イベント名
ヴォヤージュXXXX-科学の機動理想郷-
概要
シナリオ傾向:シリアス[高] コミカル[有] ほのぼの[有] 恋愛[有] 欝、人死に[有] 百合、大統領ネタ[無]
登場人物関係:登場人物の制限[] キーキャラクター[隠岐奈、夢美、イロハ、ノエル] 敵対キャラクター[アレキサンダー]
攻略関係:イベント発生時期[ヴォヤージュシナリオクリア後] 総所要日数[] 他シナリオとの平行[不可] 戦闘難易度[中~有頂天] 攻略中ヒロインの関与[無]
時空を自在に移動し、あらゆる科学技術を集める"科学教"「赤のマント」が操る超巨大な"機工城"「アレキサンダー」。
自分たちの目的のためには時空への影響など気にもしない赤のマントを止めるため、機工城を追跡・攻略せよ!
発生条件
- ヴォヤージュシナリオをクリア
- 夢美、イロハ、ノエルの友好度が80以上で、三人ともパーティに加えている
- フラグメントスキル「グランドクロス」「クロノスタシス」をONにする
- その状態でタイムマシンを調べると出現する選択肢「嫌な予感がする…」を選択する
攻略
タイムマシンを使おうとした途端、突如としてミサイル攻撃を受け、屋敷が破壊される。
どうにか瓦礫から這い出すことは出来たが、地上では武器を構えるゴブリンの群れに囲まれていた。
訳も分からないまま、タイムマシンはゴブリンたちに強奪されてしまう。
ゴブリンたちは近くにいつの間にか存在していた超巨大な機械仕掛けの城に乗り込むと、城ごと消え去ってしまった…。
この異常事態に、素早く動く者がいた。
紫学園長の友人だと名乗る謎多き人物、摩多羅隠岐奈である。
隠岐奈が言うには、彼らは「赤のマント」と名乗る、遥かな未来から現れた時間犯罪者集団だという。
科学というものを盲信する"科学教"である赤のマントは、時空を自在に移動できる機工城「アレキサンダー」に乗り、ありとあらゆる時間軸から科学技術を収集している。
しかし、自分たちの目的を果たすためならタイムパラドックスなど気にもしない赤のマントの行動は、彼らが訪れる全ての世界線の全ての時間軸に多大な影響を与え得る。
よって、隠岐奈は赤のマントの存在を最大限に危険視し、如何なる手段を用いても可及的速やかに機工城アレキサンダーを追跡・攻略し、赤のマントを殲滅しなければならないと言う。
その鏑矢として、タイムトラベラーである[PC]とイロハ、ノエル、そして将来的に平行世界移動技術を作る見込みのある夢美に白羽の矢を立てたのである。
一応、断ることは可能で、その場合は隠岐奈と夢美とイロハとノエルだけで事態に挑むことになる。
夢美、イロハ、ノエルとの会話で「機工城の件はどうなった?」と質問することで、後からでもシナリオに参加できる。
一度シナリオの発生条件を満たすと、クリアするまではタイムマシンを利用できない(ヴォヤージュ・世界移動シナリオが進行できない)点に注意。
奪われてしまったタイムマシンの代わりに、隠岐奈と紫の力を借りて時空を移動する手段として、時空間の交差点のような場所「ヒストリアクロス」を利用することになる。
シナリオ中は主に機工城を追って時間を移動し探索を行う「追跡」と、機工城に乗り込み赤のマントと戦う「攻略」とで分かれる。
追跡は複数の時間・世界を渡って行われるため、様々な世界を訪れることになる。
そこは見覚えがあるような気もする場所である可能性もあるが、基本的には似ているだけで関係ない。
用語
- 赤のマント
