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Last-modified: 2013-07-15 (月) 18:12:54

過去や未来が見える狼ウルフィス(フリーシナリオ3)

炎国のとある町で檻に入れられた喋る狼が一匹。
我はウルフィス、時が見える狼。と通りかかった主人公に言った。
お主の未来は見えない。過去は見えるのだが・・・。とウルフィス。
って、何で檻の中に居る?と主人公に言われたウルフィスは知らん。我はいつの間にか檻の中だった。と答えた。
ウルフィスは主人公を見つめるなり、黙る。
何か喋らないといけないよ。と主人公に言われるウルフィス。
でも、黙ったまま。
俺は、主人公。正体はアライドだ。と自己紹介する主人公。
アライド?それで未来が見えなかったわけか。お主の未来は固定されていない。とウルフィスは言った。
君を檻から出す事は簡単だよ。と主人公は言った。
我は何も檻から出せとは言っていない。別に檻の中に居るまま一生を終えても構わないから、今は。と反応したウルフィス。
今はって以前はそう言った事があるのか?と主人公は思う。
ある。今は亡き友人にな。とウルフィスは言う。
主人公はウルフィスのその言葉から、ウルフィスの友人は戦死したと思った。
我の友人は虎で、優しい存在だった。とウルフィスは語り始めた。
彼との出会いは百年前、ある町で偶然我を見つけた事から始まった。その当時も我はこのように檻の中に居た。それから毎日我の話し相手になってくれて、少し気が楽になった。そんな彼にも戦争の波が来て、彼は我に戦争が終わって無事に帰れたら、君を檻から出してあげると約束してくれたのだが、彼は五十年前に戦死して帰らぬ人に…。とウルフィスは言い終えると、いつの間にか主人公が自分と同じ檻の中に居る事に気づく。
次の瞬間、ウルフィスは檻の外に居た。
しかも、主人公に抱えられたままだった。
泥棒が出たぞ、みんな捕まえろ。とウルフィスを飼っていた人物が大声を出していた。
それに反応してか、一斉に巡回兵が主人公に向かって行動を開始した。
どの街も物騒であるな。これも戦争のせいか?とウルフィスは喋った。
一理あるかもそ入れないけどな、問題もあるから余計物騒なんだよな。とウルフィスの言葉に反応した主人公。
そうか。こうなった以上、我は主人公に力を貸すしかない。とウルフィス。
それはいいけどよ、その前に拠点に戻らないといけないので、このまま戻る。と主人公は言うとウルフィスを抱えたまま巡回兵の攻撃をかわしつつ、反撃もしながら拠点へと戻って行った。
ウルフィスを奪って行ったあの泥棒、どこかで見た事があると思っていたが、賞金首の主人公だったか。と彼は喋った。
あの、ヴァン様。巡回兵の手当ては?と一人の女性が言う。
お前がしとけ。この私は、精鋭を率いてかの泥棒を捕まえる準備をして来る。と女性にヴァン様と呼ばれた彼は、自分の部屋へと戻った。
ヴァン様、あれはアライドかもしれないのに…。あとで私もヴァン様の後をついて行こう。と女性も自分の部屋へと戻った。
その町で起きた一連の出来事は新たな運命を巻き込んだのだった。