Train Simulator 2017

Last-modified: 2017-11-15 (水) 23:59:09
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Train Simulator 2017(TS2017)は、2016年9月15日に提供を開始。従来のTrain Simulator 2016からのユーザーは、TS2017仕様へのアップグレードが提供された。2017年11月16日にはTrain Simulator 2018へ更新される。

今回は通例のイギリス、アメリカ、ドイツの路線に加え、フランスやオーストリアの路線も入ることとなった。

紹介映像

BGMには、テレビ・映画音楽家のマーク・ペトリーが作曲した「Dissent」が採用された(SoundCloud・音量注意)。

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移行による変化

2016年9月17日以降にTrain Simulator2017を入手すると、本体の基本機能とともに指定した路線アドオンのDLCが付属する。

既存ユーザーは本体機能がTS2017仕様に更新され、本体付属DLCは保有分のみがTS2017仕様になる。よって残る付属路線は別売になる。その他のDLCは、買い直しの必要なく引き続き使用可能。

TS2016で付いていたコンテンツは、後日単品か既存アドオンに組み込まれた。

イギリスのリビエラ線は単品化、ドイツの155形ほかはケルン・コブレンツ路線に付属、アメリカのガスタービン機ほかはシャーマンヒル路線に付属する形態が採用されている。

収録路線

Steandard Editionに収録される路線は、以下の4路線である。

Hamburg - Lübeck

ドイツ第2の都市ハンブルクから北東へ、バルト海に面するリューベックまでの路線。2016年1月にDLCとして発売されたものを収録する。

ドイツのハンブルクとデンマークのコペンハーゲンの間は、通称「渡り鳥コース」と呼ばれ、鉄道や道路の交通が盛んな地帯。ハンブルク側にはSバーンも通り、空港への連絡も担う。

車両は貨物用電気機関車の145形、ディーゼル機関車は本線用の218形、入換用の294形が付属。インターシティー客車と制御車付きの地域輸送用2階建て客車、貨車各種も付属する。

South Wales Coastal: Bristol - Cardiff

イングランド南西部の港湾都市ブリストルから、国境を越えてウェールズのカーディフまで。2016年4月にDLCとして発売されたものを収録する。

イングランドとウェールズの国境越えは、セバーン川の河口を複線の水底トンネルでくぐり抜ける。ウェールズに入ると第三規模の都市ニューポートを経由し、首都で最大都市のカーディフへ到着する。

車両はアリーヴァ・トレインズ・ウェールズの175系気動車、グレート・ウェスタン・レールウェイのHST、貨物会社フレートライナーの70形ディーゼル機関車を収録。HST用のマーク2客車、貨車は落し込みコンテナ車、低床コンテナ車、石炭ホッパ車が付属する。

North Jersey Coast Line

ニューヨークとニュージャージー州の南方大西洋沿岸の郊外都市を結ぶ通勤鉄道。2015年10月に単独DLCとして発売されたものを収録する。

中心部のペンシルベニア駅、ハドソン川に面するホーボーケン駅を起点に、北東回廊から分岐して電化区間の終点ロングブランチへ。ここから先は非電化で、海岸沿いの終点ベイヘッドへ南下する。

車両はNJトランジットの電気・ディーゼル両用機関車であるALP-45DPを収録。客車は平屋建てのコメットIV、V客車と2階建てのマルチレベル客車が入り、制御客車からの運転も可能。

LGV: Marsille - Avinion

南フランスのマルセイユとアヴィニョンまで、TGVを運転可能な高速路線。2016年4月に初のフランス路線DLCとして発売されたものを収録する。

マルセイユは在来線の駅で、TGVの列車もしばらくは在来線を走る。高速新線に分岐すると最高速度320km/hでの運転ができ、アヴィニョンでは高速新線専用の駅に到着する。

車両は二階建てのTGV Duplexを収録。LGVは「高速路線」、TGVは「高速列車」を意味する。

エディション別解説

Standard Edition

通常版。新規ユーザー向けのパックで、既存ユーザーはこれ単体での入手が出来なくなっている模様。

安く手っ取り早く路線を揃えるならば、Dovetail Gamesが販売する作品をまとめた「Dovetail Games Franchise Collection」を入手する手も。TS2017に加えてMicrosoft Flight Simulator XのSteam版、自社製フライトシムのFlight Scool、釣りシムのEuro Fishingも同梱されている。

収録対象路線は以下の通り。

Pioneer Edition

パイオニアとは先駆者、開拓者の意味。通常版4路線に加えオーストリアのゼメリング鉄道が付属する。ゼメリング鉄道は世界最初の山岳鉄道でもあり、鉄道自体が世界遺産に指定された。

車両はオーストリア連邦鉄道の1116形電機「タウルス」、ユーロフィーマ客車、貨車は有蓋車、タンク車、コンテナ車、ホッパ車がそれぞれ付属する。

この版のDLCをすべて揃えると、2016年12月6日から19日まで提供される次世代鉄道シム「Train Sim World」(TSW)のベータ版プレイ権が獲得できた。ベータ開始を目前に、この版の提供は2016年12月5日限りで終了した。

全ての対象DLCを集めやすいよう、DLCの1作あたり75%オフとした価格変動のバンドルが提供された。対象DLCの保有数で合計額が変わり、持ってない分だけを安く入手可能な仕組みになっている。

本体未保有の新規ユーザーは、StandardかPioneerかを選択して入手する。ベータを試したい場合は迷わずPioneers版を選べばよい。既存ユーザーで全路線を未保有の場合は、既存ユーザー向けのバンドルを入手することになる。

