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Last-modified: 2013-07-15 (月) 21:43:10

虎と狼(クロスシナリオ)

炎国のある拠点でディリルは首輪をつけた一匹の狼と二人っきりになっていた。
主人公は他の仲間とどっか行ってしまって、俺と貴様だけになったんだが、何を話すべきなんだ?とディリルはその狼に対して、言った。
その狼たるウルフィスはお主も獣のようだが、我とは違う種類のようだな。とポツリ。
貴様はいつも相手に対してお主と呼んでいるのか?俺は虎族だ。と言うディリル。
我は人の姿よりこっちの姿でいる方が楽だから、ずっと獣の姿のままでいる。虎か・・・昔もそういうタイプの虎がいたのを思い出す。我は使い分けしないほうだから。と反応したウルフィス。
昔も俺みたいなのが居たって、そいつはどういう存在の虎だったんだ?と質問するディリル。
彼は我を残して戦死した友人なのだ。我を檻から出してくれると約束してくれたのだが、結局それは果たされたなかった。それからずっと、今こうやって自由の身に戻るまで見世物に。とウルフィスは答える。
そういえば、貴様はウルフィスと言うんだったな。俺、貴様の事を次からウルフィスと呼んで構わないか?俺の事はディリルと呼んでくれ。と言ったディリル。
皆もそう呼んでいるのか?そうであるならそう呼ぶ。我にとっても自分の名前で呼んでくれた方がありがたい。と笑顔で言うウルフィス。
俺にさ、人の姿を見せてくれないか?出会ってから一度も見てないし。とディリルは言った。
我の人の姿?見せるだけならいい。と答えたウルフィスは人の姿になって見せた。
お、俺よりカッコイイじゃねぇーか。で、ウルフィスのその姿はさ、他の仲間は見た事あるのか?とディリルは言う。
主人公にならあるが、他はない。とウルフィスは答えた。
じゃあ、俺の虎としての姿を見せてやるとディリルは言うと虎の姿になった。
ディリルの虎としての姿がごく普通の虎だとかしか見えないウルフィスは戦死した友人の虎族を再び思い出す。
彼は虎としても個性があったが、ディリルは普通の虎にしか見えない。とウルフィスは言った。
確かに俺は普通の虎族だから、さっきの姿も当然普通の虎だよ。でも、職業は違うぞ。とディリルは反応した。
主人公から聞いたが、ディリルは巨剣士だとか言う職業らしい。我を始めとする狼続には難しい職業だとか。とウルフィスはディリルの言葉に対して答えた。
確かに狼族がそういうのになるには難易度が高い。それにだ、俺を始めとする虎族でも、指定された腕力の強さなどを持っていないと、ヘタレになるしな。まあ、俺はそんな中で数少ない虎族の巨剣士として認められた存在だからこればかりは自慢でもある。とディリルは笑顔で言う。
(彼は戦士だったから、ディリルとは似たようで似てない。まあ、それの方がいいが。)とウルフィスは思う。
戦争なんて色々失うから乗り気ではないんだ。それ以前に俺はその戦争で家族を失ったから。とディリルは少し空を見上げながら言う。
ディリルのあの癖は何だ?とウルフィスは以前から気になっていた事をディリルに聞いた。
あれか、俺の二つ名の由来にもなっているが、今は上手い事コントロール出来るようになったぞ。とディリル。
コントロール出来るようになったとは成長したって事でいいのか?とウルフィスは少し首をかしげた。
ある意味な。お互いどうなるか分からないが、失ったものよりも多くのものを得られる気がするな。とディリルは言う。
我も少しはそう思っている。主人公と関わる事で何かが変わっていく。とウルフィスは喋った。
二人は空を見上げ、笑顔に。