開発者向け文書/線路の作り方

Last-modified: 2018-07-27 (金) 03:29:07

この項では、開発者向け文書の中から、線路のアセットを新規制作する手順を解説します。

基本的な線路

基本となる線路の作成を解説。敷いて列車を走らせるために最小限必要なものです。

3Dエディタを開き、以下のようにモデリングします。

  1. 正面視点で、出来る限り少ない頂点数でレールやバラストの断面を作成。レール上面の高さ座標が0になるようにしましょう。
  2. 上面視点にして、線路の断面を4m押し出します。3DS maxやBlenderではY軸方向です。
  3. オブジェクトをポリゴン化します。面が外側を向いていることを確認してください。必要に応じて反転します。
  4. マテリアルに「LoftTexDiff.fx」を割り当て、線路のモデルに指定します。
  5. マテリアルにテクスチャを指定します。
  6. テクスチャを線路にマッピングします。
  7. 線路のオブジェクト名に「1_1000_Track」を指定します。
  8. オブジェクトの原点が0,0,0にあることを確認します。
  9. 移動拡縮を行っている場合、その位置と倍率を適用してリセットします。
  10. モデリングの作業ファイルをRailNetwork\Trackフォルダに保存します。
  11. 作業ファイルからIGS形式に変換します。
  12. Blueprint Editorを開き、IGSを出力したRailNetwork\Trackのフォルダを探します。
  13. Trackフォルダを右クリック、Create New BlueprintからTrack Section Blueprintを作成します。
  14. 青写真の名前を分かりやすいものに変更します。
  15. Cross section IDにIGSファイルを指定します。
  16. 青写真で表示名(Display name)を分かりやすいものに変更します。
  17. Editor Ground Offsetを指定、通常は0.36mです。これを指定しないとレール上面から下が地面に埋まって出てきません。

高度な線路

TSの線路はLODやテクスチャの透過、ポイントの表現、車止めや架線などの要素を取り込めます。

LOD

カメラから遠い場所のオブジェクトを簡略表示するLODは、線路でも対応できます。

透過

マテリアルに「LoftTexDiffTrans.fx」を指定することで、透過テクスチャの表現が可能になります。

分岐表現

ポイントの分岐機構を表現することも出来ます。その際は「track cap」と呼ばれるモデルが必要です。
バラストとレール1本のモデル、そして枕木の専用テクスチャを指定することで対応できます。

  1. 正面視点で、出来る限り少ない頂点数でレール1本を作成。レール上面の高さ座標が0になるようにしましょう。
  2. 正面視点で、出来る限り少ない頂点数でバラストの断面を作成。
  3. 上面視点にして、バラスト・レールの断面を4m押し出します。3DS maxやBlenderではY軸方向です。
  4. オブジェクトをポリゴン化します。面が外側を向いていることを確認してください。必要に応じて反転します。
  5. マテリアルに「LoftTexDiff.fx」を割り当て、線路のモデルに指定します。
  6. マテリアルにテクスチャを指定します。
  7. テクスチャを線路にマッピングします。
  8. バラストのオブジェクト名に「1_1000_Ballast」を指定します。
  9. レールのオブジェクト名に「1_1000_Rail」を指定します。
  10. オブジェクトの原点が0,0,0にあることを確認します。
  11. 移動拡縮を行っている場合、その位置と倍率を適用してリセットします。
  12. モデリングの作業ファイルをRailNetwork\Trackフォルダに保存します。
  13. 作業ファイルからIGS形式に変換します。
  14. Blueprint Editorを開き、IGSを出力したRailNetwork\Trackのフォルダを探します。
  15. Trackフォルダを右クリック、先程作ったTrack Section Blueprintの「Cross section Cap ID」でIGSを参照します。
  16. デフォルトの転がり音(bed rumble sound)を指定します。
  17. 「Sleeper Texture ID」に枕木のテクスチャを指定します。
  18. 「Sleeper min max UV」に枕木のUV値を指定します。
  19. 線路の始点に車止めを置く場合、「Start Geometry BPID」に青写真を指定します。
  20. 同様の手順で、線路の末端にも車止めを置くよう指定できます。

分岐部の枕木

ポイント部分の枕木は、枕木のテクスチャファイルから青写真側でUVマップを指定して表示できます。

途中配置物

線路に沿って配置されるオブジェクトを設定可能です。

  • Start - 線路の始点に1箇所配置。
  • Middle - 線路に沿って一定の間隔で繰り返し配置。
  • End - 線路の終点に1箇所配置。

基点・終点配置物

線路の基点・終点に置かれる車止めです。

参照元