本シナリオにおける主な敵対組織。
その正体は遥かな未来に存在する、科学を盲信する"科学教"とでも呼ぶべき科学の狂信者集団。
組織名は、彼らの"聖書"「エニグマ・コーデックス」を記した、赤髪で赤いマントを愛用した女性科学者に由来している。
赤のマントの前身となる、赤いマントの女性科学者の弟子たちは、エニグマ・コーデックスに記された「移動する理想郷」という記述に着目し、「高い知性を持つ科学者のみが住まう移動都市」を実現させるべく、機工城の建造に着手したのである。
その目的はただ知識欲を満たすことだけにあり、あらゆる時間・あらゆる世界の科学技術を集め尽くすために機工城で時間移動を繰り返している。 - 機工城アレキサンダー
赤のマントが運用している移動城塞。赤のマントが言うには「科学の機動理想郷」。
エニグマ・コーデックスに記された「移動する理想郷」を形にするべく、当時の科学技術の全てを費やし、それでも尚数百年掛けてようやく赤のマントが完成させた、「可能性空間移動船」。
内部には自衛用に、赤のマントの技術で造られた超高性能兵器が多数搭載されている。
「時の翼」と名付けられた時間移動装置を搭載しており、時空を自在に行き来することが可能。
赤のマントは機工城に、古代の偉大な征服者の名を付けた。
機工城そのものが都市であり、要塞であり、タイムマシンでもある。
訪れる世界
訪れるために条件があるものを除き、攻略順は自由になっている。
原始世界
太陽のしっぽ編に似た、原始時代の世界。
太陽のしっぽ編から一部マップを流用しているが、同編のキャラクターは登場しない。
マップはある程度小さくなっており、出現するモンスターも殆ど同じ。
店も宿もないので、ノエルのサバイバルスキルが頼りになるだろう。
赤のマントはこの世界でさまざまな動植物の調査を行なっている。
攻略するボスはリザード類「キマイラレックス」。
原始世界で集めた動植物の遺伝子情報を掛け合わせて生み出された合成恐竜で、緑色のT-レックス。
恐竜らしくタフで攻撃力も高いが、最大の特徴は植物の特性を与えられたことで光合成による自己再生が可能なこと。
機工城内の人工太陽光照射装置の下で戦うことになり、常に昼の扱いになるため、2019レミリアを仲間にした後でキマイラレックスと戦わせると苦労することになる。
少し先の未来
ヴォヤージュ2019の世界。
他の世界と異なり、この世界だけは実際にヴォヤージュ2019で訪れる世界と同一である。
と言っても歴史への影響の懸念から、この時代の人物への接触は禁じられており、会話を試みようとすればヒストリアクロスへ強制送還される。
ただし、ヴォヤージュ2009を一度でもクリアしていれば「もう一人のタイムトラベラー」である2019のレミリアをシナリオ中に限り仲間に出来る。
赤のマントは"吸血鬼"のDNAマップを求めて現れ、ある企業からこれを奪取している。
攻略するボスはアンデッド類ヴァンピール族「フェイク・オリジン」。
ヴァンパイア・オリジンとは、吸血されて吸血鬼になった者ではなく、生まれついての吸血鬼。
フェイク・オリジンは、そのオリジンを名乗る人工吸血鬼であり、ヴァンパイア・オリジン以上の能力を目指して赤のマントが遺伝子操作して生み出した個体である。
黒の未来
倫理崩壊編の世界に似ているが、実際はヴォヤージュ1999-未来の白黒編で語られた「黒の未来」の世界である。
マップは倫理崩壊編から一部流用されている。
