信号の種類
アメリカでは全国で完全統一されたシステムはなく、鉄道会社により様々な信号が存在し使用されている。
以下の方式名は便宜的に付けたもので、必ずしも一般的な訳ではない。
サーチライト色灯式
1灯で色を切り替えて表示する形式。全米の広い範囲で見られる。
信号は1段を基本に2段、3段と並ぶこともある。上の段は許容速度まで、中断、下段はそれぞれ制限速度が適用される。
三角三灯色灯式
3つの三灯を三角形状に配置した形式。NJトランジット、ノーフォーク・サザン鉄道などで見られる。
後述のペンシルベニア鉄道の灯列式に代わって設置されることが多い。
縦型三灯色灯式
3つの三灯を縦に配置した形式。全米の広い範囲で見られる。
サーチライト式を色別に表示対応したものといえる。最大で3段ある。
灯列式
主にペンシルベニア鉄道(PRR)で採用された。中央1灯と周辺8灯の9灯から中央含む合計3灯の配列で示す方式。電球色で色による区別はない。日本の中継信号機に似た形状である。
補助用含めて最大2段で構成する。
色灯対応灯列式
上記灯列式に色灯の要素を加えたもの。アムトラックやCSXなどが従来のPRR方式の改良時に採用している。
補助用含めて最大2段で構成する。
現示用語の意味
信号に現示は多数の種類があり、多くは表示毎に速度制限が設定されている。
- Clear - 進行。
- Approach Limited - 抑速信号予告。
- Advance Approach - 減速信号予告。
- Approach Medium - 注意信号予告。
- Approach Restricting - 警戒信号予告。
- Approach - 注意。貨物列車で30mph。
- Diverging Clear - 分岐線進行。
- Diverging Approach Diverging - 分岐線予告。
- Diverging Approach Medium - 分岐線注意予告。
- Diverging Approach - 分岐線注意。
- Restricting - 警戒。
- Stop and Proceed - 一旦停止後、警戒信号の速度に。
- Stop - 停止。
標識
速度制限標識
貨物列車と旅客列車で制限速度が異なることもある。「P-45 F-30」と書いてある場合、旅客列車は45mph、貨物列車は30mphで進行する。