ティトレイ朝

Last-modified: 2012-04-22 (日) 09:36:11
国名ティトレイ朝
公用語パールス語
首都サマール
皇帝ティトレイ・ハーン
宗教メディナ教(暫定)
国旗

==概要==
建国者ティトレイ・ハーンにちなんでティトレイ朝と呼ばれるが、パールス・トランシアナ地方を中心に栄えていることからパールス帝国とも呼ばれる。
ティトレイは東方で覇権を握ったティグリス・ハーンの子孫でありその権威を利用してパールス・トランシアナ地方の豪族を従えていったと言われる。

==政治==
基本的に豪族の連合政権がスタートと言う経緯があるものの、ハーンが強い政治的権限を持っており事実上の独裁政権である。
パールス地方の宗教法学者を官僚として起用し、強固な官僚制を構築している。このことが豪族に頼らないハーンの強い権力を支えている。
地方政治は豪族領が全国土の3割、残りは州に分割して統治されている。各州ごとに州総督を置いて徴税をはじめとする地方行政に当たらせている他、地方での不穏分子摘発を陣頭指揮させている。また、州総督の不正をも監視するためにハーン直轄の諜報員を各地に派遣している。

==外交==

==経済==
広大な草原を支配し、東西の交易路を抑えていることからその領内には東西の富が行き交う。
国内には大規模な商取引所がいくつもある。
主な特産品はパールスの紅宝玉、トランシアナの岩塩・金などがある。

==軍事==
遊牧騎馬民族の軍事政権なので常備軍があり、その数は平時20万~50万と言われている。戦時になるとその3~4倍にもなると言われる。
戦時には大本営にあたる大会議(デイワーン)が開催され、戦争指導を行う。大会議は遊牧民独特のテントの中で行われるため、西方諸国からはテント会議と呼ばれている。大会議の評議員は主に豪族が任命される。

==民族==
土着のパールス人が国民の大半を占めており、政府中央官僚の多くもパールス人である。
しかし国家指導者層は東トルキア人のティトレイ・ハーンのように非パールス人である。
分業としては文官がパールス人、武官が東トルキア人という図式である。
少数民族としては砂漠にオクシーナ人等が存在する。オクシーナ人は獣の耳としっぽを持つ獣人系の亜人である。

==文化==
メディナ教を主軸とした文化が栄えている。帝都サマールにはメディナ教の礼拝堂が数多く立ち並び壮麗な建築技術が施されている。サマール最大の礼拝堂ジブリール・モスクにはブルーサファイアを数多く埋め込んだタイルが使われている。
帝国貴族階級は子供が一定の年齢に達するとパールス鷹が贈られるという風習があり、生涯その鷹をパートナーとして生きると言う。その関係からか鷹狩りがスポーツとして盛んに行われている。
文学としては詩歌集「ルーフ・マーナ」や「ドラビアンナイト」など詩歌や小説などが書かれることが多い。とくに「ルーフ・マーナ」には歴代パールス王朝の王侯貴族・政治家などの詩歌が数多くのせられており、失われた古代文学を探る研究の布石として注目されている。

==主な人物==

名前身分概要
ティトレイ・ハーンハーンティトレイ朝の創始者で国父。19歳の時にハマール湖の戦いでトランシアナ最大の軍閥ジュダル部を打倒し、トランシアナに覇を唱える。隻眼であることから独眼竜とも呼ばれる。若い頃から武勇に優れており、年老いた今なおその肉体は剛健である。何かあるたびに服を脱いで肉体自慢したがる。
ハリール皇族ティトレイの皇子であり、軍部大都督(国防大臣に相当)。文武ともに優れた人物で後継者候補筆頭だが非常に病弱。
ファーティマ皇族ハリールの娘でティトレイの皇孫。非常に聡明で東西の語学に精通しており外務卿として諸国との外交を担当している。弓術が得意で騎射の全国大会で数度優勝している。
アリー・ルフ皇族ファーティマの弟。父が病弱のため将来的にハーン位継承を行うであろうと言われているため周囲の期待と圧力に苦悩している。
バーグル皇族ハリールの弟で第二皇子。ハリールに劣らない優秀な人物だが野心が強く、独善的なため後継者候補からは早くから外されている。そのため兄弟仲は悪い。
マフムート皇族バーグルの皇子。
マリク平民バーグルの息子だが、母親が亜人のオクシーナ人であり獣の耳と尻尾を持っている。そのため皇族に列せられずその存在はバーグルと一部の人間しか知らない。その存在を外に知られないように生まれてからほとんど地下に幽閉されている。父バーグルからは「製糞機」「できそこない」と暴言を吐かれている。
フアード・ムハンマド皇族ティトレイの第三皇子。ティトレイの後継者候補の一人であるが、政治には興味がなく、美術に関心がある。自らも優れた芸術家で、彫刻・建築・絵画・文芸さらには料理に関しても一流の腕を持つ希代の美術家である。
イブン・ムタワッキル政治家ティトレイの少年時代からの友人で、トランシアナ統一事業の時も参謀として仕えていた。現在は帝国宰相。
アフメト・アッバース軍人バーグルの側近で西方方面軍総司令官。いつの日か軍中央に復帰することを夢見ている。