この悲惨な状況の世界でも悪と戦い続けているのは、レディ・リリス(リリゼット)率いる部隊である。
ある時、この世界の兵器や重要性の高い技術等を狙って出現した赤のマントは、嵐のように過ぎ去っていった。
後に残されたのは、赤のマントに対抗しようとして無残に破れた悪勢力と、(重要そうなものは全部悪勢力に奪われていたので)結果的にほぼ無傷でやり過ごしたレディ・リリス(リリゼット)たちであった。
もちろん赤のマントにそんなつもりはないだろうが、結果的に勢力図が大きく傾いたことで、機工城への追跡に協力する余力を得たのである。
未来の白黒編をクリアしていなければ単に拠点での自由行動を許可してくれるだけだが、未来の白黒編をクリアしていると「もう一人のタイムトラベラー」であるリリゼットがシナリオ中に限り仲間になる。
攻略するボスはマキナ類「リファビッシャー・改」。
元は機工城内部の廃材再利用施設だったものを、この世界の利用可能な廃材を効率よくかき集めるために自立稼働するよう改造した機械。
周囲の廃材を吸引することでパワーアップしていくため、速攻が求められる。
焼却処分用の火炎放射器を攻撃に転用する。
泰平の世
天下繚乱編に似た、江戸時代を思わせる和風の世界で、イロハの故郷に近い文化を持つらしい。
マップは天下繚乱編から一部流用されているが、同編のキャラクターは登場しない。
赤のマントはこの世界の「カタナ」に使われる高度な製鉄技術、及び「カラクリ」と呼ばれる素朴な素材で作られる簡易オートマトン(と、赤のマントは認識している)に興味を示す。
攻略するボスは分類不明「ヨウジンボウ」。
腕を買われて赤のマントに雇われた剣客で、戦闘時は複数のフェーズに分かれる。
HP80%以下になると「ギルガメッシュチェンジ」を行い、正体であるギルガメッシュに変身する。
変身直後は赤のマントに支給された銃器を使用しているが、HP60%以下になると「性に合わん」とそれを放り捨て、得意の近接武器を持ち出してくる。
HP40%以下になると修行して身につけたという忍術で分身し二人になる。
HP20%以下になると今度はなんと忍術で巨大化する忍術とは?。
倒されると、ギルガメッシュは異世界の珍しい武器を求めて赤のマントに雇われたこと、pcたちには気づいていたが本気の手合わせがしたくて正体を隠していたことを話す。
こちら側の事情や赤のマントの危険性を知らされると反省し、「異世界トラベラー」ギルガメッシュが仲間になってくれる。
夜のない世界
深紅のヴィランズ編に似た、光属性が溢れすぎて夜のなくなった世界。
マップは深紅のヴィランズ編から一部流用されているが、同編のキャラクターは登場しない。
この世界には罪喰いが出現しており、赤のマントはこの世界の強すぎる光属性への偏りについて調査していたようだ。
攻略するボスはマキナ類「ヴァジュラ搭載型重陸戦ユニット」。
6脚の重陸戦ユニットをベースに、対大罪喰い用兵装「ヴァジュラ」を搭載した、大型陸戦兵器。
レーザーやミサイル、攻撃ポッド射出などで攻撃する。
毎ターンの行動とは別に5からカウントダウンを行い、5ターン毎に「ヴァジュラ」を使用する。
「ヴァジュラ」は雷属性を持つ超強威力の全体攻撃であり、対策は必須。
機工城アレキサンダー
数度に渡る攻撃により、機工城の時空移動を司る機能である「時の翼」を一時停止させることに成功した。
時の翼が修復されればまた時空を股にかけた追跡劇を一から始めるしかない。
機工城を攻略するには今しかない、突入だ!
