ヴォルタニア王国=シュタルハング辺境伯領

Last-modified: 2012-05-02 (水) 23:02:33
国名ヴォルタニア王国=シュタルハング辺境伯
元首ギルバード・フォン・クルピンスキー
公用語ノルト語 ヴォルタニア語
宗教聖教
赤い十字架と白い十字架と黒い旗

概要

アンタンジル領域に近い黒曜海沿岸東部に位置するヴォルタニア島とシュタルハング帝国辺境領からなる国である。

歴史   [#l0776931]

ヤード系である始祖が皇帝に忠誠を誓い騎士として戦いその功績として広大な荘園を経営していたクルピンスキー家に生まれたエーリッヒは自分の従士や農奴、金で雇った者からなる『ノルト騎兵兵団』を結成しシュタルハングの戦いなどで多くの武勇伝を打ち立てる。皇帝はその功績をたたえエーリッヒにシュタルハング地域を与えられ「辺境伯(候)」として叙した。

2代目辺境伯であるギルベルトはヴォルタニアが吸血鬼の侵略されるとき脱出したエルフの一部族であるオーク族の族長クリストファーの娘であるセリシアと婚姻し「エルフの庇護者」になる。ギルベルトはエルフの解放とヴォルタニア王位の正当性を主張し吸血鬼により支配されていたヴォルタニアに上陸し征服した(ノルト・コンクエスト)。エルフを解放し「エルフの庇護者たるヴォルタニア国王」の称号をヴォルタニアの長老会議より獲得しヴォルタニア王国=シュタルハング辺境伯領が誕生する。

政治

ヴォルタニア王国にあたる領土は幾つかの州に分割しそれぞれを州長官が統治する。国王が不在の間は名声があるものが最高行政長官(大法官・ユスティティエ)に任じられた。ギルバート(ヴォルタニア語でギルベルト)解放王によって吸血鬼貴族はエルフの権威のある長老と彼の騎士や従士による新しい貴族に取って替わられた。ただし、この貴族はかなりの大きさのまとまった土地ではなく個々がかなり離れた場所の複数の荘園しか所有できなかったので、貴族達が国王への反逆を起こすのをより一層困難にしたと同時に、自分達の土地すべてを一時に防衛するのを困難にもした。王領も王国全域の5分の1に達し、直轄地と直轄軍の所有で王権も拡大した。また諮問機関として長老会議を源流とする全貴族からなる封臣会議がある。

外交

軍事

 王国軍及び辺境伯軍の源流である『ノルト騎兵兵団』は蛮族の戦い方を参考に馬に乗りながら弓矢を撃つ戦法や複合弓を模倣し使用した。これがもともとロングボウを主な武器としていたオーク族をはじめとするエルフ兵に広まりノルト・コンクエスト成功の要因の一つになった。また大小さまざまなカタパルト(投石器)を組織運用する。
 

オーク兵 

 エルフの中にも最大の身長(人間の約1.5~2倍)を誇るオーク族からなる兵士。彼らはその身長と強靭な肉体を生かしてクロスボウのように改造したバリスタやハルバードまたはモーニングスターで攻撃をする。王国軍ではオーク兵を陣地の防衛や突破などに活用し重宝している。

太陽の落とし子

ギルバード国王の友人であり偉大な錬金術師であるアクウィナスが卑金属を貴金属にする実験過程で偶然開発した火薬。水をかけても消えないとされノルト・コンクエストの時に重宝した。

ジェリコの粉

アクウィナスが制作した自白剤。ノルト・コンクエストで倒された吸血鬼の吸血牙を粉にして聖水で薄めたものを主な材料としている。ただし大量に使うとあらゆるものに性的衝動を抱くようになり最終的に廃人になる。そのためこれを使用する場合は国王の許可を必要とする

宗教

 シュタルハング辺境伯の影響で聖教を信仰しているがヴォルタニアではもともとの民間信仰であった「精霊信仰」の影響を受けている。

文化

ヴォルタニアの文化やノルトの文化が融合した文化が花咲いている。
アクウィナスの提案のもと、彼がまだ見習いのころ修業したレイズフィリーク大学を参考に神学や天文学・錬金術などのさまざま書物の収集・解読・翻訳が行う『知識の宮殿』が存在する。
文学はエルフたちで語り継がれてきた逸話や国王家の始祖の伝説を元にした物語が作られている。

『ウルリッヒ物語』

部族を統一しアンデットの侵入とヴォルタニア全島と帝国の一部にまでまたがる大帝国を建国した竜騎士王ウルッヒの物語

『鋼鉄の腕』

ヤード系の父のもとで生まれて騎士となり左腕を戦傷で無くし義手となるが皇帝のため戦ったクルピンスキー家の始祖であるゲッツ・フォン・クルピンスキーの物語

人物

ギルバート1世エルフの庇護者たるヴォルタニア国王にしてシュタルハング辺境伯。
セリシアギルバード国王(辺境伯としてはギルベルト)の妃
クリストファーオーク公(部族長)。ギルバード解放王の義理の父であり腹心
エドゥワルト・アクウィナスギルバード国王の友人にして偉大なる錬金術師