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Last-modified: 2013-07-09 (火) 21:50:46

か弱き少年アウル(フリーシナリオ1)

主人公が水国のとある町で一人の少年とすれ違う。
彼はめまいを起こし、その場へと倒れ込む。
だから、俺達の言う事を聞いていれば、お前達家族全員を治療するのに必要なお金を払ってやると言っているんだ。とその町の不良グループのリーダーである少年が彼に対して、そう言う。
で、でも、僕は自分で払いたい。だから、無理してでも頑張る。と彼は立ち上がりながら、言う。
が、彼は完全には立ち上がれず、座り込んでしまう。
アウルさ、この体でいつまでも日常を送れると思ったら大間違いなんだぞ。と少年は言う。
アウルと呼ばれた彼と少年の様子を見ていた主人公は二人の間に入る事に。
アウル君、大丈夫か?と彼に声をかける主人公に、彼は少し驚いた顔をした。
平気です。こう見えて僕、家族の中では一番丈夫なんです。と彼は答えた。
彼の返事に主人公は平気なわけないぞ、それで。と反論した。
そいつの家、借金だらけなんだぞ。そんな奴を助けてどうすんだ?と少年に問われた主人公は俺には関係ない。むしろお前達がこの俺とこうして関わっている時点で、町の人達はお前達の事をどう思っているんだろうな。と言った。
は?何、おかしな事を言っているんだよ!俺達はこの町のただの不良グループだけど、この俺は町長の息子で、借金だらけであるアウルの家をどうにかしろと言われているから、好きにしてもらっている。と少年は答えた。
町長さんの息子さんって、今まで普通の不良だと思っていたけど、馬鹿な人なのね。と町の婦人達が少年の事をそう言い始めた。
・・・って、お前ら何で逃げるんだよ!!とその場から逃げる仲間に対して少年はそう言った。
少年は何かの殺気を感じつつも町の張り紙を見ると、主人公の顔写真が出ていた。
え、お前・・・。つうか、俺賞金首には気を付けろと散々お父さんに言われてきたけど、そもそもそれが何者なのか知らなかったんだ・・・。と少年は座り込んでしまう。
あの・・・、僕死ぬんですか?と少年の様子を見ていた彼は主人公に言う。
よっぽどの事がない限りは俺は誰かを殺す事はない。と彼に対して主人公は言う。
じゃあ、ぼ、僕の体を丈夫にしてくれませんか?そうなったら、いくらでも働けますし、借金や治療代だって全部払えるようになるから。と笑顔で言う彼に主人公は黙り込む。
あ、アウル・・・お前さ、そいつが誰なのか分かってて言っているのか?と少年は彼に対して、言う。
知っているよ。そもそも僕は賞金稼ぎではないし、色んな意味でそういうのとは無縁だったから。と彼は言う。
言っておくが、丈夫にしても俺ほどの戦闘能力は持てないぞ?それでもいいならする。と主人公は彼に言うと、彼はここではない方がいい。僕、たまにしかこの町へ帰らない様にするつもりだから。と彼は言った。
主人公が彼の手を取り、その場からいなくなった。
何だよ、アウルの奴・・・。今度、アウルがこの町へ帰ってきたら倒してやる!!と少年は言った。
あの、彼が僕の事を倒してやると言っているのですが・・・。と彼は言う。
大丈夫だよ。俺が付いているし、今までの自分と違うんだからな。と主人公は言った。
あの後、少年はどうなったかと言うと父親に散々怒られ、しばらく手伝いをする羽目に。
こうしてまた一人、賞金首のリストに名前が加わったのだった。