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人型兵器の作戦（クロスシナリオ）

炎国のある拠点でアルファは一人黙々と準備をしていた。
元々方向音痴なところを除けば普通の人型兵器よりも優秀で分析能力も高かったアルファはこれまでの情報から、ディリルと風花と自分の三人で何かをしようと決め、その為の準備をしているわけだった。
アルファくん、何をしているの？と風花は主人公からアルファが何かの準備をしていると聞き、気になってやってきた。
今ですか？実は風花さんの話を聞く前に、ディリルさんの話を聞いていたんですよ。この間、先日ディリルさんに僕が浮遊武器を使う所を見せたって話したんじゃないですか、その時にディリルさんの話を聞いたわけですよ。それで、考えたんですが、二人とも不器用なので二人きりになると何も進まなくなると思いまして、何とか進展させようと僕なりに考えた結果が今の作業なんです。とアルファは話した。
え、私と彼の為に？それはいいけど、迷惑にならないわけ、アルファくんは？と風花は疑問を言った。
はい。迷惑にはなりませんよ、僕自身が誰かの事で頭の中が一杯になって何もできなくならない限りはですけどね。とアルファは答えた。
アルファくん、今は気になる異性がいないって事でいいよね？と風花が言う。
ええ、その通りです。もし、僕がそうなったら今度は風花さん達が協力してくますか？とアルファは笑顔で言う。
いいわよ。と風花は笑顔で言う。
・・・風花、居たのか？と建物の陰に隠れていたディリルが姿を見せて、二人の方へと。
いたわよ。何でもアルファくんが二人の為に何かしてくれるんだって。と風花はディリルの質問に答えた。
えっと、俺と風花の為にか・・・。今まではさ、迷惑をかけられる存在は一人しかいなくて楽だったんだけど、今は違うよな。風花だってそう思うだろ？とディリルは言う。
え、別にいいと思うけど、私は。むしろ今の方がいい。と風花は答えた。
二人とも、話していないでこっちへ来て下さいよ。とアルファは言う。
・・・。と無言になる二人。
アルファは二人の手を引っ張り、目的の場所へと向かう。
アルファくん、どこへ？と風花は言う。
内緒です。二人に渡すものがあるんで、そこで色々話しますね。とアルファは答えた。
アルファ、いつの間に俺達二人に目隠しまで・・・。とディリルは言う。
着きましたよ。目隠しを外してもいいですよ。とアルファに言われ、二人は目隠しを外すと、自然豊かな場所にテーブルとイスが置かれ、そのテーブルには何かが二個置かれていた。
アルファ、あれは何だ？とディリルはアルファに質問をした。
僕から二人へのプレゼントです。開けてみて下さい。とアルファは答え、さあどうぞと二人をテーブルの方へと誘導した。
二人はイスに座り、アルファからのプレゼントだと言う何かを開けるとそこには、指輪が入っていた。
指輪・・・。婚約指輪ではないよね？と風花は言った。
婚約指輪ではないですが、その指輪は恋愛に関係があるんですよ。僕が作られた国では、それをお揃いで身につけたカップルは結婚出来ると言われていて、今回僕が二人の為に作ったんです。とアルファは風花の質問に答えた。
アルファがわざわざ俺と風花の為にこの指輪を作ったわけかって風花、すでに指輪をつけているし、俺の体を枕にして寝てるんだが・・・。とディリルは困ってしまった。
僕は拠点の方へ戻りますね。とディリルを置いて、アルファは拠点へと戻って行った。
俺も指輪を身につけるか。とディリルはアルファが作った指輪を指にはめた。
はたして、この不器用な二人は無事にゴールイン出来るのでしょうか。

前提シナリオ→人型兵器と狩人