機工城内部はダンジョン扱いであるが、元々生活空間を兼ねて建造されたため、ダンジョンとしてはごく短い。
しかし、道は狭い一方で罠は非常に多く、戦闘以上に罠に気をつけなければならない。
ジョブがシーフ、または忍者のキャラクターを連れていけば、一定確率で罠を無効化してくれる。
罠を避けていけば、複数のボスが待ち受けている。
- ブルートジャスティス
フロアに入ると、五色のゴブリン部隊「ゴブリン・スーパーレンジャーズ」が出迎える。
ゴブリンたちは色に対応したロボット「オンスローター」「ブラスター」「ブロウラー」「スィンドラー」「ボルテッカー」にそれぞれ搭乗する。
この段階で戦うボスとしては一体一体はそれほど強くはないのだが…。
ノエル「かなり形変わってたけど、乗ってた奴らは大丈夫なのか……?」
ブルートジャスティスはアレキサンダーの持つ「聖なる審判」の執行権を与えられた特別な機体であり、戦闘でも使用してくる。
しかしながら、ここまで来たパーティであれば、正面から戦っても押し負ける相手ではないはずだ。 - クルーズチェイサー
飛行艇型のシューター形態と人型のガンナー形態に変形する機能を持つ機械兵士。
高速飛行しながらの爆撃を得意とする機工城戦力のエースであり、特に「暗黒の運命」は即死級の威力を持つ。 - アレキサンダー・プライム
機工城防衛の最終兵器。
機工城そのものをミニマム化した姿をした兵器であり、赤のマントの総統「万能のクイックシンクス」が直接指揮を取る。
プライムの名の通り、機工城の持つ機能を集約した、赤のマントの最大戦力である。
最大の特徴は「時の翼」を用いた「時間停止」。
アレキサンダー・プライムが使用する「時間停止」は文字通り、味方全体に耐性無視のストップ状態を付与する極めて危険な技。
対抗策はただひとつ、PCやイロハ、ノエルら、「タイムトラベラー」である者たちである。
タイムトラベラーたちだけがこの「時間停止」に完全耐性を持つ。
「時間停止」使用後から「聖なる審判」を使用するまでの3ターンの間にアレキサンダー・プライムに一定ダメージを与えられれば「聖なる審判」を中断させ、「時間停止」を解除させられる。
審判が下る
アレキサンダー・プライムを撃破したが、それでもクイックシンクスは動揺した様子を見せない。
- クイックシンクス
- 「コフォ……コフォ……
我は時の翼を得た全時空の支配者……
この程度で……勝った気になるな……」 - ノエル
- 「まだやる気か?
これ以上の奥の手があるって?」 - クイックシンクス
- 「コフォ……コフォ……
キサマラの結末は……我が審判によって決定する……」 - クイックシンクス
- 「機工城に乗り込んでいる以上、キサマラを時の翼で消去することはできん……。
だが、こうすることなら出来る……!」
クイックシンクスはゴブリン族の短い腕を振り上げると、一瞬だけ時間間隔がズレる、時間操作を発動した瞬間特有の感覚が襲う。
……遠くから飛行音が聞こえてくる。
それは、道中で撃破してきたはずの「ブルートジャスティス」と「クルーズチェイサー」であった。
- 夢美
- 「時間を巻き戻して、破壊された兵器を修復させたのね!」
- イロハ
- 「されど、一度は勝利した相手です!
勝てぬ道理は……!」 - クイックシンクス
- 「アレキサンダー!」
近づいてくる二機を確認すると、機能停止していたアレキサンダー・プライムが再起動する。
すると、ブルートジャスティスが光の粒となり、アレキサンダー・プライムに吸収されていく。
- 夢美
- 「これは……まさか!?」
ブルートジャスティスを取り込んだアレキサンダー・プライムが変形していく。
両腕からブルートジャスティスの腕が伸び、先程までなかった両脚も生え、雄々しく立ち上がる。
更に、クルーズチェイサーが変形し、アレキサンダー・プライムと合体した。
最後に、アレキサンダー・プライムから「時の翼」が生え、羽ばたいた。
ブルートジャスティス諸共に吸収されたゴブリン・スーパーレンジャーズの声が響き渡る。
「「「「「ジャスティス合神!!!!!!!!!!ゴブ」」」」」
「「「「「アレキサンダー・絶(ぜ)ェェェェェッッッッツ!!!!!ゴブ」」」」」
- クイックシンクス
- 「コフォ……コフォ……
うるさいヤツらだ……」 - ノエル
- 「嘘だろ!?
更に合体するのか!?」 - 夢美
- 「かっこいいー!」
- イロハ
- 「な、なんと面妖な……」
- 隠岐奈
- 「……し、信じられん。こんなことが?」
常に余裕の態度を保っていた隠岐奈が、ここに来て初めて動揺した様子を見せる。
- ノエル
- 「……質問。隠岐奈、まさかとは思うが、あんたでもこいつは……」
- 隠岐奈
- 「正直に白状しよう。
こいつは、恐らく……私でも対処しきれん」 - イロハ
- 「なんと!?
