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Last-modified: 2013-08-09 (金) 21:12:59

時が見える狼と方向音痴の人型兵器(クロスシナリオ)

アルファは人国の国立図書館で本を読んでいた。
そこへ人の姿をしたウルフィスがやって来た。
僕が作られた国の図書館よりは規模が小さいですが、この国の事がよく分かる物が多くていいですね。と独り言をつぶやくアルファ。
アルファ、ここに居たのか。ちょいと知りたい事があるんだが、いいか?とウルフィスはアルファに声をかけた。
ウルフィスさん、どうしたんですか?僕で分かる事があれば答えますよ。と笑顔で言うアルファ。
・・・アルファの方向音痴はいつから?とウルフィスは質問をした。
僕の方向音痴ですか?作られた時からずっとですよ。近場ならなんとなく戻れますけど、遠いと迷って忘れますね。僕のモデルとなった人物が方向音痴だったのでそれがそのまま反映されただけです。とウルフィスの質問に答えたアルファ。
人型兵器にモデルか・・・。主人公を見た時は鮮明に主人公の過去が見えたわけだったが、アルファを見た時はアルファではない誰かの生涯が見えたものだから、気になっていたが、我が見たのはアルファのモデルとなった人物の生涯だったと言う事か。とウルフィスは何か納得したらしい。
え、そうだったんですか?僕のモデルとなった人物はどのように死んだのですか?とウルフィスに質問するアルファ。
聞きたいか、そんなに?とウルフィスは言う。
もちろんですよ。僕のモデルとなった人物ですからね。と笑顔でアルファは答えた。
彼は、主を庇って死んだ。まあ、我の友人の死に方とは違うがな。とウルフィスは言う。
じゃあ、戦死ではなかったという事ですよね。けど、主を庇うほどの事があったって・・・。とアルファは言う。
優秀な執事で主に絶対的な忠誠を誓っていた彼が何者かが主を狙っている事に気づき、主の代わりに死んだという事だが、今もその主は生きているようだな。とウルフィスは言う。