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人型兵器と狩人（クロスシナリオ）

アルファは先日、ディリルの気持ちを知ってしまい、協力しろと言われてしまったので、とりあえず風花の気持ちを探るべく、炎国のある拠点で考え事をしていた。
あれ、アルファくんだよね？考え事をしているみたいだったけどどうしたの？と風花が声をかけてきた。
（先日、ディリルに風花の気持ちを探ってこいと言われたなんて言えない。）とアルファは心の中で思った。
そういえば、いつもはこの辺でディリルさんが巨剣の素振りをしていたはずなんだけど、今日はいないね。と風花はがっかりした顔で言った。
（ディリルさん、好きな異性に会わないようにするテクニックだけはあるみたいだね。）とアルファは心の中でそう思った。
アルファくんはさ、浮遊武器を扱うんだってね。と風花は言う。
確かにそれはそうですけど、急にどうしたんですか？とアルファは風花に言う。
え、ディリルさんが言っていたから。と風花は言った。
まあ、先日ディリルさんに僕が浮遊武器を使う所を見せたから、ずっとその事ばかり周りに話すようになりましたからね。とアルファは反応した。
アルファくんさ、私ってディリルさんから見るとどんな異性に見えるかな？と風花は質問をした。
はい？本人に直接聞けばいいと思いますよ。それなのに、僕に聞くとは・・・。とアルファは言う。
だ、だって、彼に会うと恥ずかしくなるし、彼自体がどこかへ逃げてばかりで肝心な事が毎回聞けなくて困っているの。と風花は顔を真っ赤にしながら答えた。
肝心な事って何ですか？気になりますね。とアルファは言った。
私の事をどう思っているのかってね。と風花は笑顔で答えた。
そこは堂々としているんですね。今までの恋はどうしていたんですか？恋をしても失恋状態だったと聞きましたが。とアルファは言った。
なんで、そんな事を知っているのよ。わ、私は今回の恋にはチャンスがあると思っているの。だって、彼は私の髪と瞳の事をほめてくれたんだもん。それにね、彼も恋愛経験あまりないしね。と風花は言う。
風花さんは好きな異性の事を彼と呼ぶんですね。だったら、好きな異性を呼ぶ時に呼び捨てでもしたらどうですか？とアルファは風花に対して提案した。
え、それでいいの？でも、・・・今までは呼び捨てしたら怒られちゃって、いつもどおりの呼び方しかしないようになった。と風花は言う。
今回は大丈夫だと思いますよ。この僕が言っているんですからね。と不安がっていた風花にアルファは言う。
そう、ありがとう。次こそは彼を捕まえて聞くわ。と風花は嬉しそうに拠点の中へと戻っていた。
ふう、風花やっと拠点の中へ戻ったか。とディリルが姿を見せた。
あれ、ディリルさん、丸一日戻らないつもりでいたんですか？とディリルにアルファは言う。
俺はこういうたちだから、かっこ悪い所を見せたくなくて、逃げていたわけな。とディリルは言う。
全く二人とも顔に出やすい上にある意味不器用なので、両思いなのがばればれですね。とアルファが笑顔で言う。
…アルファ、風花に何か言わなかったか？とアルファに言うディリル。
呼び捨てにしてはどうかと言いましたけど、それがどうしたんですか？とアルファは答えた。
それだけは本気でやめてくれ。俺、好きな異性にそう呼ばれると倒れちゃうから…。とディリルはアルファに迫りながら言った。
別にいいと思いますよ。両思いですしね。どっちから告白するのか見物ですので、今回はこれで戻りますね。と笑顔でディリルに言ったアルファは、そのまま拠点へと戻って行った。
アルファ、覚えていろ。絶対に弱点を見つけてやるからな。とディリルは言って拠点へと戻った。
アルファに気持ちを知られてしまったディリルと風花の二人、これからどうなるのだろうか。

前提シナリオ→巨剣士と人型兵器