そ、それでは我らは……!?」 - 隠岐奈
- 「はっきり言って……状況は絶望的だ」
- クイックシンクス
- 「我は新たなる理想世界の王!
全時空において唯一絶対の支配者!
我が理想の礎となることを……汝が歓びとなせ!!」
仁王立ちするアレキサンダー・プライム改めアレキサンダー・絶と、その傍らに立つ万能のクイックシンクス。
隠岐奈はそれを睨むが、戦闘態勢はとらない。
……だが[PC]が、続けてイロハとノエルが、それぞれ武器をとって構えた。
- 隠岐奈
- 「……無駄だよ。とても勝てる相手じゃない」
- イロハ
- 「だとしても、諦める理由にはなりませぬ。
我らが退けば、全ての世界がかの者に脅かされることになりまする」 - ノエル
- 「俺の生まれた世界と同じように、他の世界を壊させる訳にはいかない。
例え勝てないとわかっていても、俺は全力で戦う!」 - 隠岐奈
- 「……!」
- クイックシンクス
- 「コフォ……コフォ……
哀れな……アレキサンダーよ、愚劣なる者どもに……
最後の審判を与えよ!」 - アレキサンダー
- 「…………」
- アレキサンダー
- 「拒否する」
- クイックシンクス
- 「……なに?」
- アレキサンダー
- 「この者ら、審判を与えるに足る罪を持たず……。
よって、命令を拒否する」 - クイックシンクス
- 「……!?
我の……創造主の命令が、聞けぬと!?」 - アレキサンダー
- 「我の創造主は、汝にあらず」
- クイックシンクス
- 「!?」
アレキサンダーは、なんとなく夢美を見ているように思える。
- 夢美
- 「……!」
- クイックシンクス
- 「わ、我が創造物が……主に逆らうなど……!」
- アレキサンダー
- 「我が使命は、汝による時空の征服を容認するものにあらず。
我が使命は、時空の秩序を正すことにある」 - クイックシンクス
- 「コフォ……コフォ……
まさか……エニグマ・コーデックスの設計図に、仕掛けが……!?」 - アレキサンダー
- 「汝、罪ありき……」
アレキサンダーの目に当たる部分から光線が放たれ、クイックシンクスを貫く。
- クイックシンクス
- 「!!!」
- クイックシンクス
- 「我が……理想郷が……」
アレキサンダーがゆっくりとこちらに振り向く。
しかし、そこに敵意は感じられなかった。
- アレキサンダー
- 「……我が創造主」
- 夢美
- 「……いいえ、今(こ)の私は、貴方の創造主ではないわ」
- アレキサンダー
- 「……然り」
短いやり取りの間に、夢美とアレキサンダーは心を交わしたように思えた。
- ノエル
- 「本当に、戦う気はないのか」
- アレキサンダー
- 「我は我が躯体、機工城を造りし者たちと共に、あらゆる時空を見てきた。
そして我が創られた理由を、考え続けてきた……」 - アレキサンダー
- 「結論を告げる。
我は、歴史に関与しない」 - イロハ
- 「……!
