2007年にエレクトロニック・アーツ(EA)より発売された列車運転シミュレーションゲーム。2007年10月12日に欧州版が、翌2008年1月16日に北米版が発売されている。
実在路線を元にした3Dマップにて、3Dで実車に合わせて再現された列車を運転する。2001年発売のMicrosoft Train Simulatorの後継的存在かつ、現在のRailWorksを基本とするTrain Simulatorの原型となった。
主な略称は「RS」、「RailSim」、「Kuju RS」など。
概要
2001年にマイクロソフトより発売されたMicsosoft Train Simulator(MSTS)は、イギリスのKuju Enterteimentが開発を行った。Kujuはその次作となるMicsosoft Train Simulator 2(MSTS2)の開発にも携わったが、MSTS2はマイクロソフト側の事情で2004年に開発が中止されてしまった。
Kujuその後も引き続き鉄道シムを独自に開発し続け、3年後の2007年に発売元をエレクトロニック・アーツとして『Rail Simulator』が発売された。
しかし評判は良くなかったようで、Kujuは鉄道シミュレーターの開発を終了し、開発元は「Rail Simulator Developments Ltd」(RSDL)として独立した上で、開発とサポートを続けることとなった。
2009年、RSの後継かつ強化版として『RailWorks』の発売を発表、これに際して、EAが持っていた発売権とRSDLの開発陣がRailsimulator.comの1社に集約されることとなった。2009年6月12日、Railsimulator.comによりRailWorksは発売の時を迎えた。
収録路線と車両
イギリス3路線、ドイツ1路線、そして米国版では米国の1路線と、総計5路線が用意された。なお、欧州版では米国の1路線がなく、米国版では英国3路線中1路線が収録されていない。
路線と車両は2009年発売のRailWorksにも引き継がれ、2017年現在のTrain Simulator 2017でも同じコンテンツを体感可能である。
路線
- 【英】Oxford - Paddington
- 【英】Newcastle - York(北米版では未収録)
- 【英】Bath - Templecombe
- 【独】Hagen - Siegen
- 【米】Barstow - San Bernadino(Cajon Pass、北米版のみ)
車両
- 【英】Black Five
- 【英】7F形 2-8-0
- 【英】43形 HST
- 【英】47形
- 【英】166系
- 【独】101形
- 【独】294形
- 【米】ES44AC(北米版のみ)
- 【米】SD40-2(北米版のみ)
アドオン追加
Micsosoft Train Simulatorの時と同じく、アドオンの追加と自作が可能。
RSDL製の公式拡張パックが出ており、欧米版に米国のCajon Pass路線と英国の入換機関車08形を追加する。Just Trainsが発売。後継のRailWorksとも互換性がある。
RailWorks→TS2017で最古の路線DLCでもあるIsle of Wightは、KujuRS時代の2008年に配信されていた。
このほか、主にJust Trainsで多数のアドオンが登場している。
入手方法
発売後10年で入手困難になりつつあるが、現在でも入手可能。日本Amazonでも北米版を入手する機会がある。
体験版
公式製の体験版が用意されている。ダウンロードと詳細は4Gamer.netからが詳しい。Windows10でも互換モードでインストール・起動が可能。
操作は簡易なもので、起動から15分までと制限がある(その都度起動し直せば、また15分ずつ体感可能)。