であろう絶対回避および絶対回避【臨戦】も、
    もちろん使用することはできない。
    モンスターに狙われた際や、巻き添えを喰らいそうなときの対処は今まで通り慎重に行おう。

MHXX

  • MHXXで登場した新たなスタイル、ブレイヴスタイルでは、
    ブレイヴ状態になるとしゃがみ撃ちが「ボルテージショット」へと変更される。
    モーションそのものはしゃがみ撃ちと同じなのだが、
    撃ちっぱなしにするとどんどん発射速度が上がっていき、凄まじい勢いで弾を撃ち込める。
    それでいて単発威力の下方修正はなく、それどころか状況次第だがブレイヴリロードで単発威力の増加も行える。
    ぶっちゃけやりすぎレベルの超火力を発揮できるようになった。
    ただし、ブレイヴ状態にならないとしゃがむ事すらできない上に、
    発動に必要なゲージを溜めやすい弾とそうでない弾の差が非常に激しいため、
    従来以上にボウガンを選ばないと性能を発揮できなくなっている。
    操作についてもあくまでしゃがみ撃ちである上に、本作では高難度モンスターの攻撃力が苛烈で、
    一瞬の判断ミスで即死するシビアなモンスターが山ほど存在する。
    スタイル自体が強いと聞いてにわかが使いこなせるようなものではなく、
    上級者でも下手をすると振りまわされるピーキーなタイプという形で調整されている。
    なお、ボルテージショット中にブレイヴゲージが尽きた場合、普通のしゃがみ撃ちになる。
    • 前述のブシドースタイルはブレイヴスタイルが苦手とする、
      しゃがみ対応弾以外が微妙で尚且つブレイヴゲージを溜めづらい武器や、
      交戦後即座にしゃがむ必要がある戦術*2で活用されうまく差別化されている。
  • 一方武器の種類では、今までのシリーズで出てきた通常弾・貫通弾のしゃがみ撃ちに対応した武器が
    ほぼ勢揃いという豪勢なラインナップに加えて新顔も負けておらず、
    しゃがみ撃ちに向いた銃の多種多様っぷりは歴代でも随一である。

MHW(:I)

  • MHWorldではしゃがみ撃ちがまさかの廃止
    しかしライトボウガンの全弾装填のようにリロード状況が弾を切り替えても維持されるようになったので、
    複数種の弾丸の回し撃ちという意味では連射性は向上している。
    また、ボウガンごとに「機関竜弾」か「狙撃竜弾」という特殊弾が用意された。
    特に前者はボルテージショットも霞むような連射性能で、まさに機関銃といったものになっている。弩成分は何処に
    逆に後者は匍匐姿勢を取って強力な一発の弾を撃ちだすというもの。「伏せ撃ち」と言うべきかもしれない。
  • 一応スリンガーはしゃがみながら撃てるので、全武器種でしゃがみ撃ちができるようになった

MHR(:S)

  • MHRiseにおいては新技として溜め撃ちが追加されたが、残念ながらしゃがみ撃ちは復活しなかった。
    しかし、続編のMHR:Sにおいて入れ替え技としてクラウチングショットが追加され、
    どのヘビィボウガンのどの弾においてもしゃがんで撃つ事が可能になった。
    挙動的にはMHXXのボルテージショットに似ているものの、撃ち始めが低速化している事から、
    理想的な立ち回りが出来ないとむしろDPSが低下するというかなりピーキーな性能ではあるものの、
    その威力に魅入られるヘビィボウガン使いも増えている。
    Ver.13アップデート以前は最高速度に達するのが更に遅かった上に最大発射数も少なかったため、
    リスクとリターンが見合わずまともに活用することが難しい性能であり、その評価は賛否両論であったが、
    このアプデにて上方修正が入ったことでかなりの火力を発揮する事が出来るようになり評価は一変。
    通常弾などの相性の良い弾種を扱う場合はしっかりメインの戦法として活用出来るまでになった。

余談

  • 一部の作品では、このしゃがみ撃ち機構を外してしまうリミッター解除と呼ばれる加工も可能。
    この場合当然ながらしゃがみ撃ちができなくなってしまうが、引き換えに攻撃力の上昇や装填数の増加など
    様々な恩恵にあずかれるようになる。
    MHP3以降のヘビィボウガンはしゃがみ撃ちが原因か、攻撃力が以前と比較して低めに設定されている為、
    これを利用することで過去作のような重い一撃を放つボウガンとして運用できるようになる。
  • MH3Gの全盛期だったある日、とあるスレにて「水中で対応弾以外の弾をしゃがめる」事が判明した。
    手順はそこまで難しくなく、条件は「水中で」「対応弾にカーソルを合わせて」
    「しゃがみモーション中に弾変更」するだけ。難しいという方は回避行動をしてからするといい。
    スキル「○○弾追加」等を駆使して装填可能な状態ならどれでもしゃがむ事ができ、
    その際は弾ごとに決まった弾数を装填する。
    例えば、通常弾なら30発、貫通弾なら20発、といった具合である。
    つまり夢のペイント弾しゃがみ回復弾しゃがみもできてしまう。
    カプコンからの返答はというと、毎度おなじみ仕様です
    ちなみにこれ、なんと発売から三カ月してようやく発見されたのである。
    しかも製品版だけでなく体験版でも使える。
    尤も、水中ではしゃがみ中のシールドが機能しないバグ(仕様かもしれない)があり、
    水中ではリミッター解除した上でシールド(通称リミカシールド)を付ける人が多く、
    つまり水中でしゃがむ人自体があまりいなかったために発見が遅れただけである。
  • ヘビィボウガンではないが、MHFでは弓において嵐ノ型「しゃがみ照準撃ち」という技が存在する。
    名前だけみると似たような技だが、実際にはヘビィボウガンのしゃがみ撃ちとは全く異なる。
    「普段リロード可能な量以上の弾を連射できる」という点では、
    性質としてはライトボウガンの「超速射」が近いと言える。
  • 同じカプコンのゲーム「バイオハザード リベレーションズ2」でも、スキル「しゃがみ撃ち」が存在する。
    こちらは、しゃがんでいる間は射撃の威力が上昇するというもの。

関連項目

モンハン用語/しゃがめよ ‐ 戦法のひとつ(対応する武器そのものを指す事も)。


*1 貫通弾に関しては威力の下方修正が入ったが、これは弾自体の調整であり、またライトボウガンにも関わるのでしゃがみ撃ちを対象とした調整とは言い難い。
*2 炭鉱用ラーホルなど