対象路線を一部だけ持っている場合、保有するDLCの状況に応じて価格が変動する。1路線だけが残っていてもバンドルの値引率は変わらない。

Standard相当のみが揃っても、これだけではTSWのベータへの参加は不可能。ゼメリング鉄道のみをバンドルで迷わず安く入手。逆に、ゼメリング鉄道を持っていてもSteandard版の路線がなければ参加は不可能なので、同じくバンドルを入手する。

全ての路線が揃えば、12月のベータ開始を待つのみとなる。

収録対象路線は以下の通り。

Premium Edition

TSWのベータが終了し、ホリデーセールの近づいた2016年下旬に登場した版。収録路線のシナリオを含む車両DLCや拡張マップを取り揃えた豪華版となる。

当初は保有DLC数によらず一定の価格であったが、2017年に入って対象DLCの所有数による価格変動バンドルとなった。同時にStandard Editionの基本路線が付属しないアドオン拡張として提供されている(ただし、ハンブルク・リューベックと南ウェールズのカーディフまで路線は拡張マップに付属する)。

ドイツのハンブルク・リューベック路線向けには、アルストム低床ローカル気動車の648系、ハンブルクSバーン1系統を追加する拡張マップ、そして拡張マップの区間も走る114形旅客機関車が付属。

イギリスの南ウェールズ向けには、アリーヴァ塗装の158系・143系の気動車パック、そしてカーディフまでの路線をスウォンジまで延伸する拡張マップが付属。

アメリカの北ジャージー海岸線向けには、電気機関車のALP-46、ディーゼル機関車のF40PH-2CATとGP40PH-2Bが付属。

収録DLCは以下の通り。

  • Hamburg - Lübeck
    • DB BR648
    • Hamburg S1 S-bahn
    • DB BR114
  • South Wales Coastal: Bristol - Cardiff
    • Arriva Trains Wales DMU Pack
    • South Wales Coastal: Bristol - Swansea
  • North Jersey Coast Line
    • NJ TRANSIT ALP-46
    • NJ TRANSIT F40PH-2CAT
    • NJ TRANSIT GP40PH-2B
  • LGV: Marsille - Avinion

なお、このバンドルは2017年9月の突発セールをもって提供を終了した。提供終了に対する予告はなかった。

US First Class Edition

アメリカの路線DLCのみを収録した地域特価版。基本の北ジャージー海岸線と追加で2路線、計3路線の構成。

フェザー川渓谷はウェスタン・パシフィック鉄道(WP)の大陸横断ルートで、ケディにある橋の分岐線は鉄道ファンに有名なスポット。1950年代の設定で再現し、WPのU30C、F7機関車を運転できる。

ソルジャーサミットはユタ州の大陸横断ルートで、プロポを拠点に岩山の峠を越えてヘルパーへと向かう。1970年代の設定で、リオ・グランデ鉄道のSD40T-2、アムトラックのF40PHのカリフォルニア・ゼファーを楽しめる。

収録DLCは以下の通り。ドイツ、イギリス、フランスの路線は付属しない。

  • North Jersey Coast Line
  • Feather River Canyon
  • Soldier Summit

UK First Class Edition

イギリスの路線DLCのみを収録した地域特価版。基本の南ウェールズ路線と追加で2路線、計3路線の構成。

チャタム本線はロンドンのヴィクトリア駅を起点に、ケント州方面へ伸びる第三軌条電化の路線。旅客列車はサウスイースタン社が運行。アドオンでは紺色塗装の375系、日立製VVVFインバーターに載せ替えた465系を運転できる。

イングランド北東部の町ダーリントンからは、西のウェアデール・ティーズデール方面に多数の路線が広範囲に展開していた。大規模な路線廃止以前の1950年代の設定で、イギリス国鉄緑色塗装の25形機関車、101系気動車ほか収録車両は多彩である。

収録DLCは以下の通り。ドイツ、アメリカ、フランスの路線は付属しない。

  • South Wales Coastal: Bristol - Cardiff
  • Chatham Main Line
  • Weardale & Teesdale Network

German First Class Edition

ドイツの路線DLCのみを収録した地域特価版。基本のハンブルク・リューベック間と追加で2路線、計3路線の構成。

ミュンヘンから東方へ向かい、オーストリア国境の近いローゼンハイムへ向かう路線には、101形、294形、そしてミュンヘンSバーンの423系電車が収録される。

ライン川中流のマンハイムとカールスルーエを結ぶ在来線の隣には、シュツットガルト方面への高速線が途中まで並走。高速新線用のICE3、貨物用電機の189形、地域輸送電車の425系、入換機の294形と収録車種も多彩なラインナップである。

収録DLCは以下の通り。イギリス、アメリカ、フランスの路線は付属しない。

  • Hamburg - Lübeck
  • Munich - Rosenheim
  • The Rhine Railway: Mannheim - Karlsruhe

収録DLC比較表

  • Std: Standard Edition
  • Pre: Premium Edition
  • Pio: Pioneers Edition(提供終了)
  • US: US First Class Edition
  • UK: UK First Class Edition
  • DE: German First Class Edition
DLC名\エディションStdPrePioUSUKDE
Hamburg - Lübeck××
South Wales Coastal: Bristol - Cardiff××
North Jersey Coast Line××
LGV: Marsille - Avinion×××
Semmeringbahn×××××
NJ TRANSIT ALP-46×××××
NJ TRANSIT F40PH-2CAT×××××
NJ TRANSIT GP40PH-2B×××××
Arriva Trains Wales DMU Pack×××××
DB BR648×××××
Hamburg S1 S-bahn×××××
DB BR114×××××
South Wales Coastal: Bristol - Swansea×××××
Feather River Canyon×××××
Soldier Summit×××××
Chatham Main Line×××××
Weardale & Teesdale Network×××××
Munich - Rosenheim×××××
The Rhine Railway: Mannheim - Karlsruhe×××××