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Last-modified: 2013-07-15 (月) 21:52:04

夢の為に歌い、踊る亡国の王女キナ(フリーシナリオ2)

緑国の首都で有名な亡国の王女がいると言う噂を聞き、主人公は訪れていた。
今日も頑張っているな、キナ。と言う誰かの声を主人公は見逃さなかった。
主人公がその声がした方へ向かっていくと、広場で人々が一人の少女の歌や踊りを見ていた。
ごめんよ、あんたをプロにさせるわけにはいかないんでね。と一人の男性が言った。
私が亡国の王女だからですよね。それでもいいんです。と彼女は言う。
亡国と言う言葉に主人公は自分の故郷の事を思い出していた。
彼女もまた故郷を失った人であり、夢の為にストリートアーティストとして歌や踊りをやり続けていると思った主人公は、人混みの中をかき分けて、彼女をさらい、そのままどこかへと消えた。
おい、賞金首が亡国の王女をさらったぞと声がする中、主人公は建物の陰に彼女と一緒に隠れていた。
ごめん、数年前にも小国が滅びた事を思い出してね。と主人公は言う。
私の国の事ですか?で、貴方は・・・?と彼女は言う。
俺?主人公と言うんだ。俺も故郷を3ヵ国戦争で失った一人なんだ。と真顔で言う主人公に彼女はでも、貴方は私と違って賞金首なんでしょ?それなら、賞金首らしく、悪い事でもしたら?と言った。
俺は元から悪い事をしてきたわけではない。まあ、現実を今すぐどうにかしようとも思っていないが。と主人公は言う。
見つけたよ、お二人さん。と二人の目の前に明らかにエルフではない人物がぶら下がっていた。
彼女はだ、誰?と少し驚いた様子だが、主人公は平気だった。
お前は炎国の蝙蝠族だろ?と主人公は少し怒りを示していた。
確かに私はそうですが、捕虜なので、彼らに協力しないといけない身なんですよね。と言ったその人物に、主人公は一撃を食らわすと彼女をともなって、建物の上へと上り、建物から建物へと移動しながらエルフ達を蹴散らしていく。
す、すごいですね。と彼女は言うが、主人公にとってこんな事当たり前に出来るのでどうでもよかった。
どこかへ行くか。と彼女をともなったまま、主人公は首都を離れた。
一方的にやられ続けたエルフ達はと言うと、治療を受けていた。