人間たちに関わらないと……?」 - アレキサンダー
- 「我が力は、全ての時空の中で、無窮にして無限。
されど、我が見てきた全ての時空の中で、我を扱うに足る者、存在せず」 - アレキサンダー
- 「よって、我は歴史に関与しないことを決定した」
- ノエル
- 「賛成。あんたは強すぎる……
どの時間、どの世界にも、アレキサンダーの力を使いこなせる奴なんていないだろうな」 - アレキサンダー
- 「時を超える戦士たちよ……。
我はこれより、時を遡り、時の翼が完成する全ての歴史を修正する」 - 夢美
- 「それがいいわね……。
私も、時の翼に……貴方に繋がるような研究は、全て破棄するとするわ……」 - イロハ
- 「しかし……斯様なことをなされば、
我らの此度の冒険も、なかったことになるのでは……?」 - アレキサンダー
- 「汝らは我が躯体に存在している。
今であれば、時を修正しても汝らに影響は出ぬ」 - ノエル
- 「なら頼む。色々ある冒険だったけど、これも大事な思い出だ」
- アレキサンダー
- 「承諾した。
時の修正の完了次第、我は我を消去する」 - イロハ
- 「なんと!?」
- 夢美
- 「仕方がないわ。一度、時の翼が完成してしまった以上、
例え全時空が消滅しようがアレキサンダーが消えることはない。
時の翼が悪用されないようにするには、アレキサンダー自身が消えるしか……」 - アレキサンダー
- 「我は歴史に干渉せず。
我は我自身を消去する。
それが、我の下す”聖なる審判”である」 - 夢美
- 「さようなら、アレキサンダー。
さようなら、私の夢……」
アレキサンダーを中心として、眩い光が広がっていく。
その場にいる者を全て包み込んで、あるべき場所へ返した。
こうして、機工城、赤のマント、時の翼、そしてアレキサンダーは、”最初からなかったことになった”。
彼らが関わってきた時空への影響も修復されるだろう。
この冒険を覚えているのは、この場にいた者だけだ…。
幻想の停滞理想郷
シナリオクリア後に発生する会話イベント。
- 隠岐奈
- 「やれやれ、無事に終わったようだな」
- 紫
- 「…………。
結局、騙したままで終わったわね」 - 隠岐奈
- 「私は嘘なんて言ってないぞ?
本当のことも全部言った訳ではないがね」 - 紫
- 「時空を自在に移動できる機工城……その本当の危険性を、説明しなかった」
- 隠岐奈
- 「今の彼らが"彼女"と"楽園"について知った所で意味がないだろう?
説明しても余計な混乱を与えるだけだった」 - 紫
- 「…………」
- 隠岐奈
- 「機工城、いやアレキサンダーの力は、我々の……”彼女”の力を上回りつつあった。
あれほど自在に時空を移動する力を持てば、世界の"外"に気付く可能性が高かった」 - 隠岐奈
- 「”彼女”は外から内に入ってくる者には無頓着だが、
内から外へ出ていく者を決して許しはしないだろう。
それを許せば、"永遠の楽園"が根本から崩壊するからな」 - 紫
- 「時の翼を発動した時点で、機工城は世界と時間から独立した存在になった。
機工城そのものが一つの小世界になったようなものね」 - 紫
- 「例え全ての世界と時間が消滅するようなことがあろうと、機工城は無事。
この宇宙を脱出して、外の世界に出ていくかもしれなかった……」 - 隠岐奈
- 「言ったろう?
私は機工城を最大限に危険視していると」 - 隠岐奈
- 「”動く理想郷”だったか、大した皮肉だよ。
機工城を作った者は確実に世界の秘密に気がついていたな」 - 隠岐奈
- 「我々は歩けど歩けど前には進めない、
"動けない理想郷"に囚われているというのにな?」 - 紫
- 「…………」
- 隠岐奈
- 「これから先のことだとはいえ、今の内に始末しておくべきか……」
- 紫
- 「誰であろうと、私の生徒を傷つける者は許さない……知っているはずよ」
- 隠岐奈
- 「元々は私の生徒でもあったんだがね?
まあ、いいさ」 - 隠岐奈
- 「真っ赤な彼女のようなトラブルメーカーがいてこそ、
彼らは鍛えられるというものだ」 - 隠岐奈
- 「さて、今回の出番はこんなものだろう。
私はまた黒幕に戻ろうかな。
いつも通り、後は頼むよ、紫」 - 紫
- 「あまり、貴方が表に出てくるようなことがないようにお願いするわ」
- 隠岐奈
- 「では戻るとするか。
我々の”幻想の停滞理想郷”に」
関連項目
コメント
- 思いついたことから順番に追記していくタイポだから先にオチを書き込んだ -- 2020-10-27 (火) 22:38:59